No.219533

流しラーメン大会 「第1回同人恋姫祭り」

黒山羊さん

『第1回同人恋姫祭り』ついに開催されました。
主催者が1人、黒山羊です。

皆さん! へぅ( ゚∀゚)o彡°!!

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2011-05-30 00:00:10 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:8935   閲覧ユーザー数:6980

 

 

「あちぃ――――………。」

 

 

暑いな。

腹減ったな。

こんな時は日本人ならあれを食べたくなるのだが……。

お!あれのあの食べ方はしたことがなかったから、やってみたいな。

俺、天の御遣いだし、出来るんじゃね?

楽しそうだし。

善は急げ、アレをするには真桜と流琉の手伝いが必要だ。

俺は真桜の所へと向かった。

真桜は工場に居た。

 

「真桜、ちょっといいか?」

 

「なんや?隊長?」

 

「なあ、ウォタースライダーの水を流すカラクリ作れるなら、あれの小さいの作れるか?」

 

「うーん、大きさによるわ。どんな大きさなん?」

 

「これぐらいだ。」

 

俺は大きさを手で表す。

人ぐらいの高さで、筒の直径は25cmぐらいで、長さは20m

高低差はそんなにつけることが出来ないが、水量で何とかしてもらおう。

 

「そんなんやったら、出来るで。でも、何に使うん?」

 

「天の国の文化に関するものなんだが……

今教えるより、当日に教えた方が楽しいだろう?」

 

「まあ、そうやな。」

 

「じゃあ、頼んだ!」

 

後は、食材の調達だな。

あれの作り方は知らないし、代用品を考える必要があるな。

とりあえず、流琉に相談してみるか…。

昼時だから、多分厨房に居るだろうな。

案の定、流琉は厨房に居た。季衣も一緒ということは季衣にご飯を作っているようだ。

 

「流琉、少しいいか?」

 

「はい!兄様!」

 

「いや、料理しながらでいいよ。

実は今度皆である事をしたいんだけど、それにはラーメンの麺と具とつけ汁が欲しいんだ。」

 

「どれぐらいの量ですか?」

 

「うーん。恋と鈴々と季衣の食べる量によるなあ。」

 

「確かにそうですね。

まあ、大丈夫ですよ。兄様。季衣と恋さんと鈴々さんの食べる量は把握しています。」

 

「わかった。頼むよ。

後、当日手伝ってほしいんだけど良いかな?」

 

「分かりました。どういうことするんですか?」

 

手伝いを頼む以上、秘密裏には出来ないな。

俺は流琉には話すことにした。

 

「うん。実はね。ネタばれになってしまうんだけど………ゴニョゴニョ。」

 

「へぇ、天の国にはそんな食事があるのですね。

分かりました。では、つけ汁は少し濃いめの方が良いですね。」

 

「そうだな。水で薄まるだろうし。一度試作品を作ってもらって良いか?」

 

「分かりました。

ちょうど、季衣用にラーメンを作っていたので、その一部を試作品にしますね。」

 

「ええーーー!ボクまだそんなに食べていないのに!」

 

「悪いな。季衣。

後で肉まん3人前奢るから勘弁してくれ。」

 

「それならいいよ。」

 

「ありがとうな。季衣。」

 

それから、少ししてつけ麺が来た。

いつもと違うのはつけ麺の麺が笊の上に乗っているのではなく、水の中に入っている事だ。

そして、つけ汁も濃そうだ。

ここまで想定して作るとはさすが流琉。

俺はつけ麺を食べる。うん。これならいける。

 

「さすがだな。流琉。じゃあ、当日頑張ろう!

俺は今から3国会議だから、これについて話してくるよ。」

 

俺は3国会議で話し合った。

華琳は天の国の食事ということで興味を持ち、桃香がそれに賛同。2人に引きずられる形で蓮華が了承した。

決行は10日後。

真桜のカラクリも7日で出来るそうだ。

さすがだな。

 

 

 

 

そして、10日後

 

 

 

「これより、三国流しラーメン大会を始めます!」

 

流しソーメンならぬ、流しラーメンだ。

ソーメンの作り方を知らないからラーメン。

 

俺は簡単に流しラーメンについて説明する。

流れてくる麺を箸で掬い、つけ汁につけて食べるという食べ方。

つけ汁はあらかじめ配っておく。つけ汁の種類は豚骨、煮干し醤油、鳥ガラの3種類だ。

薬味はバイキング方式で、種類はネギとチャーシュー、蒸した鳥の胸肉、メンマだ。

 

「じゃあ、真桜。カラクリを起動させてくれ。」

 

「はいよ。隊長。」

 

真桜はカラクリを起動させる。

水が流れ始める。

俺は冷や水で〆た麺を1口サイズに分けて流す。

 

一番上流に居た璃々ちゃんと紫苑の所に麺が一番最初にたどり着く。

璃々ちゃんは箸で麺を掬い、鳥ガラのつけ汁につけて食べる。

 

「これおいしいよ!ご主人様!」

 

「そうか。璃々ちゃんにそう喜んでもらえたら嬉しいよ。」

 

「ありがとうございます。ご主人様。

璃々が最近、夏バテ気味で食欲が無くて困っていたのです。

璃々が楽しく食べれて、食が進んでいるのは嬉しいことですわ。」

 

「そうか。それなら、ちょうど良かった。

鳥の胸肉は夏バテ防止には良いって言うしね。

皆夏バテしているんじゃないかと思ってこの薬味を入れておいたんだ。」

 

「そうだったんですか。」

 

「あのね。この麺冷たくておいしいよ。」

 

「こら、璃々。こぼしちゃ駄目でしょ。」

 

「はーい。」

 

璃々ちゃんはかなりご満悦だ。

此処には親子の2人の微笑ましい光景があった。

 

 

 

 

 

 

 

「主、この流しラーメンは良いモノですな。」

 

星が声をかけてくる。

星は桔梗と蒲公英と雪蓮の4人で酒を飲みながら、流しラーメンを楽しんでいる。

 

「確かに、天の国は食事方法1つ取っても驚きます。お館様。

冷水に乗り、麺が流れてくる。暑い夏にこれは涼しげでなんとも良い。」

 

「それに食べる量を自分で調節できるのも良いよね。」

 

「このお酒にも合うわ。」

 

「よかった。気に入ってもらえて何よりだ。」

 

「しかし、主。

この流しラーメン最も優れている事は別の所にありますぞ!」

 

星の言葉に酒飲みグループは反応し、星の方を見る。

俺も麺を千切っては流し、千切っては流しをしながら星の方を見る。

 

「メンマの量が自由ということです。」

 

「「「「…………。」」」」

 

やはりか。

そう思ったから、薬味をバイキング方式にしたんだんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

カチャカチャカチャカチャカチャ

 

何の音だ?音の方を見ると鈴々と季衣だった。

鈴々と季衣は向かい合って座っている。場所は最下流。

鈴々と季衣は箸で格闘している。

 

「どうしたんだ?鈴々、季衣?」

 

「おにいちゃん!春巻きが麺を取る邪魔をするのだ!」

 

「にいちゃん!違うよ。このぺたんこがボクの邪魔をするんだよ!」

 

「お前の方がペタンコなのだ!」

 

「何を!」

 

「はいはい。喧嘩しない。交互に麺を取ったら良いだろう?」

 

「おにいちゃん、麺が少ないのだ。」

 

「はいはい。じゃあ、麺流す量増やすから喧嘩するなよ。

喧嘩したら、鈴々と季衣はお預けだからな。」

 

「「はーい(なのだ)」

 

何とか仲直りは成功。

やっぱり仲良しが一番だよな。

 

 

 

 

 

 

 

「……上手くとれない。」

 

恋は落ち込んでいた。

それもそうだ。恋のお箸の持ち方はおかしい。

この持ち方だったら、止まっているモノなら掬えるが、流れるモノなら掬えないよな。

何度も掬い損ねていると気の毒になってきた。

 

俺は恋の方に行く。

恋は一生懸命麺を掬おうとしているが、一度に掬えるのは2,3本。

 

「恋。お箸の持ち方教えるから落ち込まないでくれ。」

 

「ご主人様?」

 

恋はやっと顔を上げてくれた。

 

「ほら、お箸持ってみてくれ、恋。」

 

コクッ

 

恋はお箸を握る。

 

「ほら、こうやって持つんだぞ。」

 

俺は恋の手を握り、箸の持ち方を教える。

恋はジーと手を見ている。

 

「恋、聞いているか?」

 

……………………コクッ

 

「もう1回、説明しようか?」

 

コクッ

 

俺は再度恋に箸の持ち方を教える。

今度はちゃんと聞いているようだ。

 

「恋、これで動かしてみてくれ。」

 

上手く動かせないようだ。

恋が持ったお箸はプルプル震えている。麺を掬おうとしても、上手く掬えない。

恋はさらに落ち込む。2つのアホ毛ももうシナシナだ。まるで何日も放置した青ネギのようだ。

俺は流れてきた麺を掬い、つけ汁につけて、恋に差し出す。

 

「ほら、恋。アーン。」

 

「アーン。」

 

パクッ

 

「恋、美味しいか?」

 

「美味しい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

俺何かした?皆俺を見ている。

 

「ご主人様!私にもアーンして!」

 

桃香が挙手して叫ぶ。

それがきっかけとなって皆が俺を囲む。

俺は危険を感じ、ここから逃げようとする。

 

「一刀!桃香よりも先に私にアーンしなさい!」

 

華琳が絶を持って迫ってくる!

俺は後退する。背中に何かが当たった。俺は後ろを見る。

 

「一刀…。私にもしてほしいのだが…。」

 

蓮華がモジモジしている。

俺は更に逃げようとするが、思春、春蘭、焔耶に行き先を阻まれる。

 

「蓮華様のお願いをしておられるのに、貴様は何故逃げる?」

 

「華琳様がアーン待ちだ!早くしろ!」

 

「お館!桃香様の期待を裏切るのか!」

 

3人共武器を武器を持ち俺を威嚇してくる。

そして、急に赤面に変わり、

 

「「「ついでに私にもアーンをしろ!!北郷(お館)//////」」」

 

思春と春蘭と焔耶がデレた!

正直3人にデレを見れて気分は最高なのだが、状況的には最低だ。

そして、本性をさらけ出した3人は闘い始めた。

 

俺は3人を後にして逃げようとするのだが、

 

「一刀!シャオにもアーンして!」

 

小蓮が右腕に抱きつく。

 

「小蓮!私だってアーンしてもらいたいわよ!」

 

蓮華が左腕に蓮華が抱きついた。

そして、姉妹で引っ張り合いに。

何故か気が付いたら、雪蓮まで参加して、右足を引っ張っている。

華琳と桂花まで参加。左足が悲鳴を上げる。

さらに、いろんな奴が参加してくる。

 

ガシ

 

「え?」

 

頭を持たれる。

上を見ると桃香だった。

 

「ご主人様は私にアーンしてくれるもん!」

 

ギュウウウウ

 

頭を引っ張られ始めた。

俺はある事を思い出した。

 

 

古代中国には、以下のような処刑方法がある。

用意するものは馬4頭、馬具4頭分、鎖4本、固定器具(手錠のようなモノ)4つ。

両手、両足に鎖の端を繋げる。そして、鎖のもう片方の端を馬につなげる。

そして、後は馬に鞭打つだけ。

4頭の馬はそれぞれ違う方向に走り出し、体を裂かれてしまうと言う処刑方法。

日本では確か牛裂きと言ったか?あれは2頭の牛に股を裂かれる処刑方法だったな。

だから、今俺が食らっているのはその改良版だな。

 

 

 

まぁ、要するにかなり痛い!

 

多分このままだとまた華陀行きだな。もう慣れた。

 

それより、痛いなぁ。

これかつて無いほどの痛さじゃね?

 

でも仕方が無いよな。

 

彼女達は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴキバキゲチョベキヌチョガコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日俺は意識を取り戻した。

華陀の診断によると、血管破裂数十か所、脱臼百数か所、骨折7か所だそうだ。

自然回復力を高める五斗米道でも数日で治すことは出来ないそうだ。

全治半年。過去最高記録だ。

 

ああ、また流しラーメンしたかったのに、冬になってしまう。

 

あ!そういえば、あの時に言い損ねたことがあったな。

彼女達が何者なのか。

 

 

彼女達は真に恋する無双のお姫様!

 

つまり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双だ!

 

 

 

 

へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。

 

駄作ですみません。

自分で『夏』なんてテーマ振っておきながら、ものすごく勝手に苦戦してました。

まあ、閉めは良かったかなと自己満足。

 

最後になりますが、私が今書いている長編作品2つを紹介します。

 

まず1つ目。

『真・恋姫†無双 武と知の御遣い伝』

 

北郷一刀は普通の学生。ある日寮に帰ると変な郵便物が、中身は銅鏡だった。突然その銅鏡は光り出し、別世界へと飛ばされた。

同時刻、別の世界で、ある男も同じ境遇に会い、別世界へと飛ばされた。

2人は飛ばされた先の世界で会い、歴史的人物に会う。

劉備玄徳だった。そして、2人は劉備からある預言者のお告げを聞く。

2人は武の御遣いと知の御遣いだった。

 

 

2つ目。

『桔梗√ 全てを射抜く者達』

 

北郷一刀は学校を退学し、旅をする。旅先で就職をする。職業は狙撃手だ。

戦場へ行くとテロに会い、死んだかと思った。しかし、目を開けるとそこは知らない場所だった。近くに村があることを知り、村を双眼鏡で観察していると戦争が始まった。

さらに戦場で戦っている女性に一目ぼれ!その人を助ける為にその人の敵を狙撃する。

一刀は一人で狙撃をしていた為、兵に背後を取られ、近くの村へと連れていかれる。

 

以上が私の作品の紹介になります。

では、最後にご唱和ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へぅ( ゚∀゚)o彡°(ラウンジ内での挨拶)


 
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