No.278661

続・忠犬でいこうっ♪~犬犬猫・天下三分の計!?~

月千一夜さん

祭参加作品“その一”です
今回は、以前に投稿したものの続き物です
それでは、お楽しみください

2011-08-19 17:26:18 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:9616   閲覧ユーザー数:7479

皆さん、どうもこんにちわ

ご存知顔出しイケメンこと、北郷一刀で御座います

 

 

「うん、今日も良い天気だなぁ~」

 

 

体を思い切り伸ばし見上げた空

今日も今日とていい天気だ

天の世界にいるじいちゃん・・・都は、今日も平和です

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ~~~~~~~~!!」

 

「がるるる・・・・!!」

 

「ふぅ~~~~~~~!!」

 

 

 

 

 

 

・・・うん、平和なんだ

これもきっと、平和な証なんだよ

犬耳と尻尾をつけた“軍神様”と“警邏隊一の忠犬”と猫耳をつけた呉の“御猫様命”な三人が、先ほどから唸り声をあげ睨み合っているのは平和な証拠なんだよ

このゾクゾクとする殺気もきっと・・・

 

 

 

「い、いや・・・もう現実逃避するのは止めよう」

 

 

溜め息と共に、ようやく現実と向き合う覚悟を決める俺

そして視線を向けた先、相変わらず一触即発なケモ耳三人組みに思わず頬がヒクついてしまう

うん、すんごい恐い

ていうか、ここって街中だよな?

周りの視線が痛いっていうか、こんな街中で武器を出すなっていうか、誰か警邏隊呼んでこい・・・って、あの中の一人警邏隊じゃんか

 

 

「いやいやいやいや、一人でノリツッコミしてる場合じゃないだろ俺」

 

 

現実と向き合うって、言ったそばから目を逸らしてるじゃないか

しっかりしろ!

周りからの視線がなんだ!

『うわ、また御遣い様がなんかしてるよ』『お母さん、御遣い様が・・・』『こら、見ちゃいけません!』なんて、もう言われ慣れてるだろ!?

・・・あれ、なんか涙が出てきそうだ

 

 

 

 

「そ、そもそも・・・一体何がどうしてこうなったんだっけ?」

 

 

滲む涙を拭い、俺は空を見上げ思い出す

こうなってしまった、その経緯を・・・

 

 

 

 

 

 

 

≪続・忠犬でいこうっ♪~犬犬猫・天下三分の計!?~≫

 

 

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「死ね、変態」

 

「・・・はい?」

 

 

それは、いつも通りの朝・・・とは、またちょっと違う朝

いつもなら月の“へぅ、おはようございます御主人様”から始まるはずなのに、今日は違った

起きがけから、詠さんのゴミを見るような目での罵倒から始まったのだ

本当にごちそう様です

 

 

 

 

「・・・って、いやちょっと待て詠

朝っぱらから、それは酷くないか?」

 

「黙れ変態

息をするな、死んでしまえ」

 

 

駄目だ、話を聞いてくれない

こうなったら、月に聞いてみるしかないな

そう思い、詠のすぐ隣に控える月へと視線をうつした・・・その瞬間

 

 

 

「ご主人様の・・・ご主人様の、“変態色情種馬汚珍●股野郎”ーーーーー!!!!」

 

「え、あ、ちょっ、月さーーーーーん!!!??」

 

 

普段では絶対に言わないようなことを叫びながら、部屋から飛び出していく月

ていうか今、ちょっと泣いてなかった?

な、なんでこんなことに?

 

 

「お、おかしい・・・っていうか詠や桂花に言われるなら“ごほうび”で済むけど、月に言われると普通に傷つくんだけど」

 

「へぇ、ごほうびねぇ・・・」

 

「あ・・・」

 

「死ね、この“最恐最悪変態色情種馬汚珍●股野郎”ーーーーーーーー!!!!」

 

「あざぁあああああああぁぁぁぁぁあああっす!!!!???」

 

 

 

“ゴドン”と、なんとも鈍い音と共に広がる凄まじい痛み

詠はそんな凄まじい一撃をかましてから、すぐに部屋から飛び出して行ってしまった

 

 

「く、痛い・・・何なんだよもう」

 

 

俺はというと痛む頭をおさえながら、未だに出てこない答えに頭を悩ませていた

一体何故、あの二人はあんなに怒っていたのか?

しかし、答えは出てこない

 

 

「とりあえず、起きるか」

 

 

呟き、俺は寝台から出ようと体を動かす

 

 

「ん・・・」

 

「え?」

 

 

・・・と、それと同時に聞こえた声

何処かで聞いたことがあるその声に、俺は自分が入っていた寝台をよく見つめてみる

 

 

「すー・・・」

 

 

すると、そこには見覚えのある黒髪が

どう見ても愛紗さんです、本当にありがとうございます

 

 

「って、そうじゃないだろ」

 

 

言って、俺は未だに俺の寝台で眠る愛紗へと目をやる

何で愛紗がここに?

俺、昨日は珍しく一人で寝てたはずだけど

 

ていうか、アレ?

ちょっと待って、愛紗さんの頭に何かがついていらっしゃるような気が

確かこれって・・・

 

 

 

 

 

 

 

「犬耳・・・だと?」

 

 

GJ軍神

突き上げた親指が、どこか誇らしげに見えた瞬間だった

 

 

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「で、どうしてここに?」

 

「う・・・うぅ・・・」

 

 

寝台の上

顔を真っ赤にさせ、俯く愛紗に問いかける

だが、彼女は恥ずかしさのあまりうまく言葉を発することができないようだ

けど、このままじゃ話が進まない

そう思い溜め息を一つ、俺は彼女の肩を掴んだのだ

 

 

「ハッキリ言ってくれなくちゃ、わからないよ愛紗」

 

「それは、その・・・ですね・・・・・・」

 

 

瞳を真っ直ぐと見つめ言うが、未だに口ごもる愛紗

 

おいおい、いったいどうしたっていうんだよ?

普段の勢いは何処にいったんだ?

 

 

「愛紗、教えてくれ」

 

「う、うぅ~~・・・」

 

 

もう一度、俺は彼女に言う

だが、その反応は変わらない

このままでは、埒があかない

 

俺が、そう思った瞬間だった・・・

 

 

 

 

「一刀様ぁ~~~~♪」

 

 

天井の上から、聞き覚えのある明るい声が聞こえてきたのは

この声は・・・

 

 

「明命?」

 

「はいっ!」

 

 

ハキハキとした返事と同時に、俺の背後に降り立った音がする

俺はその姿を見ようと、ゆっくりと振り返った

 

瞬間・・・俺は、固まってしまった

 

何故か?

そんなの簡単だ

 

 

 

 

「み、明命

そ、それは・・・?」

 

「はい、“猫耳”です!」

 

 

そう・・・猫耳である

しかも、ご丁寧に尻尾までついてある

や、やべぇ・・・すごい可愛いです

 

 

「どうですか?

似合ってるでしょうか?」

 

「いや、うん

それはもうバッチリだよ」

 

 

けどさ・・・

 

 

「どうして、いきなり猫耳?

愛紗もなんか変だし・・・」

 

「それについては、私がご説明いたしますっ!!」

 

「おっほぅ!!!??」

 

 

“ガッタン!”と音をたて、寝台の下から飛び出したのは・・・凪だった

彼女はその頭に、以前つけていたあの犬耳を装備したまま俺の前に立つ

若干・・・その頬を、赤く染めながら

 

 

「な、凪っ!!!

寝台の下には絶対に入るなと、前(※メンマを求めて何千里!?、参照)に言っただろっ!!?」

 

「も、申し訳ありません!!

ですが、今はひとまずこの状況をご説明いたします!!」

 

 

まくしたてるよう言って、凪はビシッと愛紗と明命を指さした

その直後、二人は“うっ”と表情を歪める

 

 

「ソレは、昨日のことでした・・・」

 

 

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

~昨日

私が警邏の仕事を終え、部屋に帰ろうとしていた時のことでした

 

 

「凪、少しいいか?」

 

 

廊下を歩いていると、愛紗様が声をかけてきたのです

私は“なんだろう?”と思いつつも、其の場で足を止めました

 

 

「どうか、したのですか?」

 

「う、うむ

まぁ・・・少し、聞きたいことがあってな?」

 

「は、はい・・・」

 

 

言って、“モジモジ”とする愛紗様

“何か、様子がおかしい”

そう思い、私が若干の不安を抱いた瞬間でした

 

 

「その、聞いたのだが・・・御主人様は、“犬耳萌え”なのか?」

 

「・・・は?」

 

 

愛紗様が、そのようなことを言ったのは

あまりに突然のことに、私は思わず言葉を失ってしまいました

 

 

「えっと・・・いきなり、どうしたのですか?」

 

「べ、別に最近ご主人様に構ってもらえなくて寂しいとかじゃないんだぞ!!?

もし犬耳萌えだったとして、私が犬耳をつけて会いに行ったら・・・その、愛してもらえるんじゃないかとか

そんなふうに思ってるわけじゃないんだぞ!!?」

 

 

思ってるんだ・・・思いっきり、暴露しちゃってるし

私は頭をおさえ、心の中で溜め息をつきました

そもそも、何故いきなり“犬耳”などが出てきたのか

 

私にはまったく心当たりはなかったのd・・・

 

 

 

 

「以前にあの“王様ゲーム”とやらで凪が犬耳をつけた時

ご主人様、“鼻の下が十分くらい放っておいたカップラーメンみたいになっていたし”」

 

 

心当たりあったあぁぁぁぁあああああああ!!!!

 

そうです

あれは今から数日前

隊長の仰っていた王様ゲームでのことだったのです

私は痛む頭をおさえ、ひとまず落ち着こうと深呼吸を繰り返しました

 

 

「あ、愛紗様?

そのですね、隊長はその・・・」

 

「ああ、思い出したらイラついてきた

なんだか、無性に“ご主人様のイライラ棒を切り落としたくなってきた”」

 

 

あ、ダメだこれ

今下手に刺激したら、隊長の“うまい棒”がとんでもない事になる

こ、ここは上手く私が誤魔化さないと

 

そ、そうだ・・・

 

 

「そ、そういえば

隊長は最近、“愛紗の犬耳見たいよぅ、愛紗の犬耳ペロペロしたい、もうクンカクンカしちゃいたいよぅハァハァ”と言っていたような・・・」

 

「・・・なに?」

 

 

“ピクン”と、愛紗様の耳が動きました

それから大きく咳をすると、生き生きとした笑顔で走っていったのです

 

私は“もしや”と思い、すぐさま隊長の部屋に忍び込み寝台の下へと隠れて待機していました

すると案の定、愛紗様は隊長のお部屋へとやって来たのです

 

ただ、唯一誤算だったのは・・・

 

 

 

「むにゃ・・・璃々ちゃ~ん、愛してるよ」

 

「「このロリコン」」

 

 

 

隊長がすでに御就寝していたということでした

そのことに戸惑う愛紗様は、仕方なく隊長のお隣に寝転がり

 

 

「おやすみなさい、御主人様・・・」

 

 

そのまま、眠ってしまったのです・・・

 

 

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

「そして、現在に至るというわけです」

 

「うん、わかった

とりあえず、凪が普段俺のことをどういう風に思っているのかよくわかった」

 

 

ちょっと、泣きそうになったじゃないか

なんだよ、“クンカクンカしたい”って

しかも、2人して人のことを“ロリコン”呼ばわりするなんて

いや、確かに璃々ちゃんは大好きだけど

 

 

「ていうかさ、だったら明命はどうして・・・?」

 

「コッソリ天井で話を聞いていたのです!」

 

 

うん、コッソリ聞いていたのか

そしてそれを、堂々と暴露しちゃうのね

 

 

「それでご主人様・・・その、似合ってますか?」

 

「ああ、似合ってる

可愛いよ愛紗・・・」

 

「た、隊長!!

私は・・・」

 

「勿論、可愛いよ凪」

 

「一刀様っ!!」

 

「明命だって、とっても似合ってるさ」

 

 

俺の言葉に、三人とも嬉しそうな表情を浮かべていた

そして、抱き着いてくる三人

ハハ、こやつらめww

 

序盤こそ、月にぶん殴られたりと酷かったが

今日は、なんて幸せな一日なんだろう

 

 

 

 

「それでは、このまま散歩に行きましょうっ!!」

 

「・・・え?」

 

 

 

 

この一言がなければ・・・だ

 

 

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「おいおい、マジかよ」

 

 

ガヤガヤと賑わう、街中を歩く俺たち四人

しかし、その恰好は普段とは違う

三人は、本当に犬耳などをつけたまま街に出てきたのだ

そのせいか、人々の視線が集まる集まる

 

 

「隊長、どうかしたのですか?」

 

「いや、どうかしたのって・・・」

 

 

どうかしないほうがおかしいって

というか、凪は恥ずかしくないのか?

普段は、あんなに恥ずかしがり屋なのに・・・

 

 

「凪、そのだな・・・凪は、恥ずかしくないのか?」

 

 

気になり、俺はそう聞いていた

瞬間、凪は溢れんばかりの笑顔を浮かべ言ったのだ

 

 

 

 

 

「凄く・・・帰りたいです」

 

 

 

 

 

“ヤケクソだった”

なんか変なテンションのまま外に出てきて、そのまま引っ込みつかなくなった感じだよコレ

ちょっと泣きそうじゃないか

 

て、ことはまさか・・・

 

 

 

「愛紗と明命も・・・」

 

「え?

私は大丈夫ですよ

ホラ見てください・・・いつでも飲み込める様、手のひらに“人”って書いておきましたから」

 

「愛紗・・・」

 

 

それ、ダメじゃん

なんかさっきからずっと手のひらでなんか飲む動作してると思ったら・・・人って字、飲んでたのか

俺の記憶が正しければ、“城から出た瞬間がぶ飲みしてたよね”

 

 

 

「お二人とも、まだまだですね

私なんて、目を瞑ったまま歩いてますよ

これなら、人目など気になりませんから」

 

「明命、だからさっきから俺の服を掴んだままだったのか

ていうか、見えなければ大丈夫なのか?

なんか、色々ひそひそと言われてるけど・・・」

 

「はぅあ!!?

ホントです!!?」

 

 

気付いてなかったんか

この子、本当に隠密なのだろうか?

 

ともあれ、三人とも何だかんだ言って相当恥ずかしいみたいだ

 

 

「なぁ、あんまり無理はしないほうがいいぞ?

早く城に帰った方がいいんじゃ・・・」

 

「だ、ダメです!!」

 

 

と、力強く叫んだのは愛紗だ

一体、どうしたんだよ?

そう俺が疑問に思った瞬間だった・・・

 

 

 

 

「このまま散歩を終えたら、以前の凪のように抱いてくださるのでしょう!!!!???」

 

「ぶはっ!!?」

 

 

愛紗さんが、とんでもないことを叫んだのは

ちょ、えぇ!?

 

 

「愛紗さん!?

そんないきなり、なんてことを叫んでいるのでございますか!!?」

 

「だって凪があの犬耳をつけて過ごした次の日、物凄く嬉しそうな表情をしておりました!!」

 

「ち、ちがう!

俺はあの時、凪とは・・・」

 

「そうです!!

凪さんばっかりズルいです!!」

 

「いや、ちょい待って!

俺のお話を聞いて・・・」

 

「な、なんですかいきなり!!?

そんな約束があったなんて知りませんよ!!?」

 

「ちょ、凪さん

お願い、いっかい事情を・・・」

 

 

俺の言葉は、無情にも掻き消されていく

そもそも、この散歩にそんなルールーがあったなんて初耳だ

あの様子では、勝手に愛紗が考えていただけなんだろうが

そもそも、あの日

凪が犬耳をつけていた日

俺は、凪を抱いていない

 

その理由はいたって単純

天井に、優秀な見張りがいたからだ

ていうか、明命も一緒に見張ってたんじゃ・・・あぁ、そういや猫に夢中になってて仕事してなかったっけ

 

そんなわけで、愛紗の誤解なのである

 

しかし、もはや誤解を解こうにも遅すぎた

三人のあまりの迫力に、体が上手く動かなくなっているのだ・・・

 

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「うぅ~~~~~~~~!!」

 

「がるるる・・・・!!」

 

「ふぅ~~~~~~~!!」

 

 

そんなわけで、話は冒頭に戻るわけだ

あれから、もう大分時間が経ったのだが・・・三人は、相変わらずこんな感じだった

 

はぁ、仕方ないなぁ・・・

 

 

 

「三人とも、聞いてくれ」

 

 

覚悟を決め、俺は三人のもとへ歩み寄る

瞬間、三人の視線が俺に集まった

それを確認し、俺はフッと微笑む

 

 

「三人とも、すっかり忘れてないか?

俺の・・・この、北郷一刀の渾名を」

 

「ご主人様の・・・あだ名?」

 

「はっ・・・隊長、まさか・・・!」

 

 

“その、まさかだ”

俺は三人のことを纏めて抱きしめると、小さな声でこう言ったのだ

 

 

 

「や・ら・な・い・か?」

 

「「「はい・・・」」」

 

 

 

そう・・・俺は天の御遣い

そして、“天の種馬”だ

 

その俺が、この三人を同時に愛せないはずがない・・・!

そうだろ、俺の“ビッグフランク”!!!

 

 

「それじゃ、帰ろうか?」

 

 

“今夜は、寝かせないぞ?”と、小声で付け足しておく

すると三人は素直に、頷き歩き出した

 

さて、これで万事解決だな・・・

 

 

 

 

 

「はたして、それはどうかしらね?」

 

 

 

 

「なん・・・だと?」

 

 

ピタリと、足が止まってしまった

その視線の先

信じられない光景に、戸惑いながら

 

俺は、震えたまま言葉を紡ぐ

 

 

「華琳・・・その、“耳”は?」

 

「ふふ、貴方の大好きな“犬耳”よ」

 

 

若干どころか、火を噴くんじゃないかってくらいに真っ赤な顔をしたまま華琳は言う

ああ、華琳さんもヤケクソなんじゃないっすか

滅茶苦茶、涙目じゃないっすか

 

 

「わ、私だけじゃないわっ!!」

 

「っ!!?」

 

 

叫び、彼女が指を差す先

そこには・・・この都にいる皆が、猫耳や犬耳をつけているという

まるで、夢のような光景が広がっていたのだ

 

 

「皆・・・貴方に愛してもらおうと、頑張ったのよ」

 

「皆・・・」

 

 

そんなに、俺のことを

恥ずかしさを、堪えて・・・俺の為に

やばい、泣きそうだ

 

 

「なら・・・」

 

 

なら、俺は・・・みんなの想いに、応えなくちゃいけないんじゃないのか?

 

 

 

「皆・・・俺、ヤルよ!!

何処までヤレるのかわからないけど・・・俺、頑張って皆を愛するからっ!!」

 

「っ・・・一刀!!」

 

 

笑顔のまま、胸に飛び込んできた華琳を受け止め

俺は、覚悟を決めた

 

ヤッテやる!

皆を・・・俺は、愛してみせる!!

 

 

 

「さぁ、俺の胸に飛び込んでくるんだ!!

この俺が・・・天の御遣いが、皆を受け止めてみせるっ!!!!」

 

 

 

“ワッ”と声をあげ、一斉に飛び込んでくる乙女たち

 

その数・・・ざっと五十人

 

 

 

 

「あ、あれ・・・?」

 

 

ふと、あることに気付く

 

・・・これ俺、死ぬんじゃね?

 

 

「皆、ちょいまっ・・・」

 

 

時、すでに遅し

俺の意識は、遠い彼方へと追いやられてしまったのでした・・・

 

 

 

 

 

 

 

≪続・忠犬でいこうっ♪~犬犬猫・天下三分の計!?~≫

  完♪

 

 

 

★あとがき★

 

お祭り、参加作品“一作目”です

本作は以前に投稿した作品の続き物ですw

 

なんていうか、賑やかなお祭りみたいな作品になればいいなと書きました

徹夜です(ぇ

僅かでもお楽しみいただければ、嬉しいです

 

 

さて、作品紹介ですか

おススメの紹介とかは、最近ここにきていなかったので難しいので

申し訳ありませんが、自分の作品を一つだけ紹介します

 

 

≪遥か彼方、蒼天の向こうへ-真†魏伝-≫

魏√afterものです

戦う一刀君を書きたいという簡単な理由から書きました

あと、全てのキャラに活躍の場をと思いました

 

 

 

さて、そろそろ“作業の続きにかかります”

それでは、またお会いする日まで

 


 
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