No.225921

真・恋姫夢想 ある金木犀の秘密日記

狭乃 狼さん

思いつき。

だからドン引きしないでくださいねw

桂花が好きな人、怒っちゃやーよ?w

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2011-07-02 20:45:36 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:14061   閲覧ユーザー数:11328

 「死ねこのお馬鹿!変態!全身精液の肉欲獣!全自動孕ませ機!歩く性欲!人の皮を被ったケダモノ!あんたの吐く息吸うだけで妊娠するでしょうが!近くに来るな!私に二度とその顔見せるんじゃない!!」

 

 ばっっっったん!!

 

 これでもかというくらいの罵声をそいつに浴びせ、自分の部屋の扉を思い切り閉める。そして大きく息を吐き、思わず一言、私の口からこう漏れた。

 

 「……はあ。……気持ち良い……(ぞくぞく)」

 

 あいつを散々なじり倒す、考え付く限りの悪口雑言。それを正面からぶつけられたときのあの男の顔を見ていると、背筋を最高の刺激が駆け上って行く。体はどんどん火照っていき、頭はだんだん真っ白になる。あの落ち込む顔を見ているだけで、思わず達してしまいそうになる。

 

 「……華琳さまのお仕置きも最高だけど、あいつを罵るこの快感はまた違う意味で格別だわ……」

 

 私の名前は荀彧、字を文若。真名は桂花。

  

 魏王曹孟徳こと、華琳さまにお仕えする軍師の一人。敬愛する華琳さまの覇業をお助けするべく、その配下となって幾日。良い策を献策しては閨でご褒美を頂き、わずかな失敗を(わざと)犯しては、閨でお仕置きと言う名の、私にとってはこれまたご褒美をいただく、そんな毎日。

 

 けど。

 

 そんな華琳さまからいただくご褒美とは別に、私を虜にして仕方のない、最高の快楽がある。それは、北郷一刀という男を徹底的に罵倒し罵ること。

 

 北郷一刀。

 

 華琳さまの部下である警備隊長を勤める人物。あいつに初めて出会ったのは、私がまだただの食糧管理官でしかなかった頃。兵糧の収集状況をまとめた報告書を、あいつが華琳さまに言われて取りに来た時。もともと男嫌いだった私は、いつもほかの男にしているように、これでもかというぐらいの罵声を浴びせた。そして、初めて味わってしまった。

 

 あいつが落ち込むその顔を見て、全身に雷が落ちたかのような、最高の快感を。

 

 それからというもの。私は毎日あいつを罵倒し罵り、時には落とし穴などを掘ってあいつを罠にはめたりして、落ち込んだり怒ったりするあいつの反応を見ては、華琳さまとの情事では味わえない、その最高の快楽を味わっている。

 

 これは、そんな私がつけている日記の一頁。今回はちょっとだけ、特別に、見せてあげるわね。うふふ♪

 

 

 

 或月或日。

 

 今日は私の政務の手伝いを、華琳さまから言いつけられた北郷。私の正面に机を置いて、黙々と竹簡の山と格闘している。

 

 「ちょっと!次の資料はまだ片付かないの!」

 「も、もうちょっと待ってくれ。あと少しで片付くから」

 「あ~、もう!本当にとろいわねあんたは!そんな竹簡の一つぐらいすぐにできるはずでしょうが!」

 「・・・・・・ごめん」

 

 しゅん、と。私の言葉で落ち込む北郷。・・・・・・いいわあ~。ぞくぞくする♪これだからこいつをなじるのはやめられないのよね~♪

 

 「謝ってすんだら兵士は要らないの!落ち込んでる暇があったら手を動かしなさいよ!」

 「は、はい!ただいま!」

 

 そうして再び黙々と。黙って仕事に集中する北郷。……よし、今度はと。

 

 「・・・・・・ちょっと。ここまた間違えてるわよ!計算が二箇所と誤字が三箇所!しかも前に指摘したのと同じところじゃあないの!ちょっとは学習能力無いの、この種馬は!」

 「あの、種馬は今は関係ないんじゃあ「なんか言った?!」・・・いえ、なんでもないです。ごめんなさい」

 

 ぎろ、と。ちょっと反論しようとしたところを一睨みすると、北郷はその目を私からそらして頭をさげる。・・・ほんとうに情けない男。でもまあ、だからこそいじりがいがあるというか、私のこの嗜虐心をそそるんだけど♪

 

 「まったく。ほんとうに情けない男ね。もういいわ。華琳さまには私からうまく言っておいてあげるから、あんたは凪たちと警邏に行ってきなさいよ。・・・そろそろそんな時間でしょうが」

 「え?あ、もうそんな時間か。・・・じゃあ、桂花。後頼むな?」

 「わかったからとっとと行きなさい。華琳さまにはちゃ~んと、言っておいてあげるから。・・・・・仕事中に襲われて政務になりませんでしたって」

 「ちょ!事実無根な捏造は勘弁してください!」

 

 冗談に決まってるでしょうが、と。そういって最後に北郷のやつをからかってから、私はあいつが部屋を出るのを見送った。そして。

 

 「・・・・・・・・・・・はあ。もう、だめ。我慢、できない」

 

 書類仕事も早々に、私はそのまま、寝台にもぐりこんだ。さっきまでのあいつの顔。それを布団の中で思い出しながら、一人身悶えた私だったりした。

 

 

 

 てな感じだけど、どうだったかしら?え?布団の中で何をしたのかは書かないのかって?・・・ばっかじゃないの?そんなこと書くわけないでしょうが。何考えてんのよこの変態ども!あーいやらしい!

 

 と、まあ。どっかの種馬にに向けるような言葉はさておいて。

 

 

 日記の他の内容については、まあ、希望があったらそのうちまた、見せてあげなくもないわよ?とはいえ、あんまり細かく書いちゃうと発禁くらいかねけどね♪

 

 え?なに?実際のところ、北郷のことはどう思っているのかって?・・・・・・おしえたげない♪くす。

 

 まあ、一つだけ言える事は、あいつは私にとって大事な存在だってことね。ええ、とってもとっても、大事な存在。

 

 

 私のこの嗜好を。

 

 

 華琳さまの前で見せるそれとはまったく逆の、普段は隠しているこの想い。

 

 

 

 嗜虐。

 

 

 

 最高よね?ドSって♪うふふwww

 

 

 

 

 ~えんど~

 


 
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