No.221402

真・恋姫†無双~仮面ライダーを受け継ぎし者~董卓編 第四話

アキエルさん

この作品は恋姫†無双と仮面ライダーのクロス作品です。

BLACKさんの作品に感化され、勢いで書いてしまいました。

楽しんでいただければ幸いです^^;

2011-06-07 23:38:46 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:1976   閲覧ユーザー数:1771

この作品はsion様の真・恋姫†無双魏√EDアナザー 外史の統一者を参考とし構成されています。

ところどころ同じ文章や似た文章が出ると思いますが、許可は取ってありますのでご安心ください。

 ですが私ことアキエルは今まで小説を書いたことが無く勢いだけで書いてしまった作品です。

 まだまだ未熟で作品は駄文だらけなので、暇つぶし程度に呼んでくださったら幸いです。 

 でわ、未熟な作品で恐縮ですが、お楽しみください

 

 

EPISODE04:北郷隊発足!

 

 

 村の襲撃事件が終わってから3日後

 一刀の前には降ろしたての鎧を着た新兵2000人が整列していた 

 

 「どうしようなんかすごく緊張してきた」

 「ん?まぁべつにそこまで気張る必要もあらへんし、もうちょっと肩の力をぬきぃや、一刀」

 「でも、いきなり2000人の人達を率いろなんて……」

 「ん~そないなこといわれてもなぁ……今回募集したのは[天の御使い]の元で兵として働きたい者っていう条件やからなぁ。それで2000人も集まったんやし、もうちっと自信もち?まぁまだ一刀も隊長としてはぺーぺーやから暫くはウチがあんたごと面倒見ることになってんけどな。」

 

 そう、天の御使いとして公表された俺に一軍を預けると言う話が持ち上がり、それに際して義勇兵のように募集をしてみれば?と気軽な気持ちで言ってしまったのが事の発端。

 あの助けた村から噂が広がり、ここら近辺の邑や助けた村からも集まり総勢2000人もの人が集まってしまったのである

 

 「それでもやっぱり2000人っていうのは集まりすぎだと思うんだよなぁ」

 「ま、それはいずれ慣れるやろ?それにこの2000人の中から有志を募って警邏隊やったっけ?一刀発案の治安向上策もやっていくんやろ」

 「そうなんだけどね、……まぁやれるだけやってみるよ」

 

 そう言って俺はは苦笑とともに嘆息、霞はそれをみて猫のように、にししと笑って見せた

 ほどなくして練兵場についた、流石に2000人にもなるとそれだけでかなりの圧迫感だ。

 周りの視線が俺と霞に集中して、次第に辺りが静かになっていく

 ある程度静かになったところ

 

 「今日から君達の隊長になる北郷一刀だ、世間では天の御使いなんて呼ばれているが隊長としては俺はまだ新人だ。そして君達も兵としてもまだ新人だ。俺は君達を一人でも多く生き残らせていくためにこれから成長していくつもりだ。大きなことは言えないが、君達にも同じように成長して言って欲しいと思う!それと隣にいるのは暫くこの隊の教育係りを買って出てくれた……」

 「張遼や、一刀やあんたらが半人前を早いとこ卒業できるようビシバシしごいたる。短い間になるよう頑張りや!」

 『応!』

 

 こうして霞指導のもと北郷隊は着実に調練されていった。

 そして調練が始まり順調に一か月が過ぎるころ

 

 「霞、そのいつもありがとうな」

 「ん~?何がや?」

 「いや、いっつも部隊の調練になんだかんだで付き合ってくれてさ、おかげでとりあえず戦場に出しても大丈夫といえるくらいにはなったと思う。霞の部隊との模擬戦ではわけの分らないうちに全滅ってことはなくなったしね。おかげで自信を付けたのか警邏のほうも前より問題発生数が少なくなってきているんだ、自信がいい感じの気持ちの余裕になっているんだと思う。それを考えたら…ありがとうって」

 「にゃはは、かまへんかまへん、ウチにはなんだかんだで、この武しかないからなぁ~。一刀みたいに文官との両立なんて柄やないし、ある程度はそっちもいけるんやろうけど…それに永久就職ってのもウチには合わんと思うんよ?やっぱウチは戦場で戦う武人やから本職が手伝うのは当然や」

 「武だけってことは無いと思うけどな、霞は十分女性らしくて可愛いと思うし」

 「っな!何言い出してるん一刀!ウチが可愛いとか無いわ」

 

 霞は急に背中を向ける

 

 「ウチ、ガサツやし男勝りやし色気も無いで?」

 「ん?何を気にしてるか分からないけど俺から見たら霞はとっても可愛い女の子だよ?」

 「!?……/// 冗談はそれくらいにしとき、全く……今日はこれで上がりや」

 

 そういい残すと霞は一刀を残してそそくさと行ってしまった

 その場に一人取り残された一刀はというと

 

 「……本当にそう思ったから言ったんだけどな嫌われちゃったかなこれは。」

 

 勘違いも甚だしく、去る時の霞の顔が真っ赤に染まっていたことすら気付かない一刀であった

 

 翌日、一刀は目の前に北郷隊2000名を集めた

 

 「今日集まってもらったのは他でもない、君達はこの一か月である程度基礎も付いてきた。そこで、この隊の方針を伝えたいと思う」

 

 一刀の言葉に北郷隊はざわめく

 

 「この天水には攻めに特化した華雄隊、速さに特化した張遼隊がある。なら北郷隊は守りに特化した隊を目指す。それはどんな攻撃も防ぎ仲間を守り活路を見出す隊だ!」

 

 一刀が言い切ると

 

 『ウオォォォォォォ!!!!!』

 

 北郷隊2000人が声を上げる

 皆の興奮が収まった頃合をみて一刀はある物を取り出す

 それは正面に鉄で十文字が描かれている大小様々な盾だった

 

 「北郷隊長、これは……?」

 

 最前線にいた兵士の一人が尋ねる

 

 「カッコイイだろ?これは俺たち北郷隊の旗印さ。人々を守る隊だからね勿論、旗も立てるけどこっちの方が俺達らしい」

 『応!!』

 

 自分達の盾に旗印が刻まれている事に嬉しさを感じ又しても声をそろえる。中には涙を流す者もいた

 それに対し一刀もまた嬉しくなり笑顔になる

 

 「次に部隊分けをする。大盾隊1000中盾隊500小盾隊500に分ける」

 『はっ!!』

 

 そして30分後三組に分かれた北郷隊にそれぞれの盾を渡す

 

 「盾は行き渡ったかい?じゃあこれからはそれぞれの隊に合った調練をしてもらう。大盾隊は最前線に立ち初撃を受け止める訓練、中盾隊は近接戦闘と長槍と大盾隊の上から来る攻撃を防ぐ訓練、小盾隊は長槍と弓矢の練習だ」

 『応っ!』

 

 返事とも隊員たちは訓練を始める

 そろそろ日が落ちる頃、葵の修行もひと段落した一刀はそれぞれの隊の様子を見に行くと、どの隊も一刀の考えを読み取り的確に指事を出している者が居た

 

 「(優秀な人達だな。そういえば霞が「そろそろ副官を見つけておいたほうがエエよ」って言ってたっけ)」

 

 そう考え訓練が終わった時に指事を出していた4人を呼び出した

 

 『お呼びですか?隊長』

 「君たちは訓練の時、指事を出していたよね?」

 

 そう聞くと呼び出された4人は顔を青くし

 

 「も、申し訳ありません!仲間が如何したら良いか聞きにくるんで、つい。許してください!!」 

 

 頭を下げられた一刀は困った顔をしながら

 

 「ごめん、ごめん、別に起こってる訳じゃないだ。君たちの指事が的確だったから俺の副官にしたいんだけど如何かな?」

 

 それを聞いた4人の青ざめていた顔は明るくなり4人は見合い頷く

 

 「こんな俺達で良ければ使ってください!俺の名は牛輔」

 「私の名は李傕」

 「オイラの名は郭汜」

 「私の名は張済」

 『この命、北郷様の為に!!』

 

 牛輔・李傕・郭汜・張済は片膝を付き包拳礼をとる

 

 「ありがとう。じゃあ君たちにこれを」

 

 一刀は一人ずつ右腕に何か付けていく

 

 『これは……!』

 

 一刀がつけたのは手の甲と手首から肘まで鋼の板でできた手甲だった

 しかも其れにも盾と同様に北郷隊の十文字が描かれていた

 

 「これは副官の証。これからは北郷隊を率いる者として隊の皆が生き残る事を考えるんだ」

 『はっ!!!』

  

 その目には薄っすらと涙が流れていた

 

 

 牛輔と李傕が大盾、郭汜が中盾隊、張済小盾隊の副官になってから一ヵ月後

 眼前には8000からなるという賊達が陣をなしている。

 

 「大丈夫か北郷?これからあれと殺し合いをするわけだが」

 「俺は何とか大丈夫だよ楓。俺よりも俺の部隊の奴等のほうがちょっとだめそうだ、緊張して硬くなってる」

 「ふ、それがわかっているなら北郷が声をかけて鎮めてやればいい、そういうことをするのも将の役割だ。それと……そろそろ始まるぞ、急げよ」

 「あぁ、ありがとう……楓」

 

 そう言うと自分の隊に駆けていく 

 

 「……まったく。だが本当に妙に落ち着いていたな北郷は」

 

 あと少しで北郷隊の初陣となる戦がはじまる。何故北郷隊が賊討伐に出ているかは2日程さかのぼるところに理由がある。

 

 「それで?その邑に攻め入ってきた賊の総数は大体どれくらいか分るの?」

 「っは!見た限りですが5000はいたかと思われます。」

 

 今天水では軍議の真最中であり、その議題は近隣の邑を襲っている賊についてである。

 

 「怪奇な事件や異形の者は居なかったかい?」 

 「そちらも報告されてません」

 「…そうか」

 

 この賊の前にも小規模な賊が2回ほど来ているが怪人の姿は無かったのでもしかしたら今回にいると思ったんだが… 

 

 「5000か……結構いるわね。華雄、貴方の部隊で鎮圧にいけるかしら?」

 「愚問だな、5000とはいえ所詮は烏合の衆、私の精兵ならば相手が倍の数であろうと正面から叩き潰して見せよう」

 「そうね、出来れば僕も一緒に行きたいところだけど個々最近の街の区画整理とか警邏とかでやらなきゃいけない仕事も増えたからね。…ごめん」

 「かまわんさ、私一人で大丈夫だろう」

 「ちょっと、ええか?」

 

 詠と華雄の会話に割り込む形で霞が入っていった。

 

 「なによ霞、言っておくけど貴方の部隊はこの間、遠征させちゃったから動かしたくないんだけど?」

 「ちゃうちゃう、ウチの部隊や無い。話したいのは一刀の部隊のことなんよ」

 「一刀の?」

 「そや、ここ2ヶ月で一刀の部隊もとりあえず見れるようになってきた。そろそろ模擬戦や訓練ではなく本格的な戦場を経験させて起きたくてな?」

 「ん~霞がそう言うなら戦場に出て足手まといになることは無いんでしょうね。一刀、あんたはどう?今回華雄についていってみる?」

 「そうだな…確かにそろそろ戦場を経験しておいたほうがいいと思う。華雄がよければついていっていいかな?」

 「ふむ…私は構わんぞ、張遼がそういうなら本当に足手まといになるなんてことは無いのだろうし。別にかまわんぞ」

 「じゃあ詠、今回は俺の部隊も行くということでいいかな?」

 「そうね、くれぐれも無茶はしないように気をつけなさい!」

 「あの、一刀さん…お気をつけてください」

 「お兄様、頑張って下さい!」

 「うっしゃ、ウチとの訓練の成果見せたり!」

 

 そう激励と心配を受けて一刀達は戦場に出ることになった

 兵は初陣ということもあり模擬戦の時とは違いどこか動きが硬く少し鈍い

 それもそのはずだ、初めて命のやり取りをするんだから

 一刀は息を整え兵の前に立つと

 

 「北郷隊の諸君!自ら志願して俺のところへ来てくれた勇敢な兵よ!今から俺たちは初めて命のやり取りの舞台へと向かう。この中の誰かが死ぬかもしれない、その恐怖もあるだろう。そして人を殺すことに恐怖する人もいるだろう!……俺は正直人を殺すのが怖い、だが!ここでやらなくてはあいつらの被害がさらに増えるんだ!その被害はもしかしたら君達がいた邑にまで及ぶかもしれない!被害が広がらないように…やるしかないんだ!それに皆冷静に考えてみてほしい!あの山賊達が俺たちが普段相手にしてきた霞の…張遼の部隊よりも強いなんてことはないと思わないか?少なくとも騎兵なんて相手にしなくていいんだよ、それだけで少しは心に余裕が出て来ないか?さて皆…これが俺たちの初陣だ!華雄の部隊に足手纏いだと言われないように俺たちが今出来る精一杯をやろう!行くぞ!変身!!」

 

 一刀の演説とクウガ・マイティフォームに変身した一刀を見た兵たちは志気が一気に最高潮になった

 

 『ウオオオオオオォォォォォ!!!!』

 「本当に初陣なのか?まぁいい士気があそこまで高ければそうそう敗走する事などあるまい」

 

 そして開戦

 突っ込んでくる賊を一刀と北郷隊は陣を斜めに敷き受け流すように捌いていく。その受け流された先には華雄の部隊が待ち構え賊たちは自らの突撃によって大きな痛手を負っていった。ある程度賊達が減ったところで華雄が自らの隊から500程引きつれ残りの賊を狩殺して行く、結果的に必死で逃げていったと思われる数十人を残して、賊は全滅した。

 

 「お疲れ様、華雄!流石にすごい活躍ぶりだったね!」

 

 その華雄は返り血で真っ赤に染まっていたが一刀は気にする風もなく近づいていった

 

 「……初陣だったというのによくもまぁそこまで落ち着いていられるな北郷。」 

 「俺が落ち着いていないと俺の部隊の被害が広がるから無理やり落ち着いたみたいなものなんだ」

 

 そうぼんやり思いながら、引き上げの準備をしていく。北郷隊は怪我人こそ多く出たが敵の攻撃を受け流すことに専念していたので死者こそ出なかった。それを部隊の人たちは天の奇跡だともてはやし、こうして北郷隊の初陣は見事と表現していい戦果で幕を閉じようとした時だった

 

 ゾクゾクッ 

 

 一刀の首筋に悪寒が走る 

 しかもいつもより感覚的に危険を感じる

 

 「っ……!!」

 

 一刀は本能的に近くに居た楓を突き飛ばし変身すると 

 

 ドオォォォン

 

 背中に爆発と物凄い衝撃を受ける

 一刀の背中は黒く焦げ、その場に倒れこみ

 楓は事態が把握できず駆けつける

 

 「一刀!?どうしたんだ!!」

 

 すると今度は楓を狙ったように黒い物体が飛んでくる

 

 「だ…駄目だ楓、逃げろ!ぐぁ!」

 

 楓を庇う瞬間、何とか狙撃場所を特定した

 そこは盗賊の屍体が積まれた場所からだった

 一刀は近くの小屋に立てかけてあった弓を手に取りペガサスボウガンにし屍体の山に向かって連射するとその山は爆発する

 

 「やった……のか?」

 

 警戒しながら近づこうとすると燃え盛る炎の中から影が見える

 そして影から黒い物体が周りにばら撒かれる

 

 「ヤバイ!皆が!!」

 

 咄嗟に兵達にとんで行く爆発物を撃ち落すが自分に向かってくる撃ち落とせず喰らってしまう

 

 「ぐはっ…!」

 

 その爆発力にペガサスフォームは耐え切れず吹き飛ぶ 

 

 「一刀ぉ!」

 『北郷隊長!!!!』

 

 ダメージを堪え立ち上がる

 

 「ぐっ……北郷隊…全部隊に通達!楓と華雄隊をつれて退避。対怪人戦行動を取れ!」

 『了解!!!!』

 

 一刀の言う対怪人戦とは各隊は防御、避難誘導に徹し一刀を残し2里以上離れる事である

 

 「ちっ……あと少しで仕留められたのによ」

 

 愚痴をこぼす怪人に他所に一刀はペガサスボウガンを捨て脇に刺さっている槍を引き抜き

 ペガサスからドラゴンに変身しドラゴンロッドを構え走り出す

 

 「近寄らせえるか!」

 

 近づいてくる一刀に黒い物体を飛ばすが一刀は素早く避け、首に袈裟懸け、腹に突き、横腹に薙ぎによる三連撃を与えたが

 

 「何!?」

 「くっくっく、そんな攻撃メ・ギイガ・ギには効かないぜ!」

 

 確かに当たったのだがメ・ギイガ・ギと名乗った怪人はベースが軟体生物のせいか打撃が全く利かず反撃を喰ってしまった 

 

 「ぐっ……じゃあこれならどうだ!!」

 

 一刀はトライアクセラーを取り出し

 ドラゴンからタイタンフォームに変身し切りつける

 

 「ハッ!」

 

 袈裟懸け、横薙ぎに切り込むと

 先ほどまでの余裕は無くなり苦しみだす 

 

 「き、貴様ぁ……そんな能力まで有るのか!」

 「甘く見るなよ!」

 「ク…クソっ」

 

 メ・ギイガ・ギは懲りずに一刀に向かって黒い物体を乱射するが一刀は避けようとせずメ・ギイガ・ギにむかって歩き出す

 

 「一刀一体どうしたんだ!?」

 『隊長!?』

 

 距離をとって様子を伺っていた華雄たちは一刀の行動が信じられなかった

 

 「やっと死ぬ覚悟が出来たのか」

 「其れはどうかな?」

 

 すると一刀に乱射した爆発物が一刀の肩に当たる

 ……が肩には傷一つ付いてはいなかった

 

 「何!?」

 

 その異常なまでの防御の高さにメ・ギイガ・ギは恐怖し更に乱射するが一刀の体には傷一つ付かなかった

 

 「く…来るな!来るなーー!!」

 

 それでも一刀は歩み寄り、手に持ったタイタンソードに炎が纏う

 

 「北郷流剣術、奥義!剛龍斬岩剣!!」

 

 炎を纏ったソードをメ・ギイガ・ギの頭から一刀両断

 

 「ぐっ……がぁっ………」

 

 頭から一刀両断されたベルトまで達すると先ほどの攻撃とは比べられないほどの爆発一刀を巻き込み爆発する

 それを見た華雄と牛輔達は叫ぶ

 

 「一刀!!」『隊長!!』

 

 すると燃え盛る炎から一刀の姿が現れ

 

 「もう大丈夫だよ。皆」

 

 一刀は変身を解き、みんなを安心させる

 それから一刀の傷の手当てが済み事後処理の最中に突然華雄が謝って来た

 

 「すまない、一刀。あの時、私が状況を把握出来ていたらお前に余計な怪我を負わせなかったんだが……」

 

 「何言ってるんだよ。そんな事より華雄に怪我が無くてよかったよ。それに比べたらこんな怪我大した事無いよ」

 

 とニッコリと微笑む

 

 「……あ、ありがとう///」

 

 華雄は直に後ろを向いてしまったがその頬はほんのり赤く染まっていた

 

 

 事後処理が終わり城での軍議

 

 「へぅ……また襲われたんですか?」

 「ああ、少し油断してた」

 「なら尚更、貴方の部隊を編成して良かったわ」

 「また怪我したんか?」

 

 それを聞いた華雄は眉を顰め苦い顔をする

 それに対して一刀を除く3人は不思議に感じていたが

 

 「まぁ軽い火傷だよ」

 「じゃあ後でお薬塗り直しますね」 

 「うん。よろしくね」

 「はい!」

 

 月は怪我の手当てをさせてくれる事が嬉しかったのか嬉しそうに返事をする

 だが華雄は会議が終わっても浮かない顔をしていた

 一刀はそれが気に掛かっていたが月に手当てをして貰った後、戦闘の疲れに襲われ眠ってしまった

 目が覚めた後には忘れてしまっていた

 

 

 

 その数日後

 十火傷は跡も残らず直り葵の修行をしていると門番をしていた牛輔が駆け寄ってくる

 

 「お嬢の鍛錬中失礼します!」

 

 お嬢とは葵のことだ

 最近、葵を隊の皆に紹介すると一刀の義妹ということで姜維様と呼んだのだが葵はそれに恐縮し他の呼び方をしてほしいと提案した

 すると顔を向き合った牛輔たちは声をそろえて『お嬢は如何ですか?』と呼んだのが始まりだったそれから隊の皆は葵のことをお嬢と呼び始め浸透していった

 

 「牛輔か。どうしたんだ?」

 「それが、槍を持った武芸者らしき女が隊長に会いたいと言ってるのですが……」

 「名前は?」

 「確か……趙子龍と名乗っていましたが?」

 「趙子龍だと!?」

 

 俺の世界でも大半が知っている名前だ

 その名前に驚き声を荒げてしまった

 

 「ど、どうかしましたか?お兄様?」

 「あ……ああ、ごめんちょっと驚いて。じゃあ牛輔その人を通して」

 「はっ!」

 

 牛輔は敬礼をして下がっていった

 

 「じゃあ葵。そう言う事だから休憩してて良いよ」

 「はい、わかりました」

 「行ってくるね」

 

 応接室に向かっていると廊下で詠と会う

 

 「もう!アンタに来客が来るなら私にも報告しなさい!貴方は天の御使いなのよ!!」

 「うっ……ごめんなさい」

 

 凄い剣幕で怒られてしまった

 

 「それで、もしアンタが暗殺でもされたら月が悲しむじゃない……」

 「月だけ?詠は心配してくれないの?」

 「バ…バカじゃないの!?僕がアンタの事なんて心配するわけないじゃない!私はただ月の悲しむ顔を見たくないだけよ」

 「そっか。それは残念だな……」

 「……フン!」 

  

 フイッと顔を背ける詠の頬は少し染まっていた

 玉座の間に到着すると一人の女性が礼をとる

 

 「謁見をお許しいただき、ありがとう御座います。私は……」

 「知っていますよ。趙雲さん」

 「……なぜ、私の名を?門番には趙子龍としか伝えておりませんが?」

 

 知らないはずの名を知ってる事に趙雲は少し殺気を纏う

 

 「天の知識とでも思って下さい」

 「……ふむ」

 

 納得してくれたのか先ほどの殺気は無くなる

 

 「俺は北郷一刀、字は無い。一応天の御使いと呼ばれてる」

 「僕は董卓軍筆頭軍師、賈駆よ。それで、一刀に何の用で着たの?」

 「この度、天の御使い様にお伺いしたい事がありまして」

 「何?」

 「貴方は何故董卓の元に降り立ったのか……その理由をお聞きしたい」

 「それは天命というしかないな、董卓の領土に降り立ち保護された。その恩に報いる為に此処にいる」

 「それでは貴方は保護されれば、その者に付くと言うわけですな?」

 「それは違う。俺は董卓…月の優しさに触れ、民を思う心を知り、平和を願う決意を知った。そして此処には月を支える強き仲間がいる、だから俺は此処いる」

 「董卓殿が優しき御方と言う事は解かりました。でわ、もう一つお聞きしたい……」

 

 俺の首に趙雲が槍の矛先を突きつけていた

 

 「ちょっとアンタ!何するつもりよ!!」

 

 突然の事に詠は慌てる

 

 「天の御使いは戦乱の世を治める人物と謳われている。貴方が目指す大陸とは何か!もしその言葉に虚言を弄する事が有るならば、この龍牙が貴方の首を飛ばしましょうぞ」

 「そうか分かった。詠、月たちを呼んできてくれないか」

 「ちょっとアンタなんでそんなに落ち着いてるのよ」

 「俺は大丈夫だ。今は…ね」

 「フフ……」

 

 一刀の言葉に趙雲は笑みをこぼす

 

 「もう、しょうがないわね」

 

 詠はため息を付くと兵士に月たちを呼んでくるように指示を出す

 少しすると応接室には月をはじめ葵・霞・楓が集まり趙雲が一刀に刃を突きつけていることを知ると霞と華雄は物凄い殺気を出す、しかも葵までもが信じられないくらいの殺気が出ていた

 ていうか、葵さん?ちょっと怖いんですけど……

 

 「何故一刀さんに穂先が突きつけられているんですか?」

 「良いんだ月。大丈夫だよ」

 「でわ董卓殿も集まりましたし、そろそろ答えを聞きましょう」

 「俺はこの大陸全ての人の笑顔を守りたい、そう思い天の御使いになった。理不尽な暴力や無益な戦が無い大陸を目指す!」

 「それは理想でしかありませんな。この世は今悲しみに溢れ、無益な戦が起きている。そして貴方や董卓殿はそれを戦いで収めようとしている」

 「そうだな、確かに唯の理想だ。だが唯の理想といって行動しない事は間違っている。今をどうにかしないと未来は変わらない、だから俺達は戦う。例え矛盾していても……そうは思わないか?趙子龍!」

 

 俺はそう答えると趙雲をじっと見据える

 すると趙雲は力を抜き首から刃の感触が消える

 

 「あい分かった!この趙雲の槍、北郷さまの目指す未来の為お役に立たせて頂きたい」

 

 趙雲はその場で臣下の礼を取る

 

 「ああ、俺は構わないよ。でも俺も月に仕えてる身だからね、それは月と詠に聞いてくれ」

 「へぅ……一刀さんが良いなら私はいいですよ」

 「そう月が反対しないなら僕も反論はないわ」

 「はっ!我名は趙雲、字は子龍、真名は星。我槍、董卓様と北郷様に捧げましょうぞ!」

 

 趙雲は月と俺に再度臣下の礼を取る

 

 「俺は真名が無いから一刀と呼んでくれ。これからよろしくな」

 「私の事も月とよんでください。よろしくお願いしますね」

 「はっ!ありがたき幸せ」

 

 それから霞たちと真名を交換して数日後

 さすがは星というかあっと言う間に隊に馴染み信頼を得ていた

 こうして俺たちは新たな仲間を手に入れた

 

 

 後書き&お詫び

 

 どうも皆さんこんにちは

 めっさお久しぶりですね

 EPISODE03を投稿してまもなくPCが行ってしまわれた為投稿できず申し訳ありません^^;

 無事、PCも買い直すことができ、これからは一ヶ月に一度は必ず投稿したいと思っております!

 これからも応援宜しくお願いします<(_ _)>

 

 

 [設定&人物紹介]

 

 メ・ギイガ・ギ

 未確認生命体第21号 イカ種怪人

 打撃系が効かず口から墨のような丸い球体の爆発物を吐き出し攻撃する

 

 タイタンフォーム(紫のクウガ)

 基本カラーは紫

 大地を司る戦士

 アイデンティティワードは「邪悪なる者あらば 鋼の鎧を身に付け 地割れの如く邪悪を斬り裂く戦士あり」

 パワーや耐久力に優れた形態

 その防御力から、強力な敵の攻撃からの緊急回避としてこのフォームになることもある

 相手の攻撃を回避しようともせず、受け続けるまま進撃し、タイタンソードで攻撃するという力任せの戦法をとる。

ツール

タイタンソード

トライアクセラーや角材など「斬り裂くもの(剣)」をイメージさせる物を手にすることで作り出される剣術武器。

 

 一部wiki引用

 

 次回EPISODE05:新たなる力。その命天に還しなさい!ですお楽しみに~♪

 

 

 

 


 
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