No.224916

恋姫外史・あるところに一刀第35話

アキナスさん

見えない糸により操られた者達

踊らされていると知らぬまま、事態は最悪の方向へ進んで行く・・・

2011-06-26 19:36:10 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:10299   閲覧ユーザー数:7779

蜀より逃げ帰った秋蘭達の報告は白蓮に衝撃を与えた。

 

「・・・で、でも」

 

白蓮の言葉を華琳が遮る。

 

「劉備が命令したとは限らない。その男の独断の可能性もある、と言いたいのでしょう?」

 

「ウッ!・・・」

 

図星を突かれて黙り込む白蓮。

 

更に華琳は続ける。

 

「例えそうだったとしても、それは押さえられなかった劉備の責任よ?第一、ここまでされて黙っているわけにはいかない。これはあなた個人の問題ではなく、国の問題なのよ?」

 

「・・・・分かってるさ、そんな事」

 

「だったら、これからやる事も分かっているはずよね?」

 

「・・・・・・・」

 

白蓮は押し黙った。

 

そして

 

「・・・戦の」

 

彼女は

 

「戦の準備を!!」

 

決断した・・・

 

 

こちらは呉

 

白蓮の所から共闘の依頼が届き、それに応じて戦う事を決めた孫呉の一行。

 

そして一刀は

 

「・・・スー・・・スー・・・」

 

寝息を立てていた。

 

「峠は越えたな。いつ目を覚ますかはまだ分からんが、もう心配ないだろう」

 

「「「「ハァーーーーー・・・」」」」

 

華佗の言葉に安堵する雪蓮達。

 

「・・・一刀、よかった・・・」

 

「もう!心配ばっかりかけて!」

 

「皆に知らせてきます!」

 

孫権は部屋を飛び出して行った。

 

「一安心ね・・・」

 

そして雪蓮は華佗に言った。

 

「華佗、悪いけど一刀が目を覚ますまでこの城に居てくれないかしら?」

 

「それは構わないが・・・」

 

「ありがとう」

 

そう言って雪蓮は部屋を出て行く。

 

そして

 

「・・・劉備、貴方は触れてはならない物に触れたわ。それは・・・」

 

 

 

 

雪蓮の目には

 

 

 

 

「小覇王の逆鱗よ」

 

 

 

 

燃えあがる炎が宿っていた・・・

 

そして呉軍の出立の日

 

「何でシャオだけ留守番なの!?」

 

小蓮が雪蓮に対して不満を露わにしていた。

 

「シャオ、貴方は一刀の婚約者でしょう?だったら一刀の側についていてあげなさい」

 

「・・・でも」

 

小蓮はまだ不満そうだ。

 

一刀を殺されかけた怒りを自分も蜀の者達にぶつけてやりたいのだろう。

 

「戦いが終わるまでに一刀が目覚めた時、一番に喜んであげなさいよ・・・ね?」

 

「・・・うん・・・」

 

小蓮もようやく首を縦に振った。

 

「任せたわよ」

 

そう言って雪蓮達は出陣して行った・・・

 

 

そして、雪蓮達は白蓮達と合流した。

 

「・・・白蓮・・・みんな・・・ゴメン」

 

恋は白蓮達に頭を下げる。

 

一緒に呉に行っておきながら、一刀が殺されかけた事をずっと悔やんでいたのだろう。

 

「恋、お前のせいじゃないよ。それに一刀、助かったんだろ?」

 

「・・・コクッ」

 

「なら、この話はそれでオシマイだ」

 

白蓮は恋にそう言って、雪蓮に向き直る。

 

「今回は、共闘の依頼に応じて貰って感謝する」

 

「礼はいらないわよ、同盟組んでるんだから当然だし、一刀の事もあるしね・・・」

 

「・・・そうか。ところでその・・・」

 

白蓮が言いづらそうにする。

 

「何?」

 

「その・・・一刀が婚約したと言う話を聞いたのだが・・・本当なのか?」

 

「ええ、うちの末っ娘が一刀の婚約者になったわ」

 

「・・・そうか」

 

複雑そうな白蓮

 

他の将も何人か、そんな顔をしている。

 

それに気付いた雪蓮は

 

「そんなに暗くならなくても、まだシャオが正妻って決まった訳じゃないし、一刀は貴方達を捨てたりしないわよ!」

 

バン!と白蓮の背中を叩いた。

 

「痛!・・・そうかな?」

 

「そうよ、心配ならこの戦いが終わってから一刀に直接聞けばいいじゃない?」

 

「・・・そうだな。そうしよう」

 

白蓮は少し笑って、そう言った。

 

 

 

 

 

そして魁・呉連合軍は進軍する

 

 

 

 

蜀軍の待ち構える決戦の地

 

 

 

 

白帝城へ・・・・・・

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです

 

いよいよ蜀と魁・呉連合軍との戦いが幕を開けます。

 

明らかに劣勢の蜀。

 

このまま連合軍に潰されてしまうのか!?

 

それとも・・・

 

それでは次回に・・・

 

 

 

 

 

 

 

「七鍵守護神(ハーロ・イーン)!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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