No.277230

真・恋姫無双 魏F 続かない物語

truthさん

他のことにかまけている間に、前回の投稿から半年以上経ってしまいました。
ここからこの作品の執筆を再開し、完結までもっていくモチベーションを取り戻せそうに無いので、勝手ではありますが、ここで打ち切りにしようと思います。
ただ、全てを闇に葬るのはもったいないので、最後に手元の設定を公開しておきます。

2011-08-18 04:09:35 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5042   閲覧ユーザー数:4506

 

キャラクタ設定

 

 

曹沖

 

主人公。オリキャラ。

通称は曹魏の娘。

真名は陽花(ようか)。

幼名は咲(しょう)。一刀の刀に対する鞘の音から。

 

史実での曹操の娘、安陽公主から。

安陽公主は曹操の娘で、荀彧の息子、荀惲の妻。

 

現在6歳。

淡い茶髪(父譲りだけど少し薄い)と碧玉の瞳を持つ美少女(美幼女?)。

肩の辺りまで伸ばしていて、短いツインテ。

フードつきパーカーを着ている。

ですか、ですよ、ですね、などです+αの口調

 

華琳同様に文武両道に優れるが、まだまだ未熟。

 

武器は倚天(いてん)の剣。白鞘に金の意匠を施している宝剣。

珍しい鋼を素材にした軽量の両刃剣で、非常に切れ味が鋭い。

片手剣程度のサイズだが、まだ体が小さいため、陽花が持つと両手剣になる。

 

天に帰った北郷一刀の血を唯一引く娘であり、皆に娘のように可愛がられている。

華琳の娘らしく自制心の強いしっかりものだが、やはり甘えたい年頃らしく、たまに幼い顔を見せる。

実は泣き虫だが、泣きそうになってもたいてい頑張って我慢する。

そして桂花のところで泣く。

華琳が厳しく育てている半面、文官の師である桂花が甘やかしているため、桂花によくなついている。

天の御使いである父を過剰に尊敬していて、彼女の中の一刀像はとんでもないことになっている。

(よく、凪と誇張された一刀像について語り合っている)

 

他の武将の事は基本的に真名+さまで呼び、敬語調で話す(語尾が~です。たまに変な使い方も)。たまに、語尾が「~もん」になる。

華琳のみ母様。

逆に、呼ばれるときも基本的に陽華様と呼ばれるが、華琳は呼び捨てで呼ぶ。

 

 

荀彧(桂花)

 

裏主人公。

王佐の才と評される天才軍師。

青緑色の瞳。緩く波打つ栗色の髪を腰辺りまで伸ばしている。巨乳に育った。

白いリボンを側頭部に結んでいて、独特の形状がネコミミっぽい輪郭を作っている。

何か意識の変化があったようで、一刀のことは、「大切な人」と称している。

魏の警備隊名誉隊長というよくわからない肩書きも持っていて、三羽烏の上司でもある。

 

 

曹操(華琳)

 

魏の覇王。

髪型をストレートに変えた(縦ロールだと陽花が引っ張るから)

背中の中ごろまである。蒼玉の瞳。

身長はそこそこ伸びたが、胸はイマイチ変化していない様子。

 

一刀がいなくなったあとしばらく呆けていたが、桂花に励まされて立ち直った。

一刀が残していったアイデアを色々と形にすることに試行錯誤を重ねている。

 

陽華のことはもちろん愛しているが、王としてついつい厳しくあたってしまうことに悩んでいる。

陽華が桂花になついているのは少し寂しいけれど仕方ないと思っている。

あれこれと料理をして陽華に振舞うのが趣味というか、未熟な母親としての精一杯の努力。

最近はプライベートなことを色々と桂花に相談している。

母娘そろって桂花に甘えているらしい。

 

 

夏侯惇(春蘭)

魏の大剣。

 

オールバックの長い黒髪にアホ毛。濃赤の瞳。

左目に蝶の眼帯。

 

相変わらずのおバカさん。

一刀の残していった道化(ジャグラー)の情報から、ジャグリングの名手になっていたりする。

ナイフをお手玉のように扱う姿は、正直見ていて怖い。

バカ力にナイフ投げという技が加わり、武力もアップした。

桂花に華琳を取られたようで以前にも増して桂花に食って掛かるが、いつも軟らかくあしらわれてしまう。

 

 

 

夏侯淵(秋蘭)

 

夏侯姉妹の妹の方。

髪型は変わらず。水色の髪を撫で付けたショート。右目にだけ髪がかかっている。瞳は濃赤。

 

魏の将たちのまとめ役だが、桂花が仲間入りしたことで随分と楽になった。

春蘭と同様に、陽花を温かく見守るのが趣味。

とくに、泣きそうなところで半泣きで我慢しているのが可愛くてしかたないらしい。

 

 

許緒(季衣)

 

ピンク髪に琥珀色の瞳。

特徴的な髪型はやめ、額を出すように青いカチューシャでまとめている。

 

華琳の親衛隊隊長。美食家で健啖家。

相変わらず天真爛漫で、陽華の姉貴分。

 

 

 

典韋(流琉)

 

緑髪に琥珀の瞳。

髪型は季衣とセットで、青カチューシャでまとめている。

カチューシャの真ん中にワンポイントのリボンつき。

 

親衛隊を離れ、今は天界料理長という役職。

めっきり減った戦いに変わり、台所を戦場にしている。

 

一刀が残していった中途半端なレシピを、半ば暗号解読のようにして料理を開発している。

蜀の朱里と雛里はお菓子のレシピを定期的にやり取りしているらしい。

 

 

郭嘉(稟)

 

深い茶髪。青い瞳。髪型変更なし。メガネ。

 

相変わらずの妄想鼻血娘。

桂花が妙に落ち着いてしまった代わりに、華琳にいじられるキャラ。

軍師として魏国内の治安維持に努める。

 

 

程昱(風)

 

膝まである金髪に眠そうな緑の瞳。

 

色々な仕事を広く浅く手助けしている万能軍師。

宝譿は腹話術人形「ホウケイ君」に進化。

真桜によって口から水やら唐辛子粉やらを吐いたりする武装も施された。

 

相変わらずよく寝ているが、よく春蘭と道化ごっこにも興じている。

 

 

張遼(霞)

 

紫髪。緑の瞳。

一刀の残した服飾データから作られたパンツスーツを愛用。

もちろん、こちらの世界風に派手目なアレンジがなされていて、おへそ辺りは丸見えだったりする。

就職活動は失敗間違いなしである。

 

国営旅行社「そうだ羅馬に行こう」の代表。

主に蜀や呉へ旅したい人をツアー旅行のようにまとめて送迎する仕事で3国を飛び回っている。

たまーに族に襲われるのだが、霞は嬉々として打ち倒してしまう。

逆に、何事もなく終わると、欲求不満で微妙に不機嫌になる。

 

 

楽進(凪)文謙

 

灰色の髪、後ろで長い編みこみ。瞳は赤紫。

 

傷だらけの忠義の将。

警備隊の隊長代理。

名誉隊長の桂花の指示をうけながら、今日も洛陽の平和のために尽力している。

 

 

李典(真桜)

 

薄紫髪、青い瞳。

 

相変わらず過激な格好の絡繰師。

警備隊の小隊長だが、主な仕事は一刀の残した技術を解き明かすこと。

色々とオーバーテクノロジーっぽいアイテムを持っており、

真桜にできないことは誰にもできない、という格言まである。

 

 

于禁(沙和)

 

明るい茶髪、若草色の瞳に丸めがね

髪型も服装も日替わりである。

 

警備隊小隊長かつ、一刀の残した服飾関連の再現責任者。

しかし、衣装はわりとわかりやすかったため、すでに解読済み。

サボる口実である。

 

 

張角(天和)

数え役萬☆姉妹

腰まであるピンク髪に大きなリボンに青い瞳。ついでに胸も大きい、数え役萬☆しすたぁずの長女。

三国のあっちこっちでツアー中であんまり魏にいない。

6年経つが、相変わらずのアイドル活動中。

 

 

張宝(地和)

 

水色の髪。毛先を巻いたサイドテール。

次女。同上。

 

 

張梁(人和)

前髪をピンで左右に分けた薄紫の髪。青い瞳にメガネ。

三女かつ同上。

一刀が残していった詞に合わせる歌の作曲にいそしんでいる。

 

なお、3姉妹が髪型を変えないのは、アイドルとしての記号だから。

 

 

北郷一刀

茶髪に褐色の瞳。

フィールドワークを続けているため、かなり鍛えられている。

三国時代の歴史を専攻して学んでおり、やたら詳しい。

 

天の御使いとして三国を平定し、天の国に帰った。

しかし、元の世界では、それは一夜の出来事だった。

外史の記憶と現実の記録の齟齬に悩み、全てを夢と片付けそうになるが、偶然金木犀の木に激突したことで心を強く持ち直す

大学を卒業後、中国に渡り、曹操の墓を探している。

1年前に、自分の娘が出てくる不思議な夢を見た。

 

裏設定

もしも三国志の武将が女性ならばと言うIFの世界という外史の柱。

世界は常にシャボン玉のように生まれては消えを繰り返している。

それに、偶然、核となる人間の想いが備わったとき、消えずに1つの世界として確立される。

柱である一刀が消えても、世界は消えない。(親が死んでも子供は消えないように)

でも……

元の世界だって外史。核はイエス。みたいな。

 

世界を自分の望むままに改変する能力を持つ。もちろん、非常に強く願ったことしか叶わないが。

一刀はそこそこ三国志を知っていたから、夏侯惇と言えば片目が無いと思い、それによって春蘭は片目を失った。

これは強い思いではなかったが、継続的にずっと思っていたから蓄積されてなってしまった。

しかし、それによって、一刀はこの世界が何もしなければ歴史をたどることに気づき、変革を願った。

それによって歴史は変わるのだが、実は一刀には最初から心の奥に1つの想いがあった。

それが、三国志に天の御使いなどという人物はいないというもの。

それによって、一刀は自分自身で自分を消そうとしていた。

許子将の占いは、その無意識の顕れ。

占いは、所詮占い。

乱世ならばと言われた華琳は、

乱世だったが、華琳は奸雄にはならなかった。

むしろ、その反対を行く性格。

一刀の知る史実における曹操のイメージを代弁させたに過ぎない。

 

しかし、途中までは、みんなと一緒にいたいという想いがそれに抗っていたため、体調不良ですんでいた。

だが、華琳の胡蝶の夢という言葉でそれを強く意識してしまい(しかも、この世界を夢だと思ってしまった)

この世界から消滅、さらに、自分に(元の世界で)流れた時間も一夜にしてしまった。

 

自分と言う存在がいないこと

変革の代償があるのでは

華琳の胡蝶の夢で、本来の意味とは違う、夢だと捉えてしまった

のコンボ

 

元の世界においてはただの人間であるため、自力で外史へ帰ることはできない。

 

ストーリー概要

 

 

第一章

『曹魏の娘の成長記』

 

陽花、華琳、桂花にスポットを当てつつ日常の話。

短編連作。

各キャラメインで1人ずつ→曹(桃香がくるやつ)荀(再会1)

各キャラメインで1人ずつ2→ラストイベント

 

イベント案

・真名発表イベント。

 

天の御使いの残した、新たなる世界の核

北郷一刀の血を引く、娘

 

 

・子馬が生まれる

名前は?

二代目一刀一号は?

馬の出生率が増えそうね……

桂花は陽花の耳を押さえながら「一刀のヤツ、馬になってもはらませて回るつもりね」

正に魏の種馬、と言ったところかしら。

子供は一人しか残さなかったけど、と言わせる話

 

 

・桂花と華琳の昔語り

 一刀が消えて、華琳が立ち直るまでの話

 

戦後、許昌に戻った華琳たち。

一刀がいなくなったことで落ち込んでるが、一番ひどいのは桂花。

比較的冷静な面子や、平気な桂花がなんとか回していたが、

3国のこれからのことなどを決める会議をいつまでも延ばすわけにはいかない。

 

しかし、皆は華琳の気持ちがわかるだけに

唯一一刀を嫌っていた桂花は華琳に談判に。

 

そこで見たのは、桂花の知らない、一人の少女としての華琳だった。

もしも、覇王として一刀を送っていれば、華琳は覇王として立ち続けられたかもしれない。

しかし、あの最期の刻に、華琳は1人の少女に戻ってしまった。

だから、いまも立ち直れずに――

 

桂花は、今までに感じたこともない気持ちを感じる。

今までの関係は、堂々とあるく華琳の後に続き、その補佐をするもの

しかし、この小さな少女の手を取って共に、それどころか、手を引いて進むことも

そんな不遜な想いを抱かせるほどに、弱弱しい華琳。

 

桂花は、覇王としての華琳に仕えることを望み、覇道を歩む華琳と共に歩んできた。

けれど、それは、この少女にとってはただ、負担だったのではないかと思う。

 

誰もが、覇王曹操を望み、共に歩んできた。もっとも古い付き合いである夏侯姉妹ですらそうだろう。

しかしただ1人、1人の女の子として彼女を扱った男がいた。

 

北郷一刀。

 

華琳様。

桂花?

私は、華琳様を傷つけていたのですか?

桂花、泣いてるの?

私は、華琳様が好きです。華琳様のお役に立つためなら、どんなことだってしてきました。

でもそれは、本当の華琳様にとって、ただ重荷だったのですか?

 

覇王を求め、旗印に集った者が、華琳に覇王としての生き方しか許さなかった。

それは、1人の少女をただ、苦しめただけだったのではないかと、問うた。

 

色々と思い出す。

一刀がいなくなったということだけに縛られて、見えなくなっていた沢山のことが脳裏に蘇る。

曹魏の旗の下に集い、戦い抜いた日々。

そこには、一刀がいた。

けれど、それだではない。

夏侯姉妹がいて、桂花がいて、他にも、華琳の力になった沢山の人がいた。

 

「違うわ」

 

一刀と過ごす時間に、今までにない安らぎがあったことは確かだ。

けれど、覇王としての華琳に接する人たちとの絆もまた、大切なものだった。

 

「私は、私よ」

 

覇王としての華琳、女の子としての華琳。

それは、別々の面が見えているだけで、結局は1人の人間だ。

 

「覇道を歩むと決めたのは、私自身の意思よ」

 

考え方が別人のように変わるわけではない。

彼女の生き様の本質は、誇り高く、強い。

他者の意見に流されて歩む道を決めるほど、弱い心の持ち主ではない。

 

「そう――求められて立ったのではなく、私が、求めたものがあったから」

 

 力を行使し、立ち塞がるものを叩き潰し、例え、非情な王と思われてもその道を進んだのは、

 そこまでして求めたものは、動乱のない、正しく治められた安寧の世ではなかったか。

 

 大陸は三国によって平らげられ、魏の勝利によって戦いは終わった。

 しかし、まだまだ太平には程遠い。

 

「まだ立ち止まれないわね。なすべきことはいくらでもあるんだから」

 

「華琳様……」

 

 華琳の瞳に宿る、強い光。

 図らずも華琳を立ち直らせた桂花の胸には、困惑があった。

 

 華琳は王として立つだろう。

 しかしそれは、紛れもなく華琳の一面である少女を、犠牲にすることではないかと。

 

 どうすればと迷う桂花。

 華琳は、そんな葛藤も知らず、部屋から出ようとしている。

 

 

(もう、どうにでもなれ!)

「か、華琳!」

 余りにも呼びなれない響きに、声が裏返った。

 けれど、それも気にせず、桂花は、華琳の背中に抱きついた

 

「……これは、何の真似かしら?」

「その、あの男の真似です。

 あの万年発情種馬男にできることが、この旬文若にできないはずがありません!」

 

そんなことを口にしつつも、桂花は、誰だろうと一刀の代わりができないことはわかっていた。

それがわかった上で、それでも、こうしたいと思ったのだ。

 

腕を解かれ、華琳が振り返る。

己の所業を振り返ると、その顔を見ることもできず、桂花は目を閉じた。

 

正直、頸を刎ねられるんじゃないかとすら思う。

そんな桂花の頬に、華琳の指がそっと添えられた。

かけられたのは、優しい声。

 

「馬鹿ね」

「華琳様?」

 

恐る恐る目を開いた桂花の目の前で、華琳は、どこか哀愁を帯びた微笑を浮かべていた。

 

「でも――ありがとう」

 

ふわりと、正面から華琳が抱きついてくる。

桂花の胸に顔を埋めて、背に回した手にぎゅっと力を込めた。

 

「桂花……今夜は、私の傍にいて?」

「はい」

 

 華琳の声が震えていたのは聞こえない不利をして、桂花は、華琳を抱き返した。

 

 

翌朝

 

桂花が目を覚ますと、2人寄り添って眠りについた華琳の姿はなかった。

「華琳様……?」

 

 

身支度を整えて、桂花は城内を歩く。

探すまでもなく、華琳のいる場所はわかっていた。

 

足を止めたのは、玉間に通じる扉の前。

両脇に控えた兵の手で、両開きの扉が押し開かれる。

 

その部屋の中に、彼女はいた。

 

居並ぶ武官文官を従え、玉座に座るは、王。

 

桂花を見止めた華琳は、ゆるりと玉座から立ち上がる。

 

「遅かったわね、桂花。私はもう、目が覚めていたわよ」

 

凛とした立ち姿を見せる華琳に、桂花は深く頭を下げた。

 

「おはようございます。華琳様」

 

 

 

〆。

 

天の御遣いの不在乗り越え、あるいは受け入れて、魏は再び王を中心に動き始めた。

桂花も、久しぶりに華琳の命を受け、ご機嫌で動き回っていた。

 

「荀彧様!」

 

廊下を歩いていた桂花に、兵から声がかけられる。

 

「何よ?」

 

その兵が男だったということに若干不機嫌になりながら、桂花は問い返した。

 

「城下にて、華佗様を発見しました」

 

「もう見つかったの。運が良かったわね」

 

 華佗。鍼を用いた少々独特の治療で知られ、大陸一とも噂される名医である。

 

 基本的に流れの医師で、一所にとどまることは少ない。

 

 桂花は、ある目的で、この男を捜させていた。

 

「すぐに呼んできなさい」

 

「はっ」

 

 短く命じられた兵が、廊下を駆け去っていく。

 

 それを見送った桂花は、誰に言うわけでもなく呟いた。

 

「ふん。種馬なんて呼ばれてるんだから、その仕事くらいは果たしなさいよ」

 

 華佗によって、次代に続く新しい希望が華琳にもたらされるのは、これから少し後の話であった。

 

 

 

おまけ。

 

赤ん坊の泣き声、困りきった華琳の声に桂花は部屋に入った。

(華琳

「な、泣かないのよ。それでも、この曹孟徳の娘なの!?→おろおろ」)

 

少しやつれた華琳のクルクルが片方伸びてウェーブヘアになってる。もう一方は辛うじて形を保ってる。

「どうなさったんですか?」

「この子が引っ張るのよ」

ばねっぽいのがオモチャっぽいのかも。

ぐずってる陽花を桂花が抱くと、ご機嫌に。

私より桂花に懐いてるわね……どんなことでも人並み以上にやってきた自負があるけれど、母親としての才はかけているのかしらね。

(華琳は軽い育児ノイローゼ気味。本当は桂花の娘だと言うこともあり、ちょっと自信がない。)

そんなことありません! 華琳様ならば、大陸1の母親になれます。この子は、幸せですよ。

 

陽花を差し出す桂花。近づく華琳。

陽花は華琳に手を伸ばし――髪を引っ張った。

「私は、この子にとってはオモチャだと、そういうことなの……!?」

「か、華琳様! お気を確かに!」

 

その翌日から、華琳の髪はストレートになっていたという。

 

 

・華琳と陽花の不器用な関係

「華琳様は不器用な方ですから。なぜだか、高圧的に言ってしまうんです。その、私の娘だからできて当然というのは、本当は、さすが私の娘ねとほめていらっしゃるんですよ」

「そうなの?」

「そうですよ。だって、娘を愛さない母親なんていないんですから」

 

陽花を上手く褒められない華琳と母親役の桂花。

 

 

・稟とコンタクトレンズ

 

 

・真桜の発明

石油繊維が再現できないって話。

 

 

・凪がため息。沙和、真桜が話を聞く

回想

部下が配置換え希望。戦いたい

諭す。必要なときには力を使うべきだが、戦いを売り歩くような心構えではだめだ。

沙和たちも似たような話を聞いている

どうしよう?

三国演習でもする? あれは準備が大変でそれなりにけが人も出たりして対極的に見ると不満も多い。

軍師に相談

 

三姉妹を呼び戻そう

風「ではさっそく霞ちゃんに頼む」

桂花「華琳様の許可を取ってからに決まってるでしょう」

稟「では私が」

風「鼻血を多少克服できたからおそばに行きたいんですね」

桂花「わたしが行くわ」

「私が」

「2人で行けば?」

「3人で!?」

「おやおや、倒れてしまったので、桂花ちゃんにお願いします」

「風、恐ろしい娘……」

 

 

・劉備が魏に。陽花と剣の練習。

「剣を振っているんだか胸を揺らしているんだかわからないじゃない」

「勝手に揺れるんだからしょうがないじゃないですかー」

「私はそんな経験したことないわよ」

「華琳さんの胸がちっさいから……」

「何ですって!」

「ひゃっ。ほら、あれです、華琳さんも赤ちゃんができたら大きくなりますよ」

「目の前にいるわよ!」

「あ! そうでした!」(しまったって感じで焦る)

 

 

・三姉妹編

劉備と共に蜀から帰ってきたシスターズ

陽花はさっそく真名をあずけるが、三姉妹には真名がない(正確には姓名が名乗れない)

地和が冗談で、一刀に奪われちゃったという

怒る陽花「ちがうもん! 父様はそんなことしないです!」

コンサートの途中で話。

会場で盛り上がる

 

・華琳が陽花に母乳を与えたわけではないという話

 桂花が華琳は胸が小さいからとごまかし、お仕置きされそうになるが、返り討ち(?)に。

 

・陽花が野犬に襲われ、一刀に助けられる話(時系列では作品開始時の一年前)

話す時間はない。

陽花は、曹操の娘だと自己紹介。もしかしてと一刀に呼びかけようとするが(父と)

呼ぶ前に消えてしまう。

 

どうしてそこで一刀が出てきたかは触れない。

 

・賊に陽花が連れ去られる話。(もっと頭いい敵でも)

 連れ去られたところで終わり、ラストへ

幕間

『北郷一刀』

 

時系列順に。

 

外史と一刀の力

 

帰ってきてからの絶望と、立ち直る話。

(大学時、古代中国史に、曹操が人材マニアだったのは寂しかったからと書いたら再提出喰らった

 友人と会話。お前もその持論を捨てないな。まぁね)

回想

最初は帰ろうとし続けた。けれど帰れず、投げやりになっていった 

現代風な人工物のない場所をもとめて、植物園に

そこですら、逃れられない。

さまよってたら金木犀の枝に頭をぶつけた。

「木犀……桂花か。……こんなざまじゃ、怒られるな」

その後、中国の勉強を。

 

一年前、娘に出会った話。華琳の娘と言われて驚く

自分の力で向こうに行けたのではと思い色々してみるが、やっぱり行けない。

 

現在。中国で曹操の墓を探している。

第2章「母娘」

 

連れ去るとき、犯人は魏の兵だから多少怪しまれない。

凪の回が伏線。戦いたくて兵士やってたような連中。

 

平和など、すぐに崩れると思っていた

しかし、平和になってしまった

もう我慢できない

行動のときだ

 

 

連れ去られた後

陽花を人質に、通せない要求を突きつける賊。(王佐の才、荀彧をよこせ)

目的はもちろん通させないことで、陽花を殺し、見殺しにした華琳の名を下げること。

 

犯人は元兵士たち。戦うことが好きで兵士やってた連中。

戦乱の世に戻すのが目的。

要求を呑まなければ、名が下がる。(これはやりかたによっては取り戻せる。が、命は戻らないが)

 

しかし要求を飲めば、テロに譲歩したという前例を作ってしまう。こっちの方が国のためには悪い。

 

 

 

住民感情がどうあれ、上層部の仲がよければ、最悪は意外に回避できる。

今の平和がそれを証明している

それに、霞の会社などで積極的に交流を図り、

産物が流通することで生活は豊かになった

明日も知れぬ戦いで家族を喪うこともなく、生活は向上となれば、わざわざ戦いの世を望むものはいません。

 

誘拐の目的は2つ

仮に応じれば、国が、王が、卑劣な手段に屈したという悪しき先例を生み、世間に燻っている悪の芽の台頭を許す

かといって応じなければ、華琳は娘を見殺しにしたとして反発を招く。

血の結束を重んじる孫呉、情で動く劉備との間に亀裂を入れかねない

上層部の仲がよければ最悪が回避できるように、仲が悪いと、それはそれだけで争いの種になる

 

 

 

華琳は要求をはねつけるが、桂花は強硬に反対。

部屋にもどった桂花を華琳は監視させるが、桂花は策によって抜け出す。

隔てられた状況で会話。

「魏のためには――」

「私は、確かに魏の軍師です。ですが、それ以前に、あの子の母親なんです」

 

 

・回想

入りは一刀の言葉から。

華琳の娘だと言われて驚いた、あの碧(あおみどり)色の瞳は、桂花を思わせたから。

 

ここで話を切る。(次話へ)

 

桂花は華琳に生まれたら娘を託すと約束した(このときはまだ、一刀が好きだと認められていない)

生まれたとき、桂花はなく。好きだと自覚。華琳に言う。

けれど、桂花は約束どおり華琳に娘を預けた。

翌日の朝議で、沖という名を発表。

華琳

「この子は、私の娘であると同時に、一刀が私たち皆に残してくれた宝物よ。

 みな、この子の母親となって、どうか、能う限りの愛情を注いで欲しい」

 

それは、実のところ、桂花のための言葉で。

 

桂花「華琳様……」

華琳「桂花。これからも、私と、そして、この子を支えてくれるかしら?」

桂花「はい!」

 

 

回想終わり。

桂花は華琳に告げる。

申し訳ありません。華琳様。アナタ様の命に逆らった罰は、この桂花、命を以って償わせていただきます

桂花!?

賊はまだ陽花様を連れ去ったと広く発していないため、ほとんどのものは陽花様の拉致を知りません。

ですから、華琳様。華琳様は、『城内より荀彧をかどわかし、殺害した賊』を討つ兵を挙げてください。

桂花、あなた――

さようなら、華琳様。どうか、陽花のことを、よろしくお願いいたします。

 

 

・賊のもとを訪れる桂花。

陽花を解放

馬に乗せて走らせる

 

 

・華琳は夜の街を警戒させる

予想通り、陽花をさらったと札を立てにきた賊を凪や春蘭が捕獲

(陽花をさらって要求を突きつけたことは知らさなければならないから。

が、それをされると桂花の命をかけた策が無駄になる)

 

桂花は隠し持っていた倚天の剣で自害しようとするが、賊に見破られ剣を取られる

そして、伏せてあった部下によって、陽花が捕まえてこられる。

死なれては困る。

言うことを聞かなければ、この娘を殺す。

証拠に、まずは服を脱げ。そんな上等な服、俺たちの仲間には似合わないからなぁ!

 

ピンチに陥ったとき、陽花の想いが一刀を呼び寄せる。

陽花は一刀の娘であり、外史を改変する能力を継いでいる。

一年前の野犬の事件の際、一刀をこの世界に呼んだのは陽花の力。

 

 

 (扉を作る。一刀は遺跡で銅鏡を発見、光る。

 桂花に服をかけて、賊の手を掴む。「触るな、俺の女だ」)

 一刀は自覚した世界改変の力で脱出。

 

月明かりに輝く、純白の衣。

真桜の技術を以ってしても再現できない、ポリエステルの衣装。

「呼んでくれたから、帰ってこられた」

神たる力を宿した男。その力の血を引く少女は、男の顔を見上げる。

そして、彼女の強き願いが開きし世界の扉を越えて来た男の名を呼んだ。

一度目は呼ぶことのできなかった、呼び方で――

「父様!」

男は陽花の頭に手を置く。

そして、桂花に笑いかけた。

「桂花――」

男の口が、声が、桂花を呼ぶ。

こんな日が来ることを、幾度夢に見ただろうか。

だが、もうそんなことを夢見る必要はない。

夢は終わり――現実になる。

「――ただいま」

 

力によって心に影響を与えていたら解除するという力を使う。

一刀は世界を思うままにする力を持っている。

だから、彼女らの心を操っていたのではないかと迷っていた。(幕間に入れても)

 

「桂花、俺のこと好きか?」

「え、ちょ、な、なに言わせるのよ……うー、す、好きよ!」

「……よかった」

「ちょ、何でそんな泣きそうな顔してるのよ!?」

「なんでもない、うれしかったんだ」

 

人として生きるため、力を封印。

 

 

 

進軍する華琳

たとえ、女の子の華琳が悲鳴をあげ、涙を流そうとも。

この国の、いや、大陸の今後百年、千年の繁栄のため、

卑劣な行いに屈したという先例を作るわけには行かない。

私は――「大陸の覇王、曹操なのだから」

 

 

再会後。

華琳に詫びる桂花

華琳「何のことかしら? 賊にさらわれたアナタを、一刀が助けた。それだけでしょう?」

「華琳様……」

華琳は、こうやって荀彧の命令無視をなかったことにするために、知らさせるのを防いだ。

「これに懲りずに、私のために働いてくれるかしら?」

「はい!」

キャラクタ設定(裏)

 

 

曹沖

 

実際は北郷一刀と桂花の娘。

しかし、一刀の血を継ぐ子供が1人しかおらず、他の男に体を許すとも思われなかったため、華琳の子として育てられることになった。

この約束は、桂花の妊娠が発覚したときに交わしたもの。

魏の将たちは知っているが、陽花本人は知らない。

一刀の娘なので、不完全ながらも世界を書き換える力を持ち、強く願ったことを現実にすることができる。

1年前、野犬に襲われたとき、一刀を強く望み、一瞬だけ一刀を外史に召喚したことがある。

真名が陽『華』でなく陽『花』なのは、華琳が桂花の名から一字とったから。

 

 

桂花

 

陽花の実母。

いつしか魏の将の中で最も大人の落ち着きを見せるようになった。包容力で秋蘭にも勝る。

(もちろん、母となったからである)

華琳が1人の女の子でいられる唯一の相手。

今は洛陽に作られた学校で教師をする傍ら、陽華の家庭教師も務める。

実は、一刀が消える前から体調不良に悩まされており、妊娠という可能性に思い至っていたが、かたくなに否定していた。

三国平定の宴会の夜、華琳と一刀を探し歩き、泣いている華琳を見つける。

しばらく王として使い物にならなくなった華琳を筆頭に、腑抜けてしまった将たちの代理を務める。

時には一刀の代わりとして町の見回りに参加することもあった。

華佗の診察によって妊娠が発覚すると、華琳の慰めになればと華琳の子供として育てることを提案した。

 

子供が生まれるまでは相変わらず一刀のことを嫌っていて(惹かれていることを認められなかった)、子供のことも疎んじている節があった。

しかし、生れ落ちた子供を見たとたんに号泣。

華琳に、本当は一刀を愛していたと告げた。

それを聞いた華琳は子供を養子とする案を撤回しようとするが、桂花は「この子は一刀が魏に残した子だから」と言って断った。

こんな話でした。

こちらの勝手な都合でこのような形で終わらせてしまい、申し訳ありません。

設定だけ羅列しておきましたので、キャラ、設定等使いたいという作者様が居られましたらご自由にどうぞ。

 

 
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