No.298853

真・恋姫無双 武道会(団体戦編)第十三章

カイさん

皆さんこんにちはカイです、団体戦もいよいよ終わりに近づいてきました、果たして優勝は一斑か?二版か?お楽しみに

2011-09-12 22:13:51 投稿 / 全16ページ    総閲覧数:6977   閲覧ユーザー数:5378

凪「真桜、修理は?」

 

真桜「バッチリや!何時でも行けるで」

 

凪「では、会場に向かおう」

 

真桜「おー!」

 

凪達は、一刀と秋蘭の試合を見るために、会場に向かった

 

 

・・・・

 

今日何回目になるだろう、会場は沈黙だけだった

 

 

華琳「いよいよね」

 

桂花「はい、でも何ででしょう?こっちまで緊張します」

 

稟「無理も無いです、こんな沈黙だけの中なんですから」

 

風「帰って来た天の御遣い、その御使いに修行をつけて貰った者・・・緊張しますよ~」

 

ホウケイ「まるで予想できねえからな」

 

華琳「そうね、でも悪くない緊張だわ」

 

天和・地和・人和「「「華琳様ー!」」」

 

華琳「あら?貴方達来たのね」

 

華琳が声のした方を向くと、天和達が来た

天和「はぁはぁ・・・あのもしかして大会終っちゃいました?」

 

華琳「まだよ、この一戦で終わりだけどね」

 

地和「もう!!だから早く行こうって言ったじゃない!!」

 

人和「姉さん落ち着いて、それで華琳様最後の試合は?」

 

華琳「一刀と秋蘭よ」

 

天和・地和・人和「「「えっ!?」」」

 

天和達が舞台の方を見ると、一刀と秋蘭が向かい合っていた

 

 

一刀「秋蘭、勝率は高い方か?」

 

秋蘭「いや、だが私も簡単に負けるつもりは無い」

 

一刀「そうか」

 

審判「それでは!!決勝戦第四試合北郷将軍対夏候淵将軍!!」

 

チャキ!

 

秋蘭「姉者の仇取らせて貰う」

 

一刀「まだ死んでないけどな」

 

審判「始め!!」

 

合図と共に、二人同時に走り出す

 

 

シュイン!

 

秋蘭「風月!!」

 

走りながら秋蘭は、氣の矢風月を三本を放つ

一刀「よっと!」

 

ジャンプして避けた一刀は、刀を抜く

 

 

一刀「真空斬!!」

 

シュイン!ドゴオーン!!

 

秋蘭「ぐあ!!」

 

一刀の氣の斬撃が秋蘭に直撃する、秋蘭の居た場所は煙に包まれていた

 

 

一刀「まだ甘いな、ん!?」

 

一刀は妙な違和感を感じていた

亞莎「直撃!?」

 

思春「あれをまともに食らったら、一溜まりも無いぞ!?」

 

蓮華「やはり、秋蘭でも勝てないのか?」

 

雪蓮「よく見なさい」

 

亞莎・思春・蓮華「「「「えっ!?」」」」

 

蓮華達は再び煙に、視線を戻した

 

 

一刀「居ない!?神風で避けたか!!」

 

秋蘭「そうだ」

 

一刀「!?」

 

ズドーン!!

 

一刀が反応すると同時に、秋蘭の蹴りを食らい吹き飛ぶ

 

 

一刀「ちっ!?」

 

一刀が反撃しようとした時、秋蘭が水蜂を放つ

一刀「その程度!!」

 

秋蘭「風月!!」

 

スパーン!!

 

一刀「何!?」

 

秋蘭は水蜂の真ん中を風月で打ち抜き、六つの矢に変える

 

 

ズドドドドドドドドドドドドーーーーーン!!!!!

 

一刀「ぬああああああああ!!!!!!」

 

今度は逆に一刀の居た場所が、煙に包まれる

 

 

華琳「水と風の合わせ技!?」

 

桂花「あんな戦い方があるなんて!?」

 

風「気が付きませんでしたね~流石秋蘭ちゃん、戦いの中で確実にお兄さんの隙を狙いますね~」

 

稟「恋との戦いもそうでしたが、ここまで強くなっているとは」

 

天和・地和・人和「「「・・・」」」

 

風「で、こっちで固まっている三人はどうしましょう?」

 

華琳「放って置きましょう」

 

華琳達が舞台に視線を戻すと、一刀が大の字で倒れていた

桃香「北郷さんが倒れてる!?」

 

星「さっきのをまともに受けたのか?」

 

愛紗「・・・」

 

翠「うん、愛紗?」

 

桔梗「翠、今愛紗に声を掛けても無駄じゃ、試合に集中しておる」

 

蒲公英「そうなの?まあ確かに凄い戦いだけど」

 

朱里「どっちが勝つか判りませんからね」

 

雛里「そうだね、それに北郷さんまだあの剣使ってないしね」

 

焔耶「剣?」

 

紫苑「そういえばそうね、でもあの剣何か感じるわ」

 

鈴々「何を感じるの?」

 

紫苑「そこまでは、判らないわ」

 

星「もし紫苑の推測が合っているなら、あの剣を抜いたら直ぐに試合が終ると言う事か」

 

紫苑「恐らくね」

 

桃香「でも、北郷さん起きないよ?」

 

桃香の言葉を聞いた全員は、試合に再び集中する

秋蘭「一刀・・・冗談はよせ・・・」

 

一刀「何だ、もうちょっと優越感に浸っていれば良いだろう?」

 

スタッ!

 

そう言い終わると、一刀は身体を起こす

 

 

秋蘭「そんな優越感は要らない」

 

一刀「そう・・・じゃあそろそろ」

 

秋蘭「ああ、本気で行こうか」

 

一刀「王平!!死にたくなかったら直ぐに舞台から降りろ!!」

 

審判「は、はい!?」

 

審判役の王平が舞台から降りるのを確認した二人は、氣を解き放つ

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!

 

 

華琳「くっ!?」

 

桂花「何!?このデタラメな威圧感!?」

 

風「ううう~」

 

稟「あれは!?」

 

稟が指を指した先には、舞台の上の小さい石が浮かんで行く光景が広がっていた

雪蓮「ぐっ!?」

 

冥琳「何だこれは!?」

 

明命「雪蓮様と同じ位の威圧感です!?」

 

亞莎「うっ、うう」

 

思春「しっかりしろ亞莎!!飲まれるな!!」

 

小蓮「何だか体が動かしにくい」

 

蓮華「小蓮しっかり!?」

 

穏「あの二人が向かい合ったとたんに、この威圧感ですからね~」

 

雪蓮「ここまで離れてて、この威圧感・・・二人はどれだけの圧が掛かってるのかしら?」

 

冥琳「恐らく、この何倍もあるだろう」

 

雪蓮達は何とかこの威圧感を耐え抜いていた

桃香「何・・・これ・・・」

 

桔梗「桃香様わしの近くに・・・」

 

紫苑「星ちゃん、朱里ちゃん達を」

 

星「判った」

 

翠「蒲公英こっち来い」

 

蒲公英「うん」

 

焔耶「この威圧感、生半端な物じゃない」

 

愛紗「・・・」

 

桃香達は、この威圧感に苦戦していた

 

 

霞「くっ、流琉っち無事か?」

 

流琉「はい、何とか」

 

霞「まさか、こんなん隠しとったんやな」

 

流琉「観客の皆さんは、大丈夫でしょうか?」

 

霞「大分離れてるから、気絶はせんはずや」

 

流琉「だと良いんですが・・・」

 

近くで見ていた霞と流琉も苦戦していた

 

 

凪「ぐっ!?」

 

真桜「凪!?」

 

凪「平気だ」

 

真桜「そうか、無理せんでな」

 

凪「ああ」

 

真桜に支えられながら、凪は試合に集中した

一刀「余りガッカリさせるなよ・・・」(ゴゴゴゴ!!!!)

 

秋蘭「ああ、判っているさ・・・」(ゴゴゴゴ!!!!)

 

一刀が村雨を鞘に戻すと、秋蘭は弓を降ろす

 

 

一刀・秋蘭「「ハアアアアアッッッ!!!!!」」

 

二人同時に駆け出すと、二人の拳がぶつかる

ドンドン!!ドンドン!!ドンドン!!

 

ズサアアアアアアア!!!!!!

 

 

秋蘭「くっ!?」

 

一刀「そこ!!」

 

ヒュン!!

 

秋蘭「風神壁!!」

 

ガーーーン!!!

 

一刀「ちっ!!」

 

秋蘭「水圧掌!!」

 

ブオン!!

 

一刀「神風!!」

 

ヒュン!!

 

秋蘭「外した!?」

 

魏全員「「「!?!?!?」」」

 

呉全員「「「!?!?!?」」」

 

蜀全員「「「!?!?!?」」」

 

三国の誰もが目を疑った、その理由は今目の前で起こっている事

 

 

華琳「拳闘!?秋蘭が!?」

 

桂花「何で!?秋蘭が!?」

 

風「そういえば春蘭ちゃんが、秋蘭ちゃんの手に傷があるって呟いてましたねえ~」

 

稟「傷?まさか拳闘の修行の痕!?」

 

風「恐らくそうだと思います」

 

華琳「秋蘭の戦い方から、少し違和感があったと思ったらこういう事だったのね」

 

桂花「そうですね、まさか弓神と言われた夏候淵が、拳闘をやるなんて誰も思わないでしょうから」

 

稟「自分の目を今日ほど疑った日は、ありません」

 

風「ますます試合の展開が読めなくなって来ましたね~」

 

華琳「ええ、そしてこれ程目が離せない試合も、無いわ」

 

華琳は一分一秒でも見逃さないように、試合に集中していく

そして一時間後

秋蘭(このままじゃあ埒が明かない)

 

チャキ!

 

一刀「!?」

 

秋蘭が弓を構えたのに気が付いた一刀は、刀を握る

 

 

秋蘭「真空弓(しんくうきゅう)!!」

 

今までとは違う、強い緑色の光を放つ氣の矢が打たれた事に反応した一刀は、負けじと斬撃を放つ

 

 

一刀「風圧剣(ふうあつけん)!!」

 

ドーーーン!!!

 

キラキラキラ!

 

桃香「綺麗ー!何あれ?」

 

紫苑「あれは、氣が相殺した時に出る氣の結晶です」

 

星「氣の結晶?」

 

桔梗「うむ、強い氣同士が相殺した時に起こる現象でのう、ワシも見るのはこれで二回目じゃ」

 

焔耶「そんなに凄い事なんですか?」

 

紫苑「氣を消すのだって難しいのに、それを相殺するのはどんな熟練の将でも難しいわ」

 

翠「それをあの二人は、簡単にやってるって事か」

 

鈴々「ああ!飛んだのだ!?」

 

会話をしていた六人が上を向くと、一刀が高くジャンプしていた

 

 

秋蘭「ここしかない!!神風!!」

 

一刀「あの動き!?」

 

霞「もしかして、恋の時の!?」

 

流琉「秋蘭様!!」

 

秋蘭「決める!!」

 

舞台の上には、恋の時よりも遥かに多い数の矢が、作られていた

 

秋蘭「食らえ!!水雷風雨!!」

 

シュババババババババババババババ!!!!!!!!

 

一刀に向かって一斉に矢が放たれる、誰もが一刀の負けを考えたその時

一刀「でえりゃぁぁぁ!!!!」

 

ガガガガガガガガガガガガガーーーーーーーン!!!!!!!!

 

キラキラキラキラキラ!

 

秋蘭「何!?全部相殺した!?」

 

ヒューーースタ!

 

一刀「残念だったな、秋蘭」

 

秋蘭「やっとそれを使ったか」

秋蘭「氣功刀(きこうとう)麒麟(きりん)」


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
46
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択