No.221003

真・恋姫無双 朽木家当主の災難

白たまさん

何を思ったか、恋姫の二次小説を思いついたので載せてみたいと思います。
就寝中の朽木白哉のもとに現れたのは筋骨隆々な危ないヤツ。そいつのせいで三国志の世界に飛ばされた白哉は見事元の世界に戻れるのか

2011-06-05 23:02:51 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:5662   閲覧ユーザー数:5269

 

 

「……ここはどこだ?」

 

 

この男、朽木白哉。護廷十三隊六番隊隊長で尸魂界の四大貴族の一つ「朽木家」の当主

 

彼は今、夢か現かわからない世界に佇んでいた。辺りは紫一色で、遠近感覚もよくわからない状況だ

 

目を瞑り、どうするかを考えていると…

 

 

「ご主人様ぁぁぁぁぁぁん!!!!」

 

 

おかしなことを叫びながらやってくるひとりの男

 

その姿はTバック一枚という奇っ怪な姿

 

白夜はそれを見て

 

 

「散れ、千本桜」

 

 

思わず、千本桜の千の刃で攻撃してしまった

 

仕方がない、あれに迫られたら誰でも拒否反応が出るだろう

 

 

「ちょっと!なぁにすんのよ!」

 

「貴様、何者だ?」

 

 

チキリと首元に刀を宛てがう

 

 

「待って待って!解ったわ、全部話すからぁん」

 

「………」

 

 

その言葉に、白哉は刀を治める

 

 

「ご主人様は、三国志をご存知かしらん?」

 

「武将の名前程度なら…後は存ぜぬ」

 

「そうなの…実は、その三国志の世界に飛んで欲しいのよん」

 

「…なんだと?」

 

 

白哉は一瞬驚き、何もなかったかのように問いかける

 

 

「…何故、その世界に私が行かなければならぬのだ」

 

「本来は、ちゃんとした主人公がいるんだけど…どうも様子がおかしいのよん…

だから、どこかの勢力に属してその主人公に接触して欲しいのよん」

 

「…私が選ばれた理由は何だ」

 

「それは、完全なランダムよん」

 

「私はこの世界から消えるのか?」

 

「大丈夫よん、消えても時間の経過が違うからせいぜい三日ほど居なくなるだけだからん」

 

「そうか」

 

 

白哉は目を瞑り…そして開く

 

 

「いいだろう。その依頼、了承した」

 

「ありがとう、ご主人様ぁん」

 

 

抱きつこうとする男を白哉は刀を抜いて威嚇してやめさせる

 

 

「私に触れれば、その体…五体満足で帰れると思うな」

 

「あん…イケズなんだからぁん」

 

「では、私は眠らせてもらう。さっさと消え失せろ」

 

「もう、せっかちねぇ…次に目を覚ましたら三国志の外史だから、気を付けてねぇん」

 

 

そう言い残し、男は消えていった。そう、あれは男、漢乙などと言う意味の解らないものでは無い

白哉は心を落ち着けて、目を閉じ…眠りに落ちた

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

白哉は目を開く。その目に写ったのは、見渡す限りの荒野

 

 

「ここが、三国志の世界か…」

 

 

昔、興味を持ち書庫から三国武将の図鑑を持ち出し読みふけっていたことがあった

 

今はもうそこまでの興味はないが、確かに今、三国志の世界に立っているのだ

 

白哉は昔なら喜んでいただろう…そんな思いに耽っていた

 

 

「おい」

 

 

そんな時、後ろから声を掛けられた。ゆっくりと後ろを向けば、そこに居たのは三人の男

 

一人は中肉中背の髭面の中年の男

 

一人は子供と見間違うほど体躯の小さい男

 

一人はだらしなく、どこかの副隊長を彷彿とさせる太った男

 

その三人が白哉をニヤニヤと下種な笑みを浮かべる

 

 

「何だ、貴様等」

 

「俺たちゃ只のしがない盗賊さ…あんた、身ぐるみ置いて消えてくれや?」

 

 

白哉は何も答えずに相手を見ていた。

 

相手はただの人間。造作も無く倒せる

 

だが、殺す価値があるかまではわからないが

 

白哉が思考していると、小さい男が勢いよく怒鳴りつけてきた

 

 

「てめぇ、兄貴が身ぐるみ置いていけってんだ!さっさとしやがれ!」

 

 

どうやら、恫喝するしか能がない者のようだ

 

白哉はそう確認し一言、言い放つ

 

 

「貴様等にくれてやるものは、布切れ一つとて無い。早々に立ち去るがいい」

 

 

そして白哉はその場を後にする

 

当然、そんな物言いをされては彼らは面白くない

 

 

「てめぇぇ!」

 

 

リーダー格の男が白哉の肩を掴む

 

刹那、その手が宙を舞う、振り向いた白哉が斬り落としたのだった

 

 

「ぐわぁぁっ!」

 

「下賤の者が気安く触れるな」

 

「この…っ!?」

 

 

白哉は小さい男の目を片手で隠し、刀で肩を深々と突き刺した

 

小さい男の叫び声が響く中、太った男に人差し指を向ける白哉

 

 

「破道の四、白雷」

 

 

刹那、指先から蒼い雷が走り、太った男の肩を貫く

 

 

「て、てめぇ……何もんだ…」

 

「ただの…」

 

 

 

死神だ

 

 

 

この言葉に三人は臆したのか、早々に逃げ出した

 

 

「やりますなぁ、そこの御人」

 

 

パチパチと拍手をしながら現れた女

 

そして、その後にもう二人現れる

 

この出会いが、白哉の運命を決める…のか?

 

 

 

 
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