ここは、夏口に駐屯している黄祖の支配下の一つの町である・・・
そこでは一人の男が、都督を務めていた。名を、蘇飛・・・
この蘇飛は、文武両道のお手本とも言え、武は孫策にも匹敵するとも言われ、智は周喩にも劣らず、その上優しさもあるため、この当たり一帯では、かなりの評価を得ていた・・・
ついに、袁術からの黄祖討伐の命が出た・・・
出撃部隊の準備が整っている・・・
孫策「敵は、我ら孫呉の最も憎むべき黄祖だ!!」
黄蓋「文台様の敵を討つぞ!、者共続けー!!」
オォーー!!!と兵が声を上げる・・・
周喩「本当に来るつもりか?」
魯粛「もちろんです!」
周喩「昔から頑固だな・・・だが、裏切りなどしたら・・・」
魯粛「そのときはどうぞ、この首を・・・覚悟はできています!」
周喩は苦労者である・・・
孫策「冥琳~、行くわよ~」
周喩「わかったわ・・・雪蓮、今行く」
黄蓋「なんじゃ?恋仲か?」
周喩「ち、違います!」
黄蓋「妙に慌てるのぉ~」
そんな話はさておき・・・・・・・
魯粛「待っていてください、蘇飛様・・・」
甘寧「で・・・」
?「どうした、甘寧?」
甘寧「何故貴様が生きている・・・凌操!」
凌操「何故って言われても・・・奴から薬を貰っただけだが・・・」
甘寧「奴?」
凌操「ほら!あの坊主だよ・・・」
甘寧「坊主・・・・・・・・・・アイツか・・・」
あの、都督のことだ・・・
凌操「ご丁寧に、包帯まで巻いてくれたぞ」
甘寧「なっ!?///そ、それは、裸を見たということか?///」
凌操「そうだが?なんだ、妬いているのか?」(ニヤリ)
甘寧「べべべ別に妬いてなどおらん!!///」
顔を真っ赤にしている・・・・
孫策「出撃するぞ!」
凌操「ん?・・・ほら行くぞ!」
甘寧「わかっている!///」
呂公「どうやら、孫呉の奴らが攻めてくるようですぞ!!」
黄祖「なんだと!?」
鄧龍「恐らく、袁術の差し金でしょう・・・」
黄祖「小娘どもに、負けるつもりはない!出撃するぞ!!」
鄧龍「では、例の戦術は私が見極めますので・・・」
黄祖「よし!任せるぞ!!全軍に告ぐ、敵は弱兵だ!我らの力を見せ付けるぞ!!」
オォーーー!!!!!
守兵士「蘇飛様!出撃命令が出ました!」
蘇飛「そうか・・・わかった!すぐさま軍備を整えろ!」
守兵士「はっ!」
蘇飛「久しぶりに暴れるか・・・」
あの計画を知らない・・・
呉軍兵士「城が見えてきました!・・・門から、敵部隊がこちらに来ます」
孫策「わかった・・・敵を蹴散らして、黄祖を討つぞ!!」
黄蓋「腕の見せ所じゃな!!」
凌操「ふっ・・・お前も歳だろ・・・」
黄蓋「なんじゃと!!貴様もだろ!」
周喩「あの・・・来ましたが・・・・」
見ると敵さん、たくさん来てますよ・・・
甘寧「とりあえず、敵を蹴散らすぞ!!」
呉軍兵士「はい!」
敵目掛けて、斬り込んでいく・・・
蘇飛「誰一人として見捨てるな!!必ず皆で帰るぞ!!」
自軍兵士「わかりました!!」
蘇飛「なら・・・・俺に続けぇぇぇぇえ!!」
部下のために、一人でも多くの敵を斬る・・・
鄧龍「ククク・・・敵の中心で暴れて下さいよ、魔眼の少年・・・」
鄧龍は、本当に鄧龍なのか?・・・
【続く】
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