No.238875

鋼の錬金術師×テイルズオブザワールド 1話~2話

NDさん

pixivに投稿していた作品、ここでも連載しようかと思います。

2011-07-28 10:54:22 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3341   閲覧ユーザー数:3188

 

セントラルシティの地下に存在する、人造人間のアジト

 

その中心部から少し離れた、とある広い部屋にて、

 

人造人間の3人がその場所に佇んでいた

 

一人は、女性

 

一人は、合成獣を食べる巨体

 

そしてもう一人は、ある錬成陣を描いていた

 

『何を描いているの?』

 

女性はそう言うと、錬成陣らしきものを描いていた奴は、振り向いた

 

『これからさ、計画がさらに上手くいく方法が見つかったから、それを実行するんだ』

 

『ふぅん、なにかしら?』

 

錬成人を描いていた人造人間は、その錬成陣に火を付けた

 

すると、火は錬成陣の線に沿って広がった

 

『その錬成陣は、どんな災いをもたらすのかしら?』

 

『これは錬成陣じゃないよ、おばはん』

 

錬成陣らしきものを描いていた人造人間は、微笑した後、その錬成陣らしきものに人の首を投げ込んだ

 

『これは…扉さ。』

 

人の首は、まるで紙に炎がついていったかのように、一瞬で燃え尽きた

 

『そう、異世界に繋がる奴のね。』

 

『その扉が、どうして貴方の知識にあるのかしら?』

 

錬成陣らしきものを描いていた人造人間は、少し考えた後、微笑した

 

『さぁね、どうでもいいじゃん』

 

そして、燃えた錬成陣は、ついに燃え尽きて灰になった

 

その灰の中から、複数の種が現れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~セントラルシティ行き列車内~

 

わずか12歳で国家錬金術師の資格を会得した最年少天才錬金術師、またの名を『鋼の錬金術師』

 

その名前エドワード・エルリックは、

 

昔、母を生き返らせる為に禁忌を犯し、左脚を失い

 

弟のアルフォンス・エルリックは全身を持っていかれた。

 

更にエドワードはアルフォンスの魂を錬成したため、対価として右腕をも失ってしまう

 

その後は、失った右腕と左足を機械鎧と呼ばれる義手と義足で補い

 

アルフォンスは、大きな鎧に魂だけが入っている。

 

そしてその兄弟は今、セントラルシティへ向かっている

 

『はあ――――………』

 

エドは、大きなため息をついてその場で俯いた

 

『兄さん、もう暇になっちゃったの?』

 

『しょうがねえだろ…この列車に、毎度何時間乗ってると思ってんだよ……はぁー全くなんでセントラルまでこんな長いんだ畜生』

 

アルは、丁度読み終わった本を兄であるエドに渡した

 

『この本読んでみたら?何回か読むと、いくつかの発見があって面白いよ』

 

『その本、今までで34回読んだ………』

 

他の本も、大体読んだ事のある本ばかりで、暇の一つの潰せない状況であった

 

『じゃぁ、窓の景色を見て見たら?何か面白い物があるかもしれないよ』

 

そう言って、アルが列車の外を見る。

 

壮大な砂丘が見えた

 

『砂しか無えじゃねえか』

 

『じゃぁ、眠ったら?』

 

『昨日、12時間くらい熟睡した』

 

また、エドのため息が辺りに響いた。

 

だが、今はほとんど誰も乗っていない状態である。

 

『あぁ~~!暇なのは性に合わねえ~~!!』

 

そう、エドは大きな声を出すと、アルはため息をついた。

 

と同時に、窓の外を見た

 

『あ、ほら兄さん、森が見えたよ。珍しい花とか調べようよ。』

 

だるそうな声で、エドワードは答えた

 

『はぁ~?んなもん探さねえよ。ったくめんどくせぇ………』

 

だが、途中で大事な事に気づく

 

エドは、すごい勢いで窓のにへばりついて外の風景を観た

 

『どうしたの?兄さん』

 

エドが、震えた声で語った

 

『これ……セントラルに行って無え………』

 

その言葉を聞いた時、アルは一瞬 え? ってなったが、

 

次の瞬間、えぇ―――!! っと叫んだ

 

『せっ……セントラルに行ってないってどういう事!?』

 

『知らねえ!けどこの風景を見る限り、間違いなくこの列車はセントラルに行ってねぇ!!』

 

焦りだす兄弟、それと同時に、列車内からアナウンスが聞こえた

 

エドとアルは、嫌な予感が脳裏に走った

 

『この列車は、我々ジャング革命軍がジャックした!怪我をしたくねえもんは大人しくしてな!』

 

嫌な予感が的中した、

 

何か、本当に呪われているのか、と感じたエドは膝から崩れた

 

『なんだよ………なんで俺達が行く所こんなジャックされまくるんだよ……』

 

『やっぱり……セントラルに嫌われてるのかもね、僕たち』

 

エドは、列車の床の素材を使ってブーメランを作りだした。

 

瞬間、向こうの車両から足音がこちらに近づいてきた。

 

そして、大男が列車のドアを蹴り破った

 

『おらぁ!放送で言った通りこの列車は俺達が……ぶへぇあ!』

 

台詞を言い終える前に、エドが先程錬成したブーメランが大男の方に投げられ、そして見事に命中した

 

そして、大男は派手な転び方をして転倒した

 

『あーあ、もうちょっと穏便に済ませようと思ったのに』

 

『うるせぇなアル、どちらにしても結局はこうなるじゃねえか』

 

向こうの車両から、さらに大男が何人も入ってきた

 

『なっ……なんだお前ら!!』

 

『!! そこの大きな鎧がやったのか!!』

 

『鎧には気を付けろ!!』

 

エドの持っているブーメランに気付かず、男たちは仲間がやられたのをアルのせいだと思い込んでいた

 

『なんか……大男ばっかりだな……』

 

大男は、エドに命令するように銃を突きつけた

 

『おい!てめぇこの鎧の息子だろ!父親にちゃんと俺達の事を説明しろ!!』

 

その大男の言葉で、エドの脳内の血管がピクンとなった

 

『あ……?なんつった?今』

 

『はぁ!?おいお前はこの鎧の息子だろ!?父親の方もなんだ!?ここの車両は俺達がジャックしたんだぞ!対処方くらいは心得てんだろ!その小っこい息子さんにちゃんと教育させてんのかコラァ!!!!』

 

キュッ

 

『おっ』

 

男が喋り終えてから、この間わずか0.1秒、その間に、エドは男の心の臓部分にめり込むように拳を入れた

 

そして1秒が経過した時、男はもう列車の外まで飛ばされていた

 

『だぁぁぁれぇぇぇがぁああああああああああ!!!ミジコンドリアドチビかぁあああああああああ!!!!』

 

さらに後ろの男に肘を入れ、その男は壁にまで吹っ飛ばされ、うちつかされた

 

『ぐお!』

 

男は気絶した

 

その光景を見たアルフォンスは、ただため息をついて首を振った

 

吹っ飛ばされた男たちに、少しばかり同情の感情を見せた

 

『おいアル!!このトレインジャックの首謀者をとっ捕まえてぶっ飛ばしてやる!!』

 

こうなると、もうエドは止まらない。

 

また、列車が脱線とか起こさなければ良いのだが

 

『はいはい、分かりましたよ』

 

少しばかり、フォローするようにアルはエドの方に駆け寄った

 

そして、前の車両へ辿り着いた時

 

『なんだ!?お前ら!?』

 

そこには、さらに多くのトレインジャック犯が居た

 

『おらぁ!どけぇ!俺は俺の目的を邪魔しやがった奴をぶっ飛ばすんだ-!!』

 

そう言って、全員に拳、そして蹴りをお見舞いし、1分経たずに一車両のトレインジャック犯は撃沈した

 

『喧嘩強くなったねえ、兄さん』

 

ほとんど呆れのその感情は、兄に届く事は無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

~運転車両~

 

運転士の死体と、一人の男の死体が床に伏せられており、代わりに一人の女が運転士の代わりに列車を運転していた

 

女は、笑顔で狂ったようにレバーを全開にし、ただそれ以外何もしていない、ボーっとしているだけだった

 

そして、暴れるような足音が近づいた後、

 

女は後ろを振り向いた。

 

そこには、右腕が機械鎧の男の子と

 

全身が鎧の男が二人、並んで立っていた

 

『お前が、このトレインジャックの首謀者…みたいだな』

 

犯人が、女だと分かった為に、動揺を隠せないエドは、少しだけ怖気着いていた

 

その女の目は、普通じゃないのだ

 

『どうして……こんな事をしたのですか…?』

 

アルがそう質問をすると、女はまた狂ったように笑いだした

 

『おい!とっとと答えやがれ!』

 

エドは、威嚇するように女に怒鳴った

 

『え?何?私?どうしてこんな事してるか分かんないよ~』

 

おちょくるように、笑いながらそう答えた

 

さすがに癪に障ったのか、エドは戦闘態勢に出た

 

『てめぇらの仲間はもう全員やっつけたぜ。後はてめぇだけだ。ちゃんとお縄につきやがれ』

 

『私の名前知りたい?』

 

『んなもんは後で良い!!』

 

そう言った後、エドは機械鎧を錬金術で刃物に変えた

 

『てめぇを捕まえた後、たっぷりとお話を聞いてやるよ』

 

瞬間、笑っていた女の顔は急に静止した

 

そして、無表情になった

 

『ううん。今から起こる事、それに大切な事が起こるから、教えてあげるよ』

 

今までの態度とは改まっているようだった。

 

『は?意味が分かんねえぞ!』

 

女は、手を大きく広げ、再び笑いだした

 

『なんだってんだよ……!!』

 

『兄さん!!』

 

アルが叫んだ先に、線路の上に生えている大きが樹が生えていた

 

『なんだ!?ありゃぁ!!』

 

それに、焦りが生じた兄弟の後ろで、

 

まだ意識があったトレインジャック犯が、部屋に入ってきた

 

トレインジャック犯は、驚いたような声を出した

 

『おい、誰だお前!!』

 

それは、エドやアルに向けた物ではなかった。

 

あの女に向けられていた言葉だった

 

『ボス!!』

 

トレインジャックの首謀者は、どうやら下で死んでいたこのヒゲ男のようだ

 

じゃぁ、この女は誰だ?

 

そう疑問を感じた瞬間、列車は線路の上の樹に激突した

 

『うわぁああああああああああああああああ!!!』

 

大きな衝撃と共に、謎の大きな光がエド達を包んだ

 

その光は、アルを飲み込もうとし、エドの脚も、飲み込まれかけていた

 

『兄さん!!!』

 

『アル!!!!!』

 

だが、声をかけた時はもう遅かった

 

アルはもう、光に包まれて見えなくなってしまっていたからだ。

 

その光の中に、さっきの女が居た

 

『……なんなんだお前は……!』

 

女は笑っている

 

ケタケタと笑っている

 

その間にも、光はエドを包んでいた

 

『おい!!誰なんだよお前はぁ!!!!』

 

そう叫んだ後、エドは完全に光に包まれようとしていた

 

瞬間に、女は名前を名乗った

 

『私は、カノンノ。面白い事が大好きなの』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

ある魔物のうろつく谷で、一人のピンク色の髪の少女が剣を振りまわしていた。

 

依頼で、あるモンスターを退治してほしいという仕事で、彼女はその仕事をしている

 

目的の魔物が息絶えた所で撃退が終了、少女は大きな息を吐いた

 

『さて、と。今回の仕事もこれで終わり!船に戻らなくちゃ』

 

そう言って、帰路を辿っていく途中、何か大きな光が見えたような気がした

 

『?』

 

振り向いてみても、そこには太陽があるだけだった

 

『気のせいかな』

 

そう言って、向き直ると、次に声が聞こえた

 

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

『ん?』

 

振り向くと、上から何か赤い物が落ちてくるのが分かった

 

『何?…あれ』

 

好奇心から、少女はその堕ちていく物体を追いかけた。

 

追いかけている途中、物体は着地し、大きな音と地震を起こした

 

『うわっ!!』

 

大きな砂ぼこりが舞い、小さな日々が落ちてきた所に広がった

 

近づいて、堕ちてきた物を見て見ようとしたら、

 

何か、ピクピク動いていた

 

それは、よく見ると人だった

 

人が、地面に全身をめりつかせてピクピクしていた

 

あまり関わりたくないと思ったのか、少女はその場から去ろうとした。

 

が、

 

『ぶへぇあ!!!』

 

堕ちてきた人は、何かイラついたような態度で体の埃を払っていた

 

『ちくしょぉー!!あの小娘!!やってくれやがってよぉ!!』

 

そう言って体を払い終わった後、その人は辺りを見渡した

 

遠くの景色と近くの景色を観終わった後、次に私を観た

 

『……おいあんた』

 

『え?わっ私?』

 

『お前以外に誰が居るんだよ』

 

少し、口が悪い人だなぁ……と少女は思った

 

『ここさぁ、一体何処か分かんないかな?』

 

その言葉を言われて、少し戸惑った物の、

 

堕ちてきた人としては、当然の質問だろうと理解し、答えを出した

 

『ここは……ルパープ峠って言う所だよ?』

 

『は?ルパー……プ?なんだそのふざけた名前は』

 

『ふざけたって……結構有名な峠だよ?知らないの?』

 

堕ちてきた人は、ため息を付いた。

 

『マジかよ。全く知らねえ場所に飛ばされたってか……』

 

その場に座り込んでしまった。

 

もうこのままどこかへ去ろうかと思っていた瞬間、その人は大声を出した

 

『あっ!!そうだアルは!?おいアル!!!アル―――!!』

 

アルとは、その時少女は誰かは理解できなかったが、

 

『おいあんた!この辺で大きな鎧をまとった男を見なかったか!?』

 

その言葉を聞いた時、きっとこの人のお兄さんかお父さんなんだなぁと思った。

 

でも、そんな人は見ていない

 

『ごめん……知らないや』

 

『あ……ああそうか。』

 

堕ちてきた人はそう言って、その場でまた座りこんでしまった

 

『くそっ……こんな世界で一人、ずっと探し歩かなきゃいけねぇのかよ……』

 

堕ちてきた人は、頭を抱えながら悩んでいた

 

よく分からなかったが、離れ離れになってしまったのならば、ギルドとして助けなければならない。

 

少女の、困った人は見逃せない精神が、堕ちてきた少年に手を差し伸べた

 

『あ?何?』

 

『あの、私。アドリビドルってギルドの人間なんだけどね。それでいろいろな依頼を受けているの。それで、もしよかったら…仲間にならないかなって…』

 

気に入らなかったのか、堕ちてきた人はさらに不機嫌になった

 

『ああ?なんで俺がお前らの仲間にならなきゃならねえんだ!』

 

これには少し予想外で、少女は焦ってしまった

 

『いや……その……私達仲間は多い方だし、その、探すなら、たくさんの人で探した方が効率がいいでしょ?』

 

その説明を聞いて、堕ちてきた人は少し悩んだが

 

『そうだな、とりあえず依頼はする。ただし、お前らの仲間にはならねえ』

 

その時、少女は少しだけガッカリしたような気持になった

 

『そう……なの?いや、ごめんね。遠くから堕ちてきたって事は、何か事情があるのかなって。そして宿くらいはって思ったんだけど…』

 

その時、堕ちてきた少年は少し考えた

 

よく考えたら、この世界では俺達の世界の金は使えねえんじゃ無えのか。と

 

そこで、今持っていた所持金を少女に見せると

 

『?』

 

と首をかしげたままだった。

 

そうなると、やはり頭を悩ます

 

一度、鬼の師匠に無人島でサバイバル実践をやらされたからには、ここで生きていく事もできるが、

 

得体の知れないこの地で、野宿するにはさすがに危険だと、少年は察する

 

だとすれば、やはりこの少女に付いて行った方が良いのかもしれない……

 

だが、正直ギルドの人間とは、あまり良い奴らとは思えないし、

 

自分は国家の人間だ。そんな所に行こうとも思わない

 

だが、仕方ないのは仕方ないのかもしれない

 

『………はぁ』

 

ため息をついた後、重い腰を上げて暗い声で答えた

 

『……とりあえず、そのギルドとのやらに身を置かせてくれねえか?』

 

その時、少女は少しだけ嬉しそうになった

 

『あ……うん!分かったよ・よろしくね。』

 

まさか、こんな事になるとは思わなかった

 

そもそも、あの女がこの異世界に連れていきやがったのが全ての始まりだ

 

あの野郎、今度会ったら本気でぶちのめしてやる

 

『ところで貴方、お名前は?』

 

少女は少年の自己紹介を求めた

 

『俺?俺の名前はエドワード・エルリック、国家錬金術師だ』

 

『国家錬金術師?』

 

少女は首をかしげたが、錬金術師は理解したようだ

 

『錬金術師さんなの?』

 

『おっと、俺の自己紹介はここまでだ、次はお前が自己紹介をしてもらおうか』

 

国家錬金術師と言っても分かるわけがないのに、くせで喋ってしまったが、

 

まぁ、そこらへんはうやむやにしてくれるだろう。

 

これで、この少女とやらに付いていってとっととアルを探しだして

 

次に女を探し出し

 

『私の名前はカノンノ』

 

瞬間、エドの体に電撃が走った

 

カノンノ………!?

 

『カノンノ・グラスバレー、よろしくねエドワードさん!』

 

いや、人違いだろう。

 

ピンクの髪と、顔は似てはいるが、全体的に何かが違う

 

『あっ…ああ』

 

少し動揺しながらも、エドは返答した

 

名前と、こんなに容姿がそっくりの場合、

 

それは姉妹だろうか、いや

 

だとしても、どうして俺の世界にこいつそっくりで、名前が同じの奴が来たのか

 

それは、まだ分からない

 

どうやら、この世界にも、俺達の世界にも、何かが起きている

 

そう、エドは確信した

 

『ギルドを続けていれば、きっとエドワードさんのお兄さんはきっと見つかるよ!』

 

『弟だ』

 

『え?』

 

カノンノは硬直した

 

~セントラル―東方司令部~

 

軍部の大佐の地位に当たる、焔の錬金術師、ロイ・マスタングは

 

中尉の監視の元、量の多い仕事を着目と進めていた。

 

『ふむ、この書類にはミスがあるな』

 

それは、文字の単語の違いではなく、内容がこちら東方司令部に不利益な内容であった。

 

マスタング大佐のやり方、昇進には反対の者が多い為、このような悪態のような事も多い事がある

 

『これには、却下を通してくれ』

 

『かしこまりました』

 

中尉は、その書類を預かると、ファイルに挟み文字を書類の上から付けたした

 

『大佐!』

 

ハボック少尉が、タバコをくわえながら焦りを出して部屋に入ってきた

 

『…ここは禁煙だと言ったはずだが』

 

『そんな事より、結構大変な事件が起きてますよ』

 

ハボックは、やや真剣な顔でマスタングに報告を出した

 

『どうしたんだ?』

 

『いや、ある列車がジャックをされまして』

 

『それは、私の管轄外だな』

 

面倒くさそうに、払いのけるように大佐はそう言った

 

『いや、その列車に鋼の大将がいまして』

 

『なら、なおさら私が行くまでもなかろう』

 

ハボックは、姿勢を正して、真剣だという姿勢を取った後、また再び報告を続けた

 

『その列車が、道を外して消えたらしいんですよ。』

 

『消えた?』

 

『ええ、その場所には何か大きな樹木が生えていたらしくて、その樹に激突されたと乗っていた観客とトレインジャック犯は言っていたらしいんすけど、その樹には傷が無い上に、その列車自体が消えてるんです。不思議と、鋼の大将も一緒に、それでも、その列車に乗っていたと言い張ってるんすよ。車両さんと運転手が居ましたから、信じるべきかどうかは』

 

『その樹の調査は済んでいるのか?』

 

『はい、まぁ。でも、前にそんな樹が生えているわけがなく、やはり今日初めて見るそうです。それに…』

 

ハボックは、少し説明しづらそうに答えた

 

『その樹、何か妙なんすよ』

 

『妙?どういう事だ?』

 

『いや、なんて言うんすかねぇ、もう、触れないんすよ。誰一人。調査に来た少佐は、その樹の中に吸い込まれてしまったんすけど、他の人は跳ね返されて谷底に落ちた人が居るほどっすから』

 

触れない樹

 

消えた列車

 

それとエルリック兄弟

 

『なるほど、大抵は分かった。』

 

マスタングは、腰を上げた

 

『中尉、予定に入っていたセントラル会議は欠席にしてくれ』

 

『かしこまりました』

 

ハボックが、少し意外そうな顔をした

 

『へ?良いんスか?そんな大事な会議』

 

マスタングは、ふっと嘲笑うかのように笑った

 

『ああ、気にするな。どうせくだらない会議だ』

 

大佐は、中尉を連れてその樹木の元へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

~ルパープ峠~

 

エドは、カノンノに連れて来られて、海に面する峠にまで来た

 

その場所には、たださざ波が岩を刺激しているだけの風景だった

 

『おい、本当にここにギルドの本部があんのかよ』

 

エドは、イライラしながら質問をした。

 

カノンノは、それに気付かないまま、返答をした

 

『うん。もうすぐ来るよ』

 

その瞬間、急に地震が起き、海が割れるような音が聞こえた

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

『うわっ!!なんだぁ!?』

 

瞬間、海の中から、謎の建築物が現れた。

 

それは、いくつもの色のパネルが張られ、所々に扉があり、そして硝子が張られ、中が見える謎の建築物だった

 

『これが、私達のギルドのアドリビドルよ。』

 

『でっ……でっけぇ…』

 

その大きさと、奇怪な形とデザインの建築物が海から飛び出すのを見て、エドは絶句をしていた

 

『この船で、私達アドリビドルは活動してるの』

 

『えっ!?船!?船なのか!?これ!!』

 

どうみても、船の建築物には見えない。

 

何か奇怪な建築物が動いているようにしか見えないのだが……

 

『ああ、確かに少し船には見えないかもしれないけど、大丈夫だよ。すぐに慣れるから』

 

予想外なギルドの拠点を目にして、少し疲れたような表情を顔に出す

 

 

 

 

 

 

『すげえな…これ…船というより宮殿じゃねえか?』

 

船の中は、外見もすごければ中身も凄かった。

 

そこらじゅうに敷き詰められた絨毯、大理石を使った床、壁

 

そして、豪華なシャンデリアらしきものまである

 

『どこがギルドだよ……お嬢様クラブの間違いじゃねえのか?』

 

『違うよ?これはアイフリードが残した船を使っているだけ。』

 

『アイフリード?』

 

『聞いた事ない?結構有名だよ?』

 

聞いた事があるはずがない、こんな変な世界に連れて来られたばかりなのだ。この世界の事はまだよくわからない

 

『ああ、知らねえな』

 

『うーん…一応知っていた方が、あの子と仲良くはできるよ。』

 

『あの子?』

 

喋っているうちに、向こうから足音が近づいて来るのが分かった。

 

『あらカノンノ、お帰りなさい。その人は?』

 

『あ、アンジュさん!』

 

それは、青い髪に、西洋のドレスを来た女性だった。

 

『この人は、エドワードっていうんです。』

 

『あ、はじめまして』

 

できるだけ怪しまれない様に、機械鎧出ない方の腕で握手をした。

 

この世界で、この腕の事を知られたら、何を思われるか分からないからだ。

 

『はじめまして、このギルドの入隊希望者かしら?』

 

『あ、いえ。弟が見つかるまで少し置いといて欲しいだけです。』

 

アンジュは、少しだけ考えた後、提案をした

 

『でも、それでは少し困るのよね。働かざる物食うべからずっていうのもうちの掟の一つで』

 

ああ、そこらへんはギルドらしいな

 

そう思って頭を掻いた

 

『だから、できればその弟さんが見つかるまでこのギルドで働いて貰いたいのよね。ちょっとあつかましいけど、それで良いかしら?』

 

働く事は、少しだけ面倒を感じたが、

 

そもそも、この船の中でじっとしているのも性に合わないし、じっとしている気も無いので

 

『ああ、分かりましたよ』

 

と答えた

 

『あら助かるわ。それじゃぁ、短期契約一員として存分に働いて頂戴。』

 

アンジュは、笑顔になりながらそう言った。

 

『そうそう、ここに居る人達にも挨拶をした方が良いわ。今は皆クエストを始めていて、6人しか残っていないけどね。』

 

そう言った後、アンジュは皆を広場に呼ぶように、何かスイッチを押していた。

 

そして5分後、

 

 

 

 

 

『急に呼んでごめんなさい。今日からこのギルドの一員って言っても短期契約だけど。働く事になるエドワード君です。自己紹介をしてあげてね。』

 

アンジュは、まるでエドを子供扱いするようにそう言った。

 

エドは、その態度が何か気に入らなかったのか、舌打ちをした

 

『エドワードさん、そんな態度は駄目だよ。』

 

カノンノにそう言われて、エドは複雑そうな顔で頭を掻いた

 

『それじゃぁエドワード君、自己紹介を』

 

また子供扱いをされ、また少しだけ不愉快になった。

 

『……エドワード・エルリック。15歳。んで錬金術師だ』

 

錬金術師

 

その言葉を聞いて、疑問そうに見る人が、二人くらい居た

 

『え?終わりなの?』

 

6人の中では、一番年の行ってそうな男が、驚いたようにそう言った

 

『いやぁー。なんか無愛想な子が入っちゃったねー。おじさん、仲良くなれるかしら』

 

何か拍子ぬけている男だ。誰かに似ている

 

そして次に、金髪のエドくらいの年の子が自己紹介をした

 

『あの………僕の名前はエミル・キャスタニエって言います。どうぞよろしくお願いします……その……』

 

何か、気の弱そうな印象だ。

 

『ああ、よろしくな』

 

そう言って手をエミルに伸ばすと、エミルは嬉しそうな顔で、震えながら手を伸ばした

 

『あ…どうも…すみません……その……。』

 

じれったくて、イライラしたエドは無理やりエミルの手を取り、握手をした

 

『うわっ!』

 

エミルは、手を握られたからか、少しだけ焦ったような表情を出した。

 

しかし、徐々にゆっくりと落ち着きを取り戻していた。だが、まだ顔が赤い

 

友達が居なかったのか。エドも決して友達は多くないので。

 

少しだけ、エミルとは共感が芽生えた

 

そして、後ろにいた髪の長い、花の髪飾りをした少女がエミルの肩を掴んで元気よく語った

 

『私の名前はマルタ・ルアルディって言う名前なの!将来、エミルのお嫁さんになる人なの!』

 

『!?』

 

瞬間、江戸は力いっぱいエミルの手を握りつぶしそうになる程の力で握った

 

『痛たたたたたたたた!!!痛いですエドワードさん!!』

 

エミルの悲鳴で、エドは我を取り戻し、エミルの手を放した

 

『あっ…わっ悪い…』

 

あまりの唐突さに、思わず思いっきり力を入れてしまった。

 

まさか、友達は少なそうでも、彼女が居るとは思わなかった

 

『ヒューヒュー、相変わらず熱いねえ御二人さん。おじさん妬けちゃうわぁ。』

 

マルタは、もぉレイヴンさんたらと満面の笑顔で答えた。

 

エミルは、苦笑いで答えた。少しだけ迷惑そうな表情だ

 

『私の名前は、エステリーゼ・シデス・ヒュラッセインと申します。エステルと呼んでください。』

 

もう一人、カノンノと同じピンク色の髪をした女性が自己紹介をした

 

『ああ、どうも』

 

上品な態度で、服装もどこか豪華な印象を与えた

 

『エステルさんは、ガルバンゾ国の王女様なんですよ』

 

『え!?王女がギルドをやってんのか!?』

 

『ええ、事情が重なって…。でも、自らの意志でギルドに入ったので、おかまいなくお願いいたします。』

 

エステルは、笑顔で自己紹介を終えた。

 

『俺の名前はユーリ・ローウェル。元、騎士団をやってた。まっ、そんな所かな』

 

腰にまで伸びた髪を見た時、エドは最初女性かと思った。

 

だが、声を聞いた時に初めて男性と分かった。

 

『あ、ああ。よろしくな』

 

少しだけぎこちながらも、自己紹介をした

 

『私はリタ・モルディオ。まぁそんな所かしらね』

 

リタは、エドの自己紹介が気に入らなかったのか、自分も無愛想な自己紹介をした

 

それどころか、エドにはあまり興味がなさそうだった。

 

エドも、リタの事はあまり気には留めなかった

 

『最後はおじさんになっちゃうのねぇ。まっ、先程マルタちゃんが言ってたように、おじさんの名前はレイヴンっつーのよ、まぁなんか弓とか使ってるから、よろしくねぇ、おチビちゃん』

 

レイヴンの自己紹介が終えようとした時の、最後の言葉でエドの眉がピクリと動いた

 

『………おい、おっさん…てめぇ今なんつった?』

 

レイヴンは、何か不味い事でも言ったという気は無かった

 

だが、何か焦っていた

 

『いやねぇ、どうしたのよおチビちゃん。そんな怖い顔しなくたっていいじゃない。ねぇ?』

 

先程の言葉で、エドの堪忍袋の緒がハチ切れた。

 

顔じゅうの血管が、ほとんど浮き出ている状態だった

 

『だぁ~れぇ~~がぁぁぁああああああああああ』

 

手をパンと合わせた後、床に手を置いた瞬間、床の一部が発光した

 

『!?』

 

その場に居た5人全員が危険を察知し、のけ反った、レイヴン以外

 

『え!?ちょっ!?エドワードさん!?』

 

カノンノが止めに入ろうとしたが、もう遅かった

 

『スーパーミジンコバクテリア級微細胞ドチビかぁ――――――!!!!』

 

発光した部分の床が突起し、その突起がレイヴンの腹部に直撃した

 

『ぐほぉ!!!』

 

突起が直撃した瞬間、レイヴンは吹っ飛ばされ、ちょうどドアの部分に当たり、ドアが破壊されて、

 

廊下の向こうに存在した扉も破壊され、ちょうどレイヴンは椅子に座るように部屋のソファに直撃した

 

『……………………!!!』

 

そこに居る者のほとんどが絶句した。

 

レイヴンが先程の一撃でのびてしまって、その突起部分は、げんこつの形をしているからであり、

 

それが、エドワード本人の能力を表していて、意図的にレイヴン一人を狙った事を物語っていた

 

『なっ……なんだぁ今の?』

 

ユーリが尋ねるように聞いた。

 

ふんっ!!と、エドはすっきりするように不機嫌な顔で鼻を鳴らした

 

『いいか!!俺の名前はエドワード!!エ・ド・ワ・ア・ド!!それ以外の呼称は断固拒否するからな!!特にチっ……身長の事を言った奴は、さっきの奴みたいに錬金術をお見舞いしてやる!!分かったなぁ!!!』

 

エミルは、先程のエドの攻撃を見て、脚がガタガタと震えていて、顔が真っ青になっていた。

 

エステルも、先程の攻撃を見て少し怯えている

 

ユーリは、なんかめんどくせえ奴が入ったな、と思っていた

 

カノンノは、最悪の自己紹介になってしまった事に、ため息をついていた

 

『さっきのが錬金術?何言ってんのよ。これは魔法を使ったんでしょ?』

 

リタが、突っ込むべきじゃない所に口出しをしていた

 

『いや、これは錬金術だ!俺達の世界じゃあこれも立派な化学、魔法なんてもんは誰も信じねえよ!』

 

先程のレイヴンのチビ発言で、エドはまだ息を荒くしていた。

 

だが、リタは気にしないかのように反論をした

 

『は?こんな床から突起をこんな簡単に出す事なんて、魔法しかありえないじゃない。どこの魔法よそれ、教えなさいよ』

 

あくまで錬金術とは信じてないが、リタはその魔法に少し興味を持っていた

 

『だからこれは錬金術だ!!魔法なんか非科学的な物は俺は使わねえんだよ!!』

 

『いや、これ魔法よ。錬金術がこんなに進化した物とは考えにくいわ』

 

『錬金術!』

 

『魔法』

 

『錬金術!!』

 

『魔法!』

 

『錬金術!!!』

 

『魔法!!』

 

『れぇええんきんじゅぅぅつ!!!』

 

『魔法って言ってるでしょうが!!』

 

『ガルルルルルル!!!』

 

『ガルルルルルルル!!!!』

 

突拍子な喧嘩が始まった。

 

ああ、もう滅茶苦茶だ。

 

と、カノンノは少し悲しくなり、またため息をついた。

 

『まぁ、錬金術とか魔法とかは良いとしても、』

 

アンジュは、エドが生やした突起物に手を触れた

 

『まず、これをなんとかしてくれないかしら?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生やした突起物を分解し、再構築した後、

 

船はなんとか元通りになったが、

 

エドは、少なくともこの6人には、最悪な第一印象を与えてしまった。

 

特に、リタとは一番仲が悪くなってしまい、

 

二人とも、まだ敵意の形相で睨みあっている。

 

それで、少し察したのか、アンジュさんは手を叩いてエドに合図を送った

 

『それじゃぁエドワード君。早速だけどちょっと依頼を頼んでも良いかな?』

 

そっぽを向いていたエドは、アンジュの声に反応し、振り返る

 

『依頼?』

 

この状況で、さすがにこの船には長居したくないと思ってしまったエドは、依頼は救いの手にも思えた

 

『何すればいいんだ?』

 

アンジュは、依頼の中身を見て、丁度良いのを選んだ

 

『ああ、じゃぁこれを頼もうかな。』

 

依頼:マール

 

最近、コンフェイト大森林で大きな物音がしたの。なにかしら、魔物が何かしているのかもしれないし、子供も不安でしょうがないの。ですから、どうかコンフェイト大森林へ行って、その音の正体を見つけてきてくれませんか?お願いいたします。

 

 

 

 

 

 

その内容を見て、カノンノは少し戸惑った

 

『え?アンジュさん。エドワードさんにこれは少し初めてにしてはハードルが……』

 

アンジュは、少し引きつった笑顔をしながら返答した

 

『大丈夫よ。だって……さっきのエドワード君の技、あれくらいの強さなら、ほとんど問題は無いんじゃないかしら?それに、錬金術っていうなら、きっと役に立つと思うの。』

 

『?』

 

アンジュは、エドの方に向き直った

 

『やってくれるわよね?』

 

エドは、間を空けずに答えた

 

『当然!調査ならやってられっから!』

 

理由は、その場所にアルが居る可能性がある、とのだけだが、

 

承諾した後、アンジュは少し安心しきった顔をした。

 

『それじゃぁ、パーティを決めてもらおうかしら?』

 

『パーティ?』

 

エドは、疑問そうに問いた

 

『そりゃぁそうよ。一人じゃ不安でしょ?そこの6人の中から3人ほど選抜してもらうわ。』

 

エドは、溜息をついた後

 

『一人で十分だよ、調査なんて』

 

『コンフェイト大森林には、得体の知れない魔物が沢山居るわよ。これは選べるものじゃないの。絶対よ』

 

エドは、不満そうに、面倒くさそうに頭を掻いた

 

『選べないのなら、私が勝手に選んであげるわ。』

 

最初に、カノンノに指が刺された

 

『カノンノ、エドと一緒に行ってくれる?』

 

『えっ……あ、はい大丈夫です。』

 

何の遠慮も無しに答えたので、アンジュは安堵した顔だった

 

『それじゃぁ……あと二人は……、エミル君とユーリ君』

 

『ええっ!?ぼっ…僕ですか!?』

 

エミルは、驚いた顔をした

 

先程、仲間を吹っ飛ばした奴だからか、少し躊躇しているようだ。

 

『はいはい。俺は別に良いけどよ。』

 

マルタは、エミルの腕にしがみついて反論した

 

『ちょっと待ってよ!エミルが行くなら私も行く!』

 

その言葉を聞いて、エドは少しゲンナリした。

 

こういう女は、彼氏の話ばかりするようなタイプばかりだと知っているからだ。

 

そう言う話は、どうでも良いし、聞きたくもない。

 

それに、ものすごく怖い人を思い出して、ものすごく嫌な雰囲気になるのが見えるからだ。

 

『何よその顔わ!』

 

エドのその不満そうな顔に、マルタは癇癪を起した

 

『マルタちゃん、悪いけど、これ以上減らしたら、次の依頼の時に居ないとなると、困るじゃない?だから…ごめんね』

 

アンジュにそう言われると、シュンとガッカリしたような様子になった。

 

『それじゃぁ、4人とも頑張って来てね。』

 

アンジュにそう笑顔で見送られ、外の扉を開けた。

 

マルタが、エミルが居なくて寂しそうな顔をしている。

 

エステルが、今組んでいるパーティに不安を感じている。

 

リタは、目つきの悪いエドと目が合った瞬間、ふんと顔を逸らした

 

レイヴンは、まだのびている

 

『えっと…………』

 

カノンノが、声を出そうと、話を出そうとしているが、

 

パーティ全員が誰も喋ろうとしていない

 

『……………』

 

お通夜のようなクエストは、今始まった。

 

 

 
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