No.228830

太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-Act.13

月千一夜さん

ども、こんばんわw
本当に久しぶりな本作

今回は久しぶりということで、新たなお話に向けた導入編ですw
短くも、なごめるような内容になっております

続きを表示

2011-07-19 00:29:28 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:10556   閲覧ユーザー数:7569

どうも皆さん、おはようございます

ご存じ、北郷一刀です

 

今日も今日とて、いい天気でございます

窓から差し込む光が心地よいです

 

さて、そんな心地の良い朝・・・なのですが

一つだけ、問題があったりします

 

それは・・・

 

 

 

 

「ん・・・」

 

「なんで俺を抱き枕みたいにして寝ているのでしょうか・・・恋さん」

 

 

そうです

朝起きたら、なぜか美少女が俺のことを抱きしめながら眠っていたのです

 

いや、どうしてこうなったんだ?

 

 

彼女・・・恋が、この家で一緒に過ごすことになったところは覚えている

その時、彼女には空いている部屋が与えられたはずだ

うん、そこまでは間違いない

 

なら、なんでここに?

しかも、そんな強く抱きしめられたらその・・・当たるんですよ

彼女の、柔らかい部分がさ

 

 

「れ、恋さん

お願いですから、起きてください」

 

「ん・・・あと、あと一週間」

 

「いっしゅ・・・長っ!!?

いや、もう長いなんてもんじゃないよ!!?」

 

「土日、祝日・・・」

 

「休日かっ!!?

いや、そうじゃなくてさ!!」

 

 

寝ぼけすぎじゃないか!?

恋ってもしかして、朝弱いのか!!?

 

 

 

「んん・・・一刀、固いの、当たってる」

 

「あ、当ててないよ!!

いやていうか、まだ固くなってない・・・って何言ってんだ俺!!?」

 

 

 

 

恋さん、早く起きてぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪太陽みたいな、君と乙女♪-恋姫†乙女伝-≫

第13話 節子、それドロップやない!垂直落下式ブレーンバスターやあぁぁぁああああ!!!!

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・」

 

 

朝一番、登校してきた生徒で賑わう教室の中

机に置いてある辞書を枕代わりにし、俺は盛大にため息を吐き出していた

そんな俺の姿を見つめながら、華雄は“クッ”と笑いを零す

 

 

「なんだ、随分とお疲れの様子じゃないか

何かあったのか?」

 

「おまっ、ふざけるなよ

昨日メールで言った通りだよ、ちくしょう」

 

 

俺がそう言うと、華雄はまた笑う

それから腕を組み、ニヤニヤとしたまま俺の隣・・・そこに座る、恋のことを見つめた

 

 

「可愛い女の子と同じ屋根の下で過ごすなど、全国の青少年が憧れるシチュエーションだろ?

本当は、嬉しいんじゃないのか?」

 

「うぐっ・・・」

 

 

ああ、くそ

真っ向から否定できないのは、健全な青少年の性なのか

まぁ、そりゃそうさ

恋のような可愛い女の子と一緒に過ごせるなんて、本当に幸せなことなんだと思う

 

けどね、やっぱ一緒だと色々と大変なこともあるわけで・・・

 

 

 

 

「これがもし華雄だったら、もっと気兼ねなくできるんだけどな」

 

「ふぇっ!?

ちょ、かかっかか一刀!?」

 

「ん?

どうしたんだ華雄、そんなに驚いて」

 

「い、いや・・・せ、席に戻るっ!」

 

 

なんだ?

華雄のやつ、なんであんな慌ててるんだろう?

 

 

「一刀・・・やっぱり、鈍感」

 

 

そんで、なんで恋は頬をプックリと膨らませているんだろう?

いや、可愛いからいいけどさ

 

 

「鈍感だって構わないさ・・・一刀は、俺の旦那様だからな

そうだろ、一刀?」

 

「いや、ちげーし」

 

 

そんで、なんでこのガチイケメンはこんな会話の混ざり方をするんだろう?

そんで、なんで次の授業は“数学”なのにコイツは“山○純一”の総集編なんて読んでるんだろう?

・・・うん、もう視線を合わせないようにしよう

 

 

「そうですね、そのような変態など放っておいて私と一緒にトイレに行きませんか?

大丈夫です・・・とことん、楽しませてあげますから」

 

「いや、行かないから

ていうかそれ以前に、なんでお前がここにいるんだよ

早く帰れよ、発展場がある公園に

その公園にあるベンチにさ」

 

 

いつの間にかいたウキツの顔面に一撃を入れ、俺はため息を吐き出した

いや、本当にいつからいたんだコイツ?

 

 

「ああ・・・愛が、痛いです」

 

「愛なんて、一切込めてねーよ」

 

 

ああ、ほんと死んでくんないかなコイツ

等と俺が本気で祈っている間に、学校中に授業の開始を知らせるチャイムが鳴った

その瞬間、ウキツは“アディオス”という言葉とともにロッカーへと飛び込んでいった

 

・・・いやいやいや、いつから俺たちの教室のロッカーはどこでもドアみたいな機能を持ったんだよ

けどきっと、ツッコんだら負けなんだろう

 

 

 

「はぁ~~~い、みなさんお早うございまぁぁぁああぶるああぁぁぁぁあああああああ!!!!」

 

「ぶるああぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」

 

 

そして始まったHR

相も変わらず、学園長の朝の挨拶はうるさいです

ていうか及川、なんでそんなノリノリなんだ?

なんで、ちょっとクネクネしてるんだ

 

 

「今日も元気いっぱい、モリモリ学園生活を過ごしてねん♪」

 

「モッリモリ~~、ヒーーーハーーーーーーー!!!」

 

 

・・・ダメだ、今の及川のノリに俺はついていけない

いや、俺だけじゃなくクラスみんなが引いている

 

 

 

「おい、北郷!

ヤヴァイ俺、なんだかワクワクしてきたぞ!!」

 

 

・・・訂正、若干一名だけはこんな状況でもノリノリだ

 

そもそも、及川のやつちょっとおかしくないか?

なんか、いつもと雰囲気が違うような気がするし・・・

 

 

 

「ま、いっか・・・」

 

 

及川のことだ

また誰かに振られて、そのせいでテンションがハイになってしまっているんだろう

そう自分の中で納得し、俺は授業の準備をする

 

 

 

 

 

「あぁ、感じるでぇ・・・かずピーの視線をぉ」

 

 

 

 

 

ちなみに・・・この判断のせいで、後に“ある事件”へと発展してしまうのだが

今の俺は、それを知るすべもなく

時間は、ゆっくりと流れて行ったのだ

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「ん~~~、やっと昼休みかぁ!」

 

 

グッと体を伸ばし、それから教科書をしまう

ようやく、待ちに待った昼休み

ひとまずは、昼飯だな

 

 

「おい、一刀

今日も学食だろう?」

 

「まぁね、華雄もだろう?」

 

「うむ、一緒に行こうと思ってな」

 

「オッケー、恋も行くだろ?」

 

「ん・・・一刀から、離れない」

 

「あ、あはは・・・そっか」

 

 

苦笑し、俺は席から立ち上がる

瞬間、ポッケの中で携帯が震えだしたのだ

俺は携帯を取出し、それを開いた

 

 

「メールだ・・・」

 

 

誰からだろう?

そう思い見つめた先、画面に出てきた名前は・・・“凪”だった

 

 

「誰からだ?」

 

「凪・・・後輩からだよ

えっと、“またお昼のとき、ご一緒してもよろしいでしょうか?”だってさ」

 

 

凪・・・ってことは、沙和と真桜も一緒かな

あの三人、いつも一緒だって言ってたし

 

 

「どうしよっか?」

 

「私は構わんぞ」

 

「恋も」

 

「なら、一緒に食べようって送っておくよ」

 

 

言いながら、俺は凪にメールを返し携帯をしまう

それから歩き出そうとした俺たちの前、二人の少女がその前に立ったのだ

月と詠だ

 

 

 

「あの、一刀くん

僕たちもご一緒してもいいかな?」

 

「えっと、別にいいけど」

 

「へぅ、ありがとうございます♪」

 

 

俺の言葉に、二人は嬉しそうに笑う

なんか、思ったよりも大人数になったなぁ

急がないと席がとれないぞ、これじゃぁ

 

 

「それじゃ、みんな行こうか」

 

 

俺の言葉に、皆はゾロゾロと歩き出す

向かうのは学食・・・

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「でさ・・・いっこ聞いていいかな?」

 

「どうしたんですか、一刀先輩」

 

 

ここは、フランチェスカの食堂

その席に座り、俺は先に待っていた凪に挨拶もそこそこに問いかける

いや、だって気になったんだもん

 

 

 

「なんで、蓮華までここにいるのさ?」

 

 

そう、この言葉の通りだ

凪と一緒に、真桜と沙和がいるのは予想できていた

だけどさ、なんで蓮華さんまでいるの?

 

 

「その・・・駄目だった、かしら?」

 

「い、いやダメってわけじゃないけどさ」

 

 

うっ・・・上目使いで、こっちを見つめられるとヤバいって

蓮華は、黙っていれば美人だからなぁ

 

 

「よかった・・・」

 

 

俺の言葉に、本当に安心したように息を吐き出す蓮華

そんな彼女の様子を見つめ、その隣に座る思春はフッと笑みを浮かべる

 

 

「すまんな、北郷」

 

「気にしないでよ

やっぱホラ、ご飯は大勢で食べたほうが美味しいし」

 

「そう言ってくれれば助かる」

 

 

ペコリと頭を下げ、思春は笑う

その笑顔に、不覚にもときめいてしまった

いかん・・・煩悩退散、煩悩退散

 

 

 

 

 

 

「それで、お昼は何にします?

ここはやはり、私の“ビッグフランク”を食べますか?」

 

「言っとくけど、お前を呼んだ覚えはないからな」

 

 

またいつの間にかいたウキツにうんざりしつつ、恋に目で合図

瞬間、食堂の床にウキツはめり込んでいた

 

ていうか、そんなもん食わないから

なんだよ“私のビッグフランク”って

 

 

 

「一刀、また恋がとってくる」

 

「ああ、ごめんな

えっと、昨日と同じのでいいからさ」

 

「わかった、“A~Zランチ”を頼んでくる」

 

「恋、違う

恋と同じのじゃなくってね・・・」

 

 

そんなに食いきれないよ

ていうかここの学食、Zランチまであるんか

知らなかったよ

 

 

「Aランチだけでいいからさ」

 

「わかった、任せて」

 

 

言って、歩いていく恋

当然のように開いていく道に驚きを通り越し呆れつつ、うつした視線の先

穏が携帯を取り出し、此方へと向けているのに気付いた

いや、彼女だけじゃない

凪・真桜・沙和・思春・蓮華までもが、こちらに携帯を向けているのだ

 

 

 

「・・・何してるの?」

 

「記念撮影です♪」

 

 

そう言って笑うのは穏だ

彼女は何枚か携帯で俺を撮ると、満足げに頷き携帯をしまった

 

 

「いや、何の記念さ」

 

「ホラ、私たちって一緒にご飯を食べたりするの初めてじゃないですか

その記念ですよ♪」

 

「そっか」

 

 

そういや、女子って記念だって言ってよく写真撮ったりするもんな

なら、仕方ないか

まぁ、なんか恥ずかしいけどさ

 

 

「けどね、蓮華さん

別にそこまで“ギンギンに目を見開いて”撮る必要はないんじゃないでしょうか?」

 

「え、ああぁそうよね!!

やっぱり、ヌードはダメよね!!」

 

「え、ちょっと待って!?

そこまで撮ろうとしてたの!!?」

 

 

ここ、学食ですよ蓮華さん

学食でなんてもん撮ろうとしてるんですか

 

 

「いけない、折角一刀と一緒にご飯が食べられるのに・・・私、なんて失敗を

落ち着け、落ち着くのよ蓮華

冷静に、“昨日盗聴した一刀の寝言を聞いて落ち着きを取り戻すのよ”」

 

「蓮華様、落ち着いてください!

もう、確実にアウトです!

下手したら、通報されてしまいますよ!!?」

 

 

いや、普通は通報しますけどね

けど何故だろう

感覚がマヒしてしまったのかな

最近は周りにガチな奴ばっかいたせいで、蓮華のこんな仕草も可愛く見えるよ

 

けど犯罪はダメ、絶対

 

 

 

「一刀、ごはん」

 

「ああ、ありがと恋」

 

 

そんなことを考えているうちに、恋が帰ってきた

昨日と同じで、台車に大量の料理を乗せながら

俺はその中からAランチを受け取ると“いただきます”という言葉と共に食事を始める

 

 

「そういえば、一刀くん」

 

「んお?」

 

「今度の日曜日、暇かな?」

 

 

そう言って、頬を微かに染めるのは詠だった

彼女はモジモジとしながら、こちらの返事を待っているようだ

 

 

「まぁ、暇っちゃ暇だね

基本日曜とか、家で寝てるだけだし」

 

「だったらさ、一緒にお買い物に行かない?」

 

 

買い物・・・?

ちょっと待て、俺って女子と買い物って・・・華雄以外とはなかったんじゃないか?

や、やばいちょっとドキドキしてきたんだけど

 

 

「どう・・・かな?」

 

「あ、ああ

うん、いいね買い物」

 

「本当っ!?」

 

「ああ、まぁね」

 

「じゃぁ、詳しいことが決まったらメールするよ♪」

 

「うん、待ってるよ」

 

 

そう言うと、詠はニコニコとしたまま食事を再開する

なんだか、本当に嬉しそうだ

そんな彼女に対し、他のみんなの態度は違った

皆が皆、驚いたような目でこちらを見ているのだ

 

いや、みなさん恐いのですが・・・

 

 

 

 

「一刀先輩、日曜日っていつも暇なの?」

 

「うん、まぁ

華雄と出かけたりする以外は、いつも家でダラダラしてるけど」

 

 

沙和の言葉に対し、俺は苦笑しながらうなずく

それに対し、みんなは信じられないといった表情を浮かべていた

 

 

 

「私は知ってたわよ

だてに、毎日一刀のことを盗聴してるわけじゃないわ」

 

「蓮華、そこ自慢するとこじゃないよね?」

 

 

いや、若干一名違う人がいた

しかもツッコまれた瞬間、“しまった”という表情を浮かべ俯いてるし

 

 

「そ、そんなら土曜日は!?」

 

「土曜も暇だよ

俺帰宅部だから、部活もないしね」

 

「そ、それなら土曜日は私たちと出かけませんか!?」

 

「凪たちと?

うん、別にいいよ」

 

 

俺の言葉に、三人は笑顔を浮かべ喜んでいた

つーか俺、土日が埋まるのって地味に初めてなんじゃないか?

 

 

「恋も・・・」

 

「・・・ん?」

 

 

ふと、隣から聞こえた声

その声の主・・・恋はというと、不機嫌そうに頬を膨らませたまま俺のことをジッと見つめている

 

 

 

 

「恋も・・・行く」

 

 

 

 

そのまま、放たれた言葉

瞬間、思わず身震いしてしまうほどの“圧力”が学食を包み込んだ

その有無を言わせぬ迫力に俺は、情けない声で“はい”ということしかできなかった・・・

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

さて・・・胃の痛む食事を終え、眠気と戦う午後の授業も終わり

ついにやってきた放課後

俺はせっせと道具を鞄に詰め、帰る為の準備をはじめる

 

 

「一刀、帰る」

 

「ああ、帰ろうか恋

華雄は、今日も部活だろ?」

 

「ああ、今日も部活さ」

 

 

そういって、彼女は鞄を肩にかけ歩き出す

その背を見送り、俺も自分の鞄を持ち歩き出した

 

 

 

 

「あ、一刀っ!」

 

 

やがて、校門までついた俺に向かいかけられる声

その声を聞き、うつした視線の先

見覚えのある少女の姿があった

 

 

「翠、どうかしたのか?」

 

「い、いや、その・・・一緒に帰ろうと思ってさ」

 

「別にいいけど」

 

「やった!

そんじゃ、行こうぜ♪」

 

「おう」

 

 

笑顔のまま、俺の隣を歩く翠

反対側には、恋が俺の袖を掴みながら同じく歩いている

 

そんな様子を見つめ、俺は知らずのうちに微笑んでいた

 

 

 

「一刀、どうかしたのか?」

 

「いや、ちょっとね」

 

 

言って、俺は空を見上げる

 

ああ、そうだ

少し前まではこの空を、俺は一人で眺めていたんだ

 

けど、今は違うんだよな

ちょっと個性が強くて、どこか変わっている・・・一癖も二癖もある女の子ばかりだけど

それでも、こうして一緒に過ごす日々が

大変だけど・・・楽しいって、そう思えてる自分がいるんだ

 

 

おかしな話だけどさ・・・

 

 

 

 

「まぁ、いっか・・・」

 

 

まぁ、いいさ

今はこのおかしくも、楽しい毎日を・・・楽しめるよう

毎日を、過ごしていこう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして、最後には私と一緒にホイホイとトイレに行くんですね

ええ、わかってますよ」

 

「だから、お前は勝手に会話にはいってくんじゃねぇぇぇぇえええええええ!!!!!」

 

「あっはぁぁぁあん!!!!(悦)」

 

 

 

けど、コイツラはいらないかなぁ・・・

 

 

 

★あとがき★

 

ども、月千一夜ですw

 

本当にお久しぶりのキミオト♪

いかがだったでしょうか?

 

相変わらず、左慈君がガチです

相変わらず、ウキツもガチです

 

次回は、ある“少女たち”のお話ですw

あんまし出番のなかった少女が、活躍しちゃいますww

 

 

そういえばなんか、また恋姫のお祭りがあるそうですね

詳しことはわかりませぬが、みなさん頑張ってください♪

 

 

それでは、またお会いしましょう♪

 


 
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