No.241713

花蓮✝無双 54時間目 日常と非日常は紙一重…

お久しぶりです
投稿するのが遅いので定評になりつつあります
仕事が~…信ONが~…
とりあえず読んで頂けたらありがたいです

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2011-07-28 23:43:43 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2288   閲覧ユーザー数:2055

 

その日の朝はいつもと違っていた

 

「……と!!か……!!」

 

いつもは優しく起こしてくれる筈の蓮華がその日に限って苛立ちながら起こしていた

 

「起きて!!!一刀!!」

「………おはよう……どう…したんだ?」

 

体をゆすられようやく一刀は目を覚ました

一刀は完全に覚醒してはいないが違和感を感じた

いつも起こしてくれる蓮華の格好が仕事で着るチャイナ服であったからだ

余談であるがいつも起こしてくる格好は裸ワイシャツでありその恰好から仕事着に着替えさせるのは一刀の仕事である

また花蓮が起きる時間より早く起こす為花蓮にはばれていないのであった

目覚めたのを確認した蓮華は一刀にあることを伝えようとした

 

「花蓮が!!」

「花蓮がどうs」

 

しかしその会話を阻むように扉が荒々しく開かれた

 

「一刀様!!蓮華もいるな」

「呉羽!!」

「おはよう呉羽」

 

部屋に入ってきた呉羽の表情はとても深刻であった

 

「もしかして花蓮以外に何かあったの?」

「花蓮ちゃんは知らんが周瑜殿が…とりあえず来い!!」

 

呉羽に連れられた一刀夫婦は冥琳の部屋にやってきた

扉を開くとありえない光景だ広がっていた

 

「「冥琳!!」」

 

冥琳の腕に刺し傷が出来ており血が出た跡があった

その結果部屋の床には冥琳の血で出来た血痕があった

しかし冥琳は穏やかな顔で眠っていた

一刀はとりあえず冥琳を起こす為声をかけながら体をゆすった

 

「…冥琳…なぁ起きろよ…冥琳」

 

ゆすられた冥琳は目を開いたがありえない言葉を発した

 

「……う…うにゅ~」

「「「う…うにゅ?」」」

 

普段なら聞けない言葉を聞き三人は固まりかけたがそれに追い打ちをかけるかのようにさらに目ぼけた冥琳は言った

 

「子供はいいにゅ~……だれにゅ~」

「………め……冥琳?」

「!!…北郷,華雄それに蓮華様……おはよう」

 

寝ぼけた冥琳の言葉で完璧に女性陣は固まってしまった

一刀も固まりかけたが自分を奮い立たせて冥琳に声をかけた

 

「お…おはよう冥琳」

「周瑜殿…」

 

二人がようやく正気に戻った所で一刀は気になった事を聞いた

 

「冥琳…その腕どうしたんだ」

「これですか…今から主だった将を集め会議を開きます」

 

しかし冥琳は聞かれるとわかっていた為あえて一刀の問いに答えずに全く関係ない事を言った

当然一刀達は意味がわからなかった

 

「??…どういう事」

「その時にこの件や花蓮の事を含め全てお話します」

「そう!!花蓮がいないの」

 

朝のゴタゴタで一刀に言いそびれていた事を思い出した蓮華は一刀に言った

それを聞いた一刀は当然驚いた

 

「何!!トイレとかに行ってるんじゃ」

「思い当たる所全部探したわ…」

「そのことについても会議で全てお話しますのですぐ皆を集めて下さい」

 

全てを知っていた冥琳は二人を説得するかのように会議の開催を急がした

冥琳の言葉を聞いた三人はすぐに開催するよう動き出した

 

「なあ蓮華…俺たちにいる武将ってこれだけだったか?」

「巡業で6人減ってるけどそれにしても少な過ぎるわね一刀」

 

集まった武将の顔ぶれを見て一刀達は疑問に思った

しかし冥琳は気にせず会議を開始しようとした

 

「皆揃ったな」

「ちょっと待て冥琳、まだそろってないぞ」

「いやこれで全員だ北郷…すまないこんな早朝に緊急会議を開いて」

 

冥琳は会議について詫びを入れさっそく本題に入った

 

「まず…天の御遣いがこの地から去った」

「「何!!!!」」

「犯人は陸遜だ…」

 

冥琳は昨晩の事を包み隠さず全て言った

話を聞いた呉羽達は驚きながらも冥琳の話を聞いたがそれでもわからない事があった

 

「だがそれだとこの人数は説明できないぞ」

「いや…いない人間を考えてみろ」

 

集まった武将と言うと

呉羽,璃々,凪,亞莎の一刀大好き連合

冥琳,紫苑,桔梗の保護者組

愛紗,恋,翠の動物園組

そして星と朱里の旧北郷軍であった

 

「……花蓮特攻隊か」

「なるほど……」

「しかしやばいのう…」

「そうね~…こんなこと他国に知れたら」

 

皆今回の件が知られた場合を考えぞっとしていた

冥琳もその事について分かっていた…

しかしそれ以上に危ないことがあった

 

「知られた場合も視野も入れ対応を考えるさ…それより」

 

冥琳がそう言いある二人の方を見た

 

「かじゅと…どうしよう……しゃびちいよ~」

「穏…見つケタら……血祭リにあげテヤル…ククク」

 

一刀夫婦であった

花蓮がいなくなったと聞いた時何かが切れてしまったのである

蓮華はいつも以上に一刀に甘えた

また言葉遣いも幼児化してしまった

一刀は穏に対しての怒りを露わにしどす黒いオーラを纏ってしまった

 

「…やばいな…」

 

二人の発言に冥琳は危惧を覚えた

紫苑たちも同じ事を感じていた

 

「そうね…今私達がやることは」

「あやつらの暴走を抑えることじゃの」

 

そう言うと紫苑と桔梗は一刀夫婦(主に一刀)が暴走しないように見張りながら会議を続行し、

とりあえずの方針として国を出た穏達の動きがあるまでは静観するということに決まった

 

つづく


 
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