No.220406

恋姫外史・あるところに一刀第18話

アキナスさん

公孫賛の所に仕官した一刀達

彼らの未来はどうなるのか・・・

2011-06-03 15:50:22 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:11081   閲覧ユーザー数:8256

ある夜、一刀の部屋

 

そこには二つの影があった。

 

「なんなのですか?こんな夜遅く・・・」

 

「悪いな、ちょっと相談があってよ」

 

そこに居たのは一刀、そしてねねであった。

 

「相談?」

 

「ああ、袁紹についてだ」

 

「・・・・・」

 

ねねも話の内容を察したようだ。

 

表情が真剣なものになる

 

「あいつらが攻めてくるとしたら、どの位の数で来ると思う?」

 

一刀の答えにねねは考え始める

 

そして

 

「おそらく十万ほどの大軍勢になるでしょう」

 

と言った。

 

「・・・・・こちらはかき集めても一万とちょっと、まともにぶつかっても勝ち目がないな」

 

「その通りです」

 

ねねも一刀に同意する

 

「・・・と言う訳で、まともにやらないで策を考えようと思ってな」

 

「それでねねを呼んだのですか」

 

「ああ、今の所、策の事で論議できるのはお前くらいなんでな」

 

「白蓮殿は?」

 

「あいつはその事言ったら「すぐには攻めてきたりしないだろ」とか甘い事抜かしてたから呼ばなかった」

 

やれやれと言った風に首を横に振る一刀

 

「・・・しかしねねは、一度大失敗してるのですよ?」

 

「済んだことだ、それにもうあんな事はしないだろ?」

 

「当然です!!」

 

ねねは大声で叫ぶ・・・が、一刀に「静かにしろ、一応秘密の会合なんだからな」と言われ、声を潜めた。

 

「と言う訳で、俺もいくつか策を考えたんだが、お前の意見を聞きたい」

 

「・・・どんな策なのですか?」

 

「それはな・・・・・・・」

 

・・・・・・・・・・

 

「・・・・と言う策なんだが、どう思う?」

 

ねねはそれを聞いて少し考え

 

「・・・相手は袁紹です、かなりの効果が望めますね」

 

割と高い評価を得たようだった。

 

「そうか、実はこの策の準備を頼みたいんだ、その分政務なんかの仕事は俺が代わるからよお」

 

「・・・分かりました、引き受けましょう」

 

ねねはそう言い頷いた

 

「おし!決まりだな。後はこの策を煮詰めるのと、策の後どう攻めるかを相談したいんだが・・・」

 

「・・・今夜だけでは無理ですね、調べる事も随分ありますし」

 

「だな」

 

そしていくらか意見を出し合った後、今日の所は解散となった・・・

「なあ、北郷」

 

「何だ?白蓮」

 

政務室で仕事をしていると、白蓮が一刀に話しかけてきた。

 

ちなみに真名は仕官した時に交換しあった。

 

「最近ねねをここで見かけないんだが・・・・」

 

「ああ、あいつにはちょっと仕事を頼んでるんでな」

 

「仕事?」

 

「そう、だからしばらくは俺達でやらんとイカンが、きついか?」

 

「いや、元々主立って政務や調練出来るのは私くらいだったからな。調練は華雄達がやってくれるし、お前が政務を手伝ってくれるだけでも大助かりだよ」

 

「・・・苦労してたんだな」

 

「ああ・・・・・」

 

白蓮は遠い目をした。

 

きっと今までの人生苦労の連続だったのだろう・・・・

 

そして夕方になった頃

 

「終わった~~~!」

 

「だな」

 

今日の分の仕事を二人揃って終える

 

「そいじゃあ、いつものヤツをやるか」

 

「おお!今日はどんな歌なんだ?」

 

「聞けばわかるさ」

 

そして一刀は歌いだす。

 

二人で仕事をした時、終わったら一刀が歌を歌うと言うのが恒例になっていた。

 

白蓮は生真面目な性格なので、とにかくストレスが溜まりやすいタイプだった

 

そこで一刀は、白蓮のストレス解消のため、まだ発表していない歌を試験的に白蓮に歌っていたのだった。

 

実際、効果はあった。

 

来た当初は疲れた顔ばかりしていた白蓮だったが、いつからか笑顔が増え、元気になって行った。

 

先に仕事が片付いたら、一刀の分まで引き受けようとするくらい元気だった。

 

ちなみに、興行では自分の世界の男性ボーカルの歌しか歌えないので、白蓮の前では女性ボーカルの歌を多めに歌っていた。(一刀は割と高い声も出せるのだ)

 

今日の歌は・・・・・

 

「た~ま~に~は、近~み~ち~を、した~い駄~目~かし~ら」

 

近道したい・・・と言う歌であった。

 

白蓮は目をつぶり、一刀の歌に耳を傾けていた

 

これが、仕事の後の二人のひと時の安らぎの時間であった・・・・・・

さて、それから1ヶ月ほど経ったころ

 

一人の兵士が城に駆け込んできた。

 

「報告します!袁紹が軍を率いて攻め込んできました!!」

 

「な!」

 

白蓮は驚きの声をあげた

 

「・・・とりあえずみんなを集めようぜ」

 

それとは逆に落ち着いた様子で白蓮に言う一刀

 

まあ、予想してたことであるから当然と言えば当然なのだが・・・・

 

「そ、そうだな・・・・・」

 

かくして

 

袁紹対公孫賛の戦いがその幕を開けようとしていたのだった・・・・・

どうも、アキナスです

 

いよいよ戦いが始まります

 

一刀の考えた策とは?

 

そしてその策は成功するのか?

 

あと、今回の歌はぼのぼのの主題歌です。

 

それでは次回に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「炎獄鬼!!」

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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