No.268604

織斑一夏の無限の可能性6

赤鬼さん

第6話です。

なかなか話が進まない......。

本当はもっと早めにUPしたかったのですが、更新が遅くなって申し訳ないです。

2011-08-10 18:48:54 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5363   閲覧ユーザー数:4925

 

 

 

 

 

 

Episode6:セカンド幼馴染襲来

 

 

 

 

 

 

 

 

【???side】

 

 

「ふぅーん、ここがそうなんだ......」

 

 

時刻にすれば夜。IS学園の正面ゲート前に、小柄な体に不釣り合いなボストンバッグを持った少女が立っていた。

 

夜風になびく髪は、左右それぞれを高い位置で結び、金色の留め金がよく似合う艶やかな黒色をしていた。

 

 

「えーと、受付ってどこにあるんだっけ?」

 

 

上着のポケットに乱雑に突っ込まれていたくしゃくしゃのメモ用紙には校舎の案内図みたいのが書かれていたのだが、いかんせん大雑把すぎて、受付が何処にあるのか分からなかった。

 

 

「本校舎一階総合事務受付......って、どこにあんのよ」

 

 

文句を言っても解決する事ではないし、校門前でじっとしていても事態は変わらない。結局、その少女は自分で探す事にした。

 

考えるよりも行動する。よく言えば『実践主義』、悪く言えば『何も考えていない』

 

入学の時期を外して転入となった経緯は少女に原因があった。

 

そもそも、その少女は中国代表候補生で、中学2年の時までは日本にいたのだが、ある事情により中国に帰る羽目になってしまった。

 

その少女は日本で大好きな幼馴染がいたのだが、事情があったために国に帰らなければならず、離れ離れになってしまった。

 

当然、離れてから暫くは塞ぎ込んだ。

 

今まで当然だった日常がもう送れないのだから。仲良くなった友人とも、大好きな幼馴染にも会えなくなってしまったのだから。14歳だった少女はそんな日常が無くなった現実に耐えられなかった。

 

しかし、ひょんな事から少女の運命は劇的に変わる。

 

ISの適性値も高かった事でIS操縦者として選ばれ、軍の施設でIS操縦者としての訓練を積んだ。

 

元々の運動神経がよかったのもあり、瞬く間に成績を伸ばし、代表候補生にまでのぼりつめ、専用ISまで与えられるようにまでなった。

 

そして政府から中学卒業後はIS学園に入学するように言われるが、その少女は首を縦に振らなかった。

 

―――そう、テレビに映る大好きな幼馴染の顔を見るまでは。

 

世界的にも大ニュースであった。連日のように大好きな幼馴染の名前が、顔が映し出されていた。

 

凰鈴音にとっても初めて好きになった、初恋の相手、織斑一夏がテレビの向こう側に映し出されていたのだ。

 

この世界、基本的にIS適性のある者はIS学園に入学する。勿論、強制ではないが。凰鈴音も最初はIS学園に入学するつもりはなかった。しかし、一夏がそこにいるなら話は変わる。

 

直ぐに政府の高官を呼びつけ、IS学園転入の手続きをさせた。

 

もう入学手続きを締め切っていた為、転入という手段を取らざるをえなかったが。

 

これで漸く彼に会える。

 

離れていた期間は一年間。

 

一夏を想わなかった日はなかった。

 

何度、会いたいと思ったか、数えきれない。

 

寂しさに枕を濡らす事だってあった。

 

でも、IS学園に行けば、大好きな一夏に会える。

 

凰鈴音は『男というだけで偉そうにしている腕力だけの子供』が嫌いだった。

 

苛められた事もあった。そんな辛い時、いつも傍にいてくれたのは一夏だった。

 

―――元気かな? アイツ

 

そんな事を考えている時だった。

 

 

「だから......でだな......」

 

 

声が聞こえてきた。視線を向けると、女子がIS訓練施設から出てくるようだった。どこの国でもIS関係の私設は似たような形をしているから、直ぐにそうだと分かる。

 

ちょうど受付が分からなくて困っていたところだ。受付の場所を聞こうと、小走りに声の聞こえた先、アリーナ・ゲートまで向かう。

 

 

「あのな、そのイメージが全く分からないんだが......」

 

 

不意を突かれた。

 

そう、聞き覚えのある声。

 

今一番聞きたかった声。

 

絶対にアイツだ! 予期しなかった再会ではあるが、再び会えるという気持ちが凰鈴音の鼓動を早くさせる。

 

一年振りとはいえ、久し振りに会う幼馴染。

 

―――あたしって分かるかな? 分かるよね? 

 

逸る気持ちをどうにか抑えつけ、その先にいるであろう彼を目指す。

 

 

「いち―――」

 

 

思わず声が裏返ってしまう。それだけこの再会が嬉しかったのだが。

 

 

「箒の説明の仕方って独特過ぎて分かりにくいんだよ。大体、『くいって感じ』って言われても理解出来ん」

 

 

親しそうに話をする男女。ISの訓練を一緒にしていたのは誰の目から見ても分かる。男の方は織斑一夏。大好きな幼馴染なのは直ぐに分かった。ただ、問題は一緒にいる女の子である。

 

―――誰? あの女の子。何で親しそうなの?っていうか何で名前で呼んでんの?

 

先程までの胸の高鳴りが嘘のように消え、ひどく冷たい感情と苛立ちが雪崩れ込んでくる。

 

総合事務受付を見付けたのはそれから直ぐであった。

 

アリーナの後ろにあるのが、本校舎だったからだ。灯りが付いていたので目的の場所だと直ぐに分かった。

 

 

「ええと、それじゃ手続きは以上で終わりです。IS学園にようこそ。凰鈴音さん」

 

 

事務員の愛想のいい言葉も今の凰鈴音には届かない。

 

 

「織斑一夏って何組ですか?」

 

 

「あぁ、噂の子? 一組よ。凰さんは二組だから、お隣ね。そうそう、あの子、一組のクラス代表になったんですって。やっぱり織斑先生の弟さんなだけあるわね」

 

 

噂好きは女の性を地で行くような中年の女性事務員を冷ややかに見ながら、鈴音は質問を続ける。

 

 

「二組のクラス代表って、もう決まってますか?」

 

 

「この時期だもの。もう全クラス、決まってるわよ」

 

 

「名前は?」

 

 

「え?えーと......聞いてどうするの?」

 

 

鈴音の態度に少し戸惑いながら、女性事務員は質問の意図を聞く。

 

 

「お願いをしようかと思って。代表、あたしに譲って、って―――」

 

 

鈴音はにっこり笑顔を浮かべているが、口端はひくひく吊り上っており、青筋を浮かべていた。

 

 

 

【一夏side】

 

 

「というわけでっ! 織斑くんクラス代表おめでとう!」

 

 

「おめでと~!」

 

 

ぱん、ぱんぱーん。クラッカーが鳴り響き、たくさんの女子が俺をお祝いしてくれている。

 

場所は寮の食堂、ちらりと見た壁には『織斑一夏クラス代表就任パーティー』とデカデカと書かれた紙が掛けられている。

 

一組のメンバーは全員いるのは、まぁいいとして、よく見ると他のクラスメイトらしき女子や首のリボンの色が違う上級生までもいる。

 

 

「いやー、これでクラス対抗戦も盛り上がるねぇ」

 

 

「ほんとほんと」

 

 

「ラッキーだったよねー。同じクラスになれて」

 

 

「ほんとほんと」

 

 

さっきから相槌を打っている女子は二組だった気がするんだが......。

 

まぁ、俺のクラス代表就任を肴に騒いでるだけだと思うんだが、純粋に祝ってくれるのは嬉しい

......そう思わなきゃ、やってられんっ!

 

 

「人気者だな、一夏」

 

 

俺の隣には箒。何故かムスッとした顔をしているのは気のせいか?

 

 

「はいはーい、新聞部でーす。話題の新入生、織斑一夏君に特別インタビューをしに来ました~!」

 

 

『新聞部副部長 黛薫子』と書かれた名刺を渡される。へ~、IS学園にも新聞部なんてあるんだな~なんて思いながら手渡された名刺を見る。

 

 

「ではではずばり織斑君! クラス代表になった感想を、どうぞ!」

 

 

ボイスレコーダーをずずいっと俺に向け、無邪気な子供の用に瞳を輝かせてる。こういうのは機を利かせて面白い事でも言った方がいいんだろうか?

 

 

「えーと......まぁ、なんというか、頑張ります」

 

 

こういうのは苦手だ。所詮、典型的日本人なんだ、俺は。

 

 

「えー、世界で初めての男性IS操縦者なんだから、もっといいコメントちょうだいよ~。世界中の女は俺の雌奴隷にしてやる、とか!」

 

 

テーブルにダイブした。しかも勢い良かったせいで頭がヒリヒリする......。

 

 

「えっ?!雌奴隷......」

 

 

俺の右隣に陣取っていたセシリアが”雌奴隷”という言葉に頬を赤め、ウットリとしてらっしゃる。

 

いやいや、ないから。ないから。

 

 

「まぁ、今のは冗談だから勝手に面白おかしく捏造しておくね~」

 

 

よくない。それはよくないから。こうやって情報発信者の独断と偏見が世の中に浸透していくのか。恐ろしい。

 

 

右隣のセシリアは「冗談......なんですか......でも、一夏様なら、わたくし......」とか肩を落としながらも、また妄想に走ってらっしゃる。

 

ちらちらとこちらを伺う眼がまるで獲物を見付けたかのように見えるのは気のせいだろうか......うん、気のせいだ。そうしよう。

 

 

「セシリアちゃん? セシリアちゃん」

 

 

「......はっ!は、はい。何でしょうか?」

 

 

「よかったらイギリスの代表候補生でもあるセシリアちゃんのコメントもちょうだい」

 

 

「わたくし、こういったコメントはあまり好きではありませんが、仕方ないですわね」

 

 

満更でもないんだろうな。いつもよりも髪のセットの手入れとかに気合が入ってるような気もするし。

 

セシリアはコホンと咳払いをし、姿勢を正す。

 

 

「では先ず、イギリス代表候補生でもあるわたくしがどうしてクラス代表を辞退したかというと―――」

 

 

「あぁ、ごめん。長くなりそうだからいいや。理由は織斑君に惚れたからってことにしよう」

 

 

「なっ、な、ななっ......!? ......まぁ、一夏様は旦那様になってもらう予定ですが......」

 

 

耳まで真っ赤にしながらセシリアがテンパってる。最後にぼそぼそっと聞こえた言葉はどうやら隣にいた俺しか聞こえなかったらしく、ここは敢えてスルーしておこう。うん、それがいい。

 

 

「取り合えず、写真を撮りたいから、クラス代表の織斑君とイギリス代表候補生のセシリアちゃん、二人で並んでもらえる?」

 

 

「えっ?」

 

 

「注目の専用機持ちだからね-。ツーショットもらうよ。あ、握手とかしてくれるといいかもね。何なら肩でも組んでもらってもいいからさ」

 

 

「それはダメですっ!」

 

 

バン!っと机を立ち上がり、箒は抗議の声を上げる。

 

 

「そうだ、そうだー」

 

 

「織斑君はクラスの財産だから独り占めはダメー」

 

 

他のクラスメイトも抗議する。しかし、クラスの財産って......ただの男子学生なんですが......。

 

そんなクラスメイトの反応にセシリアはむーっと頬を膨らませてる。しかし、この娘もなかなか面白い反応するよな~。最初はあんなにツンツンしてたのに。何でこんなに態度が柔らかくなったんだろう?

 

 

「はいはい、じゃあ、握手でいいから。さっさと並ぶ。時間もないからねー」

 

 

で、俺が右手を出すと、セシリアは俺の右手を両手で包んで、自分の胸まで持っていく。え?え?

 

 

「......ダメですか?」

 

 

「いえ、OKです」

 

 

そりゃ、見目麗しい女の子に瞳を潤ませ見詰められたら、OKするしかないだろう。分かるだろ?この俺の気持ち。

 

はい、そこ。リア充言うな。

 

一夏もげろ、とかいらないから。

 

 

「............」

 

 

箒が眉を顰め、じろじろ俺を睨んでくる。

 

......恐いんだが。

 

 

「それじゃあ撮るよー。35×51÷24は~?」

 

 

「はい?」

 

 

「正解は74.375でしたー」

 

 

意味不明な掛け声と共にパシャッとデジカメのシャッターが切られる。

 

気が付けば、箒以下クラスメイト、果ては違うクラス、上級生に至るまで俺らの周りにいた。

 

 

「もう何やってるのよー」

 

 

「セシリアだけに抜け駆けはさせません!」

 

 

「これもクラスの思い出という事で」

 

 

口々にクラスメイト達はセシリアを丸め込むような事を言ってる。セシリアはセシリアで苦虫をかみつぶしたかのような顔をしてるし、箒はふんっ!と顔を背けてる。

 

結局、この『織斑一夏クラス代表就任パーティー』は夜10時過ぎまで続いた。

 

しかし今更ながらに思うが、10代女子のパワーは凄まじい。

 

前世の記憶があるお蔭で現在の俺は精神年齢は20代だ。夕方から始まって夜のこの時間まで騒げる女子のエネルギーに充てられ、妙に疲れた。

 

前世も含めて、この学園に来るまで、これだけの女の子に囲まれる事なんてなかったからな~。

 

 

 

【箒side】

 

 

夜10時過ぎまで続いたパーティーを終え、部屋に戻ると一夏はベットにその身を投げていた。

 

全くだらしない。

 

しかし、一夏の奴、デレデレしてたな。

 

 

「今日は楽しかっただろう。よかったな」

 

 

どうしても自分の感情が抑えきれない。 ”嫉妬”、そう私ではない他の女を見る一夏を見るのが妙に腹立たしたかった。

 

 

「まぁ、俺の為に開いてくれたパーティーだからな。楽しかったって言ったら楽しかった......のかな」

 

 

むっ。パーティーでは一夏に迫る女性は少なくなかった。クラスメイトだけではなく他のクラスや上級生まで一夏を狙ってるみたいで何度も一夏に話しかけていた。

 

しかし侮れないのがセシリア・オルコット。

 

一夏を自分の旦那様とまで呼ぶセシリアに危機感を抱いていたのかもしれない。

 

このままでは一夏が他の女に取られてしまう、と。

 

だから私もアプローチをしなければ。

 

一夏がクラス代表に就任すると山田先生に言われた時に、セシリアの”旦那様宣言”に充てられ、勢い余って告白めいた事を言ってしまった気がするが、現状何か変わったか、と言えば、何も変わってない。

 

私に魅力がないのだろうか?

 

不安になる。

 

でも、一夏と再会後、初めて手合せした際にはだけた胸元を凝視していたりもするから、全く無いというわけではないだろうが......。

 

 

「今から寝間着に着替える。向こうを向いていてくれ」

 

 

「なぁ、箒。前も言ったが、着替えは俺がいない時に―――」

 

 

唐変木な一夏に枕を投げつける。

 

 

「分かった分かった。向こう向いてるから、終わったら言ってくれ」

 

 

制服を脱ぎ、下着姿になり、自分の大きい胸を見る。

 

前までは邪魔なものとしか思えなかったものも、今では一夏に私を女として認識させられる武器になる。

 

この姿で迫れば―――

 

無理だ、無理っ! 今の私にそこまでの度胸はないっ!

 

熱くなった頭を冷ますようにブンブンと首を振る。

 

 

「い、いいぞ」

 

 

「あれ? 帯変えたんだな」

 

 

帯を変えた事に気付いてくれた、それだけで嬉しい気持ちが込み上げてくる。

 

好きな相手には些細な変化でも気付いてほしい。

 

帯を変えた事に気付いたという事は毎日、私を気に掛けていてくれるからではないのか。

 

そんな何気ない一言で私の態度も急反転する。現金な女かもしれない。でも、それでも好きな相手に些細な変化でも気付いてもらえた事は嬉しい。

 

 

「よし! では眠るとしよう」

 

 

この日の夢は一夏と一緒に過ごした昔の事を思い出していた。

 

 

 

【一夏side】

 

 

「織斑くん、おっはよー。ねぇ、転校生の噂、聞いた?」

 

 

朝。席に着いた瞬間にクラスメイトから声を掛けられた。

 

 

「転校生? こんな時期に?」

 

 

4月のこの時期。入学じゃなく転入。しかもここはIS学園。誰でも入学できる場所ではない。

 

 

「なんでも中国の代表候補生なんだってさ」

 

 

「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」

 

 

何時の間にか傍まで来ていたセシリア。

 

 

「このクラスに転入してくるわけではないのだろう? 騒ぐほどの事でもあるまい」

 

 

窓際の自分の席に行ったはずの箒まで俺の傍にいた。

 

でも、中国の代表候補生かぁー。強いのかな?

 

5月にはクラス対抗戦がある。いずれ戦う事になるのかな。

 

 

「一夏様。クラス対抗戦に向けて、より実践的な訓練をしましょう。相手はこのわたくし、セシリア・オルコットが務めさせていただきますわ。なにせ、専用機を持っているのはこのクラスでわたくしと一夏様だけなのですから」

 

 

『だけ』という部分をかなり強調された。......まぁ、実際そうなんだけどね。訓練機は数に限りがある為、申請して直ぐに使えるわけではない。手っ取り早く模擬戦するならセシリアに頼んだ方が早い。

 

それにただ鍛錬するよりもより実戦形式な模擬戦の方が感覚も早く取り戻せるはずだ。

 

なにせ、前世の記憶と経験があると言っても、今の体は過去に鍛えた体ではない。

 

しかも、中学三年間は帰宅部で全く鍛錬もしていなかったからな。前世の記憶と経験を継承してからは勘と感覚を取り戻すためにひたすら一人で鍛錬もした。

 

でも、やはり相手がいるというのはいい。一人ではできなかった事もできる。

 

特に前回のクラス代表決定戦のおかげで随分、勘と感覚は取り戻せてきている。

 

 

「織斑くん、頑張ってね!」

 

 

「フリーパスの為にもね!」

 

 

そう、やる気を出させるためか、一位のクラスには優勝賞品として学食デザートの半年フリーパスが配られる。

 

俺は甘いものはそんなに好きじゃないけど、女子はやはり甘いものが好きなようだ。燃えている。

 

 

「今のところ、専用機を持ってるクラスの代表って一組と四組だけだから余裕だよ」

 

 

「―――その情報、古いよ」

 

 

ん?教室の入り口の方からふと声が聞こえ、視線を向けると―――

 

 

「二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単に優勝できないから」

 

 

「鈴......? もしかして、鈴......なのか?」

 

 

「そうよ。中国代表候補生、凰鈴音《ファン・リンイン》。今日は宣戦布告に来たってわけ」

 

 

中学二年の時に家庭の事情で転校していった鈴が何故か目の前にいた。


 
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