深々と降る雪の中。
こんなにも綺麗なのに
この手につかむことはできない。
尊いもの。
そこにいるのに
気づいてやれなかった。
自分の無念さを教えてくれるようで。
いつだってそうだった
アイツのように――――
願うなら、この雪のように・・・
「俺も消えてしまいたい。」
ふと漏らしたその言霊。
どこまでも重くのしかかり、
燐を取り巻いている
異様な静けさに圧し掛かっていく。
どこまでも深く、
吸い込まれそうな青。
虚ろなその目は
ある一点を見つめ、動かない。
その先には――――双子。
まだ親のぬくもりの中で
眠っているはずの双子は、
毛布にくるめられ籠の中におしこまれている。
そして片割れは・・・
どこか面影が燐に似ていた。
燐は一歩踏み出す。
が、次の一歩がなかなか踏み出せない。
すでにいないあいつに
もう一人の片割れは似ていた。
それが苦しくて愛しくて。
自分の隣から去ってしまったあいつを
憎んですらいた。
燐は決心したように踵を返し、
その場から逃げるように去っていく。
闇の中に消えるその瞬間、
ふと、悲痛に顔を歪めた――――
~愛憎~
――――――――――もしも、やり直せるなら――――――――――――
〘そんなに苦しいのなら、 お前が死ねばよかったのになぁ〙
似非聖職者は言った。
〘どうしてっ まだあんなに若いのに・・・!〙
俺たちを育ててくれた人は言った。
〘何故奥村先生が犠牲にならなきゃいけないの!?〙
あいつの同僚らしい人は言った。
―――――――死ぬのなら、
サタンの息子が死ねばよかったのに。
どんなに表面をとりつくろっていようが、
それが本音。
それが世界。
――――――――――もしも、あのとき俺が死んでいれば――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
力尽きたのでここまでです・・・汗
もっと続けたかったけどなぁ・・・
時間があったら続きうpさせてもらいます★
FROM せつ@RT
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今回は燐サイドから。。 死ネタです。。もぅ死んだあとのお話・・・誰が死んだかは・・・