常にぐだぐだな状況で進んでおります。
注意していても誤字脱字も多々あるかと思いますが、気晴らしに読んでくだされば幸いです。
「今さらですけど、何もあそこまですることないんじゃないですか?」
「はわわ、そうでしゅよ。何も全員殺さなくても」
「そうだ。それにおぬし達の実力なら、殺さない方法もあったはず。それを、全員殺すことなかろう」
「貴女方の指図は受けません。それに彼等はさんざん命を弄んだのでしょう?なら当然の報いです」
「瑪瑙の言う通り。どんな理由であれ、罪のない命を奪う理由にはなりません。それに、罪にはそれ相応の対価を払うべきです」
「そ、それでも、あれはいくらなんでもやりすぎです。彼等もやり直す機会を与えてあげるべきです」
「…彼等に殺された者達の家族はそれを望むのか「ぐっ、しかし、お主達のやっていることも」…ああ、結局のところ彼等と変わらない事は百も承知「なら」…それでは、君達は彼等の所業を見逃すのか? 」
「違います。私達はみんなが幸せに暮らせる世界にしようと」
「違わないさ。君達と俺達がしたことは結局のところ変わらない。他者の幸せのために誰かを不幸にすることには変わらない」
「あわわ、そんなこと有りません。桃香様は誰かを不幸になんか絶対にしません」
「そうです。桃香様が誰かを不幸にするなど絶対にあるものか!!」
「なら…証明して…みればいい…一刀は…あくまでこの世界を…破壊するか…安定させるか…ただそれだけの為…に居るんだから」
「ええ、黒耀の言う通り。一刀の自業自得とはいえ、こんな面倒な仕事を引き受けなければならないなんてね」
「珠凰、黒耀、一応か…曹操が生きている限り安定させる方向になんだが」
「貂蝉から話は聞いています。彼女があの人の妹に似ているのが理由と…駄目ですよ、きちんと見定めないと」
「ええ、それに、私達が認めない相手と浮気は許しませんからね」
「………わかったよ。という訳で、劉備さんの器を6…50日の間見させて貰います。ああ、嫌といわれてもこちらが勝手に見させてもらうのでそのつもりで」
「…貴様等のような輩を桃香様に近付けさせるわけなかろう」
「関羽さんといいましたか。一刀に手も足も出なかった人がなに言っているんですか?それに、一刀が言った筈です。『勝手にみさせてもらうと』貴女方の意志なんて聞いていません(まぁ、今回は特例みたいなものですが)」
「私の器がふさわしくないを分かったらこの世界はどうなるの?」
「別に…どうもしない…一刀は…ただ見定めるだけ…安定するときに…消滅する道を…この世界が選んだらそのとき…」
「一刀はこの世界を破壊するでしょうね。ああ、もちろんこれから生まれるであろう世界は切り離した上で、ですが」
「あぁ、その準備は一応他のみんながしているはずだからな」
「私の行動で世界が壊れるなんて」
「はわ!!桃香様、違います。桃香様ではなく、えっと、毒炎さんの話だと、安定するときにどうなっているかであって」
「あわ!!桃香様自身の行動だけでどうにかなるわけじゃありません」
色々と混乱し始めている劉備達であったが、そんな中であっても一刀達はそれを観察するだけで、こくに必要以上の話をすることはなかった。それは、一刀がある程度劉備に対して判断を終えていることを紅鳳達が察しているからである。
「と、とにかく、これからも宜しくお願いしますね」
「…50日の間宜しく。先ほどの言葉の答えを聞かせてくれることを期待してみるか」
「ふんっ!!望むところだ」
「愛紗ちゃん、私に言ったんだと思うんだけど」
「…愛紗さん」
その後、一刀達は劉備にくっついていき、常に観察(ストーカー?)し、時折黄巾党の討伐を言われるが『俺達の仕事じゃない』と断るたびに関羽から『ただ飯ぐらいか!!貴様等は』(実際は世話になっていない)と武器を片手に追い回す光景が40日ほど続いたある日
「…断罪者!!ならびに扇姫達何所に行った!!桃香様の部下になったのなら少しは仕事しろ!!」
「あんな事いってますが、私達劉備の部下になったつもりはないのですが?」
「珠凰…確かにそうね。ただ一刀が劉備を見定めるためにくっついているだけなのよね」
「全く、彼女は自分の主を見定めるイコール主君か決めると勘違いしているのでしょうね」
「そうだな。人の話を聞いていなさそうだったからな…黒耀少しは手加減してやれ」
「嫌…一刀に手を出そうと…する女性に…手加減するつもりはない」
「あわわ!!…やったことないのに、どうしてこんなにお強いんですか」
「はわわ!!雛里ちゃん頑張って」
「こういうものは根本的に変わらないものだからね」
「そうね。けど、朱里ちゃんや雛里ちゃんもすごいと思うわよ」
「ええ、こんな小さいのに「私達はもう大人です!!」…そうだったわね。けど、実質2人でこの街を支えているんだからたいしたものよ」
「紅鳳様と珠凰様の妹君になんとなく似ているわね」
「…そうかな…とても似てると…思えないけど…(大人ぶるところは)似てるといえば…似ている」
「櫻煌か…うんホント(大人ぶる所なんか)よく似ているな」
関羽が懸命に探している中、庭で対局中の朱里(雰囲気が櫻煌に似ているため直ぐに打ち解けた)たちと会いどうせならと黒耀と対局を始めた。が、相手にならず朱里、雛里共々30連敗中である。
「…負けました。それにしてもどうして皆さんこんなにお強いんですか?」
「それは、私達一応王国の守護を任されているから、力だけでなく戦略に長けていないと」
「…うん…王国を守護でき…なかった時代が…あったから」
「お二人は分かるんですが、どうして紅鳳さん達もあんなにお強いんですか?」
「星覇母様が、国を治めるなら民を守る為にも戦略も力も誰にも負けないぐらいにならないと教えられまして」
「ええ、それはもう地獄のような特訓でしたね」
「はわわ、一体どんな訓練なんですか」「あわわ、気になります」
「気にしないほうがいいぞ。聞いたら絶対後悔するから」
紅鳳達の訓練に興味をわかせる朱里たちだが一刀の言葉に周囲がうなづくのを見て、怖気づき始める。とそこへ『貴様等、いい加減桃香様のために働かんか!!』と関羽の怒鳴り声が近づいてくるのを感じた一刀達は
「やれやれ、俺達は劉備の為に働くつもりはないと何回言ったら分かるんだろうな」
「無駄だと思いますよ。頭固そうですし、何より劉備さんが天下を取るべきとしか考えていませんから」
「それは何所も同じだろう」
「見つからないうちに行きましょうか。朱里ちゃん、雛里ちゃんまた暇なときに誘ってね」
「というよりも、桃香様を見ていなくていいんですか?」
「しょうでしゅよ。桃香様をみに来たんでしょう」
「それくらいで…かまないで…それに、見てなくても…劉備さんの行動…手に取るようにわかる」
「はひっ。それじゃ、今桃香様は何をなさっていますか」
「書類の量にげんなりし、今は街を散策中…といった所かしら」
「いくら桃香様でも政務から逃げるなんて………ありえません」
「今えらく…間があった…少しは…思っている」
「はわ、朱里ちゃん心配だから確認してこようよ」
「うん、それじゃ皆さんまた…あれ、北郷さん達は何所に」
「あれ、さっきまでいたのに」
劉備の様子を見に行く為、一刀たちに話しかけようとしたが、すでにその姿はなく、あたりを探し始めるとそこに怒りのオーラを纏わせた関羽がやってきた
「おお、朱里に雛里ではないか。全く仕事をしない断罪者達を見なかったか」
「彼等の仕事はしていると思いますが…それから一刀さん達なら先ほどまで…」
「どこがだ!!政務も訓練も全くしない…それより誰だ、その一刀というのは」
「え、えぇーと断罪者さんのお名前ですけど」
「…何故お前達がやつらの名を呼んでいるのだ」
「はわ、それは、10日ほど前から呼んでいますが…なんでも、紅鳳さん達の妹さんに雰囲気が似ているとかって…一刀さんはなんだか小動物的なところが気に入ったとかで名前で呼ぶことを許してくれました。ただ、紅鳳さん達の前だと名前ではなく苗字で呼ぶようにきつく言われましたが」
「何だその苗字というのは!!」「あわわ、私達で言うところの姓のことだそうです」
「そもそも、どうして主である桃香様よりもお主達のほうが先に呼べるようになるのだ!!」
「そんな事知りません!!」「そうですよ!!そんな事一刀さん達に聞いてください」
「ぐっ、それもそうだな。それで、おぬし達は何をしていたのだ」
話題が変わると同時に今までの空気がなくなった。が、朱里たちが庭先で何をしているのか聞くと別の意味で怒りがわいて来た。
「私達は一刀さん達と少し休憩していたんです。が、桃香様が執務室にいないというので見に行こうとしたら、一刀さん達の姿がなかったんですけどね」
「はい。まぁその直前に愛紗さんの怒鳴り声が聞こえたので、まぁ逃げたのかと」
「…いま、なんと言った「え、ですから愛紗さんの怒鳴り声で…」いや、その前だ。桃香様が執務室にいない」
「はい、私達とここにいたのにどうしてそれが分かるのか気になって、朱里ちゃんと見に行こうという話になって…あの、愛紗さん…」
関羽のかたがプルプルと震え出し今にも爆発しそうな予感がした2人は少しづつ後退りし、関羽から距離を取り出した。そしてついに「桃香様!!何しておられるんですか!!」そんな叫び声がこだました
「はわわ、雛里ちゃん急いで桃香様の所在を確かめないと」
「あわわ、うん。急がないと愛紗さんの雷が私達に落ちる前にどうにかしないと」
一方一刀達は朱里たちと関羽とのやり取りを物陰に隠れてみていた。そして誰もいなくなったのを確認すると
「朱里ちゃんも雛里ちゃんも私達がいなくなると一刀を名前で呼ぶなんていい度胸しているわね」
「紅鳳姉様の言う通りです。が、それよりも関羽とかいうやつの方が許せません。一刀の名前を勝手に呼んだんですから」
「それについては珠凰様と同感です。全く、自分達の流儀を押し付ける割にはホイホイと人の名前をいうなんて…どうしましょうか黒耀」
「彼女の…食事に痺れ…薬と…感覚消失…の薬を混入…しようか?」
「黒耀、感覚消失はやめておけ、後が面倒だ。それより、あそこまで劉備のことが好きなんだから、性転換薬にしておけ」
「…4日ぐらいしか…ならないけど…いいの」
「それは、面白そうですね。黒耀お願いします」
「ほぉ、一刀の世界と同じ男性になるのか面白そうだ。やってやれ黒耀」
「紅鳳様王族としてその発言はどうかと。あと、珠凰様言動が素になっていますよ」
「いいではないですか?」「すまん、瑪瑙。けど、私達しかいないんだからいいだろう」
「お前達、まとまった事だし劉備観察に出かけるか」
一刀の言葉に全員が頷き、劉備がいる街にむかう。そのころ朱里と雛里は執務室にいない劉備を探すのし四苦八苦していたが、紅鳳達の言っていた事を思い出し、急いで街に鈴々を向かわせた。その劉備はというと、街の子供と遊んでいた。まるで、ストレスを発散するが如く
「ねぇねぇ、劉備様次はこれで遊ぼうよ」「何言っているのよ。次はこれで遊ぶに決まってるじゃない」
「みんな、少し落ち着いて…それじゃ、これで遊びましょうか」「「「はーい」」」
「子供は元気ですね…しかし、あれもあの元気を政務に少しは回せないのかしら」
「無駄ですよ紅鳳姉様。あれの周りは甘やかす人が多いですからね。一度痛い目を見ないと無理でしょう」
「紅鳳様も珠凰様もあれ、あれ呼ばないで一応名前で呼べば…………………なんでしたかしら」
「瑪瑙姉様…が一番酷い…しかも…本当に忘れ…ている…確か…劉備だと…思う」
「思うじゃなくてそうだよ。にしても、人徳はあるが仕事をしないってホント王としは、駄目だろう」
「まぁ、民との触れ合いも大事ですけど、仕事をおろそかにしては意味はありません…一刀その当たりは彼女はどうだったのですか?」
劉備の動向を観察していたが、人徳だけで本当に国が成立つのか知りたい紅鳳達は一刀に聞いた
「比べるまでもない。劉備とあいつとでは天と地の差があるよ…あいつは仕事もしっかりとしていたし、民との触れ合いも大切にしていたからな。でなかったら、あいつを殺した俺に対してあそこまで敵意を向けないさ…街の様子は中の下といったところか、まそれも朱里ちゃんと雛里ちゃんが頑張っているんだろうが」
「あれは、必要なのでしょうか?多少?の人徳があるとはいえ、王にふさわしいかと聞かれると」
「否定せざる得ません。一刀、残り20日といわず、今すぐはなれましょうよ」
「朱里さんと雛里さん、一応張飛ちゃんはまぁ認めてもいいですけど…あの2人を認めるのは難しいと思います」
「俺もそう思うが、仕事だし仕方ないだろう。それにしても、本人には一応王としての資質はあるが、現実を知らなさすぎる。まぁ、関羽あたりが見せないようにしているのだろうが…現実を知らずして王として認めるわけにはいかないといった現状での評価だろう…迎えが来たようだな」
一刀達が各々劉備に対する評価をしていると迎えらしき人物を見つけた。迎えの人が柳眉を見つけると城に連れてもとい連行されていった。その後、城からは関羽の怒りの声と劉備の悲鳴が木霊す事になった。
それから数日後の夕方、一刀達は朱里と雛里に街を見た感想と改善点等を話しながら、庭でお茶をしていると劉備がやつれて現れた
「一刀、あれはなんでしょうか?」
「紅鳳、かなりやつれているが、たぶん劉備だろう」
「えぇーそうかな。とてもそうは見えませんが」
「珠凰様言葉使いが元に戻りかけていますよ。けど、本当に劉備ですか?何所かに売っている干物かと」
「瑪瑙姉様…干物というより…枯葉………?」
「み、皆さん酷いですよ。それと、黒耀さん枯葉ってどういうことですか!!しかも疑問系だし」
「あわわ、朱里ちゃん落ち着いて。…桃香様こっちに来てとりあえずお茶でも飲んでください」
ゴクッ!!ゴクッ!!ゴクッ!!ゴクッ!!
「ハァ~、なんだか癒されるよぉ。雛里ちゃんありがとう。それにしても変わった味のお茶だねぇ」
「(水分を補給しただけで戻るって…海月か?)それは、俺が持ってきたお茶だし」
「(海月ですか?)こっちのお茶もいいのですがやっぱり一刀の入れたお茶が一番です」
「(海月かぁ)ええ、飲むだけでなんだか落ち着きますから」
「(海月ですね)なんでしたら、少し分けましょうか?」
「海月…うん今度から…海月って…呼ぶ」
一刀達が心の中で思っていたことを黒耀は普通に声に出し、あまつさえそれを呼び名にした。しかも、良いのか聞くのではなく決定事項として。しかも、その意味を聞いた劉備は怒るわけでもなく逆に『いいかも』と頷いている横で朱里と雛里は呆れかえっていた
「黒耀さん頼みますからそういうことは出来るだけ声に出さないでください」
「はい、特に桃香様は本気にしてしまいますから」
「本気…だけど…何か…問題でも」
「あぁ、まぁいいんじゃないか。本人も気に入っていることだし」
「はわ、よくありませんよ~。愛紗さんが知ったらまた雷が落ちます」
「あわ、それも、私達を巻き込んだ形で」
「うふふ、まぁ、がんばって、朱里ちゃん、雛里ちゃん」
「あぁ、私達がいるときは慰めてあげるから」
「「それは嬉しいですけど!!愛紗ちゃんを怒らせないでくださ~い」」
朱里と雛里の叫びと共に夜が更けていく。そして一刀達は街の宿屋に帰っていった。
そして、劉備と関羽が一刀達に認められないまま80日(劉備が街に戻ってから60日)が経過し、旅立つ日のこと
「お世話になってないけど、お世話になりました」
「ええ、関羽さんはうるさかったけど、朱里ちゃんと雛里ちゃん、鈴々ちゃんまたね」
「たしかに、朱里ちゃん、雛里ちゃん、鈴々ちゃん今度はおみあげを用意しておくから」
「意外と楽しかったわ。またね、朱里ちゃん、雛里ちゃん、鈴々ちゃん」
「うん…また…朱里ちゃん…雛里ちゃん…鈴々ちゃん」
「なんだか、余りお話してないきがするけど、今度あったときは絶対認めさせて見せます」
「にゃははは、お兄ちゃん、また遊ぶのだ」
「少し寂しくなりますが、か…北郷さん達に言われたところを少しでも改善して見せます」
「あわ、寂しくなりましゅ」
「ふん、仕事をしない人間がいなくなり清々する。それに、これから黄巾党を本格的に叩くというときにこそお主達の力がいるというのに、いなくなるとはほんとに迷惑だ」
「そんな事俺達の知ったこっちゃない。いい加減行くか」「「「「はい」」」」
約1名が不機嫌のまま一刀達は次の場所に向かった。そこで一刀は最初にした約束等を後悔することになるが、本人は気が付いていないのである
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もし恋姫無双にこんな設定があったらと書いてみました。
世界の守護者の一人である一刀が外史と呼ばれる三国志の世界で魏・蜀・呉の人々と触れ合い?ながらその世界が破戒するのか、それとも存続するのかを見定めていく物語です。基本中立的な立場からどの勢力にも属しませんが、一時的に属することはあります。
基本的に一刀に関わった女性は惚れますが、本人はいつものことなので相手からきちんとした気持ちを打ち明けられない限り気がつきません。