※本編シナリオ後半のネタバレを含みます。
ご注意ください。
微かな青い光が、掌の上で名残惜しげに消えた。
……目に焼きついているのは、いつも剣を持って前に立つ広い背中と大きな翼で。
よく通る声と、めったにない褒めてくれる時の大きな手の感触。
会ったら言おうと思っていたのに、まだ言っていないことがたくさんあった。
どう見ても優秀ではなかった私を弟子にしてくれてありがとうございましたとか、
あのラフェットさんがずっと師匠を待ってるんですとか、
みんな心配していますとか、
一人で何でも背負わないでくださいとか
せめて一言ぐらい説明してください、とか。
目からあふれる涙が止まらない。
天使が泣けるなんて知らなかった。
それともそもそも天使は泣かないもので、
私が半端な羽根なしだから泣けるんだろうか。
師匠、堅物でちっとも笑わなくて
ラフェットさんの気持ちにも気づかない朴念仁で
私の気持ちにも気づいてくれなかったけど
――私は、あなたが、好きでした。
Tweet |
|
|
1
|
0
|
追加するフォルダを選択
※本編シナリオ後半のネタバレを含みます
女主はお師匠のこと好きだろうさ。
イザヤールからしたら女主は妹ぐらいの気持ちなんでしょうね。
続きを表示