No.220900

己の信ずる道を行け

銀雷さん

書くこと無し!

2011-06-05 16:18:40 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:763   閲覧ユーザー数:734

ここは、夏口に駐屯している黄祖の支配下の一つの町である・・・

 

 

 そこでは一人の男が、都督を務めていた。名を、蘇飛・・・

 

 

 この蘇飛は、文武両道のお手本とも言え、武は孫策にも匹敵するとも言われ、智は周喩にも劣らず、その上優しさもあるため、この当たり一帯では、かなりの評価を得ていた・・・

 

前回から何かを忘れてないか・・・

 

すぐ、そこには大きな袋?がおいてある・・・

 

 

 

 

 

魯粛「んー!(ちょっと!)」

 

甘寧「ん?あぁ、魯粛だったか・・・」

 

魯粛「んー!んーん!(早く、解いて出しなさい!!)」

 

手首を紐で縛られ、袋の中に入っている・・・

 

甘寧「やれやれ・・・」

 

 

 

 

魯粛「ぷはっ!死ぬかと思った・・・」

 

甘寧「お前は何をやっている?」

 

魯粛「私じゃなくて!・・・そういえば!蘇飛様は!?」

 

周喩「何をやっている・・・・」

 

甘寧「(今、私が・・・)これは、周喩様」

 

魯粛「周喩?」

 

とぼけた声で、視線を向けると・・・

 

周喩「魯粛?」

 

甘寧「?」

 

 

 

 

 

周喩・魯粛「「何であなたが此処に!?」」

 

甘寧「お知り合いですか?」

 

周喩「あぁ、まぁな・・・」

 

魯粛「えぇ~・・・」

 

周喩「なっ!?お前何を言っている!」

 

魯粛「私の知り合いに、こんな■■はいない!」

 

周喩「お前こそ■■ではないか!」

 

二人共、■■である・・・

 

甘寧「■■・・・」(チラリ)

 

自分を見て少し落ち込む・・・

 

周喩「全く・・・それで、何のようだ?」

 

魯粛「別に用などありません!」

 

激しくにらみ合う二人・・・

 

周喩「では、どうするつもりだ?」

 

魯粛「蘇飛様のもとに帰ります!」

 

周喩「蘇飛と言うのは、黄祖の配下だな?」

 

魯粛「そうですけど?」

 

周喩「此処がどこだか分かっているのか?」

 

一気に冷めた声で話す・・・

 

周喩「今、孫呉は劉表軍の黄祖がいる夏口城に向けて、出撃をする話をしているところだ・・・」

 

魯粛「なんですって!?・・・甘寧、それは本当ですか?」

 

不安が混じっている声に、小さな声で答える・・・

 

甘寧「間違いない・・・」

 

魯粛「あなたは、何故何も言わないのですか!!恩があるでしょう!!」

 

甘寧「そんなことは分かっている、だから・・・孫策様に蘇飛だけは殺さないでくれと頼んだ!」

 

魯粛「そんな言葉を信用したのですか!もし「殺させるつもりはない!必ずアイツを連れてきてみせる!!」・・・・・・」

 

甘寧の力強い言葉に、思わず息を飲む・・・

 

周喩「つまりだ・・・今、この状況では我らに力を貸すしかないと言うことだ・・・」

 

魯粛「・・・・・・・・わかりました、協力します・・・」

 

しばらく考えた後、答えを出した・・・

 

魯粛「ですが、必ず蘇飛様は助けてください!」

 

甘寧「安心しろ・・・私が助けて見せる・・・」

 

周喩「意見がまとまったな」

 

周喩は呆れ顔で去っていった・・・

 

魯粛「あの袋をのけますか・・・」

 

そして、袋の口を下にして瞬間、カラッ、と小さな紙が落ちてきた・・・

 

魯粛「これは?」(ガサッ)

 

その紙には、文字が書かれており鈴が括り付けられていた・・・

 

蘇飛『魯粛すまないな、出来るだけ手加減はした・・・筈だ。後、その紙と一緒に鈴がついているだろ?それを甘寧に渡しておいてくれ・・・』

 

丁寧な文字で、一言一言書かれていた・・・

 

魯粛「(む~、私には無しですか・・・)甘寧・・・これ、貴方によ!」

 

魯粛はそう言って・・・

 

甘寧「はっ?・・・これは、鈴か?」

 

魯粛「蘇飛様から『貴方だけに!』あった・・・」

 

甘寧「私、宛というところを強調するな・・・」

 

甘寧はその鈴を見て・・・

 

『ありがとう』

 

やさしく微笑んだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その鈴が悲劇を招くとは思いもしなかった・・・

 

【続く】

 

 


 
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