No.307467

鳳凰一双舞い上がるまで 第三章 5.5話

TAPEtさん

真・恋姫無双の雛里√です。
雛里ちゃんが嫌いな方及び韓国人のダサい文章を見ることが我慢ならないという方は戻るを押してください。
それでも我慢して読んで頂けるなら嬉しいです。
コメントは外史の作り手たちの心の安らぎ場です。

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2011-09-25 19:27:43 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:2874   閲覧ユーザー数:2452

鳳凰一双舞い上がるまで 第三章

 

前回までのあらすじ

 

 

白鮫を説得することに失敗した一刀は、雛里ちゃんたちお合流し、残った白鮫の部下たちを無力化させる作戦に参加し、天から舞い降りた御使いのような演劇をし、江賊たちの心を折ることに成功したのであった。

 

一方洞窟の奥では不吉なことが起きていたのだが……

 

 

 

北郷一刀の今までの設定

 

 

一刀(一代目)一人称:俺 雛里への呼び方:鳳士元→雛里

 

 

・外形:薄い褐色が入った髪。大いに知られた一刀。肌が結構焼けてる。幼い時から祖父(直刀)に鍛えられた体。並の体型だけど中はみっしりと筋肉が詰まってる。

 

・服:聖フランチェスカーの制服

 

・やってること:学生、北郷流剣道師範代理、直刀死後は師範

 

・天の御使いという名について:利用できるなら使おうと思っている

 

・武器:日本刀「氷龍」

 

・特徴:暗い性格で人の良く絡まない。(人気がなかったわけではない)

 

    人の言動や周りの状況から情報を編み出す洞察力を持っている。

 

    恋愛に感心がなかったが、雛里を見てほぼ一目惚れしてる。

 

    人との信頼をとても大事なものとする(人と良く絡まないことは信用できないからでもある)

 

    一部の動物と話が通じる(狼、蛇など)

 

 

 

一刀(二代目)一人称:僕 雛里への呼び方:雛里ちゃん

 

 

・外形:白髪、肌も日を浴びなかった白い肌。そのせいでちょっと病弱そうにも見える

 

・服:白いシャツの上に狼の皮で作ったジャケット、ブルージーンズ、狼の皮で作った手袋

 

・やってること:大陸一周を企んでいる。

 

・天の御使いという名について:無関心

 

・武器:木刀→???

 

・特徴:雛里ちゃんへの愛情が以前より外に出ている。

 

    雛里ちゃんからの愛情表現に弱い。(良く頭がショートする)

 

    極端な反戦主義、人の死に関して非常に感情的。→孫策に対して軽蔑感を持っている

 

    (前代に比べ)活動的な性格をしている

 

 

 

一刀SIDE

 

没収した江賊たちの武器を全て集めて長江に落としてしまった。

江賊たちはつづく異変をその目と皮膚で感じたせいか、従順と従った。

もちろん、その中でまだ江賊として真っ当な(?)ことを言う連中もあったが、以前の経験から学んだものがある僕と、雛里ちゃんたちはそんな者たちの口ぶりを聞いてあげてることがどれだけ危険なことなのか知っていた。

 

「……怨霊、彼は君のものだ。好きにしろ」

「何を言ってやが……<<ピッ>>うごぉっ………っ!!」

 

遠くに居る周泰が狙った麻痺毒の針が的確に僕が差すものを当てると、文句を言っていた奴は倒れて、周りの連中はまた従順となるのだった。

 

とにかく、大した難なくここまで来たは良いものの、いつも一番危険は状態は最後に訪れるということを、経験によって僕たちは既に知っていた。

とは言っても……

 

「一刀さんは渡しません、この巨尻女!」

「誰が巨尻よ!あなたなんてうちの妹よりも胸小さいじゃない!」

「あわわー!あなたこそその巨乳に詰め込んだ栄養素を少しでも脳に使ってたらそんな風にはならなかったんじゃないですか?」

「何よ、それ。私が馬鹿って言ってるの!?」

 

………ああ、頭が痛い。

 

 

 

話は数分前に遡る。

 

僕と倉が二手に分かれて、江賊たちの武装を解除させた。

自己発電(変な意味じゃありません)でへばっていた周泰はそのうち直ぐ様回復して、江賊たちの視野外で僕たちを援護して、突発な状況に対応してくれた。

万が一の時があってはならない雛里ちゃんと真理ちゃんは同じく囚われたいたらしく女性と一緒に離れた場所に居てもらった。

 

そんなことをしているうち、

 

バシャー――

 

「?!」

「……一刀、あれ」

 

滝の中に入ってくる船たちがあった。

 

「な、何だ、あれは…!」

「ひぃっ!あれって鈴の音だろ!どうやってここが分かった!」

「見張りは何ヤッてたんだよ!」

 

僕たちが入る時でも、外に見張りも何もなかったけど……?(※滝の外に居た見張りは、様子を見て勝手に酒を呑みに入ったというサボり具合)

 

でも、次の時、船の中で弓とか狙ってくる連中の姿を見て、そう暢気なことも云えなくなってきた。

 

「おい、待て!」

「打てーー!!」

 

ちっ!!

 

「倉、周泰!」

「…うん」「はい!」

 

サシューッ!!

 

十数発放たれた矢先が武装解除され無防備な江賊たちの心臓を貫く前に、一部は周泰の一閃に、一部は倉の棒と火炎術(命名:真理ちゃん)に落とされ、残った幾つの矢たちは塞ぐことができずこっちまで来た。

 

「一刀様!」

「…おい、ちょっと借りるぞ」

 

僕はまだ剣を持っていた江賊の鞘から剣を抜けだして空中に向かって二、三度斬った。

 

ブチッ

 

ブチッ

 

そうすると、防衛網を突破して飛んできた矢さえも江賊たちの皮膚には辿りつかずに落ちた。

 

「す、すげえ」

「今の何だ?剣に当たってもないのに矢が折れたぞ?」

 

驚く江賊たちを後にして、俺は船の上に向かって叫んだ。

 

「何をする、蓮華!」

「え!?私!?」

 

実際に斉射命令を出したのは甘寧だったが、僕は敢えて蓮華に叫んだ。

理由は簡単。

こいつらに、この船らの総大将が甘寧でなく、蓮華に見えるようにしたいからだった。

まぁ、実際に江賊団の頭である甘寧が蓮華に忠義を誓った以上、強ち嘘でもないというわけだ。

 

「一刀、大丈夫なの?」

「蓮華さま、危険です!ここは私に任せて……」

「無駄口を叩くな、甘寧!僕はその船の船長に言っているんだ!」

「貴様は何を言っている!私は…」

「待て、思春」

 

僕に向かって己の存在を示そうとした甘寧は凌操によって口を封じられた。

凌操は僕の意図を察したのか、それとも単に僕たちが江賊たちを圧倒しているのを見て、何かを感づいたのか暫く聞こえないように船の上で甘寧を話をしているように見えた。

そして暫くして蓮華が前に出た。

 

「一刀、大丈夫なの?」

「僕は良い!それより、一緒に何人か降りてきて手伝ってくれ」

「え、ええ、分かったわ」

「………っ」

 

よそで果てしなく不満そうに僕を睨む甘寧の姿が居たが、そんなもの気にしない。

 

 

 

蓮華SIDE

 

滝の向こうの洞窟の中を見た時、一瞬ぞっとしたわ。

街を襲撃していた江賊たちが洞窟の前に集まっていたから。

彼らが私たちが来ることを待っていたのだとしたら、きっと一刀たちによからぬことが起きていたに違いないわ。

 

「思春!」

「弓手、構え!」

 

思春が言い出すと、準備していた思春の船の弓使いたちが弓を射た。

 

「おい、待て!」

「!!」

 

その時、一刀の声が聞こえた気がした。

 

「思春、ちょっとまっ…」

「撃て!!」

 

だけど、私が止める前に、思春は射撃命令を出していて、数発の矢が江賊たちに向かって発射されていった。

でも、その次の瞬間、

 

「せやーーっ!」

「……ふっ!!」

 

スシャッ!!

 

手前に明命、そして倉が現れて飛んできた矢のほとんどを撃ち落とした。

そして、残った矢も、

 

ブチッ

 

ブチッ

 

虚空で真っ二つにわれてそのまま落とされた。

そしてその先には……

 

「一刀!!」

「何をする、蓮華!」

 

え!?私何で怒られてるの!?

 

ちょっとちゃんとp見てみると、ちょっと様子がおかしいわね。

一刀も明命も倉も、江賊たちと一緒に居るのに、江賊たちは彼らを攻撃しようともしない。

一体どういうことなの?

 

「一刀、大丈夫なの?」

「蓮華さま、危険です!ここは私に任せて……」

「無駄口を叩くな、甘寧!僕はその船の船長に言っているんだ!」

「貴様は何を言っている!私は…」

「待て、思春」

 

思春を止めたのは彼女の部下の凌操だった。

 

「牙莎、何を考えて……」

「ちょっとこっち来い。姫様も」

「え?ええ」

 

凌操は思春を無理やり引っ張って後ろへ下がらせた。

私もその後に付いて行った。

 

「牙莎、いったい何の真似だ」

「俺も良くわからねぇが、思春、ちょっとおかしいとおもわねーか」

「何がだ」

「連中に殺気がねぇ。戦う気を失ったみたいだ。俺たちが来たのを見てもまったく反応がねぇじゃないか」

「それがどうした!あいつらが今までやって来たことを考えてみろ。アイツらをここで皆殺しにすれば、長江にも平和が戻ってくる」

「ちょっと待って、思春」

 

凌操の言う通りに、確かに江賊たちにはまったく戦意が見当たらなかった。

一緒に居た一刀も、敢えて思春でなく、私を指名していた。きっと何か考えがあるはずよ。

 

「良くはわからないけど、取り敢えず一刀の話に乗って行きましょう。私が行って一刀と話をしてみるわ」

「危険です、蓮華さま!ここは私らに任せて…」

「いや、ここは姫さんのいう通りにした方が良さそうだ」

「牙莎!」

「熱くなるな、お頭。俺たちは何をしに来たんだ」

「民を苦しむ虫けらどもを黄泉路に誘いにだ!」

「……お前は俺と戦う時でもそんなこと考えてたのか?」

「!?」

 

凌操のその言葉が思春を黙らせた。

 

「……分かった。だけど、私も付いていく」

「異論はねぇ。俺はこいつらを取り敢えず落ち着かせておく。その時までは姫さん、あんたが思春の頸の縄を閉めといてくれ。ここからは姫さんが俺たちの代表だ」

「え、ええ……」

「……っ!!」

 

・・・

 

・・

 

 

 

 

 

「なん・・・・ですって?」

「…話せば長くなるけど、結論だけ言うと彼らは完全に江賊の仕事をする気を失った。もちろん甘寧たちと戦う気もな」

「いや、…でも、それって」

「馬鹿を言え!こいつらが何をしてきたのか分からないのか!」

「人を殺して、街をもやし、自分たちの欲のために人苦しめた。だけどだからと言ってそれを償う方法が死のみというわけではないはずだ」

 

一刀が言っていることが良く分からなかった。

でも、私たちが話をしている間も、江賊たちが変なことをしようとする様子はなかった。

 

「明命、あなたも一刀を一緒にやったのね。どういうか説明しなさい」

「恐れながら蓮華さま、一刀様の言う通りです。私も江賊たちの船を壊すことを助けましたし、幽霊騒ぎと一刀さんの演技で、江賊たちの武装も解除させました。戦わずに勝ったんです」

 

戦わずに……血の一滴流さずに勝つ……?

 

「白鮫はどうした」

「奥に居るんだが、出てくる様子がない。奴と話をしようとしたが聞いてくれなかった」

「話だと!」

 

思春が一刀の胸倉を掴みながら言った。

 

「あいつらは生きていてはいけない連中だ!話し合いで解決できる相手じゃない!奴らを殺す以外に奴らを止める方法はない!」

「……お前らはいつも殺す方法だけを考えて人たちを生かすことは頭に入ってないのか?」

「なんだとー!」

「思春!」

「わぁーっ、甘寧さん落ち着いてください!」

 

私と明命は思春を止めようとしたけど…

 

「その人を離してください!」

 

かよわい、だけど鋭い音が聞こえた。

 

「何だ、貴様は……」

「その人を離してくださいと言ってます」

 

水色の髪に大きな帽子をかぶっているその子が、自分に出来る一番真剣に怒っている顔をしてくると、周りの空気が焼けそうに熱いのを感じた。

 

「………!」

「思春、一刀を離して頂戴」

「……御意」

 

思春が一刀を離したら、私は彼女の方に近づいた。

 

「…部下の無礼をお詫びしましょう。私は孫仲謀よ」

「知ってます。それと、私にとって一番無礼なのはそこの人じゃなくてあなたの方です」

「!」

「雛里ちゃん」

「一刀さんは黙っていてください。私はこの人に言っておきたいことがあります」

 

ふと、彼女の怒り滲んだ顔が思春ではなく私に向かっているものだと気づいた時、私はある事実に気がついた。

それは私が彼らにとって仇のような存在である姉さまの妹であること。

一刀たちが最初に見せていた態度、そして囚われていた彼女は私たちの間に何があったか知らない。

私を見ただけでこうも不機嫌そうにするのも無理じゃない。

 

「あの、話は聞いたわ。姉さまのことは本当に……」

「一刀さんは私のです!絶対あなた何かには渡しません!」

「え!!?」

「ちょっ!」

 

何!?何なの?!

 

 

 

雛里SIDE

 

洞窟の中に船たちが入ってくる時、私は真理ちゃんと左慈さんと一緒に洞窟の隅で待機していました。

なのに、

 

「何をする、蓮華!」

 

一刀さんがそう叫んだ時に、私の中の今まで使ったことのない何か作動しました。

 

「真理ちゃん…」

「どうしたんですか、雛里おねえ……さん!?」

「わー、あったかいねー。洞窟の中寒かったのにちょうど良いわ♪」

 

アレって、明らかに真名ですよね。

しかも孫権の真名。

しかも孫権が一刀さんのことを名前で読んでいました。

 

だって孫権です。

一刀さんを殺した孫策の妹なんです。

私を助けようとあの人の助けを受けたとしたら、それはまだ我慢できます。

でも私が居ない間に一体どこまで仲良くなったのですか?

 

「え、えっとね、雛里お姉さん。あの人は孫権さんで、甘寧さんを説得して私たちと一緒にここまで来てくれた人です」

「うん、真理ちゃん。それは見たら分かるよ」

 

後あの人の姉に一刀さんが殺されたことも良く覚えてます。

 

知ってました。孫権さんがここに居ることは最初から知ってましたけども……!

 

「大丈夫だったの?」

「特には…見ての有様だ」

「一体どうなっているの?」

「ちょっとした芝居をやったんだ……ここに居る連中がもう二度と悪いことできないようにな」

「なんですって?」

 

何ですか、あのあまりにも馴れ馴れしい態度は…。

まさか、孫権さん。私たちのこと知らないんですか?一刀さん、孫権さんにあの事言ってないのですか?

しかも、

 

「いや、でもそれって……」「馬鹿を言え!」

「っ」

 

船から降りてきて一刀さんと話していた孫権さんが腕を組んで胸を寄せると、一刀さん一瞬妙な反応をしました。

あ、そうですか。やっぱり一刀さんもアレですよね。女の子はやっぱ胸が大きい方がいいんですよね。

以前、奏ちゃんが持っている持っている百合本の中で(倉ちゃんに読ませていたのを没収して持っていました)、愛する女二人の間に男一人が割入ってきて、巨乳だった方の女の人をいやらしい目で見るという場面があったのですけど、やっぱり男の人って、女の子は胸とか思ってる……

(※ここで雛里ちゃんは気づいていませんが、一刀が一瞬後ずさったのは、思春がものすごい剣幕で迫ってきたせいです)

 

「あ、あの、雛里お姉さん?」

「なんですか?たった半日に私一刀さん取られそうになったのですか?」

 

うん、何、真理ちゃん

 

「鳳統ちゃん、それは心の声だよね。そして今心の中で諸葛均ちゃんのことを呼んだに違いないよね?」

「左慈さん、どうしましょう」

「どうも何もね……これはもうキャットファイト寸前だし……まぁ、なんとかなるっしょ」

「てわわ、なんとかなるって……」

「それにしてもさすが孫権はスタイルいいわね。普通男の子だったら、ぺたんこよりもばいんばいんな方が好きだし」

 

意味は良くわかりませんが、左慈さんの言葉に何かキレました。

 

「左慈さん?」

「ひぃっ、な、何?」

「あの鞄、胸を大きくする方法とかは入ってませんか?」

「ごめん、それは未来技術でも無理よ」

 

世界の巨乳なんて全部もげてしまえ!

 

 

 

 

真理SIDE

 

「と、いうわけであの二人の喧嘩が始まったわけですけれども、問題の発端である北郷さん、どう思いますか?」

「いや、どう考えても発端僕じゃないだろ?ってかあの人どこ行ったの?雛里ちゃんにトドメさしておいて僕に丸投げしたらどうしろって言うんだよ」

 

雛里お姉さんと孫権さんの痴情喧嘩が盛り上がってきてますが、私と倉ちゃんと一刀さん、そして甘寧さんに周泰さんも後ろに下がってその様子を待っています。

 

「思春、アレは一体どういうことだ?」

「……私に聞くな」

 

あ、凌操さんも居ます。

ここにあの二人に関わっている人が三人ずつ6人も居るのにまったく手を出すことができません。だって絡まれるのが怖いですもの。

 

「でも、どう止めましょう、アレ?」

「おい、貴様、お前がなんとかしてみろ。お前の嫁だろ」

「いや、甘寧、お前こそなんとかしてみろよ。お前のご主人だろ。後、まだ僕は雛里ちゃんに何もしてないぞ」

「え?」

 

え?

 

「え?」

「……いえ、……だって北郷さん、以前雛里お姉さんに押し倒されて」

「はうわ!?」

「違っ!いつの時の誤解だよ。アレはな…!」

「あのお嬢ちゃん、そう見えないのに案外大胆なんだな…」

「……雛里ちゃん、一刀といつもちゅっちゅしてるよ」

「はうわ、それちょっとkwsk」

「倉ちゃん、今シてるって言うのはそういうんじゃないよ」

「…じゃあ、何?」

「えっと……」

「いや、説明しなくて良いから!してないから!」

 

てわっ、思わず説明しそうになってました。

 

でも、そうだったんですか。

雛里お姉さん、余裕満々な顔しておいて、北郷さんとまだだったんですね……よし、まだイケます。

 

「あんたこそ、頭だけ良くても結局その体じゃ女として終わってるでしょ?」

「あわわっ!私だってないわけじゃないです!」

「どこにあるっていうのよ。私が産まれたばかりの時でもあんたよりは大きかったわよ」

「あわわ!そんなことありえません!大体人間がそんなに胸が大きいはずありません。きっとイカサマです!服の中に何か詰めて一刀さんを誘ってるだけじゃないですか!」

「これは正真正銘私の胸よ!」

「そんなの嘘です!」

「だったら自分の目で見たらどうなの?自分が女として負けてるということを…!」

「望むところです!」

 

 

 

「おい、北郷、あのままだとあのお嬢ちゃん脱ぐかも知れないぞ」

「分かってる!何か、……真理ちゃん、何か策頼む!」

「てわっ!私ですか?」

 

そっか、この面子だと、雛里お姉さんが居ないと私が頭脳派になってるわけですね。

左慈さんと雛里お姉さんがあまりにもいい働きで忘れてました。

えっと……えっと……

 

「北郷さん、一応確認しますけど、雛里お姉さんから孫権さんに乗り替えるつもりは……」

「真理ちゃん、その発言はさすがの僕も切れるぞ」

 

そ、そんなに真剣な顔で睨まなくても……聞いてみただけですよ、ぐすん。

やっぱまだ遠いです。

 

「じゃあ、一刀さんがあっちに行ってですね」

「うん」

「いつものように誰構わず雛里お姉さんの口を塞いでください」

「……どうやって?」

「………」

「………」

「……うん?……えっ!?」

 

いや、なんで驚くんですか?

 

「いや、ここで?」

「いつは北郷さんが人の目気にしてイチャついてました?」

「いや、でもさ……」

「まさか、この場面で恥ずかしいとは言いませんよね」

「いや、この大勢の人の前で僕がキスしてみろよ。雛里ちゃんが本気で僕を殺しにかかるぞ」

「そこはあまり重要じゃありません」

「重要だろ!僕にとって重要だよ!」

「……一刀、雛里ちゃんが脱いでる」

「だー!分かったよ!氏ねばいいんだろ!」

 

文字が違いますけど取り敢えず行ってきてください。

 

 

 

 

明命SIDE

 

「だー!分かったよ!氏ねばいいんだろ!」

 

と、言いながら一刀様が走り出した時、私は上衣を脱ぎ始めた蓮華さまを見ていました。

正直、あのままだと不味いとは思ってました。孫呉の姫としての蓮華さまの威厳とかが止まることなく崩れ落ちてましたから。

甘寧さんはその様子を見て止めに行こうとしましたが、凌操さんが隣で止めてました。

 

「牙莎、止めるな!あのままだと蓮華さまが………貴様、まさかかとは思うが!」

「ちげー!鈴の音を締めろ!あそこでお前が出た方が姫さんに恥かかせるんだよ。解ってねーのか!」

「そ、それは……」

 

確かに、あの場で他の人によって現実に引き下ろされては、蓮華さまはあのまま長江に身を投じてしまうかもしれません。

私もそのせいで止めにいけないわけですけど…………

……嘘です。あの暑苦しい場面に入るのが嫌なだけです。

 

そんな時、一刀様がその暑苦しくて誰も入りたくない場面に突っ込んで行きました。

 

「雛里ちゃん!」

「なんですか、一刀さん!一刀さんも私のぺたんこな胸なんて見たくないっていうんですか?私なんかよりあの巨乳の方が好きなんですか!」

「その口を閉じろ」

「へっ?んっ!」

 

( ゚д゚)ポカーン

 

「んっ!うっ」

 

はうあ……!

 

「うっ……ふぅ……あうん♡」

「す、すごいです//////」

「てわわ、アレは人前でするようなものじゃありませんね。私がさせたんですけど」

「……見えない。どうして二人ともあたしの目と耳を防ぐの?」

「「なんとなく見せちゃダメな気がしたからです(だよ)」」

 

私が倉ちゃんの目を、諸葛均さんが倉ちゃんの耳を完全封鎖しました。これで問題ありません。

 

「やるな、あの坊主」

「お前は何を関心してるんだ、牙莎」

「…………」

「何だ」

「いや、別に…お前はアレみてなんともねーのかよ」

「ふん、軟弱な」

 

甘寧さんはなんともないようにしてますが、私はその顔が赤くなっているのを確かに見てます。決して松明の灯りのせいでありません。

 

「なっ////////」

 

上衣半脱ぎしていた蓮華さまもその様子を見て、硬直して顔を赤くしてその様子を見てます。

いや、接吻って、した事ありませんけど、あんなにいやらしいものだったんですか?

 

「ぷはぁ……はぁ……」

「はぁ……これで落ち着いた?」

 

ガーン!!

 

「落ち着くわけないでしょ!」

「で、…すよね………」

 

あの丸い鉄板は一体どこから出てきたんでしょうか?

 

「一刀さんなんか…一刀さんなんか…!」

「待ってくれ、雛里ちゃん。叩く時叩いてもコレだけは言わせてもらう」

「……なんですか?」

 

 

 

 

「まだ僕にも見せてないのに他の人に見せるな」

 

あ、死んだ。死にました。

 

ガーン!

ガーン!!

ガーーン!!!!

 

 

・・・

 

・・

 

 

 

 

この以後の状況は、記録者のパソコンが爆発したせいでご覧になることができません。

 

 

 

 

 

 

 

(この全てを乗り越えてまた)蓮華SIDE

 

「大変失礼致しました」

「え、ええ、私もごめんなさい。私も大人気なかったわ」

 

なんか、あっちがいきなり敵宣言して攻撃してくるから乗っちゃったわ。

でも、私にも言わせて頂戴。私、最初は一刀が言っていた女の人って、この娘の後ろに居た女の人だと思ったのよ(※さっちゃんのことです)。

なのに、そこでいきなり子供みたいなこの子が「私が本妻です」とやってくるんだもの。

一瞬私にも機会あるんじゃないかって思って来ちゃったのよ。あんなに見せられたらもうどうしようもないけどね。

………まさか、一刀が幼女趣味だったなんて。

 

ちなみに一刀はあそこで頭に血を流しながら倒れているわ。

 

「でも、一刀があの調子だと話が進まないのだけれど…」

「あ、それなのですけど、ちょっと良いでしょうか」

「え?」

 

そう困っていたところで、さっきまで喧嘩していた(何故だったかは忘れたけど)その子が言った。

 

「一刀さんは恐らく、ここの江賊さんたちを甘寧さんの江賊団に加わるようにお願いしようとしたのだと思います?」

「え?でも、そんなこと……」

「聞く話では、甘寧さんの鈴の音義賊団は、最近長江で活動を始め、周りの江賊たちを次々と潰したと聞いています。その中、特にそこに立っている方は確か毒蛾江賊団のお頭だった凌操さんですね?」

「!……お嬢ちゃん、どうしてそれを…」

「……お前、一体何者だ」

 

隣にいた思春と、彼の部下の凌操が驚いた顔で見た。

私も二人が名乗る前には、二人のこと全然知らなかったのに、どうして捕まっていたこの娘がこんなに詳しいの?

 

「私は水鏡先生の熟で勉強していた鳳統士元って言います。旅に出る前に、長江の江賊団の勢力図に関しては、全て頭に入れておきましたから」

「水鏡塾で、我々の行動を既に知っていたというのか?」

「時間差はありますが、荊州の全ての情報は最終的には水鏡塾に流れ込みます。荊州に居る以上、水鏡先生の目から離れることはできませんから」

「……!」

 

水鏡先生、荊州の隠れた実力者。噂は聞いていたけど、まさかこれほどだったとはね。

 

「それで、この人たちがもう江賊として悪いことができないように、甘寧さん…孫権さんに監視を兼ねて、私兵として使わせていただきたいのです」

「私の私兵!?そんなの無茶よ。私は袁術に監視されている身。そんなこと出来るはずが…」

「……なるほど、そういうわけか」

 

思春?

 

「鳳統殿と言ったな。話は分かった。だけど、私たちには今、これほどの増員を養うほどの資金はない。それはどうしてくれる」

「それは私たちの方でなんとかすることができます。以前、荊州の政が全麻痺していた事件を甘寧さんはご存知ですよね」

「ああ、あの時黄祖も大騒ぎして襄陽に戻っていたからな」

「あの事件の原因は、私と水鏡塾の客だった一刀さんが、劉表さんとp袁術さんの策に巻き込まれ、危険な目にあったことによって、水鏡塾を出た荊州の文官たちが怠業しながら発生した事件でした。今回、港が賊の襲撃を受けた時、官軍は姿一つ表せませんでしたね。今回もまた荊州の官軍たちの怠慢によって私が危険な目にされたことが発覚されたら、この地域を担当する役人にとっても良いことはありません。それを武器にすれば、甘寧さんたちの義賊団としての仕事を官軍公認にすることで、荊州から軍資金をもらえるようにすることができます」

「………!」

 

一刀は、最初はこうするつもりだったというの?

最初自分の恋人をさらった相手に対して、殺意を抱くことなく、彼らまで助ける方法、そして、仇の妹である私のためもなるように考えていた?

 

「どうですか?これは孫権さんにも悪い話ではありません。袁術にバレずに、公認された私兵を養うことが出来るのです。できたら、ここで甘寧さんが更に兵を増やしても、荊州は豫州の袁術に何も言えないでしょう」

「……確かに、これは悪い話ではありません。蓮華さま」

 

今後、私たち…姉さまは袁術の傘下から出て、仇である袁術を打って、私たちの江東を取り返す。そのためには、私も何か孫呉のためにするべきことをしなければならない。

ただ軟禁されているだけでは何もならない。自分自身は勉強に励んで、密かに軍を養成することも出来る。

確かに、これは私にとって、孫呉に対してもいい話だ。

 

だけど、

 

「鳳統、ひとついいかしら」

「はい」

「あなたと一刀は確かにここの江賊たちも助けると言ったわ。だけど、彼らを私たちの兵とすれば、結局また彼らは戦場に出なければいけない。それはあなたたちの理想に反するものじゃないの?」

「………!」

 

鳳統は目を細めた。

 

「今あなたたちがしようとしていることは、起きるべき現実を未来に遅らせただけよ。戦いを止めて、人の命を無駄にしないと言うあなたたちの考えは、そんなに短いものなの?」

「孫権さん、私たちは神ではないです。人はいつか死にますし、私たちに出来ることはただ、無駄な戦いで無駄な血を流すことを止めることだけです。今ここでこの人たちをあなたに渡して、ここで彼らを殺しても、後であなたたちのために死んでも、それが同じだと言いたいのなら、あなたにこの人たちを渡すような蛮行はいたしません」

「……!!」

「賊がどうして賊になるか考えてみたことがありますか?そこの毒蛾さんに聞いてみてください。毒蛾さんは人を殺すために江賊になりました?明日を生きるために人を殺したのです。それは確かに間違っていますけど、その償いが死だと言うなら、あなたたちはその賊たちに、「お前らのような虫けらどもなんて、あの乾いて何一つ食べることもできない地の上で何もせず無気力に死んだ方が良かった」と言っているようなものです」

「あ」

「言ってみてください。この人たちに明日を与えてあげることを、孫権さんは本当に無駄なことだと言いたいのですか?そんな考えで、孫権さんは孫呉の未来を考えているのですか?」

 

………

 

「私は………」

 

 

 

「はーい、恋姫の皆さん!ちょっと良いですかー!?」

 

その時、その多忙で、ちょっと暢気な声が聞こえてこなかったら、私は小蓮ぐらいしかならなさそうなその娘に頭を下げていただろう。

 

「左慈さん?今までどこに行って……」

「そういう話は良いから、話済んだらさっさと船に乗って逃げませんか?」

「はい?」

 

 

「……来ましたよ。ラスボス」

「あわ?」

「へ?」

 

 

「くおおおおおおお゛おお゛おおおお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

その洞窟の奥から聞こえてくる声は、明らかに人のものではなかった。

 

 

 

 

 

あとがき

 

………なんか変なことになっていた。

もうちょっとはっちゃけた方が良かったかも知れない。中途半端になってました。

でも、あまりはっちゃけるとr-18になっちゃいますし……

 

後、前回に予告した発言ですが、

 

没になりました。(原因:X-rated)

石投げてもいいです。

でも、ダメなのはダメです。

何度も言いますが、この外史の雛里ちゃんは黒くありません(一刀フライパンで倒しておいて良く言うわ<<ガーン>>

 

とにかく、まぁ、いつかは雛里ちゃんにフライパンじゃなくもっとそれらしき武器をあたえ……ってこの話じゃなかった。

 

えーと、三章最初から始まったvs白鮫江賊団編、次回で締めようと思ってます。あくまで思ってるだけ。

 

で、その次には何か拠点になるものを書こうと思ってます。

 

予定はこんな感じです。

 

 

一刀&雛里、真理、倉(通常の働き)

一刀&明命、蓮華(これ以上妾候補増やすな危険)

雛里&蓮華(痴情喧嘩再び)

思春&牙莎(隠れカップル)

倉&左慈(どこにもありそうな普通な母娘(嘘))

明命&真理(天性の諜報員)

 

結構多いので、アンケートして、アンケートに『出なかったもの』は没にします。

一人につき3つまで選択可能です。

全部選ばれた場合は下の3つは没にします。

 

では、次回は……今月であがるかなどうかわかりませんが、取り敢えず、

ノシノシ

 

 


 
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