No.225117

真・恋姫無双 ~新外史伝第19話~

今回は、ちょっと内容が薄いような気がしますが・・

では第19話どうぞ。

2011-06-27 21:35:07 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:8584   閲覧ユーザー数:6706

ようやく、黄巾党の本隊を打ち破り、一部の見張り兵を残し、祝勝会をやっているのだが、やは

 

り、皆、ようやく戦が終わって嬉しいのか、よく飲んで食べていた。

 

璃々は、蒲公英と朱里と3人で仲良くやっており、翠は食事に夢中で、星は霞と酒談議に花が咲い

 

ていた。

 

そして一刀と紫苑と2人で静かに飲んでいた。

 

「やれやれ、やっと一段落ついたか」

 

「お疲れ様でした、ご主人様」

 

「でもこうやって、2人で酒を飲むのも久しぶりだな」

 

「そうですね、さすがに行軍中や戦いの時は、飲むのは控えますからね」

 

と言っていると星と霞がやって来て

 

「主、ここにいましたか」

 

「一刀、紫苑、一緒に飲もうや」

 

4人で飲みはじめたが、ところが、一刀以外の3人が酒が滅茶苦茶強く、かなりのハイペースで飲

 

んでいた、そして皆、酔いはじめたのだが、よく見る紫苑の顔がかなり官能的な表情になってきて

 

いた。これは一刀が結婚してから、気付いたのだが、紫苑は酒に酔い、この表情になると、普段以

 

上にあっちの方が強くなり、一刀が次の日の朝、太陽が普段と違う色見えてしまうほど、絞り取ら

 

れてしまうのである。

それを見て、一刀は身の危険を感じたが、ところが今日は、これに星が絡み付き、

 

「さて、主、今日の褒美を頂きたいのですが?」

 

「あら、星ちゃん、正式にご褒美を貰うのだったら、涼州に帰ってから言わないと」

 

星の褒美の要望に、紫苑は分かって牽制したので、星は

 

「紫苑、よいではないか、今日1日、主を貸してくれぬか」

 

「あら、私も長い間、戦のせいで空いていたから、譲れないわよ」

 

と言っていたが、この会話が全て一刀に聞いていたので、この場から逃げようとしたが、するとす

 

でにぐでんぐでんに酔っている蒲公英と朱里がやって来て

 

「ご主人様~、星お姉さんだけ、贔屓しないでよ~」

 

「しょうですよ~、私たちを無視しないくださいょ~」

 

この2人は、すでに出来上がっており、璃々はこの2人に潰されて、すでに寝てしまっていた。

 

そして更に

 

「私だけ、のけ者にしないでくれよ~」

 

と何故か泣き上戸になっている翠もやって来て、一刀は逃げるに逃げられない状態になっていた。

 

それを見ていた霞が

 

「ハハハ、あんたら面白いな~、それやったら酒の飲み比べで勝負したらどないや」

 

提案すると、紫苑や星はもちろん受け、すでに酔っている翠や蒲公英、朱里までが、勝負を受けた

 

が、そんな中、一刀は

 

(「これって俺の意見、全く聞いてくれてないよな」)

 

とぼやきつつも、すでに諦めモードに入っていた。

 

そして勝負して、しばらくすると朱里が

 

「はわわ~、ご主人が5人くらいいましゅ~」

 

と言って酔い潰れ、そしてその後に蒲公英が

 

「ZZZZ~~~~」

 

疲れと酒のダブルパンチでダウンしてしまった。

 

翠にあっては、星の言葉の羞恥心プレイと酔いが回ってしまい、これもダウンしてしまった。

 

さすがにこれを見かねた一刀と霞は、璃々も含めた4人を取り敢えず、寝台まで運びに行った。

 

そして紫苑と星は、そんな中、勝負を続行していたが、

 

「なあ紫苑、一つ提案があるのだが?」

 

「あら、乗ってもいいわよ?」

 

「まだ何も言っていないのだが…」

 

「言いたいこと分かるわよ、だから先に譲るから、終わったら呼んでね」

 

紫苑は笑顔で、その場を離れ璃々の様子を見に行った。

 

そして皆を寝かせた一刀と霞が帰ってくると、星しか居なかったので、一刀が

 

「紫苑なら、璃々の様子を見に行きましたが」

 

そしてちょっと恥ずかしい顔をしながら、星が

 

「主…、少しお話が…」

 

と声を掛けてきたので、霞が

 

「あ~、うちは他の者と飲んどくから、2人で行ってらしゃい~」

 

と冷やかしながら、その場を離れた。

そして、一刀と星は、一刀の陣幕へ移動した。

 

陣幕に入ると星が

 

「主、この乱が始まって、最初の戦いの時を覚えていますか?」

 

「ああ…」

 

「正直言って、あの時、私は戦いが終わったら、軍を離れようと思っていました、主を主君とする

 

器ではないと」

 

「しかし、私を助けに来た後、主が私を叩いた時に言ってくれました、「一軍の将として失格」と

 

いうあの言葉…」

 

「私はそれまで誇っていた武は、匹夫の勇でしか無かったことに気付きました、確か時には個人の

 

武が必要な時はありますが、一軍の将であるべき姿は兵の事を思いやり、そして全体を見渡す視野

 

が必要な事が分かりました」

 

「そして、その事に気付かされた主には大変感謝していますし、そして我が武を生涯、主に捧げる

 

と共に、我が身、我が心も主に捧げたいと思っております」

 

と星は思いを語った。

 

それを聞いた一刀は、

 

「こんな俺でもいいのか?」

 

「主、美しい花には蝶が集います、ならば私は、その集まっている蝶の中で一番になることを証明

 

しますぞ」

 

それを聞いた一刀は一つため息をついて

 

「ダメだな俺って、星みたいなかわいい女の子にここまで言わせて、こういうことは男の俺から言

 

わないといけないのにな」

 

「星、ごめんな、改めて言わせてくれ、星、大好きだ、そして気の多い俺だけどずっと一緒にいて

 

欲しい」

 

と言って一刀は星の身体を抱き締め、そしてキスをした。

 

すると星は驚き、そして目から涙が出てきていた。

 

「……主、嬉しくて、涙が止まりませぬぞ……」

 

「星、こっちへ」

 

星を寝台に連れて行き、こうして2人は結ばれたのであった・・。

 

 


 
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