真・恋姫✝無双~御使いの転生~張任伝 第二章 英雄を支えし兵
第三話 日出るところ、我ら在り
長江を漂う船…その船の旗印は甘の一字が記されており義賊として名高い甘寧が率いる河賊だ。
一般兵「頭! 本当に劉表なんかに付き従って良いんですか?」
甘寧「仕方あるまい… 食う物無くてはこちらも戦えん…」
そう、兵糧が乏しくなろうとも民を襲わず、今まで賊を成敗しながら戦って来た…しかし、その賊たちも甘寧の勇名を聞き周辺地域には出なくなったため仕方なく付き従っているのだ。
甘寧「……(本当に私の主君は劉表なのか? 益州の領主、劉焉の部下である張任という者が何故か心に引っかかる…)……」
甘寧「一刀…」
一般兵「?? 頭どうか詩やしたか?」
甘寧「…いや…何でもない…(今は警邏を優先しよう)」
そう思いながらも益州を多い囲う山々を見つめている思春であった。
サイドチェンジ
涼州
カリカリカリカリカリアリカリカリ
翠「はぁ…なんであたしがこんな事しなきゃならないんだ…」
鈴藍「仕方ありませんよ、漢寿様を怒らせてしまったのですから…」
そう苦笑いしながら手元の書類にせっせと書きこんでいる美女である姜維事、鈴藍(スズラン)が言う。
翠「あたしだって好きでやったんじゃないんだよ! でも蒲公英が…」
鈴藍「まぁまぁ…後少しですし頑張ってください、終れば一緒に遠乗りにでも行きましょう」
翠「そうだな! ようぉし! 頑張るぞ!」
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリクソンガリガリガリガリガリガリ
鈴藍「…(今、明らかに変な音混じってたよね…突っ込むべきかしら…)」
そう思い窓を…奇しくも益州の方向を見上げる鈴藍であった。
サイドチェンジ
汝南城
黄色い鉢巻を頭に巻き付けた青年が唯遠方を見つめている…
??「戊信? 何やってるんだろ…? お~い! 戊信! 」
戊信?「あぁ、徐民か… 何って言ってもなぁ……あの方向が無性に気になってよぉ~」
そう言いながら自分がさっきまで見つめてた…益州の方向を指さした…
徐民「何? 劉表の野郎でも食い破る気? 辞めとけ辞めとけ。 漢の四天将率いる官軍の内、慮植は軍を壊滅させたが、残りの将は連帯している上、陳留の曹操までいるんだぞ? ここの守備が手一杯だ」
戊信「そんなもんお前に言われなくても解ってるつもりさ、慮植を倒せたのはお前の策である奇襲の御蔭だもんな…桃里(トウリ)…」
桃里「解ればよいのよ、解れば♪」
戊信、姓を波、名を才、真名を戊信(ボシン)…この外史では黄巾党を代表する名将の一人である。
戦地に取り残された少女…桃里を……いや、その邑を賊が虐殺をしているのを目の当たりにして死に物狂いで槍を振い多くの人命を救出…奇しくも時期的に黄巾党の象徴である旅芸人の少女三人が国を憂いて挙兵した時期と重なった… そのため波才もこの邑で生き残って、戦う意思のあるものに武器の振い方を教え、今ではその兵達と共に死を恐れない「黄天の果敢将」とまで言われるようになった。
戊信「気になるんだよ… 何故か知らないけどな。 それよりも…勝つしか道はない…桃里、悪いけど援軍は望めそうにない、南陽は南陽であの孫堅が軍を進めているんだ。 ここの兵力だけで対処してくれ。」
桃里「えぇ~! …もぅしょうがないなぁ…でも軍師として遣り甲斐があるな♪ 任せなさい!」
この二人がいる限りよっぽどの事が無ければ黄巾党は壊滅しないはずである…そう、程遠志の死を知らない今では…
サイドチェンジ
長江を渡る船の上…
風を受け靡いている褐色の肌をした少女の黒髪…この黒髪の持ち主である彼女の名は傅彤(フトウ)
彼女は今、諸国武者修行の旅に出ているのであったが。
傅彤「……大丈夫かしら? 船は苦手? 朱里ちゃん、雛里ちゃん」
朱里・雛里「はわわ「あわわ」~… だ…大丈夫でしゅ…」
傅彤「あはは……まぁ安心して、その水鏡さんのところへは私が護衛してあげるから♪」
朱里「ありがとうございます。 でも良いんですか? 御金もないのに…藤(フジ)さん…」
藤「良いの良いの♪ 言うでしょ、旅は道連れ世は情け…ってね♪」
これ以上ないってほどの笑顔を送ると…
朱里「はわわ///」 雛里「あわわ///」
あれ? 女性のなのに照れてるの? 百合なの? レズなの? けしからん! もっとy(ry クフフフフ…作者は帰ろうね… アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!
雛里「そ、そうだ…藤さんはこれからどこに行くつもりですか?」
藤「私? 益州かな? まだ行った事ないし……何より弓神の張任と弓将黄忠・厳顔の三将がいるしね♪」
朱里「!? よ、良かったら一緒に益州に連れて行ってくだしゃい! はわわ…噛んじゃった…」
雛里「わ、私もお願いします!」
藤「良いけど、水鏡先生のところはどうするの?」
朱里「一度、立ち寄って必要な物を揃えてから出発したいのですが…駄目ですか?」
藤「大丈夫よ。 私も食糧が不安だからね…」
ひょんな事から共に旅する三人の運命は益州に付いた時にどう変わるのやら…
成都城
ここ成都では都安の城が発起した黄巾党により奪われる事態が発生、対策を練っている状態ではあるが……
向日葵・焔耶「謙明様!(御館!) 俺(私)を出撃させてください!」
流洪「ほっほっほ…若いのそう焦るでない…ほれ、季や秋桜、一刀は冷静じゃぞ… 特に向日葵、軍師になるには短慮過ぎるぞ…ほっほっほ」
こんな事の繰り返しである…その無限ループを脱却させたのが…
一刀「俺に策があります! 黄巾兵も民もどちらも救える策が!」
その策を聞き皆は……
秋桜「あはは♪ やっぱ一刀君って面白い♪ でも、下手したら一刀君死んじゃうよ?」
季「そ、そうですよ! 死んだらどうするんですか!(主に私の胃が…)」
謙明「一刀よ…その策は成功させる事が出来るのか?」
一刀「はい! いや、成功させないといけないんです! 今後の戦乱の世になる事を考えると被害は最小限にすべきですが……成功すれば、万の軍兵を手に入れる事が出来ます!」
謙明「良し! 出陣の準備を! 精鋭中の精鋭を二千名を用意せい! 一刀、お前に先遣隊の部隊長に任命する! 御主の部下達と共に出撃せよ!」
一刀及びその家臣団「御意!」
日の出と共に出陣し白き鎧を身に纏った兵団、そして白地に黒字で張の一字の旗を掲げる一団はまさに輝かしい日輪の兵と言えよう…
そして、物語は動き出す…後に語られる、流星に愛されし英雄張任の初陣、「都安の戦い」が幕を開ける…
あとがきじゃぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
ども! ホワイトグリンドです! あぁ 死ぬ気ないけど死にたい~(苦笑)
有機化学と無機化学の中間試験…まぁ全力で逝きますよ!
さて本編更新しましたが、実は誤って制作中にブラウザをぽちっと押してしまったため全部一からやり直しwww
書くのって楽しいですな 疲れてる筈なのにストレスを軽減させてくれる~
二度書きしたけど、まぁ…誤字脱字あるのは仕方ないね(キリッ
一応、メッセージやら友人からの希望で呂文・波才がメインの張任伝外伝を必要な時に随時別々に投稿もしくは本編と合わせての投稿するように致します。
更新速度は相変わらず遅いですが まぁ…過度な期待をせず生温かい目と生温かい温もりを僕にください…(笑)
それでは、アディオス! (@o@)ノシ
Tweet |
|
|
32
|
2
|
追加するフォルダを選択
本編投稿 以下は実際にあった身内でのチャットネタでの小芝居(許可取ってます)
友人「小説書くって…お前無謀www」
自分「自分自身のオリジナルじゃないから b」
続きを表示