時は反董卓連合戦。所は汜水関――――。
反董卓連合に組する劉備軍と孫策軍が、関にこもる董卓軍をおびき出すため、あれやこれやと関に対して挑発行為を行っていた。しかし、関からは全く反応がなく、ことここに至り、最後の手段として孫策が自ら関の正面に立ち、中に篭る董卓軍の将の一人である華雄に対し、過去の因縁を持ち出しての最後の挑発を行った。
「華雄よ聞こえるか!?わが名は孫伯符!かつての戦における、貴様とわが母の戦いの事、いまだ覚えていようか!?あの時、母・孫文台に見せた勇猛さは何処へなりを潜めたか!もはやここに、かつての勇士は存在せぬか!?ただただ亀のごとく首を引っ込め、嵐が過ぎるのを待つだけの惰弱の輩と化したか!?そうであるならば貴様は猪ですらもはやない!ただの臆病な子猫だ!“猫華雄”!!その名も今日からそう名乗ってはどうだ!!」
はっはっはっは!
孫策の華雄に対する最後の挑発台詞が、汜水関前のその地に大きく響き渡り、そのすかさず後から、劉・孫、双方の兵達の笑い声が一斉にこだまする。
そして、そのほんのわずか後。
ぎぎぎぎぎぎ、と。
重厚な音を立てながらゆっくりと、汜水関の城門が開け放たれ、数千ほどの軍勢がその姿を現した。その先頭に、影になってよくその姿は見えないが、馬にまたがった一人の将がいた。愛用の戦斧『金剛爆斧』をその手にしたその人物が、先の孫策の台詞に答え、短い口上を叫ぶ。
「よくも言ってくれたな孫伯符!そうまで言われて黙っていては、この華雄の武人としての誇りが許さん!そこを動くな!すぐにその首、我が金剛爆斧にて叩き落してくれる!」
そして馬を一気に駆けさせ、孫策の下へと突進を開始する華雄。城門の影から陽の当たるところへと彼女の姿が現れ、そして―――――――!
猫耳。
猫尻尾。
猫の着ぐるみ。
それらを身につけた、とても愛らしいかっこの華雄―いや、
『董卓軍最終兵器、にゃんこかゆう』であった!!
『萌えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっっ!!!!!!!!//////』
汜水関の戦い。
それは、たった一人の武人が戦場に現れた事により、董卓軍の無血勝利で幕を閉じた。
後日、この戦に参加していた某氏は言った。
「……我々は戦に負けたのではない。我々が負けたのは、あの愛らしき“にゃんこかゆう”にである」
と。
ちなみに、その発案者は………いうまでもないですねw
「ふふふ。やはり華雄のにゃんこは最強だったな~。よし!今度は月と詠、あとねねと霞、恋にもやってもらおう♪これで董卓軍は大陸最強だな、うん♪」
……董卓の下にて、『天の御遣い』を演じるその人物は、己が策に満足し、ひそかにそうほくそ笑んだそうである。
おわりw
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とうことで、祭りのネタ第二弾です。
はっきり言ってお馬鹿ネタです。
だから決して石は投げないでくださいね?
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