No.226846 真・恋姫†無双 七夕の奇跡2011-07-07 23:26:12 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:3044 閲覧ユーザー数:2664 |
三国を魏が纏めて幾ばくか月日がたったある夏の日
「曹操よ、曹孟徳よ目覚めるのじゃ」
「ううん・・・!?誰あなたは?そしてここはどこなのかしら?」
突然自分を呼ぶ声に華琳が目覚めるとそこは真っ白な世界で目の前には一人の老人が立っていた。
「ここはお主の夢の中じゃ。そして我は・・・「天帝」じゃ」
「!?てっ天帝ですって??いえ、すみません。驚いてしまいました。それでその「天帝」様が私に何か?」
華琳は目の前の老人の言葉に驚いたが不思議とうそを言ってないと感じたので礼儀をとった。
「ふっふっふ、わしの言葉をすぐに信じたか・・・まあその方が話が早い。単刀直入にお主に問おう。・・・会いたいか?」
「!?会えるのですか?一刀にもう一度!!」
「・・・会うだけなら出来よう。会うだけならな。・・・今から主に話そう。なぜ天の御使い北郷一刀を我が元の世界に帰したのかを」
天帝は静かに話し出した。
天帝曰く
一刀はこの世界に異分子と判断されたこと
世界は己を守るため異分子である一刀を消そうとした事
北郷一刀と言う存在を守るために世界より先に天帝が事がなったら元の世界に帰るようにした事を
「・・・と言うわけじゃ。夏侯淵を助けたときが初めてじゃったかの北郷が苦しんだのは。あれは異分子による本来進むべき道を外された為に世界がやったことじゃ。ゆうなれば「歴史の改ざん」という「毒」に対する「解毒」じゃよ北郷一刀という毒に対してのじゃな。わしらとは関係ない。わしらがしたのは管輅の予言と北郷の帰還のみじゃ」
「・・・大体の話はわかったわ。つまり・・・一刀と会う事は出来ても「一刀がこの世界に帰ってくる事」は出来ないわけね」
「流石に聡いのう。その逆もしかり、お主を向うに送ることも出来ん。変わりにお主が消されるだけじゃ、向うの世界に」
天帝の言葉に華琳はしばらくだまりこんだ。
「束の間の再会・・・それでもお主は会いたいか?」
「私だけではないわ「私達」よ」
「ふぉふぉふぉ、さすがじゃのう。ならば聞くがよい「再会の方法」を」
夢から覚めた華琳は早速皆を玉座の間に集めた。
「皆突然の集合に応じてくれて礼を言うわ。集まってもらったのは昨晩私の夢に「天帝」が現れたわ」
華琳の言葉に一同は驚愕した。(春蘭と季衣は何のことかわからないでいた)
「天帝は私にある事を教えてくれたわ「一刀と会う方法」よ」
華琳の言葉に今度は皆が喜んだが
「待ってください華琳様。今「一刀と会う方法」とおっしゃいましたよね?・・・またあいつと過ごせるようには出来ないということですか?」
桂花が不安そうに華琳に質問した事にそれまで喜んでいた者達は動きを止めた。
「・・・桂花のいうとおりよ。今から天帝の話を話すわ」
華琳は皆に天帝から聞いた話を話した。一刀と共に過ごす事がなぜ出来ないかも。
「それでも私は一刀ともう一度会うことを願った。皆もそうでしょう?」
華琳の話に泣き出した者もいたがみなが華琳の問いに頷いた。
「なら早速会いに行くわよ、一刀に」
一同は一刀に会いに動き出した。
「華琳様、ここが?」
「ええ・・・ここが一刀と別れた場所よ」
華琳達は一刀が天に戻ったあの川原まで来ていた。
「・・・後は夜になるのを待つだけよ」
そういうと華琳は近くにある岩に座った。
他のみなの思い思いに過ごして夜を待った。
そして
「・・・よくきたな、魏の者達よ。曹操に話したとおり「今宵一夜限り」この川の向こう岸に扉が開く。扉が開いている間だけかの者と過ごす事が出来る。年に一度この扉を我が開こう。これぐらいしかしてやれんですまんの」
「いいえ、あなた様のおかげで会うことが出来るのですから。たとえ年に一度一夜限りの再会でも」
華琳がそう答えると共に川の向こう岸が光りだした。
「扉が開かれた。さあ、迎えにいってあげなさい」
天帝の言葉に一同は走り出した。
そして光の向こう側から
「華琳、皆。久しぶりだね」
再開を待ち望んだ懐かしい声が聞こえた。
「のう世界よ、これぐらいの幸せぐらい多めに見てやれるじゃろう?」
天帝の問いに夜空の星星が明るく輝いた。
後書き
ちょっとした思い付きで書いてみました。
季節ネタは久しぶりです。
・・・やれば一時間ぐらいでも書けるんですね。私。
普段もこれぐらいがんばらないと
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真・恋姫†無双 七夕の奇跡を投稿します。
久しぶりに季節ネタ書いて見ました。