No.309163

寂しがり屋の女の子の為に……参話

DOWANNGOさん

こんにちわ~
前回の後書きの「・・・・」←これの答えなんですが
ちょっと今回の後書きで謝ることがあります。
まぁ、それは後書きでと言うことで……
では、始まり~

2011-09-28 21:05:54 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:5362   閲覧ユーザー数:4487

「ん!……う~!」

 

大きく伸びをして骨を鳴らす。

 

パキパキ

 

そんな音が鳴るがそれがまた気持ち良い。

俺は今街に出ている。

起きてから始めの頃は司馬懿の料理(と言う名の劇薬)の副作用が

あったがもう無くなった。

今思ったのだがあれを超える劇薬は・・・・でも作れないと思うな……

 

「?」

 

今俺は誰のことを思ったんだ?

まぁ、良いか。

ん?あれは……

 

「お~い!司馬懿!」

 

俺の視線の先には買い物に来たのであろう司馬懿が居た。

 

「おお!劉郷さん、丁度良かったです!」

 

「買い物か?」

 

「はいです!今日の夕餉の材料の買い物なのです!」

 

「司馬懿、今日から俺が作るよ……」

 

じゃないといつか俺が死ぬから……

 

「じゃぁ、任せるです!

今日は炒飯が食べたいです!」

 

「ははっ、分かった。

任せろ」

 

司馬懿って良い笑顔をするよなぁ……可愛いなぁ……

はっ!俺は小〇生位の子を相手に何を思ってるんだ!

俺はロリコンじゃないんだぞ!

 

「劉郷さん?どうしましたです?」

 

「い、いや、何でも無いよ。

早く材料を買って帰ろうか」

 

「はいです♪」

 

あ~マジヤバイ……

マジで可愛いんだって!

ロリコンじゃない人も『ロリコンになってもいいかな』って思うくらい

可愛いんだから!

司馬懿の家

 

「ふ~美味しかったです~」

 

「お粗末さまでした」

 

司馬懿は相当嬉しそうな顔で腹を摩っている。

傍から見たら疑われる光景だ……

 

「そうだ、劉郷さん、これからどうするですか?」

 

司馬懿がそう聞くと部屋の温度が一気に下がった。

俺は真面目な顔になってその質問に答える。

 

「俺はこの大陸の乱世を鎮める為に旅をしている。

だから、これからも旅を続けるさ」

 

「では、あなたはどうしたらこの乱世を一刻も早く鎮めることが出来ると思いますか?」

 

「………」

 

その質問は難しい。

この乱世を鎮めるには理想を掲げるだけでは駄目だ。

盗賊と言うのは自分の生活が苦しくなった民がほとんどだ。

そんな者達に対して理想を掲げても無駄だ。

また、自分達の守りたい者を守っているだけでも

それはただ守っているだけだ。

乱世を鎮めることには繋がらない。

ならば……

 

「乱は乱で制すべき……」

 

そう言う答えしか出てこない……

それを間違いだと司馬懿は言うかもしれないが俺の中ではそれが答えだ。

 

「そうですね、私もそう思います」

 

「え?」

 

俺は司馬懿の少し違う喋り方に少し驚いた。

もしかしたら、いつもの司馬懿は演技をしていたのかもしれない。

 

「劉郷さん、あなたはこれからどうしますか?」

 

それは先程問われた質問と同じ物だ。

だが、恐らく司馬懿は先程と同じ答えは期待していない。

期待している答えは俺が乱世を鎮めるまでの詳しい道筋だ。

 

「まず、旅に出て盗賊狩りになる。

そして、俺の名をどんどん上げていき

大陸を天下統一しようとしている諸侯につく。

そして、その諸侯を天下統一させる。

それが俺の乱世を鎮めるまでの道筋だ」

 

「……ちゃんと、道を決めてるんですね。

 

「じゃなきゃ、旅なんて出来ないさ。

それよりこっちも質問良い?」

 

「どうぞ」

 

「どうしてそんな質問を?」

 

「私もこの乱世をどうにかしたいと思っているんです。

そして、どこかに士官しようかと思っていたところに

あなたが来ました。

そして、あなたと私の理想は同じだと思った……

ですから……」

 

司馬懿は一端そこで切ってこう続けた。

 

「私をあなたの旅に同行させてください」

 

「……盗賊を狩るから危険な旅になるぞ」

 

「構いません」

 

……意思は強いみたいだな。

なら、俺の出来ることは一つだ。

 

「一緒に行こう、司馬懿」

 

「美蓮です」

 

「え?」

 

「私の真名を預けます。

私の真名は『美蓮』です」

 

え~っと実に言いにくい……

真名を預けられないって実に言いにくいぞ~……

さぁ~どうする?

……適当にごまかすしかないか……

 

「すまん、実は俺はいろいろあって真名を預けられないんだ」

 

「別に構いませんよ。

私はあなたを信頼して真名を預けています。

あなたが真名を預けなくても良いんです。

私が預けたいんですから」

 

あ~ホントに良い子だ……

 

「そう言うことならありがたく預からせていただくよ。

ありがとな美蓮」

 

「はい///」

 

ん?顔が赤いな……風邪か?

でも、顔色は良いし……

まぁ、良いか。

 

「さて、決まったら早速出ようか。

この前来た盗賊達を狩りに」

 

「はい」

盗賊達の砦までの道

 

「邑の人達、本当に良い人だったな」

 

「はいです。

皆さん良い人だったのです」

 

「あれ?喋り方元に戻したのか?」

 

「はいです。

普通はこういう喋り方の方が落ち着くのです」

 

「へ~そう言えばなんで喋り方を区切ってるんだ?」

 

俺的には区切らなくても良いと思うが……

 

「何となくです」

 

「はい?」

 

「だから、何となく区切っているだけです」

 

「そ、そうですか……」

 

ちょっと面白そうな答えを期待してたんだけどな……

ちょっとショックだ……

 

「今頃邑の皆さんはどうしてますでしょうか……」

 

俺はその言葉を聞いて邑出口でのことを思い出した。

 

時は少し戻り邑出口

 

邑から出ていく俺達を見送ろうとたくさんの人達が集まってくれた。

 

「皆さん今までありがとうございましたです!」

 

「短い間でしたが本当にありがとうございました!

 

俺達がそう言うと皆笑顔で手を振ってくれた。

本当に良い人達だった……

盗賊達の砦

 

「見えたな。

あれが盗賊達の砦か……」

 

目の前にあるのは邑を襲い欲望に従い悪事を働いた外道達の居る場所。

手加減は要らない……全員殺せば良いんだ。

 

「じゃぁ、行ってくる」

 

「はいです、お気をつけて」

 

俺は手を振ってそれに答えた。

すると、美蓮は近くの木に身を隠した。

それを見て俺は刀を抜いて砦に近づく。

 

「そう言えばこいつの切れ味の限界を試して無かったな……やってみるか……」

 

俺は城門の正面に立って城門を斬りつけた。

すると……

 

ドゴゴゴゴゴッ!

 

城門はばらばらになった。

 

「すげぇ……」

 

すると、盗賊達が走ってやって来た。

そして、盗賊の頭領らしい男が前に出て

叫んだ。

 

「今のはてめぇか!」

 

「ああ、俺は昨日お前等が襲った邑の人間だ。

お前等には自分達の罪を償ってもらう。

無論……」

 

俺は構えてこう言った。

 

「お前等の命でな」

 

俺は盗賊達の群れへと襲い掛った。

まずは盗賊の頭領に向かって刀を振う。

 

ザシュッ!

 

頭領は音も無く倒れた。

 

「頭領がやられた!」

 

「構うな!数ではこっちが有利だ!」

 

愚かな奴等だ……

わざわざ死にに来るとは……

 

「良いぜ、お前等全員殺してやるよ」

美蓮side

 

私は今、信じられない物を見ている。

劉郷さんは確かに強いと思う。

私が劉郷さんを見つけた時、確かにあの人は盗賊の骸の上に横たわっていた。

でも、ここまで圧倒的だなんて……

剣を振う姿は神々しくて……

まるでその姿は……剣神の様だ。

それに邑の人々は守護神だと言い崇め

盗賊達は鬼神と言って恐れていた。

あの人はこの大陸を平和にする為に舞い降りた神かもしれない……

 

「ふぅ……美蓮!終わったぞ~」

 

「え、あ、はい!」

 

見ると劉郷さんの周りには盗賊の骸があった。

 

「すごい……

三万は居たのに……」

 

「そんなに居たか?」

 

「居ましたよ。

それより、劉郷さん、あなたの服が盗賊達の血で紅く染まってます」

 

「え!?」

 

私がそう言うと劉郷さんは自分の服を見る。

劉郷さんの服は先程までの白さが無くなり紅く

染まっていた。

 

「あ~ちょっと洗ってくる。

近くに小川あったよな?」

 

「はい、ありました」

 

「じゃ、行ってくる。

あ~でも、流石に美蓮一人じゃ危ないな……

ついてこいよ」

 

劉郷さんは私に手を差し出してくる。

 

「え、でも、そうすると……」

 

私は劉郷さんの裸を見ることになる訳で……

……想像して相当恥ずかしくなった。

 

「俺が着替えてる間は後向いてれば良いって。

ここに一人でいる方が危ないから」

 

劉郷さんはそう言って強引に私の手を引っ張った。

一刀side

 

小川

 

「う~全然落ちねぇ~」

 

俺はさっき血が付いた服を洗っている。

だけど、全然落ちない……

匂いは落ちたけど紅いのは全然落ちない……

う~これじゃすごく目立つ……!

キターーーーー!

良いアイディアがキターーーー!

 

「良し!乾いたらこれに着替えよう」

 

「え?どうしてです?」

 

「目立つから」

 

「あ~成程分かったのです」

 

えっと、読者の皆さんに分かりやすく説明すると。

俺達の目的は名を上げて大陸を統一しようとする諸侯に士官すること。

目立つ服を着てれば与える印象は大きくなる。

だから、これを着ると言うことである。

と、言うかこれ以外に服は二つしかないしな……

 

「これからどうしますです?」

 

「ん~ここからだと涼州が近いな」

 

「馬一族ですか……五湖との争いが絶えないと聞きますがどうしますです?」

 

「とりあえず行ってから決めよう。

良いな?」

 

「はいです」

 

「黒鷹!」

 

俺が黒鷹を呼ぶと黒鷹は俺に近づいてくる。

そして、俺は黒鷹の上に乗り美蓮も黒鷹の上に乗った。

 

「黒鷹、聞いた通りだ涼州に向かってくれ」

 

俺がそう言うと黒鷹は『分かった』と言うように鼻を鳴らして歩き始めた。

後書き

 

さて、前回の「・・・・」←これの答えは「盗賊狩り」でした。

まぁ、すいませんでした……

ひらがなと漢字の混同でなんて多分予想しなかったかもしれませんね……

ホントすいません……

さて、次回は一刀が馬騰達と出会います。

そして・・・・・します。

これも漢字混同です。

ヒントは最後のページにあります。

では、また次回。


 
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