No.296403

仮面ライダーW 驚きのU/壊れかけのメモリ(予告編)

春香刻冬さん

こちらもPixivにもありますが、なんというか、続きを読みたい人の数の差が気になるというか。はい。 続きが読みたいって言う方がいらっしゃったらえーとよく解りませんがお知らせ下さい。出来たら書きます。

2011-09-09 15:44:12 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1244   閲覧ユーザー数:1238

「翔太郎! トリガーを!」

「分かったぜフィリップ!」

 超高性能バイク・"ハードボイルダー"に乗った仮面ライダーWが、"ダブルドライバー"から"ジョーカー"のメモリを抜き、代わりに"トリガー"のメモリを挿して展開させる。

『サイクロン!トリガー!』

 ガイアメモリからガイアウィスパーが流れ、黒い"切り札の半身"が青い"銃撃手の半身"に変わる。

 そしてそのまま左胸の"トリガーマグナム"を持つと、ロープを使って素早く移動するドーパントに嵐のように弾丸を放つ。が、相手の動きが素早く、おまけに大きな廃駐車場の中なので、鉄骨や柱が邪魔で当たらない。

「"ターザン"のメモリか・・・・・・思ったより厄介だな。照井はまだか?」

「まだ少し掛かるみたいだ。・・・・・・せめて行動パターンを掴めれば良いんだが」

 翔太郎が毒づき、フィリップが対策を考える。

 ちなみに、仮面ライダーアクセルである照井竜は、つい先ほどまで別の事件の捜査をしており、到着が遅れていた。

 と、フィリップがターザン・ドーパントの進行方向に人影を見つける。

 立っている位置が出入り口で、逆光によって顔などは全く解らないが、その背格好は高校生か大学生くらいだろうか。

「照井・・・竜? いや違う、彼はまだ移動している」

 フィリップが右手でスタッグフォンを見ながら言う。

 ターザン・ドーパントも遅まきながらその人影に気付き、急停止して下へと降りた。

 Wはハードボイルダーを停め、ルナトリガーへとハーフチェンジしてターザン・ドーパントに狙いを定めた。

「誰だか知らねぇが、そこ危ねぇぞ!」

「・・・・・・・・・」

 翔太郎が人影に注意を喚起するが、相手は応える気配がない。さすがに不審に思う二人だったが、その人影がおもむろに何かを取り出した。そして、

『ユニコーン!』

「!?」

「ガイアメモリか・・・・・・?」

 人影はそのまま右手に持っている物――おそらくガイアメモリ――を腰に持っていき、何かに装填。そしてそのまま右腕を体の外側に弾くように動かす。と、

『ユニコーン!』

 電子音声が鳴り響き、凄まじい衝撃波がターザン・ドーパントとWを吹っ飛ばした。

「な、なんだなんだぁ!?」

「まさか、・・・・・・仮面ライダー?」

 よく見ると、先ほどまではふつうの人間と同じようだった人影の輪郭は、まるで全身にスーツを纏っているようになり、また頭からは一本の角が生えていた。

 そしてその人影は、まるでフィリップの疑問に答えるかのように言った。

「・・・・・・俺はユニコーン。全てのドーパントは、散りひとつ残さず・・・・・・叩き斬る」

 「ユニコーン」と名乗った人影が、セリフを言い終わると同時に右手をかざす。すると角から光が発せられ、その手に剣が握られた。

 ユニコーンはそのまま自然な動作でベルトからメモリを引き抜き、剣の柄に装填する。

『ユニコーン! マキシマムドライブ!』

 電子音声が流れ、刀身が眩い翠の光に包まれる。

 と、立ち上がったターザン・ドーパントが、最後の悪あがきとでも言うかのようにユニコーンに襲いかかる。ユニコーンは剣を構えたまま動こうとしない。

「危ねぇ!」

 翔太郎はすぐさまトリガーメモリをベルトから抜き、トリガーマグナムに装填、マキシマムドライブを発動させようとする。が、

「・・・・・・・・・!!」

 ターザン・ドーパントの攻撃が当たる直前、ユニコーンはその剣を突き出し、まるで頭の角で一突きにするようにターザン・ドーパントにとどめを刺した。

 剣で突き刺されたターザン・ドーパントはそのまま爆発し、変身していた人間が倒れてメモリが砕けた。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・す、凄い・・・・・・」

 翔太郎もフィリップも、唖然としていた。

 そこに、バイク形態に変形したアクセルが駆けつけた。アクセルはすぐに変形を解除し人型に戻って、エンジンブレードを構える。が、その状況に違和感を覚えた。

「おい、左。これはどういうことだ?」

「知るかよ・・・・・・突然アイツが出てきて、ドーパントをぶっ倒したんだ」

 Wが、左手でユニコーンを示す。と、ユニコーンが変身を解除した。装甲が吹き飛び、中の人間が露わになる。ユニコーンはそのまま駐車場へと入ってきて、Wとアクセルから5メートルほど離れたところで立ち止まった。

 ようやくユニコーンの姿を見ることができたWとアクセルは、その服装を見て驚く。それは、風都でもその名を轟かせる名門私立高校、天ノ川高校の制服だったのだ。

 Wとアクセルが唖然としている中、彼が口を開く。

「俺は突斑槍(つきむら そう)。仮面ライダー・・・・・・ユニコーンだ」

 彼の手には、ブレイクしたはずのT2ガイアメモリ、"ユニコーン"が握られていた。

 

 

to be continue......?


 
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