No.218212

己の信ずる道を行け

銀雷さん

頑張りますので、ご覧下さい!!

2011-05-22 22:37:16 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:852   閲覧ユーザー数:803

ここは、夏口に駐屯している黄祖の支配下の一つの町である・・・

 

 そこでは一人の男が、都督を務めていた。名を、蘇飛・・・

 

 

 この蘇飛は、文武両道のお手本とも言え、武は孫策にも匹敵するとも言われ、智は周喩にも劣らず、その上優しさもあるため、この当たり一帯では、かなりの評価を得ていた・・・

 

あれから、甘寧に鍛錬を付き合わされたり、鍛錬を付き合わされたり、鍛錬を付き合わされたり・・・

 

魯粛に、追いかけられたり、追いかけられたり、追いかけられたり・・・

 

そんなこんなで、数ヶ月・・・

 

ある日・・・

 

此処は、黄祖のいる城・・・

 

蘇飛「失礼します・・・」

 

黄祖「今日はなんのようだ?」

 

蘇飛「はい、私のとこにいる甘寧と言う食客のことなのですが・・・」

 

黄祖「まったく、そんな事で来たのならさっさと帰れ!」

 

蘇飛「あの者は使えると思います「くどい!」っ・・・申し訳ございません」

 

黄祖「まったくお前も諦めが悪いのぉ、惚れたか奴に?」

 

蘇飛「惚れるなど馬鹿馬鹿しい、ではこれにて・・・」

 

そういうと、足早に、城を去った・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

江夏に着くと・・・

 

蘇飛「(やはり、駄目か)はぁ~・・・」

 

魯粛「どうしたのですか?少し休まれては?」

 

此処最近、忙しくて、急用が取れていないのだ・・・

 

蘇飛「いや、大丈夫だ「しかし!」全く、大丈夫だから「・・・分かりました」」

 

渋々納得してくれたようだ・・・

 

魯粛「(ですが、やはりお疲れのようですね。あの女のせいですよね!!)全く!」

 

蘇飛「どうした?いきなり大きな声を出して?」

 

魯粛「あ・・いえ、何でもございません///・・・」

 

蘇飛「?、少し出てくる、仕事をしていてくれ」

 

魯粛「はい、分かりました」

 

疲れている体に、喝を入れて歩き出す・・・

 

 

 

甘寧「(う~む、奴に勝つにはどうすれば?)・・・」

 

蘇飛「おい!甘寧!」

 

甘寧「!?」(ヒュ!)

 

蘇飛「グッ!?」(ズゴ!)

 

甘寧の蹴りがクリーンヒットで決まり、蘇飛が吹き飛び木材にぶつかる・・・

 

甘寧「おい!?何時ものお前なら、避けていたではないか!?」

 

・・・・・・・・・木材が飛び散った中から返事が無い・・・

 

甘寧「おい蘇飛?」

 

うつ伏せになっている蘇飛・・・

 

甘寧「おい?」

 

蘇飛に近寄って、抱き起こすと・・・

 

蘇飛「ゴホッ!ゴホッ!・・・」

 

甘寧「蘇飛!!大丈夫かって、熱!お前、熱があるではないか!!」

 

蘇飛「うっ・・・甘寧か、大丈夫だ・・・それよりも・・・・・」(フラッ)

 

言いかけた瞬間、彼の体が傾き地に落ちた・・・

 

甘寧「蘇飛!!今すぐ医者を呼んできてやる!!」

 

蘇飛をおんぶして、急ぐ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、彼の寝室・・・

 

医者「ただの風邪でしょう、2,3日安静にしていれば治るでしょう」

 

甘寧「そうか・・・助かった」

 

医者に礼を言う・・・

 

医者「それでは、私はこれで・・・」

 

医者は仕事が終わると帰っていった・・・

 

甘寧「全く、自身の体調管理も出来ないとは・・・」

 

呆れ返っていたそのとき・・・

 

魯粛「蘇飛様!!大丈夫ですか・・・・・・・寝ていらっしゃいますか」

 

ドアが突然開き、魯粛が飛び込んできた・・・

 

甘寧「なんだ、貴様か・・・」

 

魯粛「あなたでしたか・・・」

 

甘寧「何か用か?」

 

魯粛「蘇飛様の看病をしに着たので、あなたはもう結構ですよ」

 

甘寧「そうか・・・」

 

小さい声で、呟くと部屋を出て行く・・・

 

 

時間が経ち、夜になる・・・

 

甘寧「(やはり、奴のことが気になって仕方ない)私はどうしたのだろうか・・・」

 

そういいつつ、彼の部屋に向かうと扉が開いていてそこから、光が漏れていた・・・

 

甘寧「魯粛がまだいるのか?」

 

扉に手をかけようとすると・・・

 

魯粛「全く、どうしてあの女のために、そこまでするのですか・・・」

 

甘寧「これは、魯粛の独り言か?」

 

部屋から聞こえる声に耳を澄ますと・・・

 

魯粛「最近だって、休む時間を削ってあの女と鍛錬をしたり、城にちょくちょく行ったり」

 

甘寧「(この内容からして、私のことだな。だが、休む時間を削っただと・・・それに、城だと・・・まさか!!)」

 

自分が言った言葉を思い出す、『なぜ、重用されない!!』・・・・

 

甘寧「まさか、奴がそこまでしていたのか?」

 

そう感じると、胸が痛くなった、すると彼女は自分の部屋に帰った・・・

 

部屋に着くと、寝台の上に横になり・・・

 

甘寧「奴は私のことをどう思っているのか・・・どうせ、女としては見ていないだろう・・・」

 

甘寧は愚痴る・・・

 

甘寧「私は無力だな・・・」

 

その言葉と共に、一筋の液体が頬を伝っていく・・・

 

『私は、私が居なければ・・・』

 

 

【続く】

 


 
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