No.230311

真・恋姫†無双~赤龍伝~第76話「暗殺計画」

さん

魏との決戦を決意した雪蓮たちだったが……。
この作品は、基本的に呉√にそっては行きますが、他√に
脱線することもあります。また、主人公も含めてオリジナルキャラクターが出てきます。
未熟なため文章におかしな部分が多々あるとは思いますが、長~~い目で見てくださると助かります。

2011-07-24 05:00:07 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3362   閲覧ユーザー数:2914

真・恋姫†無双~赤龍伝~第76話「暗殺計画」

 

 

 

雪蓮が曹操との決戦を決意した。

 

武官や文官たちは戦の準備を始める為、広間から出ていく。

 

赤斗「総参謀って……何すればいいんだ……」

 

諸葛亮「主に周瑜さんの補佐ですね」

 

赤斗「補佐ってどんな?」

 

諸葛亮「軍備に、計略、他にも色々と補佐する事はありますね」

 

赤斗「自信ないな……」

 

諸葛亮「風見さんなら大丈夫ですよ」

 

赤斗「ありがとう。臥龍にそう言われると、ちょっと自信が出てくるよ」

 

冥琳「風見、諸葛亮。ちょっといいか?」

 

諸葛亮「はい。何でしょう?」

 

冥琳「早速だが提案がある」

 

諸葛亮「聞きましょう」

 

冥琳「敵軍勢の数。そして我らの兵数。なおかつ現在の状況を考えると、広い荒野などで決戦するのはこちら側には不利となる」

 

諸葛亮「広い荒野では大軍の方が有利ですからね……」

 

冥琳「そうだ。そこで劉備陣営はすぐさま兵をまとめ、赤壁近くの我が城に集結させて欲しいのだ」

 

諸葛亮「赤壁……長江に面した土地ですね。なるほど……長江を使って曹操軍の行動を抑制するんですね」

 

冥琳「そういうことだ。我らも兵を引き連れて赤壁へと赴く。……劉備と孫策という英雄二人が餌になれば、曹操は必ずや赤壁に来るだろう。そこで決戦だ」

 

赤斗「じゃあ、孔明ちゃんは夏口に戻るんだね」

 

諸葛亮「いえ。報告には趙雲さん一人で戻ってもらいます。私はこのまま残って、戦いの準備をしようと思います」

 

冥琳「そうか。よろしく頼む」

 

諸葛亮「はい!」

 

 

―――火蓮の屋敷―――

 

赤斗と諸葛亮は火蓮の屋敷にやってくると、門の前に人が立っている事に気づく。

 

諸葛亮「あれって………お姉ちゃん?」

 

藍里「しゅ朱里。ひ、ひひさしぶりね」

 

緊張しているのか、ぎこちなく諸葛亮に近づいてきた。

 

諸葛亮「はい。お姉ちゃんも、お元気そうでなによりです♪」

 

藍里と違って、諸葛亮は笑顔で答える。

 

趙雲「朱里の姉上か……」

 

赤斗「趙雲さん?」

 

いつの間にか趙雲も姿を現していた。

 

趙雲「姉妹でも、ああも違うとは……」

 

赤斗「? ……何の話です?」

 

趙雲「なに、身体の発育の話ですよ」

 

いたずらッ子のような笑みを浮かべて、藍里と諸葛亮の二人を見比べる。

 

赤斗「ああ、なるほど……」

 

確かに、お子様体型の諸葛亮に対して、藍里は長身で胸も大きく、二人の体型は極端なまで正反対だった。

 

赤斗「でも、孔明ちゃんはまだ子供だから」

 

趙雲「まだ望みがあると?」

 

赤斗「だって姉の藍里が、ああなんだから望みは……」

 

趙雲「甘いですな。恐らくは、姉の諸葛瑾殿に全て持って行かれたのでしょう。そうでなければ、今頃もっと朱里に胸があったでしょうに!」

 

諸葛亮「あのぉー、いったい何の話をしているんでしょうか?」

 

赤斗「藍里。孔明ちゃん。話はもういいの?」

 

諸葛亮「はい♪」

 

どうやら、趙雲が諸葛姉妹の胸について熱弁している間に、二人の話は終わったようだった。

 

藍里「お待たせして、すみませんでした」

 

赤斗「いや。そんな事ないよ」

 

諸葛亮「なんだか、胸がどうのこうのと聞こえましたけど……」

 

諸葛亮はそう言うと笑顔だが凄い迫力で近づいてきた。

 

赤斗「な、何でもないです。ねえ趙雲さん」

 

趙雲「う、うむ」

 

諸葛亮「そうですか……では、星さんにお願いがあります」

 

趙雲「私に?」

 

諸葛亮「私は残り、風見さんたちと一緒に戦いの準備をします。趙雲さんは桃香様への報告の為、夏口に一人で戻ってもらいます。そして、全軍を赤壁近くの呉の城に集結させて下さい」

 

趙雲「うむ。了解した。……風見殿。朱里を頼みましたぞ」

 

赤斗「はい」

 

趙雲は赤斗に諸葛亮の事を託して、夏口へと戻っていった。

 

 

―――張昭の別邸――――

 

文官①「あの戦狂いどもめ! あいつらは我らの立場をまったく考えておらん!

 

張昭の別邸に降伏派の文官たちが集まって会合を開いていた。

 

文官②「張昭殿。あなたは我らの中でも一番の長老。何とかお諫めする事はできぬのか!」

 

張昭「何度も申し上げておる。だが、孫策様は今や周瑜の方を重く用いておられて、私の諫言など耳に入らないご様子なのだ」

 

文官③「周瑜か。あの女狐め。我ら譜代の重臣を差し置いて政を左右しようなどおこがましい」

 

文官②「張昭殿。かくなる上は一刻も早くあの計画を……」

 

張昭「うむ。すでに手筈は整っておる」

 

文官①「おぉ。それでは遂に!」

 

文官④「しかし……暗殺など上手くいくのでしょうか?」

 

文官②「軍の再編を利用し我らの子飼いの者を衛兵の中に多数送り込んである。失敗するはずのない計画だ」

 

文官③「孫策や孫権がいなくなれば、家臣団の意見もおのずと降伏へと傾く。我らの手で江東を守るのだ!」

 

文官たち「おおぉーー!」

 

孫策たちの暗殺計画を実行すると決まって、降伏派の文官たちはいきり立つのだった。

 

張昭「ふっ……」

 

 

その日の夜。

 

赤斗が自分の部屋で過ごしていると、部屋の外に気配を感じた。

 

赤斗「誰?」

 

張昭「私だ」

 

赤斗「張昭さん?」

 

いきなり張昭が自分の部屋に尋ねてきた事に驚きながら、部屋のドアを開け、張昭を部屋に招き入れた。

 

張昭「夜遅くにすまないと思っておる。だが、事は急を要するのでな」

 

赤斗「何かあったんですか?」

 

張昭「実はのぉ、一部の降伏派が暴走して、孫策様や孫権様たちの暗殺を画策しておる。孫策様たちを暗殺する事によって、降伏へと押し進めるつもりなのだ」

 

赤斗「なっ! 何を勝手な事を!」

 

張昭「落ち着くのじゃ。もう周瑜にも伝えてある。まもなく周瑜や甘寧たちによって、その者たちは捕縛されるだろう」

 

赤斗「…………」

 

張昭「だが、万が一取り逃がした時を考え、お主には孫権様の護衛について貰いたい。孫策様には黄蓋と太史慈がつく」

 

赤斗「わかりました!」

 

そう言うと赤斗は部屋を飛び出していった。

 

 

―――城・中庭―――

 

衛兵①「逃がすな! 回り込め!」

 

蓮華「くっ!」

 

蓮華は私室で休んでいたところ、いきなり衛兵に襲われた。

 

なんとか中庭に逃げた蓮華だが、次第に追い詰められてしまった。

 

衛兵①「やっと追い詰めたか」

 

衛兵②「手こずらせやがって……」

 

蓮華「何なんだ貴様ら!」

 

衛兵①「孫権覚悟しろ!」

 

衛兵②「殺れ!」

 

蓮華「おのれ……」

 

衛兵③「死ねーー!」

 

衛兵たちの声とともに、槍が蓮華を襲う。

 

赤斗「蓮華ーーっ!!」

 

蓮華「赤斗!?」

 

槍を何とか剣で逸らしながら、蓮華は声のした方を見る。

 

赤斗「見つけた! 疾風!」

 

赤斗は蓮華と蓮華を襲っている衛兵の姿を確認すると、奥義“疾風”を発動させて一気に距離を詰めた。

 

そして、蓮華と衛兵の間に割って入った。

 

蓮華「赤斗!」

 

赤斗「間に合った!」

 

蓮華「……どうして、ここに?」

 

赤斗「張昭さんが教えてくれたんだよ」

 

蓮華「子布に?」

 

衛兵③「うぅ、どうする?」

 

衛兵たちに動揺が走る。

 

衛兵②「落ち着け手練だろうと、所詮一人だ!」

 

衛兵①「そうだ。一緒に殺っちまおう!」

 

衛兵たちは落ち着きを取り戻して、赤斗と蓮華に襲いかかろうとする。

 

明命「一人だけじゃありません!」

 

蓮華「明命!」

 

明命「遅くなって申し訳ありませんでした」

 

明命が衛兵たちの後方に現れた。

 

蓮華「さあ、これで立場は逆転したな」

 

赤斗「明命。生け捕りにするぞ」

 

明命「はい!」

 

その後、蓮華を襲った衛兵たちは、赤斗と明命の手によって捕縛された。

 

 

―――政務室―――

 

張昭「そうか終わったか」

 

冥琳「はい。全て滞りなく」

 

張昭「あとはこれに名を連ねた者どもの始末じゃな。此度の企てに際して作った連判状じゃ。反逆の揺るがぬ証拠になるじゃろう」

 

冥琳は黙って頷く。

 

張昭「これで曹操との決戦に心おきなく赴けるじゃろ」

 

冥琳「はい。感謝しております」

 

冥琳は張昭と共謀して、反孫策勢力を一網打尽にする事に成功した。

 

これにより歴史は、また赤壁の戦いに向かって進んでいくのであった。

 

 

 

つづく

 

 

~あとがき~

 

呂です。読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

真・恋姫†無双~赤龍伝~に出てくるオリジナルキャラクターの紹介

 

オリジナルキャラクター①『風見赤斗』

 

姓 :風見(かざみ)

名 :赤斗(せきと)

字 :なし

真名:なし

武器:花天と月影……二振りの日本刀(小太刀)。赤色の柄で赤銅の鞘に納まっているのが“花天”で、黒色の柄で黒塗りの鞘に納まっているのが“月影”。

 

本編主人公の少年。

身長168㌢。体重58㌔。年齢17歳。黒髪黒眼。(右目は輝く金色)

放課後に道場で古武術の達人である先生に稽古をつけてもらうのが日課だったが、ある日道場で黒尽くめの男に襲撃される。

その際、赤い光に包まれて恋姫の世界に飛ばされる。

死にかけていた所を、火蓮によって保護され“江東の赤龍”という異名を付けられる。

古武術 無双無限流を学んでおり、その奥義を使えば恋姫の世界の武将とも闘えることができる。

無双無限流には、『全ての奥義を極めしとき、その身に龍の力が宿る。』という伝承がある。

奥義には“疾風”“浮葉”“流水”“月空”“烈火”“絶影”“龍鱗”“狂神”などがある。

奥義の同時発動は可能だが、奥義単体の発動以上に身体に負担がかかる。

現在、奥義“狂神”を発動させて、龍脈の気が流れ込んだ影響で右目は金色に変化している。

 

好きなもの:肉まん

苦手なもの:海(泳げないから)

 

能力値:統率3・武力4・知力4・政治2・魅力4

 

 

 

オリジナルキャラクター②『孫堅』

 

姓 :孫

名 :堅

字 :文台

真名:火蓮(かれん)

武器:南海覇王……やや長めの刀身を持つ、両刃の直刀。派手な装飾はないものの、孫家伝統の宝刀。

 

孫策(雪蓮)たちの母親。

身長173㌢。腰まで伸びる燃えるような赤い髪の持ち主。

血を見ると雪蓮以上に興奮してしまう。

孫尚香(小蓮)には非常に甘い。周りの人間が呆れるほどに甘い。

この外史“赤龍伝”では孫堅は死んでいない。

 

好きなもの:娘たち(特に小蓮♪)と酒

 

能力値:統率5・武力5・知力3・政治4・魅力5

 

 

 

オリジナルキャラクター③『諸葛瑾』

 

姓 :諸葛

名 :瑾

字 :子瑜

真名:藍里(あいり)

武器:風切羽(かざきりばね)……火蓮から受け取った護身用の短刀。諸葛瑾(藍里)の実力が低いので、あまり役に立っていない。

 

諸葛亮(朱里)の姉。

諸葛亮(朱里)とは違い、長身で胸も大きい女性。髪は金髪でポニーテール。

温厚で気配りのできる性格で、面倒見も良い。赤斗の世話役として補佐につく。

一時は、自分たちとは違う考え方や知識を持つ赤斗に恐怖心を持っていた。

政治、軍事、外交と様々な仕事をこなすが、諸葛亮(朱里)には僅かに及ばない。

 

苦手なもの:酒(飲めるが、酔うと周りの人間にからむようになる)

 

能力値:統率3・武力1・知力4・政治4・魅力4

 

 

 

オリジナルキャラクター④『太史慈』

 

姓 :太史

名 :慈

字 :子義

真名:嶺上(りんしゃん)

武器:雷電(らいでん)……二本の小型の戟。

 

非常に勇猛かつ、約束に律儀な武将。銀髪レゲエの女性。

孫策(雪蓮)と一騎打ちして引き分けたことがある。

それ以来、孫策の喧嘩友達になっており、よく喧嘩をしている。

孫尚香(小蓮)や諸葛瑾(藍里)と仲が良く、孫尚香(小蓮)の護衛役をしている事が多い。

子供好きで、よく街の子供たちと遊んでいる。

弓の名手でもあり、その腕は百発百中。

 

好きなもの:子供

 

能力値:統率4・武力4・知力3・政治2・魅力3

 

 

 

オリジナルキャラクター⑤『司馬懿』

 

姓 :司馬

名 :懿

字 :仲達

真名:不明

武器:不明

 

黒尽くめの衣装を身に纏った、曹操軍の軍師。

曹操軍に属しているが、曹操からの信頼はないといっても良い。

色々と裏で暗躍しており、虎牢関では張遼を捕え、術により自分の傀儡にしている。

今は、魏から姿を消している。

 

能力値:統率5・武力?・知力5・政治5・魅力?

 

 

 

オリジナルキャラクター⑥『玄武(げんぶ)』

 

姓 :不明

名 :不明

字 :不明

真名:不明

武器:魏軍正式採用剣……魏軍に配備されている剣。

 

司馬懿の部下。

普段は何の変哲もない魏軍の鎧を身に纏い、普通の兵士にしか見えない。

しかし、眼の奥からは異質な気を醸し出している。

鎧の下には黒の衣を纏っており、素顔は司馬懿に似ている。

虎牢関では、鴉と一緒に張遼を捕えた。

 

能力値:統率2・武力4・知力3・政治1・魅力2

 

 

 

オリジナルキャラクター⑦『鴉(からす)』

 

姓 :不明

名 :不明

字 :不明

真名:不明

武器:爆閃(ばくせん)……司馬懿から受け取った回転式拳銃。

 

司馬懿の部下。

性格は軽く、いつも人を馬鹿にしているような態度をとる。

司馬懿と同じ黒い衣装だが、こちらの方がもっと動きやすい軽装な格好をしている。

寿春城では、孫堅(火蓮)を暗殺しようとした。

 

能力値:統率2・武力4・知力2・政治1・魅力3

 

 

 

オリジナルキャラクター⑧『氷雨(ひさめ)』

 

姓 :不明

名 :不明

字 :不明

真名:不明

武器:氷影(ひえい)……氷のように透き通った刃を持つ槍。

 

司馬懿の部下。

青い忍者服を着た長い白髪の女。

背中には“氷影”を携えている。戦闘時には全身からは氷のように冷たい殺気が滲み出す。

洛陽で董卓(月)と賈駆(詠)を暗殺しようとした所を、赤斗と甘寧(思春)に妨害される。

官渡の戦いでは、呂布の部下を連れ去り、それを止めようとした陳宮を殺害する。

 

能力値:統率2・武力4・知力3・政治1・魅力3

 

 

 

オリジナルキャラクター⑨『宮本虎徹』

 

姓 :宮本(みやもと)

名 :虎徹(こてつ)

字 :なし

真名:なし

武器:虎徹……江戸時代の刀工が作った刀。

 

赤斗の古武術の師匠。

年齢は50歳。実年齢よりも、肉体年齢は若い。

赤斗と一緒に、恋姫の世界に飛ばされたと思われる。

最初は河北に居て、それからは用心棒をしながら、色々と辺りを転々としている。

赤斗の修行をやり直した後、天の世界に戻ったようだが、詳細は不明。

赤斗曰く、『無双無限流の妙技を見せてやるっ!』が口癖で、その実力は呂布(恋)以上。

 

能力値:統率?・武力6・知力5・政治?・魅力?

 

 

 

※能力値は「5」が最高だが、呂布の武力と劉備の魅力は「6」で規格外。


 
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