---長沙・図書館---
一刀はひとり、悩んでいます。なぜなら…
一刀「こんなのが、市立の図書館に有るものかねぇ…」
そもそもの事の発端は、鉄砲の生産体制に入ろうかとしていた頃に始まる。
---回想---
冥琳「ここの書物を、色々と調べていたが、これが、今の我らからすると取っ掛かり易いと判断したんだが…」
そこに有ったのは、表題のうち、かろうじて『国友…』と読める古文書だった。
一刀「が?」
冥琳「どうも、鉄砲以外の事についても、書かれているみたいなのだよ。なので、それを、
---回想終了---
一刀「まぁ、いいや………国友で思い浮かぶのは、長浜に有る『国友村』か…」
かつて、日本の戦国時代後半、近江は長浜の地に栄えた、鉄砲鍛冶の村の名である。
鉄砲鍛冶としての需要は、戦国の世の終わりと共に減少(ゼロでは無い)したが、その当時の最先端技術の一端であり、その後、流入した
一刀「この時代に天体望遠鏡…しかも反射型望遠鏡が作られていたなんてな…」
望遠鏡の種類として、
ちなみに、遠くを観る能力は、光りをより多く取り込める『反射型』の方が上である(詳しくはググッてくださいな)。
勿論、鏡の能力次第ではあるのだが…
一刀「この時代に、俺たちの時代の鏡(洗面台に有るような物を思い浮かべてください)は無いわけだが…」
ここに書かれていたのは、青銅(銅と
一刀「J○Nじゃないけど、この時代って経験則で、現代の科学に匹敵する事を、結構やってるのな。」
??「でも、これじゃあ、軍用に転換は出来なさそうね。」
一刀「おっ?珍しいな。蓮華一人で来るなんて。」
蓮華「こっちに用事があったものだからね。」
一刀「用事?」
蓮華「将来…いえ、未来と言うべきかしらね。先を見据えて、必要な物を探しておこうかとね。じゃあね。」
そう言って、蓮華は奥の方の『哲学』のコーナーへ、向かって行った。
一刀「ふぅん…まぁ、頑張れ~………鏡…軍用…モールス?…昼しか使えねぇし…それだけじゃねぇ…」
いろいろ、思案中な一刀でした。
---徐州---
ここ最近、仕事量が減って、余裕の生まれは劉備。とある人の部屋を訪れました。
劉備「ヤッホー。朱里ちゃん、雛里ちゃん、居る?」
諸葛亮「桃香様、どうされました?」
劉備「ん?ちょっと相談。」
龐統「相談ですか…」
劉備「徐州、このまま維持できる?」
諸葛亮・龐統「「!!!」」
驚きと共に、表情にもろに表れる。
劉備「やっぱり、そうなんだ。」
諸葛亮「多分、曹操さんに攻められると思います。私達は、公孫賛さんを助ける名目で出陣しましたが、その実、袁紹さんを倒すつもりでした。だけど、曹操さんは、軍を派遣せず、朝廷の使者を出しました。」
龐統「袁紹さんが生きていて、得をする方は誰も居ない…そう思っていたのですが、曹操さんが、袁紹さんを生かして、得をする事例は、私達を攻撃する時だけ、だと思います。曹操さんと袁紹さんが1対1で戦う場合、十中八九、曹操さんが勝つでしょう。ただ、その曹操さんですら、今は二面作戦を行う余裕は無い筈です。私達の所に攻めて来て、袁紹に後ろを突かれたら、曹操さんとて、厳しいと思います。」
諸葛亮「ジリ貧なのは、わかっておりますが、ここの維持を前提とした勝ちの目は、紙の如くかなり薄いです。」
劉備「…そうなんだ…あは…はは…はぁ」
ある程度、予想していたとはいえ、最悪の答えを聞いて、カラ笑いの後、うなだれる劉備。少し時間がたって…
劉備「…?…『ここの維持を前提とした』なんて言い方したけど、他に手はあるってこと?」
諸葛亮「秘策中の秘策です。こちらの木簡を見てください。」
と言って、一本の木簡を、棚から取り出し、劉備に手渡した。
劉備「どれどれ………(熟読中)………これ、ほんと?」
龐統「開いたまま、裏も見てください。」
劉備「裏?うらうらっと…この絵、何?」
そこに書かれていたのは、『○』とその中に『十』が書かれていた。
諸葛亮「孫呉の北郷さんの旗印ですよ。ただ、恐ろしいのは、この木簡が送られてきたのが、袁術さんが滅ぶ前の話なんです。その時期に今の状況を多少誤差はありますが、きちんと予測されてる事なんです。それゆえに、乗ってもいいと思います。」
劉備「誤差って、どの程度?」
龐統「公孫賛さんの生死です。」
劉備「それを誤差って…何気に、ひどいこと言うね…」
諸葛亮「失礼を承知で言いますが、あの方は、
劉備「…なんか、納得…白蓮ちゃんが、『大陸に覇を唱えるぞ』とか言う所、想像できないし…」
---幽州---
公孫賛「にぇっぷし!…にぇっぷし!…ふぅ…風邪かな?…にぇっっっぷし!!」
向朗「こちらに向けて、しないでください!!」
---徐州・続き---
劉備「…で、この木簡に書かれている事、どこまで、準備できてるの?何もしていない訳ないよね?」
龐統「後は、愛紗さんと
??「なら、後は関羽さんの説得のみね。」
諸葛亮「はわわ!!珪婆ちゃん!!」
陳珪「ごめんなさいね。実はね、それをこっそり、見ちゃったの。いいわよ、
劉備「………朱里ちゃん、雛里ちゃん…先遣隊の準備をお願い。私は愛紗ちゃんを説得してくる。愛紗ちゃんを納得させられるのは、私しかいないしね。」
覚悟を決めたのでしょうか、劉備の顔は、いつもの笑顔では無く、キリッと引き締まっていた。
---洛陽---
曹操「この文を、袁紹の元へ届けなさい。」
文官「御意にございます。」
文官が出発して後…
郭嘉「よろしかったのですか?『勅:徐州を切り取り次第とする』なんて文をだして…」
曹操「
程昱「その表現は、どうかと思いますが、おおむね賛成なのです。」
曹操「さて…今宵は、どう美味しくいただこうかしら?稟?」
ややあって、赤いアーチを描いたのは言うまでも無い…
---洛陽郊外---
こっちはこっちで、岩がアーチを描いていた。
仲達「ふむ…まあ、こんなもんでしょう。『組み立て式、投石機』上手く行きましたね。重りは、そこらの砂を使えば、持ち運びも楽になりますね。もうひとつの方も、量産体制が整いつつありますね。…いつまで、隠れてるんです?」
李典「あんたのことは、気に入らんけど、これは気になったんでなぁ。で、口封じでも、するん?」
仲達「まさか。こちらに殺意を向けるなら、いざ知らず、そうでない間は、基本同僚でしょう。狎れ合う気はありませんが、仲が良い方が、何かと都合が良いですしね。」
李典「にしても、こんな技、どこで学んだんや?うちも結構、学んだほうやと自負があってんけどなぁ…」
仲達「…未来♪」
李典「…うちの事、馬鹿にしとんのか?」
仲達「冗談です♪…では、片づけもありますので、これで失礼。」
そう言って、李典から離れていく仲達。その仲達に聞こえないような小声で…
李典「…いけ好かん奴っちゃ…未来やったら、勝ち目あらへんやん…」
---益州・巴郡---
魏延「桔梗様、孫呉より文が届きました。」
厳顔「うん?どれ……成程のぅ……返事を出すゆえ、使者には、泊ってもらえ。焔耶、使者を部屋に案内せよ。」
魏延「はっ」
魏延が、部屋を退室いた後…
厳顔「まあ、多少の状況の変化は、致し方あるまい。どの道、
ひとり、つぶやいた後、筆を手に取り…
厳顔「おっ、忘れておった。アレも書いておかねばな♪」
そう言って、返事の最後に『焼酎の件、よろしく』と付け加えた。
あとがき
どうも、nakatakです。二か月のご無沙汰です。
リニューアルに伴って、投稿は様子を見ていました…ウソです、ネタに困ってました。
ちなみに、望遠鏡のくだりは、NH○教育で、やってた内容の一部を参考にしました。
気付いた方もいるかもしれませんが、桃香こと、劉備、覚醒(知力のみ)させました。
そろそろ、蓮華も覚醒させたいんですが、元々優等生キャラなんで、どう変化させるか、思案中です。
白蓮さん、今回の出番、くしゃみだけでした。
最後に、今年も甲子園の季節が来ました。今年も観に行く予定です♪
それでは、また
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お久しぶりです。駄文ですが、お付き合いください。
今回も、各勢力の動きをまとめています。
それでは、どうぞ。