『逆襲の北郷一刀(主人公)』
俺には好きな女性が一人いる。
彼女は俺の周りに(そう・・なぜか俺の周りばかりに)居る、目立ち過ぎる女性達とは違い目立つような娘ではない。
でも、俺はそんな彼女の傍に居るとすごく落ち着ける。
だから今日、俺はそんな彼女をデートに誘おうと、この頃街で噂になっている芝居のチケット握り締め探し回っていた。
「この時間なら鍛錬室だと思ったんだけど・・何処に行ったんだろう?」
真面目なあの娘の事だ、今みたいな休憩時間も大方何かしらの自己修練を行っているだろう。なら『書庫』、『射撃場』、『馬舎』辺りが彼女居そうな場所の候補だな。
とにかく、休憩時間もそんな長くないんだ早く見つけないと。
俺がそんな事を思いながら、早足で廊下を渡っていると。
「はわわ~//ご、御主人様~待ってください~//」
「やあ・・朱里、どうしたんだい呼び止めて」
三国でも有数の軍師である諸葛亮ちゃんが、俺に話し掛けてきた。
正直、彼女を早く見つけたいので無視したい所だが・・俺も一応「公人」デートに誘うだけの理由で軍師である諸葛亮ちゃんを無視するわけにはいかず足を止める。
「そ、その・・しょの!!で・・でっ!!・・はわわ~//」
あーそういえばこの娘はちょっとテンパる所が有るんだったけ。
ううー・・話が長くなりそう。
「朱里、大丈夫だよ・・俺は急いでないから、ゆ~っくり落ち着いて朱里のタイミングで話していいよ」
「はっ、はい//」
さすが俺!一言で諸葛亮ちゃんを落ち着かせた。
しかも・・心の中は「早く終わらないかなー」一色で、なんも考えてなかったのに。
なぜか、すらすらと彼女を落ち着かせる見事な一言が!俺って口から生まれてきた神の子かも。
「ご主人様、つ、次のお休みの日・・一緒にで、デートしませんか」
「えっ・・」
それは・・諸葛亮ちゃんには悪いけど無理だ。
だって、俺は次の休みにあの娘をデートに誘う予定だから。
だから諸葛亮ちゃんのお誘いは・・。
『うん・・いいよ朱里』
『ごめん・・他に用があるんだ』
うん、下だな。
『うん・・いいよ朱里』←
『ごめん・・他に用があるんだ』
へっ?
「うん・・いいよ朱里」
「ほ、ほんとですかー//」
「ほんと、ほんとーほらー実は俺から朱里を誘おうと思って・・ほらコレ」
そういいながら俺は諸葛亮ちゃんにチケットをみせる。
でも・・ちがうんだー!!ちがうんだー!!手が口が勝手に!!!
「うわーこれってこのごろ人気の劇じゃないですかーもしかしてこれを私に」
「そうだよ・・一緒にいこ朱里」
「はわわ~//は、はいー!」
「あと、恥ずかしいのを頑張ってまで俺を誘ってくれてありがとね・・朱里」
「はわわ~//」
俺の最期の一言で諸葛亮さんは真っ赤になる。
あっ・・ちなみに俺の頭の中は。
あの娘を誘うはずが・・な、なんでこんなことになるんだ
なっ、感じで・・真っ白になってた。
この外史は、ハーレムエンドを目指し八方美人、悪く言えばジゴロ選択をし続けるプレイヤーにあの娘への純愛のため反逆し続ける?主人公(北郷一刀)の話である。
小ネタ1 ~場所移動~
「ああ・・あの娘なら今さっき鍛錬所に向かったけど」
「あ、ありがとう」
昼休み、俺は彼女とご飯を食べようと探していた。
あの娘の作ったお弁当は美味しいからな~俺が買ってきたこのお菓子と交換して貰おう~。
さぁ、鍛錬所・・鍛錬所・・鍛錬所・・っと♪
「ビッ(なにかを選択した音)」
~調理場~
「なによあんたー匂いにつられて来たの」
「へうう~ご主人様も一口どうぞ」
数行前の確認になるが、俺が居たのはなぜか「調理場」だった。
小ネタ2~お誘い~
「よっしゃああああああ!!」
俺は珍しく絶叫を挙げていた、なんとついに彼女を誘うことに成功したのだ。
何十回も彼女を誘おうとしたら、気づけば他の娘を誘っていたという異常な現実に阻まれ続けたが。
俺はついに彼女を誘うことに成し遂げたのだ!!
「ビッ(なにかを選択した音」
翌日
「へえ・・3人でデートとは一刀も偉くなったものね」
なぜか、待ち合わせの場所に曹操さんもいた。
いや・・まあ、俺が昨日の夜に誘ったのだが。
なにか、強制的な力によって。
数時間後
最悪だった・・。
今だ俺と遊び友達感覚の彼女は曹操さんが居ることにさほど気にしていなかったが。
曹操さんはなぜかその気だったらしく・・終始、雰囲気がぎすぎすしてた。
しかも、最期に彼女に。
「北郷君ってもてるね・・わたし邪魔だったかな」的な事といわれたあげく。
「私も応援するから、曹操さんを大切にしてあげてね・・」的な止めを言われた。
お、俺は君さえいればいいのにー!!
小ねた3 ~(なのに)最終回~
俺は辺境の異民族討伐のため、中央から離れる事となった。
敵は強大で、もしかしたら俺は死ぬかもしれない・・だから、その前に彼女に告白するつもりだ。
彼女の事を「愛してる」と・・。
この恋が実るという伝説の桃の木の下で。
「こんなところに呼んでどうしたの」
・・彼女が来たようだ。
そして、今日こそ俺の気持を言う!決める!!
俺の傍に居るべき唯一の人を!!
そう思い、俺は振り返る。
「な、なによあんた!!皆をこ、こんなところに呼び出して・・//」
「へうう~こ、ここってあの伝説がある場所だよねー詠ちゃん//」
「なっ!なっ!な、なんだ!!こんな所に呼び出すなんてー。ど、どういうつもりだ北郷//」
「あかん・・て、照れてなんもおもいつかへん。こーいう時ほど恥ずかしいから冗談の一つでも言いたいのになー//」
「華雄!霞!!な、何!!顔を赤めてるですかー。こ、こんなところにち○こ太守に呼ばれたぐらいで//」
「音々音も顔赤い・・でも、恋も赤い//」
「おっほほほ~なんですの、皆さん顔を赤らめて?」
「そ、そのーですね・・えーと・・ご、ごめん代わりに教えてあげて文ちゃん。私、風邪引いたみたいに頭がポカポカして//」
「ひ、姫・・(ごにょごにょ・・)そーいう事で俺も斗詩も顔を赤めてるんだ//」
「愛のこ・・は・・なっ//そ、そーですの・・。み、身分違い甚だしいですが、この袁本初!!承諾してあげますわ//」
「七乃、なにがどうなってるのじゃ?」
「一刀さんが色欲にまみれた暮らしをしたいらしいですよー」
「むー?色よく・・なんだそれはうまいのか」
「うまいかどうかはわかりませんが・・私たちずーと北郷さんと一緒に居られますよ//」
「おーそれは良い事じゃ~!!・・い、いや!・・しょうがないからつきあってやるのじゃ//」
「ハーレムにゅあ~!」
「「「たのしみだにゃあ~!!」」」
「ほ、北郷、この件には私は含まれてるだよな。地味だからって私だけ忘れてたとか後で言うなよ・・わ、私も覚悟してこんな所来たんだからな//」
「一刀、ちぃ達3人を一気に娶るんだからファンに恨まれるわよ~。まあ、それを覚悟でちぃ達を娶るんだろうけど//」
「ファンの人たち躊躇なく一刀を刺しにくるかもね~もし、きたら私たちが守ってあげるよ//」
「はぁ・・姉さん達、折角の場面(告白の)に無粋な事と言わないでよ~。と、とにかく迷惑かけるかもしれないけど宜しくお願いします//」
「ご主人様、私はもちろんOKだよー//」
「と、桃香様・・まだご主人様はなにもいってませんが//」
「ふっ・・愛沙、この場所だぞ言わずともわかろう・・私もOKですぞ主よ//」
「鈴もOKなのだー//」
「あわわ~//」
「はわわ~//」
「璃理も璃理もーおよめさんになる//」
「あらあら・・璃理はおませさんね・・旦那様、子持ちですが私もお願いしますね//」
「わたしもOKですぞー御館様//・・頑固な愛沙は一人断るようだが」
「いやっ・・私はその物事には順序と言うものがあるという事を・・。け、けして、嫌じゃないないんですよ御主人様//」
「あわわ~//」
「はわわ~//」
「お姉ちゃんも焔耶もー私の背中に隠れてないで前に出なよー」
「そ、それはそうだが・・恥ずかしいじゃないか・・ぁ・・ぁぃの告白を聞くなんて」
「そうだぞ・・お、お館様のあ、あ・・・あ・・あーーーーーーーーぃーーー(プシュー)」
「もう~焔耶、照れすぎて沸騰しないでよ・・。それに恥ずかしいのは私も同じだよーでも、一生で一回の機会なんだしちゃんと聞かないと」
「・・そ、そうだな」
「た、蒲公英・・お、お前もたまには良いことを言うな」
「偶には余計だよ・・とにかくお兄ちゃん、私たち3人も覚悟できたから」
「「「よろしくね//(た、頼む//、お、お願いします//)」」」
「あわわ~//」
「はわわ~//」
「はぁ・・しかし、北郷お前一気に何人の女を娶る気だ」
「あら~そんな文句言って冥琳は断る気~。ちなみに私はOKよ、一刀//」
「別に断るとはいってないだろ雪蓮・・なによりこんなに数が多いんだ、私のようなものも妻の一人にいて上手くまわしてやらねば北郷も困ろう//」
「相変わらず、色々と理由をつけたがるなー冥琳は、こいうときは素直な思いを告げるものだ。北郷・・お前の思い嬉しいぞ//」
「つ、ついに・・一刀と結ばれるのか。と、とはいえ私には呉の王としての勤めが」
「ほ、北郷!!わ、わたしは大丈夫だぞ!お前を夫として認めてやる!!」
「し、思春!?」
「はうー素敵な旦那様と素敵な御猫様に囲まれた家庭・・最高ですーー!!」
「め、明命!?」
「わ、私も妻として頑張ります!!ま、まずは今すぐ奥さんとして旦那様の部屋の掃除を!!」
「あ、亞莎!?」
「私も頑張りますよ~なので、子ども何人欲しいですか一刀さん//」
「穏!?お前もか!」
「もう~こんなに一気に娶るなんて一刀もスケベなんだから」
「小蓮!?お前までも!!お、遅れは取れん!一刀!!わ、わたしもお前に嫁ぐぞ!!」
「はぁ~まったく何人娶る気なのよ一刀は。まあ、一刀らしいといえばらしいけど」
「トン、トン、トーン、凛ちゃん大丈夫ですかー」
「い、今は大丈夫だが告白されたら出血死するかもしれない//」
「ゎ、ゎたしはあんたなんか・・ご、ごめんよ//」
「そんなニヤケそうな顔しながらいっても説得力ないですよー桂花さん」
「べ、別にわたしは・・ニヤケてなんかいないわよ!」
「分りました分りました・・ちなみにお兄さん、風はお兄さんの気持受け取りますよー、なので末永くお願いしますねー」
「へっ~俺も一緒に頼むぜ北郷よ」
「宝慧も嫁ぐって~実は女の子だったんですかー風もビックリです」
「へっへへへ~桂花の嬢ちゃん~俺達二人に凛もあの様子だ北郷の誘い乗る、あとはあんただけだぜー覚悟を決めてないのは」
「う、ううううぅぅーーー//」
「ほ,北郷!!妻として頑張ってやるから覚悟しろ!!」
「なにを覚悟するのだ姉者。北郷・・姉者はこんなだが、私も支えるから姉妹二人揃ってよろしく頼む//」
「た、隊長のことをこれから・・あ、あなたってお呼びしてよいでしょうか//」
「なんやー凪は気がはやいなー・・あっ、ちなみにうちはアンターって呼ぶで、うちの田舎じゃ夫ちゅう意味や//」
「このお釜やろう!!集団娶りなんて破廉恥やりやがってなのー!!仕方ないからOKしてやろうなの//」
「に、にい様のお嫁さんに私が・・そ、その毎日お料理頑張ります//」
「に、にいちゃんが娶ってくれるのか~//」
「・・・・・・・・・」
皆が好き勝手にわいわい騒いでる最中。
俺の意中の娘は冷め切った目で俺をみていた・・。
まあ、50人を一気に娶ろうとする男なんてそんな目で見られて当然だ。
でも・・!
いやっ!・・そのちがっ!!
俺が心の中で言い終わる前に・・彼女はスタスタと歩いてどっかに行ってしまった。
そして・・・最期はきた。
「さあ・・御主人様(一刀、御主人様、その他諸々)」
「皆、俺と結婚してくれ(ちがあああああああああああああーーーう!!!!!!!!)」
逆襲の主人公
主人公敗北でプレイヤー勝利=ハーレムエンドでバットエンディング。
あとがき
このss思いついたときは我ながら「斬新!」っと思ったんですが。
数日後に『この程度のアイデアとっくに誰か思いついてるよね~絶対』と気づいてしまい・・やる気がほぼなくなり。
そのまま・・まあ、中途半端なまんまで投稿です。
宇和の駄目さをご理解ください。
加えて最期のネタ、よくみれば分ると思いますがーキャラによっては相当な手抜き有りです。
ゲームやってない知識不足故、ご理解ください。
※次ページにおまけss『チートですか?七乃さん』有り。
『チートですか?七乃さん4話~袁術軍人物紹介編②~』
「うち(袁術軍)で唯一使える人の紀霊さんです」
「・・どうも」
「あっ、どうもわざわざ」
「紀霊さんは、うちで随一の武勇の持ち主です」
「・・そんな事は」
「そんなーうちで唯一つかえる人ですよ」
「ヒソヒソ・・(ねえ、七乃さん・・なんか紀霊さんってあんまりしゃべらない人だね)」
「ヒソヒソ・・(袁術系で唯一『~伝』が作れるほどネタある人ですからね・・後々のことを考えてあまり色付けをしたくないんです)」
「・・あ、ああ・・そう(もう俺、制作サイド裏ネタ暴露に突っ込まない「荒らし」みたいに返事すると付け上るし)」
「あと・・まあ知力が邪魔して60点台です」
「?」
「次、陳紀さんです」
「袁術様、ご機嫌麗しゅうございます。また先の布告に我ら一同感嘆の・・(以降「ペラペラ」と続く)」
「陳紀さんはよく喋る人だね」
「ええ・・陳紀さんは『~伝』が作れそうなほどのエピソードも無く、喋ってもOKなので」
「そう・・」
「あと・・まあ50点台です」
「?・・ねえ、七乃さん。さっきから紹介の後に点数いうけど何の点数?」
「ああ・・紹介した武将の平均能力の点数ですよ」
「?・・ねえ、七乃さん。さっきから点数言う際に本見てるけど、なに読んでるの?」
「ああ・・筋肉の人から役に立つって貰った、武将評価表ですよ」
「・・・(『攻略』とか『コ○エ』とか文字がチラチラみえる)」
「すごくー使い勝手がすごい良いですよコレ」
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純愛ルート驀進中の北郷の最大の壁が立塞がる。
それはハーレムルート驀進中の皆が知るアイツ。
・・この話は楽屋ネタ乗りのふざけた内容である。
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