「おーし、お前ら気合入れていくぞ!」
「「「「おおおおおおおお!!」」」」
文醜の声と共に雄たけびをあげ、袁紹の兵達は突っ込んでくる
「いいか、敵の数に気圧されるなよ!?」
「「「「はい!!」」」」
白蓮も味方を鼓舞し、向かっていく
そしてぶつかり合う両軍
本当なら一気に潰されるところであろうが、ここは渓谷
一度に戦える兵は限られている
なので一蹴と言う事にはならなかった
のだが・・・・
「公孫賛!あんたをやれば終わりだ!!」
文醜が白蓮に斬山刀で切りかかる!
「うおおっ!」
その一撃をかろうじてかわす白蓮
そして
「後退!全軍後退だーー!!」
白蓮は撤退指示を出し、公孫賛軍は撤退を開始した
「逃がすな!追え追えーーー!!」
「ちょっと文ちゃん!深追いは危険だって・・・」
「大丈夫だって、心配性だなあ斗詩は・・・」
「その大丈夫の根拠は・・・って文ちゃーーーーん!!」
顔良の言葉を最後まで聞かず、文醜は突撃していった・・・・・
白蓮は逃げながら思い出していた
一刀の作戦を・・・・
「白蓮には一当てしてもらって、すぐ逃げてもらう」
「え?」
「そんで作戦地点まで敵をおびき寄せてもらう」
「ちょっ!ちょっと待て!それって囮じゃあないのか!?」
「そうとも言うな」
慌てる白蓮に平然と言い放つ一刀
「いや、この役には白蓮が適任なんだよ。大将だし、それに強すぎないから逃げても不信には思われないだろうし・・・・華雄や恋がすぐ逃げたら変だろ?」
「・・・それはそうだけどさ」
「じゃあ決まりだな。話を続けるぞーー」
・・・・・・・・
「確かに重要な役目だけど、私は本当に大将なんだろうか・・・・・」
と一人ごちる白蓮
そうこう言ってる間に作戦地点が見えてきた
そこには200人ほどの工作兵が待機している
「よーし!お前達!全速力で駆け抜けるぞ!」
「「「「了解です!!」」」」
少し引き離されて白蓮を追う文醜と顔良
そこで彼女達も待機していた兵士達に気づいた
「文ちゃん、待ち伏せだよ!」
「たったあれっぽっちどうって事ないって!」
「いや、止まろうよ!何かあるって!」
「心配しすぎだって。お前ら!行くぜーーー!!」
そう言って先陣を切る文醜
「もう!」
そう言って文醜の後を追う顔良
彼女の意見はいつも聞き入れられる事はなかった
ああ、聞いていればこんな悲劇は・・・・・・・
白蓮は工作部隊の横を通り過ぎる
そして工作部隊は背中に付けていた袋を持った
そして敵がかなり近くまで来た時
「今だ!」
工作兵長の合図と共に袋の中身はばらまかれた・・・・
「何だ?!」
そう言ったのは誰だったか
袁紹軍兵士は確認する暇もなく・・・
「イテッ!」
「グア!」
「何だ!」
次々と止まり、足を折っていった
「何が・・・イテッ!」
そして先陣を切っていた文醜は、勢いがついていたため尻餅をついた。そこに・・・・
グサッ!
「ギャ~~~~~~~~~!!」
文醜の叫びがコダマした・・・・・・
そしてようやく進軍が止まり
「文ちゃん!?」
ようやく追いついた顔良が文醜に駆け寄る
「斗詩~~、尻が・・・アタイの尻が~~~」
まえのめりに倒れている文醜
その尻には竹を尖らせて出来たウニのような物体が刺さっていた
・・・しかもお尻の穴に
「斗詩~~、抜いてくれ~~」
「う、うん」
顔良は言われるままにそれを引き抜く
「はう!」
「・・・大丈夫?文ちゃん」
「駄目、動けねー・・・」
まえのめりの姿勢のまま尻を押さえる文醜
先程の工作兵たちは、混乱にまぎれすでに撤退していた
そして、顔良は文醜を連れて本陣のほうへ戻っていった・・・・・
どうも、アキナスです
ようやく開戦したわけですが、いきなり酷い展開になってしまいました
ちゃんとまとめられるんでしょうか?
そんな不安を抱きつつ、次回に・・・・・
「平等院鳳凰堂極楽鳥の舞いッ!!!」
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いよいよ戦端は開かれた
どうなっていくのか?