No.245224

ゴーストと女王2

ノエルさん

とりあえず続きらしき物を見たので、投稿してみた。どんな風になるかわ分からないが、気晴らしになるものになればいいかなぁと思っています。

2011-07-29 20:39:54 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:846   閲覧ユーザー数:786

 

 

基本は自分が見た夢をベースにしているので、ある意味理不尽というかでたらめなので興味がある人は呼んでいってください。

 

 

バンッ!!…キィン!!

 

男は信じられないといった表情をした、本来であれば対ゴースト用に改良した銃を使えば銃火器に耐性が高いゴーストでも効果があり、ここでもそうだと思っていた。現実はダメージどころか弾がはじかれ、効果が全くなかった。それをみた周囲の生徒も同じく驚きを隠せていない様子である。

 

ニィィィィィ…ザシュッ!!

 

「えっ……………キ、キャァァァァァァァァァッ」

 

「お、おい、どうなっているんだ。こいつ等は俺達を攻撃できないはずだろう。それが何で…おい、誰か説明してくれ」

 

ピーンポーンパーンポーン

 

そこで、都合よくチャイムが鳴り研究者がアナウンスを開始した

 

『えー皆さん。これより第二回ゴーストによる狩を始めたいと思います。ルールは皆さんご存知の通り。より多くのゴーストを狩った人が賞金と手に取ります。しかし、ゴーストも君達を狩ろうと攻撃してきます。もちろん当たり所や攻撃によっては死ぬことがありますが、我々は一切の責任を負いません。まぁ、同意書にも書かれていたと思います。それでは、人とゴーストとの狩るか狩られるかのゲームの開始です』

 

ピーンポーンパーンポーン

 

アナウンスが終ると同時に天井から5体のゴーストが降ってきた。生徒達はアナウンスの内容をいまだ理解しておらず、目の前で何が起きているのか分かっていなかった。ただ、すでに現実を知っている3人だけは直ぐに行動を開始した。

 

「お前達はここにいる人の避難を頼む。俺は何とあいつ等を何とかしてみる」

 

「えっ、でも…」「リーダー一人では危険です」

 

「大丈夫だ。彼から貰ったこれにマガジンをつけてある。さっきの様には行かないさ」

 

「分かりました。気をつけてください。」「死んだら許しません」

 

「ああ…」

 

リーダーはそういって、近くにいたゴーストに向け発砲。そして残った2人は全員に声を掛け食堂からの退避を呼びかけた。少年の情報どおり彼等の血のついた弾は思いのほか効果があるようで、多少なりともゴーストにダメージを与えていた。残りの4体が残りの生徒に手をかけようとしていたが、その光景を見て、その男を真っ先に殺そうと襲い掛かった

 

「危ない!!逃げてください」「逃げて!!」

 

「いいからみんなを避難させろ!!」

 

ゴーストの攻撃を辛うじてよけながら仲間に指示を出すが、その瞬間先ほどまで攻撃を受けていたゴーストが攻撃に転じその男に襲いかかった。

 

 

ヒュッン!!

 

「チッ!!……………えっ」

 

「まったく、とっとと避難させろといったはずだが。しかし、まぁここでの犠牲者が一人だけに終ったのは不幸中の幸いか」

 

「おまえ、他にやる事があるんじゃないのか?」

 

「それなら終った。食堂に来ている残りを始末しに来たんだが…あと、おい、食堂から逃げているとき悪いが、気をつけろよ。もうこの辺で安全な場所はないんだからな」

 

「えっ、何を言って」

 

キャァァァァァァッ!!

 

生徒が逃げていった様々な方向から悲鳴が聞こえた。

生徒達が先ほどの光景を目の当たりにし直ぐに逃げ出した生徒のグループは一刻もここから逃げ出すことしか頭になかった。しかし、逃げている最中に突如先頭を走っている女性を何かが上からさらい、その直後、血が滴り落ちてきた。上を見上げた人が目にしたのは押し潰された女性の姿で、それを見てすぐに引き返そうとすると後ろにいたはずの仲間が血で引きずった後を残し消えていた。

 

別の場所では、呼びかけの後急いで安全を確保できる場所までひげ用としていた複数のグループが蜘蛛の巣のようなものに捕まっていた。一人が意識を取り戻し一体何が起きたのか周囲を見てみると、自分を含めた90名が繭状で捕まっていた。少しすると何かの気配を感じその方向を見ると美しい女性が近くの繭に近づき口付けをした。

 

(なにやってるんだ。こんな状況だが少し羨ましい………えっ)

 

チュルッ!!チュルッ!!チュルッ!!チュルッ!!…ゴックンッ

 

「おい、直ぐに食べるなよ。俺の分も残しておいてくれ」

 

「あら、女性は残してあげているんだからいいじゃない。そのかわり男の子は私が貰うわ」

 

「まぁいい、3年ぶりの人の血肉だ…ゆっくりと食すさ」

 

(えっえっ嘘だろう。こんな死にかたやだよ)

 

そう思っていると女性の方が自分に近づき顔を近付けていった

 

 

場所は食堂に戻って

 

現在食堂には8グループ46人と少年がいた。今は、何所かに行こうとする少年を捕まえ状況を聞いている最中だが聞き終わると一人の男が

 

「貴様!!それほどの情報と事情を知っていながら何故いままで黙っていた!!」

 

「そうよ。それを知っていれば彼は死なずにすんだのよ!!彼を殺したのは貴方よ」

 

「それは、違うぞ。俺は一応ここに来る前に忠告はしたはずだ。それを無視したのは君達だろう。故に、俺が非難を受けるいわれはない」

 

「ふぅー。しかし、何故お前はそこまでここの情報に詳しいんだ。まさかとは思うが研究者達の仲間なのか…」

 

散々暴言を少年に浴びせることで少し落ち着いた一同。改めてある疑問を少年にぶつけることにした。

 

 

「まさか…それならわざわざこいつ等を助けるわけもないし、説明しろといわれてここまで説明するわけないだろう?」

 

「その情報も嘘である可能性もあります。あの、教えてくれませんか」

 

「そうだな。このままだと全員殺されかねない。…頼む教えてくれ」

 

「はぁ、少し考えれば分かりそうだが…3年前まで、ゴースト用の銃を使用しても効果がないと知らなかった。また、ここの研究者のやり方や内情を知っているとすれば分かるだろう。ついでに言えば3年前の大会は1人しか生き残りはいない」

 

「お前がその生き残りか…しかし、どうして2回連続で参加できるんだ」

 

「そこまで話す理由はないし、時間もない。俺はやらないといけないことが山ほどあるんだ。ここで無駄話をこれ以上する気はない」

 

そのまま少年は食堂を後にしようとしたが、扉に鍵がかかっており、顔をしかめながら、少年はため息をつき、食堂の窓を改めて見た

 

「やれやれ、無駄に話しすぎたせいで、面倒なやつらとやり合う目になりそうだな(約20体か)」

 

「何を言っているんだお前。…(ガチャッ!!ガチャッ!!)おい、何で鍵を閉めたんだ」

 

「…本当だ。ちょっと、こんなところに閉じ込めて一体私達をどうするつもり」

 

閉じ込められた事実に全員がざわめき立つ中かで、少年だけは食堂の外に移る光景に目を向け、いつでも戦える準備をしていた。それを見た数人が何事かと窓の外を見ると先ほどまで綺麗な庭が見えていたのにいつの間にか水で一杯になっており、時折黒い影が窓の外を横切るのを見て

 

「おい、あれはなんだよ。それにいつのまにここは水中食堂になったんだ」

 

「ねぇ、これは危険じゃない。もし今、窓が割れたら、あれが水と一緒にここに入ってくるわ」

 

「えぇ、いくらなんでもあの数は私達4人じゃ厳しいです」

 

「おい…俺達に渡したような物はもう無いのか」

 

「サービスだといっただろう。そんなに欲しければそこにある死体から絞り出せばいいだろう」

 

それを聞き、男はみんなに事情を説明、急いでゴーストの死体から血を絞り出すと袋に入れるのと同時に弾を浸し、準備を急いだ。そんな中「水に浸したら流れ落ちるんじゃ」との声が上がるが「水では落ちないよ」と少年が答える一方心の中で『半分生き残ればいいほうだな』と思いながら目の前の敵に集中した

 

ピシッ!!

 

「来るぞ!!みんな、絶対生き残るぞ!!」「「「「おぉー!!」」」」

 

と同時にガラスが割れ、水と一緒に何かが侵入。それぞれが黒い影に向かい銃を乱射するが相手が素早くなかなか当たらない中少年の周りにはいつの間にかゴーストの血が漂い暫くすると、鰐のような生物が浮かび上がった。それを見てホッとした何人かが水中に引きずり込まれ、瞬く間にその周囲が彼等の血で染まった。

 

 

「…イヤァァァァァァァッ!!」バシャッ!!

 

「危ない!!…バンッ!!バンッ!!バンッ!!…浅いか。おい油断するな。まだやつらがいなくなった訳じゃないんだぞ!!」

 

「う、うん。ありがとう」

 

「フンッ!!気にする…ガブッ!!…えっ」…バシャッ!!

 

「マッタク、セッカクアソンデイルトイウノニ、ブスイナマネヲスルナ!!…オマエタチ、カレカラクッテシマイナ」

 

バシャッ!!バシャッ!!バシャッ!!バシャッ!!

 

いつの間にか男性の腕が銃ごと食いちぎられ、何がおきたのか分からないでいると一人の女性が腕をくわえながら姿を現し、周りに向け声を掛けると数人の女性が水から出てきた。

 

「オジョウサマハ、ドウナサルノデ…」

 

「フンッ!!サキホドカラ、ツギツギトナカマヲコロシテイルアノオトコノアイテヲシテクル、テヲダスンジャナイワヨ。オマエタチジャ、アノオトコニハカテナイカラネ(コンナカタチデアイタクナカッタ…)」

 

「ワカリマシタ。アナタタチ、サンネンブリノゴチソウダヨ!!ユックリトショクジシテ、ゼツボウヲアタエテアゲナ。ソレガシンダモノヘノタムケダヨ!!」

 

「人型になったか。…綺麗になったものだな。…そちら側についたのか」

 

「エエ、アナタトハモットハナシタカッタケド、モウカナワナイ。セメテ、アナタノテデ…」

 

ザシュッ!!

 

「後は任せて、ゆっくり休め」

 

「アリガトウ。カノジョタチノコト、ヨロシクネ」「…ああ」

 

彼女を殺した後、少年は残りのゴーストを一掃するとその場を後にした。残された人たちは何がおきたのか分からず暫くその場にその場にたたずんでいたが直ぐに安全な場所に避難をはじめた。

食堂に残っていた約15名が避難を始めた頃、廊下を男が女の手を引きながら走っていた

 

「ねぇ、みんなを置き去りにしていいの?」

 

「仕方ないだろう。銃が効かない相手と、どう戦えと言うんだよ」

 

「だからって、仲間を見捨てるなんて…」

 

「それにあいつ等も俺達を逃がす為に犠牲になったんだ。悔いはないだろう」

 

「ふざけるんじゃないわよ!!学園の№Ⅰを名乗っているのに私達を囮にするなんてサイテー…しかも、好意を持っている人間だけをつれて逃げるって、私達は仲間じゃなかったの…彼が気まぐれを起こさなかったら私達は死んでたわよ」

 

「あっ、無事だったんだ。よかった」

 

「よかったじゃないわよ。ホント彼がいなかったら私達もゴーストに食われていたわよ」

 

休憩をしていたところ先ほど見捨てた(囮にした)女性達が現れたことに若干驚きを隠せなかった男性は冷や汗をかいていたが、エレンだけは無事なことを喜んでいた

 

 

「おい、囮にするとは人聞きの悪い。お前たちが遅れたんだろう。それに、やつらも迫ってきていたんだ。遠くにいる人よりも、近くにいる人を優先するのは当たり前だろう」

 

「へぇ~、『遅れた』ねぇ。あなたの言う『遅れた』は、誰かが足を引っ掛けることを言うのね。気をつけなさい。こいつは自分の命の為なら誰だって切り捨てるわよ」

 

「わかってるわ、そんな事。それよりも、貴女達を助けた彼は何所に行ったの?」

 

「分からないわよ。御礼を言おうと思ったらいなくなっていたし、助けるときにだって『通るついでだ、運が良かったな』って言いながらあっという間にあいつ等を全滅させたのよ」

 

「ふん、どうせ裏があるんだろう。それよりも、もうそろそろ一日目が終了するころだ。残っている人たちと協力して明日と明後日を生き残ることだけを考えよう」

 

「あら、まともな事を言えるのね。確か生き残っている人は第二食堂に集まってるはずよ」

 

「…ねぇどうして知ってるの?」

 

「彼がそういっていたのよ。もしかしたら、私達に教える為に呟いていたのかも知れないけど、とにかく行きましょう」

 

「おい、俺を置いていくな」

 

リーダーの存在を思いっきり無視しながら女性だけで話を進め、準備を直ぐに済ませるとリーダーを置いて出発した。それを見たリーダーはあわてて彼女達の後をついていく

 

第二食堂では疲弊しきった10名が明日の作戦と今後のことを話し合っていた。なかなか話がまとまらない中、午後7時になり一日目の終了のアナウンスが入った。それを聞きアンドのため息を漏らす10名。そのアナウンスから30分後、他の生き残りが合流し、本格的に話し合うことになった

 

「とりあえず、全員の情報をいったん整理しようか」

 

「おい!!何故貴様が仕切っているんだ。此処は学園№Ⅰの…」

 

「人を囮にするような人は黙ってて…私達が知っていることといえば彼等には銃火器が全く効かない事と、あの人が施設内をくまなく歩き回っていることぐらいかしら」

 

「はい。…あと、彼が使う武器だけが彼等に有効ぐらいかな」

 

「…一つ訂正がある。あいつが持っている武器だけが有効じゃなく、彼等つまりゴースト自身の血も有効だ。あと、内部は恐ろしいほど脆い……」

 

「そういえば、貴方達のグループはもう一人いたでしょう。ほらとても優しいお兄さんのような人があの人はどうしたの」

 

「…あいつは死んだ。最初に欲をかいてゲージの近くで待機していたからな俺達は、そこで初めて銃火器が聞かないことを知って、とにかく彼女たちだけでも逃がそうとあいつが犠牲になった。だが、あいつのお陰と言ったら悪いが、内部が弱いことと血が弱点じゃないかって思えるにいたったんだ」

 

「ごめんなさい。けど、よく生きていたわね。ねぇ、そのときの状況を詳しく話して。もしかしたら、生き残る考えがわくかもしれないから」

 

「そうだな、辛いだろうが話してくれ」

 

 

そのときのことを思い出したのか、その男は影を落としながらその床の状況を詳しく話し始めた。銃火器が効かず絶望していたこと、彼が爆弾をやつらの中に入れたこと。それが爆発したとき周囲にいたやつらも死んだこと。彼に助けられたことなど、こと詳しく話した。

 

「結局、彼が全ての鍵を握っているのね。誰か、彼が何所にいるか知らない。私達が生き残るにはどうしても彼の力が必要なのよ」

 

「とはいっても、そもそも俺達はあいつの名前すら知らないんだぞ。誰か知っているか」

 

「そういえば、転校したときに名乗っていたか…思い出せない」

 

「…影が薄いって言うか気配がほとんどなかったから…けど、このことを知っていたのならどうしていわなかったのかしら」

 

「いや、此処に来る前に言ったらしい。俺も言われて初めて思い出したが、そのときは全員が彼を笑い聞こうとしなかったからな」

 

「…そういえばそんな事あったわね。とりあえず、その彼がくれた血と此処を中心としてバリケードを築き、なんとしても生き残るわよ」

 

「それしかないか、けどホント彼は、何所にいったんだか」

 

 

某所

 

ゴーストがゲージに入り、休養をとっている時、研究者達の宿舎に侵入者が現れ、次々と研究者達を殺していく者がいた。研究者達もその影に応戦したが手も足も出ないまま、次々と殺されてゆき、5時間という時間で約9割もの研究者達が殺された。残っているのはモニタールームに立ても請っている僅かなものたちだけである。

 

「おい、本当にゴーストどもは全員ゲージに入っているんだな」

 

「ええ、確かよ。それに彼等がゲージの外にいられる時間は約7時間それはあなたも知っているでしょう。それを過ぎれば女王以外は死滅することも…」

 

「じゃ、あれはなんなんだ。仲間が次々と殺され、残るは此処にいる20名だけなんだぞ」

 

「落ち着け馬鹿者。此処にいれば安全じゃ、何せ此処は核シェルター並みの性能だからのう」

 

「そうよ。それに、あれがなんにしても急いでゴーストの調整をしないと、明日も7時間で戻さないといけなくなるわよ」

 

「分かってる!!それにしても残り500体か随分減らされたものだ」

 

「仕方あるまい。あの青年の介入は予想外だったからのう…だが、それも此処まで」

 

「明日には、あれも完成する。あれにはあやつの始末を任せるとしますか」

 

「…(不安しかないのは俺だけか)わかった。(カタッ!カタッ!カタッ!カタッ!)これで、明後日の9時まで補給無しで活動できる」

 

「では、残りのショーを楽しむとしようか」

 

『無駄なことを…それにしてもあれが完成していたとわな。俺を始末させるつもりらしいが、そっちの方が好都合…これで下準備は終った。後は明日ゴーストたちがゲージから離れた後が勝負だ』

 

モニタールームの天井裏で少年が息を殺しながら残りの研究者達の会話を聞きながらモニタールームの一部の監視モニターをハッキング。明日の11時と共にあるものが作動するように細工をするのであった

 


 
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