私は今、一刀と仕合をしているのだけれど・・・。
一刀「ほらっ。足元が留守だよ!」
華琳「――ッ!?」
剣の動きが読めないっ!一刀は平然として繰り出している・・・、なんで?以前はこんなに速い斬撃出来なかったのに・・・。
華琳「くっ・・・、はぁはぁはぁ・・・。」
とりあえず間は開いて措かなければ・・・、確実に死ぬわ。ま、もちろん全く殺気を感じさせずに気を上げている所なんか確信犯よね・・・。
一刀「・・・まだやる?」
優しい顔しながらありったけの『闘氣』をぶつけ・・・、まさか。そんなはずは・・・無いわよね。
華琳「その『闘氣』は全開(フルパワー)かしら・・・?」
一刀「気付いたか・・・。当たりだよ、おれも全開を試した事は無い。でも、前に一回言ったろ?そんな時になった日には『誰にも止められない』事態になりうるかもしれないからな・・・。」
華琳「貴方、だんだんバケモノ化してない?・・・色々と。」
一刀「バケモノって・・・。おれはもっと上の奴が居る事は知っているから、人一倍頑張って鍛えているだけだよ。(俺の爺ちゃんも十分にバケモノの類に入ると思うな・・・。手底突き[しょうてい]だけでそこ等辺の大岩が粉々になったからなぁ~・・・。)」
華琳「そうなのね・・・。その速さはどうやって身に付けたの?」
一刀「体に『重り』をつけてというのをやってたけど・・・。」
華琳「何キロくらいまで付けてたの?」
一刀「今は・・・3.5ぐらい、かな?」
華琳「さんごーって?」
一刀「ん?3.5tだよ。」
フリーズ中・・・・・・・・・。
一刀「お~い、華琳。どうした~?」
華琳「あ、ああ、あり得ないでしょ!?」
一刀「某マンガだと重力100倍、約6tで修行したらしいよ?」
らしいよって・・・貴方って人は・・・。
華琳「愛紗とかは知っているの?この事・・・。」
一刀「一応は・・・。ん?」
華琳「?どうしたの?」
一刀「あそこに居るの・・・麟じゃないか?」
華琳「あら。」
麟「・・・・・・。(じぃ~。)」
ずっと仕合を見ていたのかしら?
麟「じぃ~・・・・・・。」
擬音を言い始めちゃったわ!な、なんか指なんか咥えて!
華琳「・・・一刀、暫し休憩しても良いかしら?」
一刀「ん?・・・あ、あぁ。いいよ。」
華琳は”絶”を仕舞って麟に近づく・・・。毎回気になるのだが何処に仕舞っているんだろうか・・・。
華琳「麟、何か気になった事とかある?」
華琳が麟の目線と同じに屈み、優しく問い掛ける。
麟「なんで力を抜いたの?」
華琳「常に本気で戦っていては、いざっていう時に本領を発揮出来ないでしょう?・・・だからよ。」
麟「・・・へぇ~。だけど、何回か動きが見えていなかったの?対応が少し遅れた様に見えたよ?」
よく見えてるわね・・・。あの動きを見えているって事は・・・。『彼』の血を継いでいるのね・・・。
一刀「?」
華琳「はぁ・・・。でも、あそこまで行けるかしら・・・この子。」
一刀「じゃあ一度さ、怜と手合わせしてみるか?」
一刀が麟にそういうと零れんばかりの笑みで頷く。そして・・・。
麟「ちゅ・・・。」
華琳とその場で立ち会っていた全員がギョッとした。
一刀「り、麟!?」
麟「えっと、怜ちゃんがやってるのを見たからやったんだけど・・・ダメかな。」
一刀「え「「ダメー!」」・・・っへ?」
蓮華「うっ/////////」
華琳「べ、別に私は子供に・・・ましてや麟に嫉妬なんてしてないんだからね!?」
朝の訓練は終わった。
秋蘭「華琳様。今日のご予定は・・・。」
今、私は私室で束の間の休息をとっている所なのだけれど、何か無いと暇よね・・・。
華琳「今日は麟とゆっくり居ようかしら・・・。」
何か起きないかしら・・・。
それにしても、怜ちゃんは一刀の血も受け継いでいるのよね・・・。私の麟と一回手合わせてみようかしら。
くぃくぃっ―。
麟「お母さん、お母さん。怜ちゃんと怜ちゃんのお母さんが戦ってるよ?」
華琳「え?それは本当なの、麟。」
麟「うん、ホントだよ。見に行こうよ。」
華琳「え、えぇ。そうしましょう。秋蘭、付いて来なさい・・・。」
秋蘭「御意・・・。」
愛紗と怜ちゃんが仕合をしていたのは陣地から程近い場所でやっていたのだが・・・。
華琳「あれがそうなの?」
麟「うんっ!」
愛紗のまえに居るのは・・・怜?髪の色が金色になってるのだけれど、いいのかしら・・・。
秋蘭「良いのではないでしょうか・・・。」
一刀「あのままじゃ愛紗はやられるぞ・・・。」
えっ!あの愛紗が・・・?!
凪「愛紗様の『氣』が徐々に減り始めました、が。」
華琳「が?」
凪「怜ちゃんは一向に減る気配が無いです。むしろ増えている感じです。」
一刀「(あの状態に引っ張って行ける愛紗が凄いけど、スピード・パワーで後れを取ってるのか、愛紗は・・・。しかし、あの氣はやっぱり凄いな。)・・・麟もあぁなるのか・・・?(ボソッ)」
私の子供もああなると、どうなるかしら・・・。
麟「?」
怜ちゃんに続いて私の子も訓練したらこうなるのかしら。
華琳「一刀、麟と訓練しなさい。」
一刀「な、ななんだよいきなり!?」
華琳「この子を強くさせてあげないとこの戦いに生き残れないかもしれないからよ。・・・私の過去の二の舞になって欲しくないから・・・、ダメかしら・・・。」
一刀「そ、それはそうだけど・・・。麟自身かな、まずはやる気から・・・かな。」
華琳「麟、怜ちゃんみたいに強くなりたいわよね?」
麟「うん!なりたい!!」
目をキラキラさせながら一刀を見ているわね・・・。一刀が折れるのはまだまだこんなもので無いわよ・・・。
一刀「そんな目で俺を見ないでくれ、分ったよ。降参だ・・・。」
あ、あっさり折れたぁ~~ッ!!・・・まあ以前からあの子にだけ甘いような気がするのよね。
凪「愛紗様が!」
愛紗がやられたとなると、一刀が出なきゃじゃないの?
一刀「やれやれ・・・。やるか・・・。」
――――――――――――――――――――――――
一刀「か・・・ん、お・・・て。」
華琳「んぅ?ああ、一刀・・・。」
なんで一刀がここに?それにここは・・・。
一刀「お、起きたな。心配したぞ~。」
こ、これって!?//////
華琳「あ、貴方は何をっ・・・!」
一刀「急に動いたら・・・。」
ふらッ――――。
華琳「え?」
一刀「ほら、言わんこっちゃない。俺が怜に近づいたらすぐ気付いてくれたみたい。」
これだと一刀が私をひ、膝枕している事に・・・///
一刀「ん?なんで顔を赤くしてんの?」
・・・・・・・・・はぁ~・・・。やっぱりこの鈍感!
華琳「な、何でも無いわよバカ・・・//////」
このバカ、鈍感。なんで貴方はこう・・・。でも、これはこれで彼らしいか・・・。しかし、なんで。
華琳「なんで私は・・・?」
一刀「う~ん・・・多分だけど、俺の『氣』に中てられたんじゃないのかなって・・・そう思ったんだ。」
華琳「確かに、『あの頃』に比べると天と地よ?」
一刀「あぁ、確かに・・・。あの頃は良く生きられてたなと未だに感じるよ。」
華琳「あ、ところで怜は?」
一刀「普通の状態に戻った途端、気を失ったよ。氣を使い過ぎたみたいだね。」
麟「あー!!」
二人「「っ!?!?」」
麟「ずる~い!!お母さんばっかり、私にも寝かせてよ~お母さん!」
華琳「ま、まだ10年早いわよ!!」
麟「10年ってどの位?」
華琳「・・・え~・・・っと。」
麟「隙あり!!」
華琳「なんの!!」
一刀「おいおい、華琳・・・麟。」
華琳「はぁはぁはぁはぁ・・・。」
麟「お母さん・・・いい加減、諦めてください・・・。」
一刀との時間は渡さないわよ・・・。
一刀「あのさ華琳。麟に譲ってあげなよ・・・。」
華琳「・・・え?」
麟「お父さん・・・。」
華琳「・・・・・・・・・。ふん、いいわ。」
麟「やった!初めてお父さんに膝枕して貰えるわ!!」
一刀「(華琳・・・。)」
華琳「夜・・・覚えてなさい。(立ち去り際に・・・。)」
一刀「(はわわわわわ・・・。)」
麟はそういえば、真名は決まって無かったわね・・・。
華琳「どうしてくれようかしら・・・。」
その夜、一刀と華琳の声が途切れたのは明け方になってからだった・・・。
三国:最初のゲストは華琳と麟ちゃんです!
麟:どうも~、曹麟で~す。
華琳:曹操です、夜露!
三国:なんか違う気がするんだけど・・・。
華琳:気のせいよ、気のせい。さて、今回は私達の話だった訳だけど、書いてどうだったの?
三国:華琳のイメージを崩さずに書くのが大変でした。
華琳:へぇ~私を書くってそんなに大変?
三国:慣れていないだけです・・・とりあえずニコヤカに笑いながら『絶』を構えないでください。
華琳:ち。
麟:私は~?
三国:凄く書く易かったです!(びしっ!)
華琳:ピキッ!
一刀:遅れた、ん?華琳・・・どうしたの?
華琳:え?!えっとこれはその~何でも無いわよバカ!(ブオン!)
一刀:三国!しゃがめ!!
三国:へ?っ!?!?!?!?!?!?!?!?
三国:あっぶなぁ~。
華琳:死ねば良かったのに・・・。
愛紗:次回は我々だ、怜。
怜:はい、お母様。
愛紗:怜、これを読んでくれ・・・。
怜:次回もサービスサービスぅ!
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同着とは・・・、聞いていませんぞ~!!
近いうちに愛紗√は書きますので、どうかお待ちください!!
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