孔明SIDE
「すぅー……すぅーー…」
水鏡先生の胸に抱かれやっと気を安らいで眠りについた雛里ちゃんを、私は部屋の寝床まで支えてきました。
あの地獄図みたいなはずの戦場の姿を見て、助けようとした人たちの死を見てからというものの、今の雛里ちゃんの顔にそんな苦しさなど見当たらない安らいだ顔になっています。
この安らぎがずっと続いてくれたらいいのに……
「どうしてこうなっちゃったのだろう…」
北郷さん。
雛里ちゃんがこの事を聞くと、またきっと私に怒るに違いないです。
だけど、私はどうしてもその考えから離れることができないのです。
北郷さんに出会う前の雛里ちゃんは、すごく人見知りで、純粋な子でした。
それが、北郷さんに会ってから変わってしまいました。
軍師を目指す私たちの立場から見ると、雛里ちゃんのそれはきっと成長です。
それも今までみたことのない急成長。
あまりにも成長しすぎちゃって、心が持たないほどにです。
そして、好きな人の死までも見てしまったのです。
そう、雛里ちゃんは北郷さんのことを好きでした。
口では言わなかったけど、間違いなく、雛里ちゃんは北郷さんのことが好きでした。
ずっと私の妹分みたいな子だとばかり思っていたのに、もう私よりも遙か上に昇ってしまったようです。
ここ一ヶ月の間に……
もう、こうして雛里ちゃんの顔を見ていられる時間も、あともう少ないかも知りません。
がちゃ
「はわ?」
いきなり部屋の門が開きましたけど、入ってくる人は居ません。
…あ
「真理ちゃん?」
「……朱里お姉ちゃん」
真理ちゃんが居ることに気づくと、真理ちゃんが門の前に立っていることが見えます。
真理ちゃんは私たち三姉妹中で少し特殊な能力もちで、人に姿が見えないのです。
それはもう私と真理ちゃんが幼い時にお亡くなりになったお母様にまでも見えないことが多かったもので…
隠密行動には最適ですが、文官や軍師を目指している私たちとしては、存在感をないこと以前に、人に気づかれないその性質は、すごく問題なところがあります。
「どうしたの?」
「…北郷さんが目を覚めました」
「!」
「お腹が空いて食事を探してるけど、台所…今使えるかな」
「うーん……」
北郷さんが起きたのか
雛里ちゃんに伝えようかな……
嫌、まだ休んだばかりだから、また後でいいよね。
「私が何か作っていくから、ちょっと待っててね」
「……うん、分かった」
「あ、あの真理ちゃん」
「てわわ?」
「この前皆でお肉食べた時…そこに居たの?」
「……うん、居た」
「そうなんだ…ごめんね、気づかなくて…」
「てわわ。大丈夫だよ、朱里お姉ちゃん、いつもの事だし…」
「はわわ……」
いつも妹のことを気づいてくれない姉で、私もとても胸が苦しいです。
でも、仕方ないのです。こればかりが私が頑張ったところで出来ることじゃないのですから……。
「北郷さんはね」
「はわ?」
「北郷さんはね、初めて見たとき私のこと気づいてくれたの」
「……え、それって本当?」
「……<<コクッ>>普通の人みたいに」
信じられません。真理ちゃんのことを常に見れるだなんて……やはり、北郷さんは只者ではないです。
今回のことだって、あの人が本当に北郷さんって確信はまだありませんが、もしそうだとしたら、彼が人間なのかっていうところからまず怪しくなっちゃいます。
もしかしたら、本当に北郷さんが天の御使い……。
でも、だとしたら今回の事件は、二人にとってどれだけ残酷なことになるのでしょうか……
「…お姉ちゃん?」
「あ、うん、直ぐに行くから…真理ちゃんも何か食べるもの作ってあげようか」
「……朱里お姉ちゃんの作ったお菓子食べたい」
「わかったよ、作って行くから待っててね♪」
「うん<<ニコッ>>」
真理ちゃんは何も言わずに部屋を出ていきました。
「…さて、もうひと頑張りしようかな」
せっかく真理ちゃんのために何か作れるし、こんな状況だけど張り切っちゃっていいようね。
一刀SIDE
「ふむ……うん……」
孔明が持ってきてくれた食事を見た途端、僕は何日も食べてない乞人のように食事に食らいついた。
「はわわ…すごい食べっぷりです」
「てわわ……」
だって、もう何日も食べてないみたいに腹が空いているんだ。
今まで孔明が作った料理に不満を持っていた以前の自分がどうかしているかと思うぐらいに、孔明が持ってきてくれた食事は僕にとっては蜂蜜のように甘かった。
「ま、まだ食べますか?」
あっという間に持ってきた食事が器のみになったのを見て孔明が僕に聞いた。
「嫌、十分だよ。ありがとう、孔明」
「………」
何故か孔明の顔が優れていないが…まぁ、無理もない。
僕の自分が何者かまだよく分からない。
「あ、まだ動いたら…」
「大丈夫だよ、なんともない」
それより、したいことがあった。
寝床の横にある水の瓶や保管の私有物を置いておくテーブルの上の壁に鏡が付いてある。
僕はその鏡が見たかった。
「………」
鏡にある人物を見た僕は暫く何も言えなかった。
いや、誰なんだ、これは?
白い髪に、白い肌。目は黒い目玉代わりに金色で煌めいていた。
顔立ちだった、昔のような無言で周り事に無関心な顔でなく、もっと柔らかく、穏やかな表情になっていた。
これが……僕?
いや、このセリフなんかヤバい。
「これは誰だ?」
決まっている。
僕は北郷一刀だ。
それ以外に何者であるつもりだ?
だけど、確信がない。
自分が自分自身であることに確信を持たないなどと変なことを言うと思うかもしれないが、それでも僕は欲しかった。
僕が北郷一刀だという確信が…
「……他の二人は?」
他の二人というのはもちろん雛里ちゃんと倉のことだ。
あの後どうなったのだろうか。
最後の記憶に、僕の前に雛里ちゃんがいたことは覚えている。
倉の姿は覚えてない。
昨日何があったかうまく思い出せず、頭の中でまだ昨日の記憶を整理しているみたいに複雑だ。
「二人とも自分の部屋で寝てます。二人ともとても疲れていて、特に倉ちゃんは…」
「倉に何かあるのか?」
僕が驚いて孔明に尋ねると、孔明は心配が滲み出る顔で言った。
「どうも衝撃が大きいらしく、ずっと悪夢に魘されて……外傷はなくてもずっと悶々としています。少し熱っぽくもありますし」
「今は、誰か側に居るのか?」
「今は誰も……」
「………」
雛里ちゃんと倉が居る場所はこの生徒たちが休む塾の中だ。僕は入ることができない。
「二人とも、僕のことはいいから、あの二人の面倒を見てくれないか」
「一刀さんは…大丈夫なのですか?」
「僕のことは心配しなくていい。それより、雛里ちゃんと倉が心配だ。特に……倉の方は…」
「「………」」
もちろん、雛里ちゃんのことも心配になるが、
今回の事件でもっとも被害を受けたのは倉だ。
一晩で家族たちを全て失うはめになった彼女を慰める術が、僕にはあるのか?
元を言うと、このような状況を招いたのは僕だった。
僕が勝手なことを言って、彼らを救い出すと約束などしてなければ…裴元紹たちも倉もあそこで平和で過ごしていけたかもしれない。
「自分で会いに行ったらどうですか?」
「え?」
孔明の言葉に僕は驚いた。
「いいのか?」
「構いません。あんなことが起きた後ですから……雛里ちゃんの方はまだ寝ているでしょうから休ませてあげてください。北郷さんは倉ちゃんのことを慰めて挙げてください」
「……分かった。連れて行ってくれ」
「はい」
孔明がそう言って、残った食器を集めて外に出た。
僕もそんな彼女を追って倉に会うために外へ向かった。
………と、その前に、
「真理ちゃん、来ないの?」
「てわわ!い、行きます」
なんか会話に入って来ないで部屋の中に残っていた真理ちゃんを引っ張り出す。
孔明と真理ちゃんと一緖に塾の中まで入って、門が続く廊下のある所に着くと、孔明はその門を開いた。
「ちょっと待ってくださいね」
と、言って、孔明は先に中に入ったが、その時、
「はわわー!倉ちゃーん!!」
「!」
まさか、
「どうしたんだ、倉に何かでも…!」
「はわわー!見ちゃダメです!」
「てわわ!」
「………?!」
部屋の中を覗いた僕の前に居たのは、一糸まとわぬ姿で後を向いて立っている倉だった。
「な…!」
「……一刀」
「ご、ごめん、知らなかった!直ぐ出るか…」
「一刀ー!!」
その倉は、僕を見た途端、その何も身につけてないまま僕に抱きついてきた。
「無事で……よかった………」
「ちょっ、倉?!」
「はわわー!倉ちゃん!」
「てわわ!服、服着てください!」
・・・
・・
・
なんというか……災難だった。
あの後孔明がそこにあった花瓶を僕に投げつけて一瞬頭に星が見えて、それからそれを見た倉がそんな孔明に怒って、真理ちゃんがそんな倉を止めに入ってやっと落ち着かせ…
結局、今はちゃんと服を来てもらっている。
ちなみにあの時街で作った服ではなく塾で着る寝巻きだ。
あの服は素材がブルージーンだったから寝る時に着るにはちょっときつい。
「というか、倉、どうして僕だってわかったんだ?」
まず僕が一番驚いたのは、倉が変わった僕の姿を見てしても何の迷いもなく僕を一刀って呼んでくれたことだった。
「………?」
だけど、僕の言葉に倉はよくわからないかのように頭をかしげた。
「…僕、変わっただろ?」
「………よくわかんない」
「え、わかんないって……」
まったく別人だろ。
「……あ!」
「何?」
「………一人称が変わった」
「うん?あ、そういえば……なんか僕の方が口に会うんだよね。そうか、いつの間にか僕と言っていたんだ……ってそうじゃなくてさ。どうして僕は一刀って分かったんだ?」
「…一刀…一刀じゃない?」
「いや、僕だけど……」
「……うん」
いや、うんじゃなくてさ……
「あの、倉ちゃん、北郷さんのこと見て、変わったとか思ってないの?」
「……髪切った?」
髪色ごと変わってるんですけど!?
「………?」
「…倉が見るには、…僕が北郷一刀に見える?」
「……違う?」
「……よく分からない」
僕もはっきり言えない。
僕は本当に『北郷一刀』か?
『北郷一刀』じゃこんな姿ではなかった。
『北郷一刀』はこんな性格じゃなかった。
僕は……
「一刀は一刀だよ」
「…倉?」
倉は寝巻きの姿でちょっと長い裾から手を伸ばして僕の頭をこしこしと荒く撫でた。
「鳳統ちゃんが…喜ぶ」
「…!」
「鳳統ちゃん…一刀のこと心配してた……無事なの見ると…きっと喜ぶ……あたしも…嬉しい」
「……そうか、そうだよね…」
雛里は…
そうだ、僕には雛里が居た。
僕は…僕は雛里のことが好きだ。
昔の『北郷一刀』も雛里のことが好きだった。
雛里のことが好きである限り、僕は北郷一刀だ。
雛里は、こんな僕を見てどう思っているだろうか。
心配になる。
僕のことを以前の僕のように接してくれるだろうか。
まるで別人を見るようにするのではないだろうか。
少し怖くはなるけど、
それでも、僕は雛里のことが好きだった。愛していた。
それだけで、僕はまだ進める。
「…一刀…泣くの?」
「うん?ああ、なんでもないよ…」
でも、そうか。
倉が見るに僕は北郷一刀で間違いないんだね。
…嬉しかった。
「ありがとう、倉」
「………どういたしまして?」
良く分からないくせにお返しの言葉だけ告げながら頭を傾げる倉だった。
「にしても、元気そうでよかった。苦しんでいるかと思ったんだけど……」
「……あ…うん……」
思い出してしまったのか、倉は頭を俯いた。
「……おじさまが……あたしのことを庇って死んじゃったの」
「……そうだったんだ」
そう、思い出す。
僕たちが着いた時、裴元紹は既に命を落としていた。
そして、彼の命を奪ったのは……
孫策………
僕もまた、彼女が握った氷龍に貫かれ一度死にかけていた。
死にかけていたというか…死んだかと思ったのに、何故かこんな体になっているわけだが……
それでも、僕は生きて、裴元紹は死んだ。
おじさまとは呼んでいるが、裴元紹は倉にとって父とも言える存在だ。
彼を殺した孫策を、倉はきっと許さないだろう。
「ごめん、倉。僕がもう少し早く行っていたら……」
「…あの人たひは…どうなったの?死んだの?」
「……分からない…多分、死んでは居ないだろう」
僕が短絡的に覚えている中、最後の雛里の顔を見た時には周りに孫策の姿はなかった。
恐らく、呪いが解けてから逃げ出したか、何か他のことがあって引き上げたのだろう。
どっちにしろ、裴元紹の群れは倉以外は全滅され、居場所は燃やされた。
彼女がやったことは、虐殺で、獣のやることと一緖だった。
嫌、獣ならここまで酷いことはしないだろう。そう、これはまさに『人間』という獣だからこそできる仕業だった。
こんな真似をして……ただで済むと思っている連中が居るなら、勘違いしないで欲しい。
僕は、貴様らを許すつもりはない。
倉に、雛里にあれほどの悲しみを与え、多くの人たちを自分たちの欲望のために殺した貴様らが好きなようにこの世を生き続けるようにはさせない。
!
僕は何を考えている?
今自分で考えられる一番残酷が方法で街の人たちを苦しめる光景が頭によぎった。
コレが僕なのか?
残酷だ。なんて冷酷な考え方をするんだ?
…こんな穏やかそうな顔をして、自分に反する者たちを許す心は持ってないというのか?
以前の僕ならどうだったのだろう。
彼らを許した?
多分どっちでもいいと思っただろう。
彼らなんてどうでもよかった。
重要なのは傷ついた人たちを癒すこと。
それだけだった。
なのに今の僕はなんだ?
復讐を優先に考えている。
……自分が恐ろしく感じる。
自分自身のことを知らないというのがこれだけ怖いものだなんて………
顔だけでなく、在りかたまでも全て変わってしまったのか、僕は?
「倉」
「?」
「お前はどうしたいんだ?これから…」
「………分からない…居るどころがない」
「居るところがないって、ここにずっといたらいいじゃない。このまま私たちと一緖に……」
「水鏡先生は何もおっしゃらなかったのか?」
「………」
水鏡先生が黙っておられるわけがない。
きっと、街の人たちを懲らしめるために動かれるだろう。
そうなると、この塾ももう運営できなくなる。
状況が大きくなりすぎた。
僕たちが良い気でやったことが、下手すると荊州と揚州に大きな嵐を呼ぶ蝶の羽ばたきになるかもしれない。
「水鏡先生は…恐らく塾を閉じられるだろ」
「……はい、私もそう思います。さっき先生が生徒たちに話をしに行かれました。恐らくその話をするためにだと思います」
「塾を閉じたら、生徒たちはどうなるんだ?」
「豪族の娘である人たちは実家から人が来て帰ることになるでしょう。雛里ちゃんや元直ちゃんは帰るところが居ないのでここに残ります。私と真理ちゃんは…ここに残るか、それとも私たちのお姉さまが居るところに行くことになるでしょう」
「……諸葛瑾か」
しかし、諸葛瑾なら呉の重臣だ。今回の事件に最も決定的な金槌になった呉に、孔明たちを行かせるとは思えないが……
いや、こんな時代だ。それほどのことで一つの軍の重臣が動くことは……
「てわ、私は行きたくないです」
「真理ちゃん?」
「だって、今回倉ちゃんのところの人たちを討ったのは孫呉の人たちです。できることなら、百合お姉さまにあんなところで働くことなんてやめてくださいとお願いしたいぐらいです」
「真理ちゃん無茶言わないの。政は個人の事情でどうこう変わっていいことではないの」
嫌、待って。
「これは個人の事情じゃない。相手は仮にもこの塾の生徒を傷つけようとしたんだ」
「それは……」
「もし、水鏡先生がその諸葛子瑜にもどってこいと言ったら、どうなるんだ?」
「!……そんなことは……まさか先生がそこまで…」
「自分の生徒を危険な目に合わせたんだ。あんな奴らのために働く弟子がいたらどうすると思う。きっと叱咤してそこからでさせようとするだろう」
「……水鏡先生がもし、百合お姉さまにそんなことを言ったら、百合お姉さまは二度も考えず呉を出てくるはずです。でも、そしたら孫呉は…」
「結構打撃を受けるだろう」
それは、いくらなんでも罪よりも大きい罰か?否、人の命を弄んだのだ。足りないというものがあるはずがない。
「……殺したい……」
倉は小さく呟いた。
「あの女……おじさまを殺したあの女…絶対に許さない」
「倉ちゃん……」
孫策…
ただ、運が悪かっただけの犠牲者と思うにはやったことがひどすぎる。
以前の僕なら倉のあんな気持ちを止めただろうか。
今はそんな気にならない。
むしろ、僕も次彼女に会ったらきっと彼女に刃を向けるだろう。
そして今度は…手加減なしに彼女の血をこの手で流す。
「…!」
………ああ、これが今の僕か。
こんな僕を、雛里はどう思うだろうか。
こんな僕は、まだ雛里のことを愛してると言っても大丈夫なのか?
自分が誰か気づいて行く度に、雛里から遠くなって行くみたいで怖くなる。
雛里にはいつ会えるだろうか。
明日?
何と話そう。
これからどうしようか……
・・・
・・
・
裏話
「っ!!……ああぁ……!」
痛い……痛い……でも、我慢しなきゃ……一刀ちゃんのためにもあれほど頑張って我慢したじゃない。
それに比べればこれぐらい……
「あああーー!!!」
変わっていく。
自分が、自分でない何かに変わっていく。
嫌、違うか。
戻っていくのか……これが、『元』の僕……
「氷龍……あなたを収める鞘はもうなくなったの……あなたはこの時をずっと待っていたのよ、そうでしょう。僕があなたをまた『自分の中』へ収めるこの時を…」
戻ってくる時を。
追い出された自分の肉体に戻ってくるこの日を待っていたんだよ。
その四百年という時間の流れの中、僕とあなたは完全に違う個別の存在になった。
あなたは封じられ、その力は世から隔離された。
僕は、愛する人を得て、愛おしい人との生活を楽しんで来た。
ずるいと思う?
あなたなら絶対できなかったことよ。
「でもね、『左慈』お願いがあるの……あぁっ!」
どんどん自分の体が自分のものではなくなるのを感じる。
「もし…この体があなたのものになったらね……どうか……結以を…あの娘を守ってあげて…他には何をしても構わない。あの娘と…その中の僕たちの子供だけは守ってあげて……あなたの子でもあるのよ……あぁっ!」
もう…ダメ…かも……
「結以…ごめんなさい……もう…しばらく…おわか……」
「……ここはどこだ……何故『俺』はこんなところに……」
にゃー
「うん?」
にゃーー
「…邪魔だ、退け!」
にゃっ!
「ふん……まあ、ここがどの外史かは後で調べればいい。まずは復讐だ。俺をこんな目に合わせた貂蝉…あいつらに…そして」
――北郷一刀にも
Tweet |
|
|
22
|
1
|
追加するフォルダを選択
真・恋姫無双の雛里√です。
雛里ちゃんが嫌いな方及び韓国人のダサい文章を見ることが我慢ならないという方は戻るを押してください。
それでも我慢して読んで頂けるなら嬉しいです。
コメントは外史の作り手たちの心の安らぎ場です。
続きを表示