No.303568 寂しがり屋の女の子の為に……壱話DOWANNGOさん 2011-09-19 19:47:22 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:6865 閲覧ユーザー数:5712 |
一刀side
俺は『北郷一刀』……だった。
今は俺は何故か『劉弁』になっている。
あれか?小説とかでよくある『転生』か?
何か『真名』かあってその真名が前世の名前の『一刀』だしそれに……
「何で皇族の俺が鍛練をしてるんだろう?」
本当におかしいと思う。
それに今俺が素振りしてる刀って日本刀じゃん。
十歳の子供に日本刀持たせるとか親父……父上は何を考えてるんだよ……
「そこまで!」
今そう言ったのは俺の師匠の通称『翁』。
父上の片腕で実力は大陸一って父上は言ってた。
父上が忙しい時は俺の親代わりをしてくれてる。
「なかなかの物になりましたな」
「翁のお陰だよ。
しかし、皇族の俺が武を鍛えるのはどう言う意味なんだ?
父上も俺が十になったら話すと言っていたが……
今年で十なのにまだ話してくれて無いぞ?
もしかして忘れてるんじゃないのか?」
「はははっ、そんなこと……あるかもしれません」
おいおい……
重要なことだろうが……
しょうがない……翁から聞くかな。
「翁が話してくれよ。
翁なら大丈夫だろ?」
翁は少し考えて頷いた。
「分かりました。
その代わり私が陛下に怒られても庇ってくださいよ?」
俺はそれを聞いて笑いながらも承諾した。
それから俺は俺が生まれた時に麒麟と鳳凰ががここに来て
俺が大陸の乱世を治める人物になると言って刀を二振り預けたこと
俺が十歳になったら俺に話せと言われたことを話してくれた。
そして、翁が話し終わった時に父上が歩いてきた。
「おう!弁!今日の鍛練は終わったか?」
この皇帝の威厳も何も無いこの人が皇帝である劉宏。
多分、この人に皇帝としての自覚は無いと思う……翁もそう言ってたし。
「それより!父上!
翁から麒麟と鳳凰から話されたことを聞きました!
十になったら話せと言われていたのにもう十になって十ヶ月ですよ!
翁が話さなかったらどうしたんですか!?」
「あ~わりぃ。
忘れてた……」
「「やっぱり……」」
父上はしょうがないな……
もう少し皇帝としての自覚を持って欲しいもんだ……
「まぁ、良いぜ。
お前どうすんだ?」
「勿論、旅に出ますよ。
この大陸をどうにかしたい気持ちはありますから。
協が何と言うか分かりませんが……」
あいつ、とんでもないブラコンだからなぁ……
この前なんか風呂に乱入されたし……
「はははっ!安心しろ!協には俺から言っとく!
翁、あとどれくらいで弁を旅に出せる?」
「そうですね……
あと、三年程でしょうか」
「分かった。
弁、頑張れよ」
「はい!」
俺がそう返事すると父上は満足そうな顔をして部屋に戻って行った。
第三者side
三年後
「じゃぁ、行ってきます」
今ここには一刀の親族と翁しか居ない。
あまりことを大きくしたくないと言うことで夜明けの出発だ。
「おう、言ってこい。
途中に良い女が居たら嫁にしても良いからな!」
「全くあなたは……気をつけてね、弁」
「はい、母上」
「弁様の実力ならばもしものことは無いかもしれませんがお気をつけて……」
「翁に鍛えてもらったんだ。
余程のことが無い限り大丈夫だよ」
一刀が別れの挨拶をきちんと返していると袖を握られた感触がする。
見ると、一刀の妹である協が一刀の袖を掴んでいた。
「兄上……」
協は一刀のことを涙目で見ている。
「大丈夫だ、協。
俺は死なないから。
約束する」
「なら、兄上、これを持って行ってください」
協は自分の首から首飾りを一つ外して一刀に渡す。
「良いのか?」
「はい……」
一刀はその首飾りを自分の首に付ける。
「じゃぁ、行ってきます!」
「「「「行ってらっしゃい!」」」
その返事を聞いた一刀は笑顔で黒鷹(一刀が旅をする為に翁が手配した馬)を走らせた。
この大陸を平和にする……
その誓いを胸に……
後書き
どうでしたでしょうか?
そう言えば偽名の方なんですが次回に出てきます。
まぁ、次回をお楽しみにと言う奴です。
では、また次回。
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こんにちわ~
気が向いたので連続投稿することにしました。
コメント待ってま~す♪
では、始まり~♪