No.226743

蜂蜜†物語Ⅱ・改「魏・暴走の曹魏」

さん

ちょっとだけ修正しました。

2011-07-07 12:03:42 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4335   閲覧ユーザー数:3775

 

ハッハッハッハッハッ!!

 

息も絶え絶えに、一人の少女が走っている。

そして目に付いた草むらに身を潜めると荒い息をゆっくりと整える。

そう、少女は今追われているのだ。

誰に?それは……

 

「居たか、秋欄っ!」

「いや、此処には居ないぞ姉者」

「絶対見つけるのーーっ!」

「逃げてもムダやでーっ!」

「せや、さっさっと出て来んかい!」

「早く出て来てください」

「無駄な抵抗は止めたほうがいいですよ」

「どこに居るのー、出て来てよーーっ!」

「お願いですから出て来てください」

「大丈夫です、痛くしませんから早く捕まって下さい」

「この私から逃げられると思っているの?甘いわ、甘すぎるわ!」

 

ドドドドドドドドドドドッ

走り去っていく足音を聞きながら、見つからなかった事にほっと一息を吐く。

何で、何でこんな事になったのだろう?

ただ、流流が作ったホットケーキに「蜂蜜」をたっぷりかけて食べただけなのに……

少女の目から涙が一筋流れ落ちた。

「出て来なさーーーいっ!一刀ーーーーーーっ!!」

時は少し戻り……

城の厨房に皆は集まり、流琉が作った料理を見ていた。

それは一刀が流琉に作ってくれと頼んだホットケーキであった。

 

「へえ、これが”ほっとけえき”というの。いい匂いね、美味しそうだわ」

「はい、兄様に教わって作りました」

「いっぺん天に行って旨いもん食い倒してみたいわ!」

「ねえ、華琳様、まだ食べちゃダメ?」

「そうね、皆揃ったみたいだしいただきましょうか?」

「待って下さい、ほっとけえきには蜂蜜をかけて食べたほうが美味しいそうです」

 

そう言って流琉は瓶を取り出した。

 

「それは?」

「はい、街に来た行商人から買ったんです。店に置いてあるのよりずっと良いものだと」

「へえ、じゃあさっそくかけて食べましょう」

 

ホットケーキにかけられた蜂蜜は黄金色に妖しく光っていた……

そして……

女性化してしまった一刀を華琳達は取り囲んで見つめていた。

そして彼女達?のアソコには、はち切れんばかりの”ソレ”があった事はもはや言うまでも無い。

「あ、あの……みなさん?……眼があぶないデスヨ?」

「ああ、一刀…貴女って…こんなに可愛かったのね…ペロリッ」

(だめだ、完全に目が逝っている……そうだ、桂花なら止めてくれる)

「桂花!華琳を止め……て…」

「い、いままでひどいこと言ったりしてごめんなさい、お詫びに、い、虐めてください!お、お姉様とお呼びしてもいいですか?」

(だ、だめだこいつら、な、何とかしないと……)

「なあ、一刀ぉ、ウチもうあかんねん、何とかしてえな~」

(何とかしてほしいのはこっちだ!)

「た、隊長……」

「助けてほしいの~」

「後生や~」

(そ、そんなこといったって……)

「北郷、た、頼む」

「ええいっおとなしく犯られろっ!」

「嫌に決まっているだろ!」

「兄ちゃ~ん」

「兄様ぁ~~」

「お兄さん~」

(ううっいつもなら抱きしめたくなるほど可愛いのに。)

 

ちなみに残りの一人はすでに血の海で溺れている。

 

「い、嫌だあ~~~~~~っ!」

「あ、逃げた!」

「逃がさ~ん!」

「何としても捕まえるのよ!」

「「「「「「「「「御意!」」」」」」」」」

そんな事があり、現在のこの状況という訳だ。

 

(何としても逃げ切ってやる、しかし天和達が巡業で居なかったのは不幸中の幸いだったな。ファンを探索に使われたらさすがに逃げられない)

 

逃げ始めてから一刻半、何とか街外れの空き家に逃げ込む事が出来た。

 

「はあはあ、さすがに喉が渇いた」

「はい、お水をどうぞ~」

「おお、ありがと。……はぁっ!?」

 

…かに思ったのだが……

 

「ふふっ、見つけましたよお兄さん」

 

ヒイッ

 

「もう、逃げられませんよ~」

「風っ!」

「へえ、ほお~」

(うまいこといってる場合じゃねえ~)

「た、頼むっ!見逃してくれーーーっ!」

「無理です、風ももう我慢の限界なんですよ~」

「そこを何とか!」

 

俺は土下座をして懸命に頼み込むが、風の言葉は俺に絶望しか与えてはくれなかった。

 

「残念ですがもうこの空き家はすでに囲まれてますよ~」

「……………マジ?…………」

「はい、本気と書きます」

「は、ははは、はははははははh………」

(………そこで俺の意識は薄れていった……)

場所は一刀が連行された城に戻り、一刀は寝台に寝かされており皆は部屋の前で順番待ちをしている。

 

「じゃあ、約束通り風が一番と言う事で」

「…仕方ないわね。早くなさい、後がつかえてるんだから」

「なら華琳様も一緒にしますか?」

「いいの?」

「その代わり、お兄さんの初めては風のものですよ」

「ええ、私は後ろので我慢するわ」

「ではでは、ご一緒に~~」

ギイイイイ、バタン。

(`・ω・)…まあ、そういう訳で別の外史へ……

 

          スパーン

  一刀(`・ω・´)彡 逝って来い

  ∠二i=⊂彡                

       (`・/ /д・)ギャーー!

 

 


 
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