家の片隅に
家の押入に
ひっそりと眠るつみき
見つけてしまったその日に組み立て
久方ぶりにその感触と
その音を感じる…
カチカチカチ――
あの遠い日に聞いたっきり
全く忘れてしまっていた懐かしい音
あの遠い日に聞いたっきり
全く忘れてしずめていた懐かしい夢
カチカチカチ――カタ
どこまでもどこまでも
たかくたかく
そうやって積み重ねたつみきは
最後に積んだあの日みたいに単にバランスを崩したのか
それとも偶然転がった球型のつみきが当たったのか
結局崩れて散らばって
夕日の中に沈んでいった
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記憶が確かなら、5年ほど前に描いたものです。
発掘したので、投稿してみます。
ノルタルジックを感じていただければ幸いです。