No.226450

とある狭間の楽屋裏

狭乃 狼さん

というわけで(なにがどういうわけだ)w

本日、自宅にネットの回線が繋がりましたw

それを記念しての楽屋ネタです。

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2011-07-05 17:12:24 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:12032   閲覧ユーザー数:9837

 ここはとある外史の狭間。

 

 無数に散らばる幾多の外史。そのわずかな隙間に創り出されたとある空間。そこにぽつん、と、一枚の扉が漂っていた。その扉には、こんな文字が書かれている。

 

 

 『狼一座の楽屋』

 

 さて。

 

 何度目かになる楽屋話。今回もまた久々に覗いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 内輪ネタを、ねw

 

 

 

 

 

 「・・・おっし。来れた来れた、と」

 

 『ふむ。どうやら特に問題は無いようだな』

 

 先の扉の中にある、割とこじんまりとしたその部屋に、その姿を現した人物が一人。金縁眼鏡を顔にかけ、その腕に狼を象った手甲をつけた、結構いい年したおっさん。この部屋の主こと、外史の選定者兼記録者である、狭乃狼(はざまのろう)である。

 

 「いやあ~、これでようやく、有料の通路を通らなくて済むぜ。・・・まあ、その代わり、定期的に別の料金取られるが」

 

 『それは仕方あるまい。世の中ただで何でも出来るわけではないからな』

 

 「世知辛い世の中だね~・・・。ま、それはともかくとして、だ。一応、管理局にも連絡いれておかないと駄目・・・だろうな~」

 

 『それもまた仕方の無いことよ。あやつらが管理者である以上、避けて通るわけにもいかんだろう?』

 

 「・・・だな。ん?そういえば今日は、輝里たちは居ないのかな?あっちでの出番が無いときは、大体ここでだべっているのに」

 

 『・・・ボケたか狼?あやつらに休暇をやったのはお前だろうが』

 

 「・・・そうだったか?む~、年はとりたくないもんだな~。・・・さて!気を取り直して、管理局に行くとするか。牙、頼む」

 

 『分かった。・・・ガアオオオオン!!』

 

 狼のつけている手甲。それは名を牙といい、それ自体が意思を持って生きている。必要とあれば単独で活動することも出来、あらゆる外史、あらゆる世界の『狼』をモチーフにしたヒーローや、その力のすべてを、己自身を触媒にして、宿主である狼に使用させることも可能。

 

 要するに、ガ○○ンジャーとかゲ○○ンジャーとか、どっかの黄金騎士とかのことである。

 

 取り合えず、牙の能力のことはおいといて。

 

 その空間をも震撼させる咆哮がこだますると共に、部屋の扉が光とともにその姿をわずかに変える。・・・どピンクの色をした、一体いつの時代の少女マンガに出てくるんだと、そう思わず突っ込みたくなるような、少女趣味丸出しの扉に。

 

 「・・・ほんと。何度見ても吐き気がする・・・」

 

 『・・・同感だ』

 

 と。そんないつもどおりの感想を、吐き気をもよおしつつ呟く二人(?)だった。

 

 

 

 ぎいー、と。

 

 どピンクの扉をゆっくりと開けながら、そ~っと中を覗く狼。そこにいたのは、はい、お約束のこの方々w

 

 「ぶるああああっ!いいいらっさあ~い!!」

 

 「ふんぬうううっ!良く来た男(おのこ)よ!!さあ、われらの歓迎のべーぜを受けとれい!」

 

 むちゅう~っと、その唇をとがらせ突き出す筋肉二人。で、そんなものが目の前に迫ってくれば当然の反応をするわけで。

 

 「悪霊(も)退散~っっっ!!」

 

 「だあ~れが妖怪も裸足で逃げる異世界からの物体エックスですって~?!」

 

 「お前らにきまっとるわ!!いきなり気持ち悪いことすんなっていつも言っているだろうが!!」

 

 「むふううん!われらの愛を理解できぬか、狼」

 

 「永遠にしたくないわい!」

 

 そこにいたのは化け物二匹・・・じゃなくて、貂蝉・卑弥呼という名の、二人の人物。・・・まあ、その名前をおそらく最初に聞いた人間は、後から必ずこう言うだろう。

 

 「この世で一番の詐欺だーー!!」

 

 という感じで、その名前と姿のギャップに身悶えるであろう、その二人。両者とも外史の管理者という立場にある、漢女(おとめ)という名の筋肉だるまである。

 

 「それで?今日は一体何の御用か知らん?」

 

 「ああ、いや、な。一応、今日から直通の通路が開通したんでさ。それの報告だけだ」

 

 「ほう。それはつまり、光の道が通じたと。そういうことじゃな」

 

 「そうそう。というわけで、用はそれだけだ。じゃ、そゆことで」

 

 と、そそくさと化物二体から逃げるように、先ほどの扉へと入ろうとした狼・・・だったのだが。

  

 

 

 「あ~ら。そんなめでたい報告聞いて黙って返しちゃ悪いわあん。お祝いのパーティ、開いてあげるからゆっくりしていきなさいな」

 

 「い!?あ~、いや。気持ちはうれしいけど、俺今日はこれから外史の記録(ss執筆)があるんで」

 

 「まあまあ、逃げずとも良いではないか」

  

 「そうそう♪ 今日は他に誰もいないし、私たち二人でたあ~っぷり、貴方を祝福してあ・げ・る♪」

 がっし、と。もんのすごい力で漢女二人につかまれる狼。

 

 「き、牙!こいつら何とかしてくれ!!」

 

 『・・・・・・無理。というわけでさらばだ、狼。吾は先に戻っているぞ』

 

 ひょい、と。狼の腕から離れて本来の姿―白銀色の狼になった牙は、一人でとっとと扉をくぐり、もとの楽屋へと帰っていった。

 

 「は、はくじょうもの~~~~~!!」

 

 「さあ~、狼ちゃん。ゆ~~~~~~っくり、パーティを楽しんでってねえん?」

 

 「良い機会だ。ここはじっくり、漢女道の素晴らしさを教えてやろうぞ。・・・その体全身に、な?」

 

 

 「いいいいいいやああああああああああ!!」

 

 

 

 

 「やっほー。父さんいるー?直通路が開いたって聞いたから、お祝いに来たんだけど~?」

 

 「・・・なんじゃ。牙しか居らんのか?これ、親父殿はどうしたのじゃ」

 

 『輝里と命か。狼ならば居らぬぞ。今頃は管理局で管理者二人に祝ってもらっているはずだ』

 

 「・・・あ~。それはまたなんとも・・・」

 

 「・・・帰ってきたら正気に戻す準備をしておかんといかんかの。・・・裸エプロンでもしてやるかの?」

 

 「そういうのは一刀さんだけにするものです。父さんには・・・華雄さんと桂花さんでも呼んでおきましょうか」

 

 「ま、それが一番特効薬じゃの。華雄に慰めさせて、桂花になじらせるのが、の」

 

 『・・・・・・違いない』

 

 『あははははは!』 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「誰かあああああっっ!!たあすけてえええええええっっっ!!やめろお前ら!こっち来るんじゃない!それ以上近づくな!!よせ、やめr、あっーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 おしまいw 

 


 
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