桔梗√ 全てを射抜く者達 第22射
視点:焔耶
おかしい。何って、一刀の様子だ。
さっき以上に目を開いている。口も同じように裂ける一歩手前まで開き、涎が垂れている。
そして、延々と笑っている。戦場で表情や口調が少しばかり変わる事はあったが、此処まで変わるのは初めてだ。あまりの豹変っぷりに、私はたじろいでしまった。いったい一刀はどうしたのだろう?
豹変した一刀の事が心配になった私は恐る恐る一刀に聞いてみた。
「一刀?如何した?様子がおかしいぞ?」
「アァ、気ニスルナ!ヒヒヒヒッヒーーーーッヒヒッヒヒッヒッヒッヒ!
タッタ、一粒薬を飲んだだけだ!ヒャーーーーーッハッハッハハ……ンッゲホゲホゲホ!
アァーーー、笑イ過ぎて、凄い勢イで、咳キコンでしマいまシタ!笑エる!!」
「薬?」
「Distorted Tranquilizer!」
「ぢーすとーてっど・とらんきらいざー?」
「アァ、コノ国の言葉デ表現すルナラ『歪んだ精神安定剤』。
効能としてハ気持ちが高ブル事にヨッて五感ガ研ぎ澄マサれ、不安ニヨる手振れヲ無クす薬デス。
まあ、問題は気持ちが高ぶり過ぎて一時的に感情を暴走し、制御不可と、高い依存性、多用すれば五感の情報を処理しきれず、気絶、若しくは脳みそが焼き切れて廃人。酷ければ、死ぬって薬なノデすが……。
ックハーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!
ティャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!
初メて服用シタけド、最高でスネ!コの感覚ハマルで超人ニなッタ気分デすよ。
反董卓連合ノ兵士の一人一人ノ汗粒の数マデ分かりますよ!!今ナラ誰で何度デも即効射殺レマすヨ!
ンンンンーーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!!」
「な!?お前そんな薬飲んだのかよ!今すぐ!吐きだせ!!」
「イーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ。無理無理無理無理。
服用は5分前、こノ薬ハ戦場ノ兵士が服用スルタめニ製造サレた。即効性ト持続性が売リなノデス。
1日経ツカ、私の脳ガ悲鳴ヲ上げ、焼キ切れナイ限り、私ハコノまま戦い続ける!
シャーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!!
あァ、笑えル。何モかモガ!ナルほド、こレが狂気の喜ビカ!!」
「………。」
一刀が飲んだ薬は感情を高ぶらせる事によって感覚を研ぎ澄まされるもので、一刀は今自分の感情が暴走してしまい、制御できなっているらしい。
要するに一刀の頭が狂ってしまったのではなく、薬によって狂わせたという事だ。
だったら、私は一刀の事を嫌いになっては駄目だ。元に戻ったら、いつもの優しい一刀なんだ。
私は一刀を元に戻す方法を回転の悪い頭を一生懸命動かして、考える。どうやったら、一刀は元に戻る?
一刀はさっき薬の効果は1日みたいな事を言っていた。だったら、一刀を殴って気絶させたら!
………でも、一刀は相当な覚悟でその薬を飲んだはず。
私は一刀に真名を交換したんだ。だから、私はその一刀の意思を潰す事をしては駄目だ。
それに、今一刀を気絶させたとしても、また同じように薬を飲んで、狙撃しようとするかもしれない。
私は一刀が反董卓連合の将を射殺すまで、我慢する。一刀の任務が終わったら、その時一刀を気絶させる!
頼む!一刀!早く終わらしてくれ!私は拳を握りしめ、我慢し、狙撃が無事に早く終わる事を願った。
視点:華琳
「曹操様!申し上げます!
劉備軍を見張っていた袁紹軍の弓兵の部隊が馬騰の軍の襲撃を受けています!」
へぇ、あの馬騰がこんなところに居るなんて驚きだわ。
馬騰がこちらになだれ込んでくる可能性が十二分にある。あの馬騰軍なら、こんな急斜面でも降りて来る。
この対処法について桂花に聞いてみると、私と同意見のようだったので、迎撃の陣形へと変える。
馬騰軍に襲われた麗羽の軍は転がり落ちるように崖から降り、本隊と合流する。
「ねぇ、桂花、馬騰の軍があの麗羽の軍に突撃して、麗羽を討ち取る可能性はどれぐらいある?」
「……それなりに高いと思われます。
理由は2つ。1つ目は袁紹の軍の錬度が著しく低い事、2つ目は馬騰の治める西涼は五胡の脅威さらされているため軍事力は非常に高いと言われている事です。」
「では、馬騰の軍のお手並み拝見と行こうかしら?
錬度は低いけど、兵数だけは馬鹿みたいにあるから、麗羽がすぐに討ち取られると言う事は無いでしょう。
やられそうになったら、助けに行くわよ。」
「袁紹を助けに行かれるのですか?」
「そうよ。麗羽の所は頭がかなり足りていないけど、顔良という常識人が居るわ。
だから、此処で麗羽を助けておいたら、恩を感じて問答無用で私の所に攻めて来る事は無いでしょう。
逆に、麗羽が殺られたら、麗羽の治める地域の統治が更に一気に乱れるわ。
そうすると、麗羽が今治めているところを、私が貰う時に荒廃していたら、統治に疲れるわ。
私の為にも、麗羽には生き残ってもらわないと困るわ。
陰、いつでも麗羽を助けに行けるように準備をしておいて、状況を見て、戦闘に介入なさい。
桂花、麗羽の顔良に、使者を出しておいて、万が一の避難先は隣接している私の陣営だと。」
「承りました。華琳様。
どうか、私に華琳様から祝福がありますように。」
陰は私に深々と礼をすると、自軍へと戻った。
春蘭ほどじゃないけど、陰も武はあるし、軍略にも少しばかり通じている為、状況判断は適切に行える。
………そんな良い娘なのに、何で、あの変な宗教の教祖なんてやっているのかしらね?陰は。
まったく、何なのよ。私を神として崇め奉るって。私個人としては、そんな宗教廃止したいのだけど、国益を考えると、すぐに廃止という訳にも行かないから困っているのよね。
どう役に立っているかって?私の治める所で魏徳神教を布教する事によって、感化された文官志望者が集まってくるわ。おかげで、以前に比べて優秀な文官が増えた。ちょっと……かなり変なのが多いけど。
その後、すぐだった。いきなり麗羽の所の兵士がすぐに来た。
なんでも襲撃を受けているらしい。馬騰の軍は動いているようには見えないのに、どういう事だろうと思ったが、兵士の話を聞いていると、それが、天の御使いの天の弓の仕業だと言う事が分かった。
そして、天の御使いの狙いが麗羽だと言う事も分かった。麗羽はくしゃみをしたり、何も無い所でこけたりする事によって、天の弓の射撃を全て避けてきたらしい。さすがは麗羽ね。
まあ、陰が行っているだろうし、麗羽の軍が壊滅する事も無いだろうし、あの幸運な麗羽なら、射殺される事も無いでしょう。で、そんな麗羽から来た命令は崖の上に居る天の御遣いの討伐だった。
「秋蘭。あの崖の上に天の御遣いが何処かに居るはずよ。
出来るのなら捕縛、それが無理なら、天の御遣いを動けなくなるように攻撃しなさい。」
「御意。姉者を連れて行っても構いませんか?」
「良いわよ。私の護衛は季衣と流琉に任せているわ。」
視点:一刀
これが歪んだ精神安定剤の効果。素晴らしいが、間違いなく、このままでは、五感の情報処理で頭が焼き切れて、フリーズですね。どんな感覚かって?そうですね。人の脳みそをPCとしましょう。
五感の情報をデータやソフト、頭の回転をPCの動きだと思って下さい。
データやソフトが重かったら、PCのスペックによっては処理しきれず、フリーズしてしまう。
まあ、そうな所ですね。この薬は感覚を強化させるが、処理速度が追いつかない為、何処か異常をきたす。
感情の暴走や、気絶、脳死といった形で出て来る。そして、私は今笑いを堪える事が出来ない。
私の今の状況は快晴で大量とも言える人の群れ。さらに、右目でサイトを覗き、左目で観測する。
そのため、頭に入ってくる視角の情報が多すぎる。
あぁ、笑える。狩るのは、こんなにも笑えるのか。戦場は、こんなにも笑える場所だったのですね。
さっきの袁紹は本当に笑えたな。面白くて面白くて死にそうだった。残念だが、袁紹自体は殺せなかった。
引き金を引くたびに、くしゃみをしたり、足を蹴ってこけたりで、大爆笑だった。
恐怖に歪む顔が見たかったのだが、あれはあれで面白かったので、良しとしよう。
あのような喜劇を戦場で見る事が出来るとは思わなかった。
よくよく思い出してみると、袁紹を今ここで殺すのは不味いと言われておりましたな。
賈駆殿の話によると、袁紹は無能の反董卓連合の総大将。故に、後ろの方を袁紹が陣取っているなら、殺す必要は無い。生きている方が足手まといになるから、むしろ殺すなと言われていたのだった。
命令違反。兵士にあるまじき行為だな。
では、袁紹は諦め、次の将を狙うとするか。袁紹の軍の前に居る曹操を狙う事にした。
「うン?」
「どうした?一刀?」
「何やらこチラニ向かッテ二人程将らシき人物が平均時速35.1kmで走って来テイル。
砂地デ走リにクイ筈なノダが、コノ速度は凄イな。並ミノ将ではない様だナ。現在地、305.7m。
正確にコチらノ方向ニは向かッテイナいコとかラ、私達ガ何処に居ルか把握デキテイなイ様ダな。
一人は赤イ服を着タ黒髪ノ女。剣を持ッテイる。モう一人は青イ服を着タ白髪の女。弓兵のよウダ。
賈駆殿かラ持った資料によレバ、赤い方は夏候惇、青い方は夏候淵のヨウダな。
でハ、まズハ夏候惇。Que dios te bendiga.」
私は夏候惇に眉間に照準を合わせる。
あえて、私はヘッドショットを狙う。理由は簡単だ。コイツなら真正面からのヘッドショットを何とかして、何かやらかしてくれそうだという期待から私はヘッドショットを狙ってみる。
そして、私は引き金を引いた。
BarrettM82A1から12.7mm×99 NATO弾が953m/sの速度で射出される。
この速さが私にはこれまでどんな物なのか分からなかったが、歪んだ精神安定剤を服用した私の視角はこの銃弾の動きを捕える事が出来た。速いの一言だった。なるほど、これが銃弾の動きか。
此処まで速いと、笑えて来るな。一般人なら避けようがないでしょう。
視角の情報を正確に処理しようとした私の頭が焼き切れそうなぐらい熱いが、今はそんな事はお構いなしだ。さて、夏候惇は私の銃弾をどうしてくれるのかな。興味が尽きませんね。
夏候惇は私の銃弾に気付いたようだ。夏候惇が私の銃弾に気付いたと私が判断した理由は夏候惇が私の銃弾と私を見て、笑い、立ち止まり、上段の構えを取ったからだ。私は正直言って驚いている。何かしてくれるとは期待していたが、まさかこんなに早く私の銃弾に気付くとは思わなかった。
銃弾を叩き落とすつもりか?私は驚きながら、期待しつつ、笑いながら、夏候惇を見る。
そして、案の定、夏候惇は武器を振り、私の銃弾を叩き斬ろうとし、夏候惇の剣と私の銃弾が衝突した。
まさか、銃弾斬りを試みるとは、どんな出鱈目な奴なのでしょうか。夏候惇と言う人物は。笑える。
しかし、残念ながら、私の銃弾を完全に切る事は夏候惇には出来なかった。
それもそのはず、私の銃弾の銃口初速度は953m/sだ。夏候惇が幾ら速く動けても、私の銃弾が作りだす速度を越える事は出来ない。そして、早く動くモノは、横にそれやすい。
さらに、夏候惇の持っている剣は鋭利な日本刀ではない為、銃弾を斬る事など実際には不可能だった。
そんな様々な事象が重なり合った結果、私の銃弾は夏候惇の武器を破壊した。
砕け散った夏候惇の大剣の破片が、夏候惇の左目に吸い込まれていった。
そして、私と夏候惇は苦痛で顔を歪める。
私は視角の情報処理と弾道計算に手一杯で、他の感覚が私の脳を焼こうとしている。
だが、私は夏候惇に気付かれたのだ。夏候惇の動きを凝視しなければならない。私は両手をBarrettM82A1から手を放して、耳を抑え、聴覚を遮断しながら、164.8m先の夏候惇を凝視し続ける。
一方の夏候惇は左目を抑えて、膝まづいている。
ツッハッハッハッハッハッハッハ!!これで戦闘が終わるなら、引き分けと言ったところか?
だが、これで終わるはずが無い。それに戦場に審判等居ない。どちらかが死ぬか、逃げるかしなければ、戦争は終わらない。はてさて、これからどうする?夏候惇よ!
ここで倒れるようでは、貴女の所の曹操の軍は士気が低下し、軍として、機能しなくなるぞ。
「何だト?」
夏候惇は立ち上がると目に人差指と中指を指し、眼球を引き抜き、それを高らかと掲げ、食べ始めた。
それを見た魏軍の士気は上がって行く。そんな光景を見た俺は思わず、手が止まってしまった。
気合、根性、勇ましさが混じり合ったモノだった。それ以上に適切な言葉での表現はできない。
私が夏候惇に見入ってしまっている間に夏候惇はこちらに向かって走ってくる。
夏候惇は私に向かって指さす。どうやら、夏候惇は左目を犠牲にした代わりに、私が撃った弾の弾道から私の居場所が完璧にばれてしまったようだ。
私は右目でサイトを覗きこみ、夏候惇に照準を合わせる。
「クそ!弾切れカ!」
私はマガジンを抜き、無限バンダナによって弾が補充されたマガジンを装填しよとするが、新しいマガジンを落としてしまい、再装填に手間取ってしまう。右目はサイトを見たまま、で左目は観測をしている。更に頭の中では弾道計算中。要するに、私はマガジンを見ずに手探りで、別の事を考えながら、マガジンの装填を行おうとしているのだ。ハッキリ言ってこれは至難の業だ。
私は一度、サイトから目を放し、観測を止め、弾道計算も諦め、全神経を再装填に集中させる。
集中し、私の体のスペックで行える最適な装填をする。装填完了。
そして、夏候惇と夏候淵が居ると推測される場所を左目で見る。
しかし、私から距離にして41.8mのそこに居るのは折れた剣を持っている夏候惇ただ一人だった。
夏候淵が見つからない。何処だ。夏候惇の為に衛生兵でも呼びに行ったのか?
私は右目を閉じ、左目に集中する。
「馬鹿ナ!何故、夏候淵が居ナい!」
「一刀!上だ!」
焔耶の言葉を聞いて、初めて、空中で夏候淵が弓を構え、こちらを狙っている事に気が付いた。
なるほど。夏候惇が剣の上に乗せて、夏候淵を打ち上げたか。夏候惇の剣が折れているのは、夏候淵を打ち上げた時に、衝撃で折れてしまったのだろう。全く何処の中国雑技団ですか!
夏候淵の弓の構え方は独特だった。右手で弓を持ち、左手で弦を引いている。それだけなら、普通なのだが、夏候淵の右手には4本の矢があった。その内の1本はセットされているが、残りの3本は右手の指の間に挟まれている。なるほど、これなら、4連射が出来るだろう。さすがだな。
私はとっさに、BarrettM82A1を後ろに引き、立ち上がり、夏候淵の矢を避ける体勢に入る。
焔耶が俺の盾になろうと、俺の前に出たが、上からの攻撃に対して、護衛対象の前を陣取っても無意味。
俺は夏候淵を睨み、その行動をよく観察する。
まず、1射目。
夏候淵の視線と構えている弓の方向から私の心臓を狙っているようですね。
私は咄嗟の判断で右足を折る。この動きは昔祖父から教授してもらった古武術の動き方です。
棒立ちしている時に右に向かって咄嗟に動く時は左足に体重を乗せて、その反動で動くのではなく、右足を折る事によって、右側の体の支えが無くなるので、体が右側に傾き、素早く動ける。
私はなんとか夏候淵の1射目を避けた。
次の2射目は私の右足を狙っているようだ。
私は咄嗟に動きを止める。そうすると、夏候淵の放った2射目は私の目の前で地面に刺さる。
後一歩進んでいたら、膝に矢が刺さっていた所だ。2射目も回避。
3射目!と思った時には私の左肩に矢は刺さっていた。
一瞬だけ動きに専念するために、目をそらしたのが凶と出たか。
1射目と2射目の間隔とは雲泥の差のように素早く、3射目を夏候淵は矢を放って来た。
なるほど。1射目と2射目は牽制で、それで私の動きを上手い事封じて、3射目を放って来たようだ。
そして、4射目。
完全に動きの止まった私の右太ももに夏候淵の矢は刺さる。
そして、夏候淵はそのまま崖の斜面に着地。斜面を滑るように降りて行った。
一方、私はその場で崩れ、蹲る。
焔耶が近寄って来る。私の肩を揺らし、私に声を掛けて来るが、『大丈夫だ』と焔耶に言い聞かせる。
気持ちはとても嬉しいが、私を揺らしながら耳元で騒がれては、触覚と聴覚で頭が焼き切れそうだ。
だが、私はこの猛烈な激痛に対して嫌な気分になれなかった。そう、痛すぎて笑える。
この苦痛が私に生きている実感を与えてくれる。あぁ、痛い!痛くて笑えて来るぞ!
「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!
夏候淵。今回ハ私の負ケダが、次に会ッタ時ハコのよウニ無様に負けルツモりハ無いゾ!覚エテおケ!」
私は歯を食いしばり、気合を入れると、次の目標を狙撃することにした。
矢は深く刺さっているため、そう簡単には抜けない。そのため、矢が抜けて大量失血という風にはならなさそうだ。私は狙撃ポイントを変える。この位置のまま狙撃していては大量の射撃を受けるかもしれない。
私は右足を引きずりながら、崖の奥の方へと歩いて行く。BarrettM82A1は焔耶に持ってもらった。
その後、狙撃ポイントを変えて、曹操、孫策、劉備、袁紹、袁術以外のモブキャラ、もしくはその軍師たちを射殺。誰を狙撃したかって?誰だか忘れましたね。業務的に狙撃をしていただけで、先ほどの夏候惇と夏候淵のようにこちらに気付いて反撃に出る者が居なくて、スムーズにいった。
まあ、狙撃して出来た死体の周りに恐怖で顔を歪め、逃げ惑う者達を見るのは笑えたな。
モブキャラさん達の兵力の総合計はこの反董卓連合の約3分の1を占めているうえに、袁紹軍は先ほどの私の刺激ですでに混乱している為、反董卓連合の後続は大混乱。
退却したい軍と戦線を維持したい軍がごちゃ混ぜになっている。
私は他の将を狙撃するために、移動しようとする。
その時だ。虎牢関の方から、騎馬が一騎こちらに向かってきた。鎧の種類からして、董卓軍の兵のようだ。
その兵士は俺と焔耶の前に来ると、馬から降りて、言った。
「申し上げます!反董卓連合全軍が退却を始めました。我らの勝ちです!」
兵士がそう言った瞬間、俺は焔耶に鳩尾を殴られ、意識を奪われた。
視点:桔梗
「あぁー、抱き枕が無いから、最近寝不足じゃな。一刀、早く、帰って来んか。」
視点:鮮花
「馬騰様に襲われてアタフタする一刀さん…萌え!!!!」ハァハァ
どうも、黒山羊です。
どうだったでしょうか?今回のお話は?
うんっとね。発狂一刀はどうだったでしょうか?
あの薬の効果は運動神経が上がるのではなく、あくまで感覚神経の上がり、動きの最適化としたつもりなのですが、上手く描写出来ていたでしょうか?運動能力値的には恋姫の武官の方が上なので、薬を飲んでも真正面の一騎打ちでは勝てないという事実が必要かなと思い、春蘭と秋蘭に負ける一刀を書きました。
薬については深く突っ込まないでくださいww
精神安定剤について少し調べていると、気持ちを高ぶらせる効果があるとか、神経の閾値は感情が高ぶると低くなるとか言うのがあったので、それを適当に組み合わせて書きました。
薬学に詳しい人すみません。
と言う訳で、いつも読んで頂きありがとうございます。
では、今後ともよろしくお願いします。
それでは、いつもので閉めましょう。それでは御唱和下さい。
へぅ( ゚∀゚)o彡°
Tweet |
|
|
42
|
3
|
追加するフォルダを選択
安くて大きい焼酎をロックでチビチビ飲むのが習慣の黒山羊です。
先日、芋焼酎で1升999円を見つけたので、買って飲みはじめました。結構美味しいです。これで1週間はいけるかな?
最後になりますが、
続きを表示