「あれ? 咲夜さん、何をしているんですか?」
「見て分からないの? 花の種を植えているのよ」
「花の種をですか……何の花ですか?」
「薔薇の花よ」
「薔薇の花ですか。咲いたらきっと綺麗なんでしょうね」
「ええそうね。きっとすごく綺麗に咲くと思うわ」
「あはは、それは楽しみですね♪」
「花が咲いたら、美鈴に一輪あげるわ」
「え、ほんとですか!?」
「ほんとよ」
「わぁ、ありがとうございます咲夜さん!」
「まだ、咲いてないのに早いわよ」
「えへへ♪ すみません」
一輪の花でここまで喜びを表す美鈴。まだ花を渡したわけじゃないのに、約束だけで
喜んでしまうあなた。
純粋で、でもどこか抜けている子。
ここ一帯に薔薇の花が咲き誇ったら、一番最初にその景色を見せてあげよう。
そして、約束通り一輪の花を――
私のあなたへの気持ちと共に渡しましょう。
“私は、あなたを愛する”という花言葉を持った薔薇の花と共に。
愛しの美鈴、あなたへと。
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スーパー短い、めいさくです。
花言葉が違っても突っ込んではダメなのよ?