No.220334

いつもと違う流れ星 その20

コイケヤさん

ちわです、コイケヤです。

ついに20話です。さぁどうなるやら・・・
最後のアンケートお願いします。

2011-06-03 01:46:15 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2470   閲覧ユーザー数:1962

~管輅side

 

歩く歩く・・・

 

もっと遠くまで行かなきゃ。

 

一刀・・・北郷一刀は自分の目的を見つけた。

ならば僕はあの場所にいる事はできないのだ・・・

 

月明りが僕を照らす。

 

その優しい光は彼に少し似ている・・・そんな気がした。

 

別にそんな事はいいか、もう会うこともないだろうし。

 

ズキン・・・

 

そう思うと胸の奥が痛んだ。

 

管輅「・・・はは、なんなんだろうこれ。」

 

一刀。

 

管輅「痛いんだ、胸の奥が・・・」

 

君は僕がいなくなったらどう思う?

 

管輅「苦しいんだ・・・」

 

悲しんでくれるかな?

 

管輅「一刀・・・」

 

僕は君といた事で思い出したものがある。

それは“心”。

 

君といる事で忘れていた心が戻ってきた。

心がたくさん満たされたんだ。君の優しさに、温かさに、笑顔に・・・

 

管輅「叶うなら貴方のもっと傍に・・・」

 

いたかったよ一刀。

 

「ならいてくれよ、俺の傍に。」

 

その時僕の前から声がした。

 

管輅「ほんごう・・・かずと。」

 

一刀「やぁ。」

 

管輅「・・・なんでここにいる。」

 

一刀「管輅、君を連れに来た。」

 

そう言い彼は笑った。

 

管輅「・・・なんで?」

 

一刀「君が必要だから。」

 

管輅「僕は君なんか必要じゃない。」

 

違う・・・僕は一刀と一緒にいたい!

 

一刀「そうか、でも俺は我がままだ。だからその我がままに管輅を巻き込む。」

 

一刀・・・でも僕は・・・

 

管輅「無理だよ・・・無理なんだよ・・・っ!!僕は君とはいけないんだよ・・・」

 

一刀「それはなんで?」

 

管輅「僕は管理者だ、外史に関与してはいけない。だから・・・」

 

一刀「それは誰が決めたの?」

 

管輅「そんなの・・・」

 

一刀「管輅、君の目的はなんだ?」

 

一刀は僕にそう尋ねた。

 

管輅「・・・僕の目的は北郷一刀の行動の監視、外史の管理。」

 

一刀「違うよ、それは君の目的じゃない。」

 

管輅「・・・どういう事?」

 

一刀「俺は外史の管理者に聞いているんじゃない管輅、君に聞いている。」

 

管輅「っ!!」

 

一刀「さぁ管輅、君の目的はなんだ!!」

 

管理者じゃなく僕に・・・?

 

管輅「・・・そんなものない。」

 

一刀「なら一緒に探そう、管理者としてじゃなく管輅としての目的を。」

 

自分の目的を探す?

 

管輅「そんなの・・・そんなの無理に決まっているじゃないか!!」

 

僕は大声で怒鳴っていた。

 

管輅「自分なんてない!!僕はただ管理者としての目的を果たすしかないんだっ!!」

 

僕はそう思っていた。一刀に会うまでは・・・

 

管輅「自分なんて、心なんていらないのに・・・北郷一刀!君のせいで僕はおかしくなった!!」

 

管理者と自分ではなく“管輅”としての自分のほうが大きくなっていった。

 

管輅「こんなに胸が痛むのもこんなに苦しいのも全部全部っ!!・・・」

 

心が満たされていく感じ。

一刀の優しさに温かさに・・・

 

管輅「こんなに苦しいのなら・・・心なんていらないよぉ・・・」

 

そして僕は自分を抑えられなくなった。

 

~一刀side

 

泣いている。

管理者ではなく、一人の女の子がそこにいた。

 

一刀「初めまして・・・やっと本当の君に会う事が出来た。」

 

そう言い俺は管輅の頭を撫でる。

 

一刀「本当の自分を知るのは怖い?本当の気持ちを知るのは。」

 

管輅は少し震えていた。

 

一刀「俺は管輅と一緒にいたい、だから俺は追いかけてきた、行動した。管輅は・・・やっぱり必要じゃないかな?俺なんて・・・」

 

管輅「本当は離れたくないよ・・・でも無理だよ一刀、不可能だよ。」

 

管輅は俺に抱きつき消えそうな声で言う。

 

一刀「行動もしてないのに諦めるの?」

 

管輅「でも僕は管理者で・・・」

 

一刀「それは管輅が行動しないのとは関係ないよ?これは管輅自身の問題だ。管輅が考えて行動しなきゃいけないんだ。」

 

管輅「僕が考えて行動する?」

 

一刀「そう、俺は管輅の考えを聞きたい。」

 

そう言い俺は管輅から離れた。

 

一刀「俺が管輅を連れ出してやる、俺が管輅を救う!!

 

        だから俺と一緒に来てくれ。」

 

俺は管輅に手を差し伸べた。

 

 

長い沈黙・・・

 

そして管輅は・・・

 

 

管輅「・・・この手を取れば僕は一人ではなにもできなくなってしまう。だからこの手を取る事は出来ない。」

 

管輅はそう言って一歩後ろへ下がった。

 

一刀「そう・・・か『だから!』・・・?」

 

管輅「僕は自分で考え行動する!僕は一刀といたい!管理者としてじゃなく管輅として・・・」

 

管輅は笑いながら

 

管輅「だから僕を連れ出してください。」

 

俺に手を差し伸べた。

 

一刀「っ!あぁ、連れ出してやる管輅。」

 

そして俺はその差し出された手を掴んだ。

 

 

 

 

 

 

 

月の光に照らされながら管輅をおぶりのがら来た道を帰っていく。

 

なぜ管輅をおぶっているのか?

それは・・・

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

一刀「そうだここで誓いを立てよう。」

 

管輅「誓い?」

 

一刀「そう、この満月に誓う。例えなにがあろうとも俺は大切な人達を守ろう!!」

 

管輅「ふふ、なんだいそれは?じゃあ僕は・・・一刀、僕は君の傍にいて君を支える。これが僕の誓いであり僕の目的だ。」

 

一刀「わかった。ならこの誓いを“満月の誓い”って呼ぶのはどう?」

 

管輅「いいね。僕と一刀、二人の誓い・・・気に入ったよ。」

 

一刀「それはよかった。あ、そうだお劉備さん達から没収したお酒がちょっとあるんだけど飲む?」

 

管輅「別にかまわないよ、じゃあこの誓いに・・・」

 

俺は二つ杯を取りだしお酒を注ぐ

 

一刀「この誓いに・・・」

 

一・管「「乾杯」」

 

そう言って二人で杯のお酒を飲みほした。

 

管輅「・・・ひっく。」

 

一刀「あ・・・やべ。そういえば管輅って・・・」

 

管輅「かじゅと~♡」

 

一刀「あぁっ・・・キャラが。って!!むぐっ!?ちょ!管輅、胸・・・」

 

管輅って意外に胸あるな・・・

 

管輅「かじゅと・・・えへへ~。」

 

一刀「むがぁ~!!」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

とまぁこんな感じだ。

 

管輅「すー、すー。」

 

ちなみにお酒が入り暴走モードに突入した管輅は俺の顔に胸を押しつけたり、首筋を舐めるなど意味不明の行動をした後に夢の世界へ旅立っていった。

 

管輅「ん~・・・かずとぉ~・・・」

 

一刀「寝言かな?・・・管輅、俺と一緒にきてくれてありがとう。」

 

きっと聞こえていないだろうかど・・・

 

管輅「・・・あぃ。」

 

一刀「ははは、なんだそれ。」

 

月は俺達を照らす。

                                  続く。

 

ちわです、コイケヤです。

 

どうだったでしょうか?

なんかよくわからん事に・・・

想閲覧数が1000を超える作品がでました!!めっちゃうれしいです!!

 

次回は何をしましょうか・・・

 

拠点?

 

本編?

 

どちらがいいですか?

拠点の場合はキャラを三人までお願いします。

 

感想、意見要望お待ちしております!!


 
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