No.228264

恋をするということ

しゃなさん

恋をした女の子の心情を描く甘いラブストーリーです


ドキドキしたいです

2011-07-16 10:59:47 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:399   閲覧ユーザー数:398

  恋をするということ

 

 

 1

 

 初恋は小学校五年生の頃でした・・・

 わたしはある男の子のことが好きになっちゃたんです。

 おんなじクラスだった男の子。

 いつのまにかその子のことを考えるだけで頭がふわふわして。

 目が合うだけでドキドキしちゃって・・・

 どうしよう

 恥ずかしいよぉ(>_<)

 

 そのあと何度かその子お話したのですが

 進展しないまま中学生になってしまったのです・・・

 

 

 

 

 

 2

 

 「都ー、起きなさーい」

 朝、いつものようにお母さんに起こされるわたし。

 「はーい」

 わたしはお母さんに部屋のカーテンを開けられて目が覚めました。

 (朝は眠いよー)

 わたしはお母さんに部屋のカーテンを開けられて目が覚めました。

 もぞもぞと布団から抜け出してシンプルなパジャマを脱いで、

 制服に着替える。

 「もう入学して、一か月も経つのに潤平(初恋の男の子)くんと

なにもはなせてないよ。せっかくおんなじクラスなのになぁ」

 

 わたしは朝食を済ませると、学校に行きました。

 「ねぇねぇ都ー、聞いた聞いたー?」

 友達のリサがわくわくした顔で聞いてくる。

 「潤平くんに告白した子、また断られたって。」

 「ふーん、そなんだ。」

 「何あんたほっとしてるわけ」

 「ほっとなんかしてないよ」

 「だってあんた潤平くんのこと・・・」

 (やめて、やめて・・・)

 「それ以上いわないで!!」

 わたしは思わず教室を飛び出してしまいました。

 (リサのばか。近くに潤平くんがいたんだよ・・・)

 

 無意識に速くなっていく心拍数。

 「このままじゃ、だめなんだよね・・・

潤平くん、潤平くん・・・」

 わたしは胸に手を当てて、何度も好きな人の名前を呼びました・・・

 (わたしは彼のことがこんなにも好きなんだ)

 

 教室に戻ると、リサが謝ってきた。

 「さっきはゴメン、何も考えずバカみたいに」

 リサはわたしに対し何度も頭を下げてくる。

 「そんな、もういいよ。ありがとう」

 「都?」

 「わたし告白するよ、潤平くんに。まってちゃだめなんだ。

待ってても、待っててもただ切ない気持だけしか残らないから・・・」

 わたしは何かが吹っ切れたかのようにそう告げていました。

 

 

 

 

  3

 

 わたしは放課後、屋上に潤平くんを呼び出すわたし。

 「話って何かな?」

 突然の呼び出しにも関わらず、二つ返事で潤平くんは来てくれた。

 「あの、その・・・」

 言葉がうまく出てこない。ドキドキしすぎてどんどん顔がまっかになっていく。

 (告白もしてないのに嫌われちゃうよぉ)

 しばらく沈黙がつづく。時が止まったかのようなその空間で、わたしは・・・

 「あの、都ちゃん、話って?」

 潤平くんの声を遮るかの如く、わたしは声を発しました。

 「好きです潤平くん。ずっと、ずっとあなたのことが・・・」

 ドキドキしてまともに彼の顔が見れない。

 そんなわたしにたいして潤平くんは・・・

 

「・・・だよ」

 「え?」

 無意識にわたしの目からは涙があふれ出してきました。

 「俺もずっと好きだった。都ちゃんのことが」

 

 わたしはその日潤平くんに・・・

 

 再び恋をしました。

 

 

  FIN


 
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