冥琳視点
最初、曹操軍が南下ではなく、西進したという報告が上がったとき、してやられたと思った。まさか、こちらが握っていた情報が全て偽りだったなんて、さすがの明命も落ち込んでしまっていた。
これに関しては私の責任である。明命たちが掴んでくる情報は膨大な量だ。相手も密偵が自国に紛れていることくらい承知しているのだから、偽りの情報を掴ませることも少なくない。その情報が正しいかどうかを判断するのが、我々軍師の仕事なのだ。
しかし、曹操自身がこの情報を掴ませたとはいえ、明命の腕はおそらく諸侯が抱える密偵よりも相当高いはずだ。明命ですら、その情報が正しいと思ってしまったということは、この情報工作は徹底されていたはず――主な将たちすら知らなかったのだろう。
そこまでして、馬騰と対峙したかったというのは、雪蓮ならば分かるだろう。雪蓮も呉に君臨する王なのだ。王との正面からの戦いには誰の介入も許したくないはずだ。
そして、この情報工作には我々孫呉に対する牽制にもなっている。南征に対する備えをしなくてはならず、北上することを許さなかった。また文官たちが曹操に対する恐怖心を植え付けられてしまい、曹操が西進したという報告を受けても、容易に我々から攻め込むことを承諾しなかった。
その結果、我々としても曹操に対して軍備を強化することしか出来ず、曹操が馬騰と争っている間に、文官たちを説き伏せるという結論に至ったのだ。
しかし、予想外なことに、曹操と馬騰の戦が早期決着になってしまったのだ。馬騰とは先代の孫堅様が若き頃に共闘したようで、話を聞いたことがあったのだが、戦には天賦の才を持ち、孫堅様ですら直接対決をしたら勝てるかどうかは分からないと仰っていた。
そんな相手を速戦で制するなんて、正直な感想を漏らしてしまうと、曹操軍の精強さには背筋に寒いものが走る。文官たちが惰弱な気持ちを吐露してしまうことにも、納得はしてしまうのだ。
私たちは文官たちの消極論を半ば捻じ伏せる形で出兵を敢行した。建業を発ち、長江を伝って荊州に侵攻した。それとときを同じくして、曹操も南征の軍を放ったようだ。さすがに、馬騰との戦の被害も少なくなく、また、国境沿いで羌族の反乱も起こったようで、兵士を数万単位で駐屯させる必要が生じたようだ。それでも連戦が可能という事実は、彼我の国力の差を如実に表している。
おそらく曹操としては、大軍を以って一気に荊州を制圧したかったのだろうが、夏侯惇に数万の軍勢を率いさせて新野を占拠したようだ。
それに対して、劉表軍――いや、曹操が荊州に侵攻を開始した時点で、国主である劉表は亡くなり、その息子の劉琮が後を継いでいるのだが、 劉琮は即座に降伏を宣言し、襄陽に曹操軍が駐屯している。
私たちは江陵陥落させることを第一目標にしている。おそらくそこで曹操軍と争うと思っていたのだが、放った斥候から益州の州境に益州軍が現れたことが報告されたのだ。
「益州の連中も広陵を狙っているのかしら?」
「おそらくはそうだろうな。奴らも曹操の南進を危惧しているのだろう」
今回の派兵は雪蓮自らが率いている。ここで荊州の一部を得ることは、曹操との戦いを見据えた上で重要な拠点になるだろう。ここで益州軍にも、勿論曹操軍にも渡すわけにはいかない。
「まぁ、いいからさー。早いとこ、益州軍も曹操軍も蹴散らしてやろうぜー」
そう告げながら私と雪蓮の肩に腕を回し、身体を押し付けてきたのは、太史慈――真名を
横で纏められた橙色の髪の毛を風が凪ぎ、それだけを見るとはっとする程の美貌の持ち主であるが、それとは裏腹に、性根はまるで幼子のようである。
「お前は少し自重しろ。今回の出兵でも本来であれば蓮華様の護衛をしているはずだったであろう」
「別にいいじゃねーかよ。蓮華様には許可ももらってるしよー。穏や亞莎がついてるから何も問題ねーだろー。戦にあたしがいねーなんて、ありえねーよ」
はぁ。全く、こいつにも本当に手を焼いてしまう。武勇は雪蓮にも劣らない腕を持っているが、雪蓮はまだ王としての自覚がある分、まだこちらの言うことを聞いてくれる。こいつは本当に歯止めが効かないから厄介なのだ。
だが、戦場においてこいつほど頼りになる人間もいないのも確かだ。此度の戦でもその武勇を如何なく発揮してもらわないと、ここまで無理に同行した意味もないというものだ。
「先に戦うのどっちだ?」
「おそらくは曹操軍だろう」
「そうね。曹操軍はたぶん私たちが戦って疲弊するのを待つでしょうね」
「へー、まぁあたしはどっちでも構わないぜ。ここんところ、ずっと調練ばっかで退屈してたんだからよー」
茴香はにやりと口角を歪めた。
益州軍と言えば、最近になって劉備軍を迎え入れたようだ。益州の将たちは会ったことはないが、劉備軍ならば知っている。その許には関羽や張飛といった猛将に加えて、諸葛亮や鳳統といった智謀の士もいる。油断ならざる相手になるのは確実だった。
「冥琳ちゃんよー、先鋒は勿論あたしだよなー?」
「言われなくても、お前には思う存分暴れてもらうつもりだから、心配するな」
「さっすが、大都督様だぜ! 話が分かってんじゃん!」
「冥琳、私は?」
「雪蓮、総大将は無暗に先頭に立つべきではないことは何度も言っているだろう」
「ぶーぶー。私も暴れたいよー」
口を尖らせて拗ねる雪蓮を無視ながら、私たちは江陵に向けて進軍を開始した。
江陵に近づくにつれて、私たちの予想通り曹操軍は静観を決めたようで、襄陽外に出てくる様子は見られなかった。夏侯惇が率いていると聞いていたので、こちらに突っかかって来ることも想定の中に含ませていたのだが杞憂のようだった。
おそらくは冷静な軍師が上手く夏侯惇を押さえているのだろう。先の戦いに、羌族の反乱――曹操軍としてもあまり兵を損耗したくはないというのが本音というところか。
江陵にも元劉琮軍の兵がそれなりに詰めてあるはずなのだが、我々と益州軍の出現に怯えてしまったようで、城から出て来なかった。籠城をするようだが、曹操軍が援軍を出すときは、おそらく城は我々が手中に納めてからになるだろう。
江陵を囮にして、我々と益州軍の戦いを誘う。戦いが終わったときはどちらも無事で済むはずはなく、その隙を狙って、江陵の部隊と挟撃の形で殲滅するつもりだろうが、そんなことを容易に許す私でもない。
「冥琳、斥候からの報告はあった? 益州軍を率いているのは誰かしら?」
「まだだ。だが、数は少ないように見えるな。おそらく五万もいないだろう」
私たちは総勢七万の軍勢を率いている。荊州を攻めるのならば、この数が最低限だ。本当は大軍で一気に江陵と荊州南部を制圧したかったのだが、文官の反対意見もあったため、七万が限界であった。
「少ないわね。少し嫌な予感がするわ」
「ふむ、伏兵があると考えるのが常識だが、あの軍に諸葛亮や鳳統がいれば、別の奇策を狙っているという可能性も頭に入れた方がいいな」
私たちと同時に益州軍も動き出した。益州軍は江陵の南西部に布陣すると、こちらの様子を窺う姿勢を示したため、こちらもそれに対応して、布陣した。斥候が戻って来るまではあまり無意味に動くわけにもいかない。
「おーい、冥琳ちゃんよー。早く戦おうぜー。あたしはもう待てないぞー」
「馬鹿者。お前も忍耐というものを見に付けろ」
「忍耐だか変態だか知らねーけどさー、ぱっぱと決着付けないと、本国からいろいろと煩いこと言われんだろー?」
「もうしばらくしたら、斥候も戻って来る。動くのはそれからだ」
「孫策様!」
そのとき斥候が戻って来たのだが、表情が妙に険しかった。
「敵将は?」
「そ、それが……」
何やら口籠ってしまう兵士の顔色を見て、雪蓮が何かを感じたようで、立ち上がって先陣へと向かおうとする。
「ちょっと、雪蓮!」
「大丈夫よ。私が自分の目で確認するわ」
そう言って先へ向かう雪蓮の後を私と茴香が追う。
そして、敵陣が確認できる場所まで辿りつくと、私たちは声を失ってしまう。
「おーっほっほっほ! 荊州は袁家が頂きますわ! 皆さん、華麗に進軍するのですわ! 袁家の威光を敵に知らしめるのです! さぁ、孫策軍なんて血祭り上げてしまいますわよ!」
「うははー! 麗羽姉さまに続くのじゃー! 妾が大陸中の蜂蜜を独り占めするのじゃー! 孫策たちなんてけちょんけちょんにしてやるのじゃー!」
金髪を螺旋状に何本も束ねている女性と、彼女と同様に金髪を風に靡かせる少女、そして尊大過ぎる口調――誰かなんて確認する必要もない。その部隊には高々と袁の旗を掲げている。
目の前に雪蓮からギリッと歯噛みする音がはっきり聞こえた。瞳には憤怒の炎が燃え上がっているだろう。同様に茴香も今にも飛び出さんばかりに身構えた。
「あの野郎ぉ、生きてやがったのか……」
「落ち着け、茴香」
「冥琳ちゃんよぉ、あたしを止めようって言うんなら、そいつは無理だぜ? あたしはもう我慢出来ねーよ」
雪蓮と茴香の二人の怒りを抑えるなんて不可能だと判断した。
袁紹は確か曹操との戦いに敗れたと聞くが、袁術と共に益州軍が匿っていたとは思わなかった。どうやら、益州軍は大きな過ちを犯したようだ。あの二人を――特に袁術を保護するという行為が何を意味するのか。
袁術は領土を全て取り戻したとはいえ、我らの仇敵であることに変わりはない。我らや愛すべき民がどのような目に遭わされてきたかを考えれば、その悔恨が容易に消えるようなものではないというものだ。
「……分かった。だが、決して無茶な戦いはするな」
「分かってるよ。感謝すんぜー」
雪蓮にも頷いて見せると、力強くそれに応える。
二人が無謀な戦いをしても、それすら戦略に組み込んで勝利に繋げるのが、私のこの場での役目だ。怒りに燃えた二人であれば、その勢いを最大限に活かすのが上策――一気に益州軍を殲滅して江陵も落とす。
雪蓮は全ての兵士に自身の姿が見えるように、全軍の前に仁王立ちした。
「孫呉の勇者たちよ! 我らの目の前にいる相手を見ろ! 我らの憎むんべき相手、袁術である! 我らは孫呉の領土を取り戻すことが出来たが、我らの大地が、我らの民が虐げられた事実を思い出せ! その嘆きを、屈辱を、全てを両の手に宿して、敵を蹴散らし、我らの怒りを相手に思い知らせてやるのだ!」
雪蓮の言葉に応えるように、兵士たちが雄叫びを上げた。
総勢七万の兵士たちが烈火の如き激しい灼熱を吐きだしながら、益州軍へと突撃を開始したのだ。
麗羽視点
荊州へ向かう間に雅さんにお願いして、曹操軍の動き、孫策軍の動きを逐一報告してもらえるようにお願いしてありました。その報告では、やはり孫策軍は孫策さん自身が率いているようです。
彼女が自ら兵を指揮することは予想しておりましたわ。反董卓連合で一度、直接顔を会わせましたが、美羽さんの客将という立場に甘んじておりましたが、その瞳を見た瞬間に怖気が走りましたの。
獲物を追う猛獣のような獰猛な瞳――きっと彼女は、将来美羽さんに叛旗を翻し、その領土から彼女を追放するだろうと、すぐに悟りましたわ。
彼女は苛烈な性格な持ち主ですわ。ですから、そこに付け込ませて頂きますの。怒りという感情は、理性で抑え込めない程に膨大に誇張し、行動を支配することが出来ますの。
かつてのわたくしを演じるという行為は、なかなか不快ではありましたけれど、それで孫策さんを挑発出来るのならば安いものですわ。
「麗羽姉さま、あんなことを言ってしまって、大丈夫かの?」
わたくしの横では、先ほどわたくしと共に孫策軍を煽ったことで、完全に委縮してしまった美羽さんが、ぶるぶると身体を震わせおりますわ。
「大丈夫ですわ。美羽さんは、すぐにでも戦線から離脱してくださいね」
「分かっておるのじゃが……」
「いかがしまして?」
「麗羽姉さまも無事に帰ってきてたもれ」
「ふふふ……、承知しておりますわ」
美羽さんの麗しい金色の髪を優しく梳いてあげて、安心させてあげます。
それから、数名の護衛を付けて、美羽さんを安全な場所まで逃がしてあげましたの。この戦での美羽さんの役目は、孫策さんを徹底的に怒らせること――彼女の怨敵である美羽さんを見て、理性を保てるはずがありませんわ。
わたくしの見立て通り、孫策軍は怒気が溢れて参りました。すぐにでもこちらに向かって進軍を開始するでしょう。
「うわー、これは凄いな」
「麗羽様ぁ、本当に私たちだけで大丈夫なんですか?」
さすがの猪々子も、敵の放つ凄まじい気に思わず本音を漏らしてしまい、斗詩も不安そうな瞳でわたくしを見つめていますわ。
「大丈夫ですわ」
「そうだぜ、斗詩?」
「もう二人とも何でそんなに自信満々なんですかー?」
「それは決まっておりますわ。ですわね、猪々子?」
「勿論ですよ!」
「ええっ? 何ですか?」
「斗詩と猪々子はわたくしが守りますもの」
「斗詩も姫もアタイが守ってやるんだからな」
猪々子と完全に台詞が被ってしまい、思わずお互いの顔を見合わせて苦笑を漏らしてしまいましたわ。
そうですの。わたくしはもう一人じゃありませんの。斗詩と猪々子が側にいてくれますわ。確かに孫策さんと――大陸でも屈指の武勇を誇る女性と戦うのは、不安ですし、恐怖も感じますわ。
ですけど、二人と一緒ならば、きっと大丈夫ですわ。特に何か証拠があるわけでも――二人が孫策さんより優れているとも、わたくしが孫策軍を欺ける程に智が長けている自信なんてありませんけれど、それでも大丈夫ですわ。
「二人だけじゃ無理ですよー」
斗詩が少し顔を膨らませて言いましたの。
「私が文ちゃんも麗羽様も守ります」
そう微笑む斗詩と、その言葉を聞いて無邪気な笑みを浮かべる猪々子の頭を撫でてから、わたくしたちも孫策軍を迎え撃つべく、出陣の準備を致しました。
戦況は圧倒的にこちらの不利――敵は七万もの軍勢を率いていますが、わたくしたちはたった四万しかおりませんわ。兵士たちにも苦しい戦を強いてしまうのが、非常に辛いところではありますが、彼らを信じるしかありません。
「さぁ、皆さん、これからが本番ですわ。敵は怒りに狂う猛獣ですの。わたくしどもは華麗に戦場で舞い、彼らを翻弄して差し上げましょう。わたくしは皆さんのことを信頼しております。皆さんもわたくしたちを信じて、この戦、必ず鮮やかに勝利してみせましょう」
わたくしに兵士を鼓舞するだけの気合はありませんが、彼らはわたくしに応えてくれましたわ。彼らを一人でも多く生き残らせるために、わたくしは持ちうる全ての力を出し尽くさなくてはいけませんわね。
「斗詩、猪々子、両翼で騎馬隊を縦横に駆けらせるのですわ! この戦、貴女たちの力が何よりも必要ですの!」
「あらほらさっさー!」
さぁ参りましょう。この袁本初、此度の戦にて必ずや一刀さんに勝利を捧げてみせますわ。わたくしに生きる希望を与えて下さったあの人のためにも、もう二度と目の前で民が苦しむ姿を見ないためにも。
「全軍、出陣ですわ!」
オリキャラ紹介
太史慈(真名:
雪蓮が江東の地を得たときに彼女に降った将。オレンジ色の髪を適当に横で纏め、雪蓮たちと同じようなデザインのチャイナ服に身を包む。胸もそれなりに豊満なサイズ。
口調の通り、男勝りでどちらかというと幼い性格であるが、その武は雪蓮にも匹敵する程の実力を持つ。戦に対しては桔梗さんのように生き甲斐を感じているが、民に対しては優しさを持つため、袁術のことを憎んでいる。武器は琥珀撲天棍という鉄製の棒を扱う。
あとがき
第四十九話の投稿です。
言い訳のコーナーです。
さて、今回から荊州を舞台に麗羽様の戦いを描くわけですが、まずはそれまで経緯について冥琳の視点で語って頂きました。
呉軍は華琳様の西進以降、曹操に対して完全に怯えてしまった文官たちが挙って戦への消極的な意見が出され、北へ進むことが出来ずにいたわけです。華琳様の情報操作もそこまで読み切った上での策だったわけですね。
それでも国主の雪蓮、大都督の冥琳の意見は強い影響力があるので、軍備の強化だけは欠かさずに行われてきました。
そして、西涼での戦が決しますが、それは冥琳の読みよりもかなり早い段階で終結してしまったため、強行軍で七万の軍勢を率いて荊州に進出します。
荊州の方は劉表の死後、後を継いだ 劉琮が降伏、襄陽に春蘭率いる曹操軍が駐屯しますが、江陵まで手を伸ばすことができないところを、益州軍と孫策軍が狙っているわけです。
少し分かりにくいかもしれませんので、ここで解説を加えさせて頂きました。
さてさて、それからオリキャラですが、分かりやすいところで太史慈を登場させました。他の作者様の作品でも見られるかもしれませんが、好戦的な性格で粗暴な面を強くしてあります。
真名の茴香というのは花言葉で「称賛に値する」「勇敢」などの意味合いを持ち、今回は勇敢であるというところを表現していきたいと思っています。
呉軍はキャラクターが他の陣営に比べると少ないので、オリキャラも出すとは思います。原作に出して欲しい優秀な人材も多いですからね。
さてさてさて、今回はそんな経緯を説明する必要があり、開戦させてしまうと、文量がもっと増えてしまうので、やや短めですが、ここまでとさせて頂きます。
本格的な争いは次回以降に描きます。
七万もの大軍とどのように対抗していくのでしょうか。
そして、麗羽様の戦略に組み込まれた秘中の策とはどのようなものなのでしょうか。
あまり期待することなくごゆるりとお待ちくださいね。
相も変わらず駄作ですが、楽しんでくれた方は支援、あるいはコメントをして下さると幸いです。
誰か一人でも面白いと思ってくれたら嬉しいです。
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第四十九話の投稿です。
曹操軍が西涼での戦を制する中で、四万という小勢で荊州へと向かう麗羽。そして、同様に虎視眈々と荊州を狙う孫策軍と向かい合うことになる。
今回は短めの導入編です。それではどうぞ。
コメントしてくれた方、支援してくれた方、ありがとうございます!
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