No.227527

袁・恋姫+無双 奪われた御遣い

流狼人さん

仇と運命を同時に見つけた彼女は、本能のまま行動する。それは憎しみか、それとも愛か・・・天すらも解らない

2011-07-11 22:21:25 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:5302   閲覧ユーザー数:4482

見つけた ミツケタ 

 

やっと会えた ヤットアエタ 

 

さぁ サァ 

 

 

抱きつこう コロシテヤロウ

 

 

今、抱きかかえている女性を横にして脈を図る・・・うむ、生きている。

 

鈴々と一緒にキ州に向かう途中、ある噂を耳にした。

 

曰く、賊たちが官軍と協力して美しい女を捕らえ、毎日犯している。

 

助けるか一瞬迷ったが、"官軍と一緒に"の所に憎悪を抱き鈴々と共に賊のねぐらを急襲した。

 

数は50位だったので直ぐに片がついた・・・といっても俺は10人ぐらいしかやれなかったがな。

 

他に賊がいないか探していると、奥の部屋に裸で縛られている赤紫の髪をした女性を見つけた。

 

なるほど・・・と息を漏らすほど美しく、辱められて尚抵抗の意思が感じられた・・・が。

 

(といっても・・・昂らない俺って・・・男として終わっているかな?)と、感じているほど普通だった。

 

まぁ、とにかく賊の一人が持っていた鍵で足枷を外し、縄を解いていると彼女の方から目が覚めてきた。

 

「!!」

 

と、驚くと後ずさりして小刻みに震えだしたのだった。

 

(あ、っくそ!!・・・そうだな、今の彼女には・・・男は全員恐怖の対象だな・・)と、思い鈴々を呼びに行ってこの場から立ち去った。

 

 

あれ・・・震えてる??

 

なんで??

 

目の前にいたのは私の

 

 

 

運命の人なのに カタキナノニ

 

 

 

俺は直ぐに鈴々を探しに部屋から出ると、すぐ傍に鈴々が入る事に気が付き鈴々を呼び彼女の容態を見てもらった。

 

「大丈夫そうなのだ~」

 

と気軽に言った時は流石に転びそうになったが、なんとか踏ん張った。

 

その後出ようと思ったが、周りは真っ暗で村まで結構かかったので、ここで野宿する事にし「ねぇ。」む?

 

そう考えていると女性のほうが起き上がってきた。

 

「もう少し寝ておけば?」と、言うも「ヤダ。」の一点張りだった。

 

(ま、魘されるよりもいいか・・・)

 

と、楽観視していた。

 

「ねぇ、貴方達が孫文台を・・・母様を殺したの?」

 

これを聞くまでは・・・

 

 

 

 

賭けに出た。このままでは裏の自分が面に出てきてしまう。今でもコロシタイ・・・でも、確かめたい。

 

あの陵辱の日々を耐えてでも待ち望んだ運命の人かどうかを。

 

「・・・逆に問う。君の母親が、賊と手を組み。俺たちの村を焼いたのか?」

 

それを聞いたとたん、違うとはいえなかった。母様は良い母様だったが、外部の人間には非常に冷たく、特に人から外れた妖術師を憎んでいた。理由は解らないが以前、占師に「死期が近い」と言われ占師の三族皆殺しにしてしまった。まぁ、結果母様は死んでしまったが、賊と手を組むような人じゃないことはわかりきっていた。が答えられなかった・・・ドウシテダロウ。

 

「まぁ、結局は同じ・・・恨みを持った同士ってことかな?」

「・・・なら、殺さないの。私、今弱っているからいつでも殺せるわよ?」

と挑発してみた。

 

隣の女の子は持っている槍で私を殺そうとしているのが解る。殺気が凄まじく、洞窟が少しゆれているのがわかるほど・・・でも青年がそれを抑えさせこう言い放った。

 

「殺さないよ・・・だって、君もそうだろう?この出会いは偶然、でも同時に必然でもあるんだから。俺が君を殺しても村人は帰って来る訳が無い。君が俺を殺しても母親が戻って来る訳が無い。ならばどうやって復讐するのかって??簡単だ。この世の中に・・・漢王朝に復讐する!!・・・君も見たくないか?漢王朝が滅びる様を。」

 

 

この麻薬のような言葉で、まさに脳内が薬漬けにされた気分になった。どうせ漢は滅びる。賊が跋扈し、官軍もそれに乗じている今の漢は長く続かない。でも、滅ぼそうとまで思った事は無い。復讐のためでも思った事など無かった。

 

アは。

 

あははは。

 

あははははははははははははは!!!!!!

 

サイッコウにいい気分だわ。

 

いいわ、乗るわ!

 

・・・デモね・・・

 

「でもね・・・あなたを殺すのは私だけよ?」

 

これだけは譲れないわ。『天の御遣い・北郷一刀』いや、『審配・正南』!!

 

 

 

むぅ~~。

 

最近、あの褐色オッパイがしつこいのだ!

 

・・・お兄ちゃんに。

 

お兄ちゃんは鈴々のお兄ちゃんなのだ。

 

誰にも渡すつもりなど無いのだ。

 

 

それにしても・・・男はそんなに大きい方が良いのかな??

 

鈴々もいつか大きくなると思うのだが・・・

 

 

 

早く大きくなってお兄ちゃんの物になるのだ!!

 

負けないぞ!褐色オッパイ!!

 

いや・・・"雪蓮!!"

 


 
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