恋をするということ
1
初恋は小学校五年生の頃でした・・・
わたしはある男の子のことが好きになっちゃたんです。
おんなじクラスだった男の子。
いつのまにかその子のことを考えるだけで頭がふわふわして。
目が合うだけでドキドキしちゃって・・・
どうしよう
恥ずかしいよぉ(>_<)
そのあと何度かその子お話したのですが
進展しないまま中学生になってしまったのです・・・
2
「都ー、起きなさーい」
朝、いつものようにお母さんに起こされるわたし。
「はーい」
わたしはお母さんに部屋のカーテンを開けられて目が覚めました。
(朝は眠いよー)
わたしはお母さんに部屋のカーテンを開けられて目が覚めました。
もぞもぞと布団から抜け出してシンプルなパジャマを脱いで、
制服に着替える。
「もう入学して、一か月も経つのに潤平(初恋の男の子)くんと
なにもはなせてないよ。せっかくおんなじクラスなのになぁ」
わたしは朝食を済ませると、学校に行きました。
「ねぇねぇ都ー、聞いた聞いたー?」
友達のリサがわくわくした顔で聞いてくる。
「潤平くんに告白した子、また断られたって。」
「ふーん、そなんだ。」
「何あんたほっとしてるわけ」
「ほっとなんかしてないよ」
「だってあんた潤平くんのこと・・・」
(やめて、やめて・・・)
「それ以上いわないで!!」
わたしは思わず教室を飛び出してしまいました。
(リサのばか。近くに潤平くんがいたんだよ・・・)
無意識に速くなっていく心拍数。
「このままじゃ、だめなんだよね・・・
潤平くん、潤平くん・・・」
わたしは胸に手を当てて、何度も好きな人の名前を呼びました・・・
(わたしは彼のことがこんなにも好きなんだ)
教室に戻ると、リサが謝ってきた。
「さっきはゴメン、何も考えずバカみたいに」
リサはわたしに対し何度も頭を下げてくる。
「そんな、もういいよ。ありがとう」
「都?」
「わたし告白するよ、潤平くんに。まってちゃだめなんだ。
待ってても、待っててもただ切ない気持だけしか残らないから・・・」
わたしは何かが吹っ切れたかのようにそう告げていました。
3
わたしは放課後、屋上に潤平くんを呼び出すわたし。
「話って何かな?」
突然の呼び出しにも関わらず、二つ返事で潤平くんは来てくれた。
「あの、その・・・」
言葉がうまく出てこない。ドキドキしすぎてどんどん顔がまっかになっていく。
(告白もしてないのに嫌われちゃうよぉ)
しばらく沈黙がつづく。時が止まったかのようなその空間で、わたしは・・・
「あの、都ちゃん、話って?」
潤平くんの声を遮るかの如く、わたしは声を発しました。
「好きです潤平くん。ずっと、ずっとあなたのことが・・・」
ドキドキしてまともに彼の顔が見れない。
そんなわたしにたいして潤平くんは・・・
「・・・だよ」
「え?」
無意識にわたしの目からは涙があふれ出してきました。
「俺もずっと好きだった。都ちゃんのことが」
わたしはその日潤平くんに・・・
再び恋をしました。
FIN
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恋をした女の子の心情を描く甘いラブストーリーです
ドキドキしたいです