神のご意思4
少女ベティーとクラブの女性がであったのはある日の小雨振るたそがれ時のことでした。
少女ベティーはあどけないぷくぷくした真っ赤なおべべが本当に可愛らしいお茶目な少女でした。
クラブの女性は思わず目を奪われるほどの美女でした。
あまりに美しいので少女ベティーは見惚れて感動のあまり胸が震え、頬は薔薇色に火照り、目はお星様のようにキラキラと輝きました。
少女ベティーの前に立ちはだかったクラブの女性はこう言いました。
「あなたのおうちはどこなのかしら?」
すると少女ベティーはこう言いました。「私の住まいはマリア様の御心の中です」と。
それからすぐに少女ベティーはぺこんと頭を下げてクラブの女性に一礼をすると目の前で、その可愛らしい健康的にプクプク膨らんだ頬っぺたをプルプル震わせながら、それはそれは美しい小鳥のさえずりや鈴の音のようなお声で童謡を歌ってクラブの女性を喜ばせました。
クラブの女性は少女ベティーに大きな拍手を送りました。
その二人の様子を町の通行人の多くがハッキリと見ていました。
それからしばらく経ったある日、突然忽然と少女ベティーとクラブの女性の二人の姿は町から消えてしまったのでした。
二人は手に手を取り合い大きなお船に乗って遠い誰も知らない異国の地へと旅立ったのでした。
<
pf>
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
少女の旅立ちはマリア様のご加護によって常に暖かく見守られながら、無事に出発したのでした。その後の消息は謎ですが、きっと母なる大地で無邪気に飛び交っていることでしょう。