意識の覚醒。
広がってきたのは光。
確かに光だ。
ただ鈍く淡い
真っ先に思うのは
俺はさっきまでどこにいた?
そして今俺はどこにいる?
そんなことを考えた。それと同時に何も見えないと思った。
そうして目を開けていないのに気がついた
なんて簡単な答えなんだろうか。
目を開けないと見えないのは当たり前じゃないか
こんなことも考えられなかったのかと少し恥ずかしくも思う
なら早く目を開けよう
近くで人の気配もするし
恐る恐る目を開けて見る
すると
そこには白い人?がいた
「よお、北郷一刀」
白い空間、目の前には大きな扉。白い輪郭
「えっど、どうも」
急に名前を呼ばれてびっくりした、それにしても
白い人?
「なあ」
白い人?はこちらを見ているのか?
「はっ、はい」
声が上擦ってしまった。
「緊張しなくてもいいいぜ、お前は特別だからな」
白い人?はニタニタ笑いながら話しかけてくる。
輪郭しか見えてはいないがそんな気がする
「えっ?どういうことですか?」
さっきまで俺はどこにいたのか?きがつけば此処に居た
「お前はこの外史の人間じゃない。ちがうか?」
そういえば、ガイシって何なんだ?
いまいち状況が飲み込めない。
俺は一体どこに向かっているのか?
「あの…」
「なんだ?」
ガイシってなんですか?」
俺はソラが開いた扉をくぐって此処に来たのか?
ガイシって奴は俺に何をさせたいんだ?
「…そうか。ならお前は知らないわけだ」
相手さんは納得したようにあごに手をあてていた
俺には何がなんだかさっぱりなんだが
「・・・そうなりますね」
どうすればいいのか分からない。
「なら教えてやろう」
「本当ですか!!」
どうやらこの人はとても親切な人のようだ。
内心ほっとした。だってこんな空間にいるんだもん。
ちょっと頭のいった人かと思っちゃうのはしかたないんじゃないかな。
白い人?は指を立てて話し出す
「ただし」
立ち上がった。身長は俺と同じくらいか。
「お前には情報料、ん~と対価、そうだなぁ、通行料?か、を払ってもらう」
「通行料…ですか」
えっなに、お金とか持ってないんですけど?
「あの~」
「なに、たいしたものじゃないさ。外史が何たるかを知るくらいならな」
質問するタイミングがない。
そもそもそんなものただで教えてくれればいいじゃん!
「それって、何を払えばいいんですか?」
それでも一応は聞いてみる
だって何払えばいいかなんて分からないし
払いたくないし
「さぁ?」
「さぁ?って」
「お前は俺の外史の管轄では無いしな。扉が何を持っていくかなんて分からないさ」
勝手に持っていかれるのか…怖いな
「…」
「黙ることは無いだろう。同等の対価を払うってのは何もおかしいことじゃないだろう?」
確かにそうだけど、コンビニとかでお金を払うのとおんなじなのか?
「それはそうですけど」
それでも何を払えばいいか分からないのは怖い
「ならお前はこの扉を何も考えずくぐればいい」
そういって指差すのは大きな扉
この白い空間に浮かんでいる
これは一体何なんだろうか?
疑問が浮かぶ、そういえばあいつらはどこにいるんだろうか?
一言言ってみる
「怖いんですけど」
「そう言うな。ほら、早く行け。」
そういってぐいぐいと俺の背中を押していく
扉は俺が近づくにつれ開いていく
「いい事を教えてやる。大サービスだ。」
黒い手のようなものが俺に伸びてくる
「せいぜい大事なものはしっかり握っておけよ」
きがつけば体が動かない
固まっている
動くのは口だけになっている
「えっ、あっありがとうございます。」
お礼を言っておく
黒い手が俺をつかむ
「ほら、はやくいけ。」
白い人?に思いっきり背中を押され黒い手が俺を引っ張り込んでいく
またこの感覚だ。
言葉も出ない
しゃべることが出来ない
光が閉じていく
意識を手放すのに時間は要らなかった
扉に一人吸い込まれた
「貂禅よぉ、お前は夢を見せたのか?」
白い人?はそのまま扉の裏にいた筋肉ダルマに話しかける
「あらぁ、気がついてたのねん」
貂蝉もそのまま
「お前はあいつの担当じゃなかったのか?」
「そうよぉん。それがどうしたのかしら?」
貂禅の表情は暗い
「あいつの外史は終わったはずだ」
「…」
沈黙、終わった物語は消えてなくなる。
その物語の主人公が消えた外史は永くは残らないのが普通だ
「まぁいい、そろそろあいつの払った対価が来るころか」
白い人?は気にした風も無く扉を見上げる
「…ご主人様はもう対価をはらっているはずよん」
北郷一刀は己の存在を対価に外史の存続を行った
しかし、それは無意識の内に
彼女たちへの想いがそうさせたのか
北郷一刀は外史からの修正を受けたわけでなく
己の存在を賭け消える外史を塗り替えたのだ
「アレはこの状況を作り出すための対価だ。もっともそれ以外にもあいつにはおまけがついているけどな」
しかし、それはあまりにも大きかった
彼の存在
主人公という存在は大きすぎた
その結果彼には外史の管轄者達から取り戻すための機会と力が与えられた
「どういうこと?」
しかし、それは彼自身しらない。
ほかの二者にも同じように成すべき事への機会と力が与えられている
「あいつには味方が多い。あんな終端を迎えることなんてありえないからな」
「なら…」
そんな彼らだ。
彼らは恵まれていた
管轄者は彼らの生き様に魅力を覚えていた。
同時に嫉妬も
「だが、俺は俺の外史のルールに沿う。あいつには悪いけどな」
「そう」
白い人はもういなかった。
扉も無かった。
そこには貂蝉のみ
「がんばってね、ご主人様」
ただ愛しい人にエールを送ることしか出来ない
悲しい呟きがあっただけだった
あとがき
ごめんね。
ちんまいのにあうのは次になりました。
今必死になって読み直してるんで
youさん、こめんとありがとうございます。
次回はしっかり物語を進めます。
一刀くんの能力どうしよう…
無限の剣製と同じようなのにはするけど思いつかねぇ
キャラクタの設定とかも近々公開します。
まとめとかないと忘れそうになりますし
じかいも近日中に公開します。
がんばろう
最後に
閲覧してくださった皆さんありがとうございます
こめんと下さった皆さんもありがとうございます。
よければこれからもお願いします
以上
ノシ
Tweet |
|
|
3
|
0
|
追加するフォルダを選択
どうも、プロット書き直してまたまた挑戦します。
K†H unlimited worlds Ⅲ
の続きです。
今回から物語を進めていこうかな~と考えています。
続きを表示