~一刀side
あぁ・・・なんだ・・・
人肌の温もりというかなんというか・・・
それにこの甘い女の子の香りが・・・
俺はそれを抱きしめる。
抱きしめる?
あれ?なんで抱きしめられるし。夢じゃないの?
つーかこのシチュエーション見覚えがあるぞ?・・・
デジャビュ?
そんな事を考えていると・・・
左慈「う~ん北郷・・・少し苦しいぞ?」
布団の中から左慈が現れた!!
一刀「・・・。」
左慈「・・・北郷、おはようのキスを所望する。」
そう言い目を閉じる左慈。
あぁ・・・なんでだろうか。俺は次に起きる事がわかるぞ・・・
俺の寝室の扉が吹き飛ぶ。
管輅「・・・なにをしている左慈。」
そして闘いがまた始まるんだろうな・・・
管輅「次やったら殺す。(モグモグ)」
左慈「お前程度にやられる俺ではない!(モグモグ)」
今俺達は食事中である。
朝の闘いは俺が仲裁に入ろうとして見事失敗。
身体中ボロボロだがおかげでケンカを止める事ができたので一安心である。
管輅「第一、僕は北郷一刀の部屋に結界を張って彼以外は入れないようにしたはずだ・・・」
左慈「あんなもの壊したわっ!」
管輅「・・・。」
于吉「恋のチカラは無限大ですねー。」
楽しく笑う于吉。
一刀「ははは・・・はぁ。」
于吉「ところで貴方はこれからどうするつもりなんですか?」
一刀「え?一応お店を開こうと思っているんだけど・・・」
于吉「ふむ、予算等はあるんですか?」
一刀「うっ!・・・」
于吉「ないのにお店を開こうとしていたんですか?」
一刀「・・・はい。」
于吉「しょうがないですねー、私がなんとかしましょう。」
一刀「え?でも・・・」
于吉「ただし・・・旅に同行させていただけないでしょうか?」
一刀「それだけのために・・・なんで?」
于吉「なにかをするのにいちいち理由が必要ですか?私がしたくなった・・・それだけですよ。」
一刀「・・・ありがとう、どうか俺に力を貸してくれ!」
俺は深く頭を下げる。
于吉「喜んで。」
左慈「俺も協力しよう!」
一刀「二人ともありがとう!」
管輅「・・・。」
于吉「あー、でも私にお願いをする時は“ウキえもん”と呼ぶ事・・・いいですね?」
一刀「え?わかったけど・・・」
于吉「さぁ!お願いは?!」
一刀「う、うん・・・ウキえもーん、お店が開きたいよー。」
于吉「そんな時は~タラタタッタター!店の権利書~。」
一刀「うぇぇぇえ~!?いつの間に?!」
于吉「ふっふー・・・ちなみに食器類は全てそこにありますからあとは材料費ですね。」
于吉がお金を出そうとした瞬間、管輅がそれを止めた。
管輅「僕が出す・・・。」
ドンッ!とお金がとんでもないくらい入った袋を机に出した。
一刀「こ、これって・・・」
管輅「お金なら捨てるほどある・・・安心して使って。」
一刀「あ・・・うん。」
俺は気迫に押されてうなずく事しかできなかった。
必要なものはほんとんど揃った事でついに北郷杏仁豆腐店始動の日がやってきた。
開店するまでにかなり頑張ったが省略させてもらおう。
例をあげるとするなら・・・
宣伝とかお得意様の仕入れ先を見つけたり・・・
まぁ色々大変だったのだ!
宣伝効果が良かったのか大勢のお客さんが来てくれた。大半が女性だったのは謎だが・・・
左慈「よく来たな、そこに座れ。」
于吉「いらっしゃいませ、お席はこちらです・・・」
ちなみに二人にはウェイトレスをしてもらっている。
もちろんメイド服だっ!!
服屋のおやっさんと協力し作り上げた言わば俺とおやっさんの汗と涙の結晶だっ!!
そして管輅はというと・・・
お店の中で占いをしている。
お店に占い店スペースを作りお店に来てくれたお客さんの興味を引きお店に来たついでに占いもさせてしまおうという俺の作戦である。
その作戦は見事成功し、たくさんの人が占いをしてもらっている。
俺のほうも杏仁豆腐が絶好調で売れてうれしい限りである。
こうして午前中は見事なスタートダッシュをきる事に成功した。
そして午後・・・
何事もなく一日が過ぎると思ったのだが・・・
ガラの悪い4人組の集団が入店してきた。
ガラが悪い男1「ここが新しくできた店かぁーっ!?」
悪男2「おらっ!お客様のご来店だぜ!?」
悪男1234「「「「ぎゃはははっ!!!」」」」
お店にいたお客さん達が一斉に嫌な顔をする。
ズカズカと4人組が店の真ん中を陣取りさらに騒ぎ始めた。
・・・さすがにこれは騒ぎ過ぎだ、注意しに行くか。
悪男1「よぅよぅ、ねーちゃん可愛いじゃん。」
そう言い仕事をしている左慈のお尻を悪男の一人が触ろうする。
その瞬間・・・
悪男1「ごぼぇっ?!」
ゴシュっ!!
いきなり鼻血を噴出して倒れた。
左慈「・・・ゴミ以下の人間が俺に触れようとするな。」
悪男2「てめぇーなにしやがった!?俺達はお客様だぞっ!!」
左慈「知るか。」
于吉「まぁまぁ落ち着いて・・・」
于吉がそれに割って入る。
悪男3「おぅおぅ、ねーちゃん!この店はどういう教いk(ばしゃー)・・・」
文句を言う悪男の頭にお冷をかける于吉。
于吉「あぁ、しゃべらないでください。お店の中の空気が汚くなってしまいます。」
にこやかにそう言う于吉。
店の中が凍りつく・・・
于吉「左慈、だめですよこんなモノを相手にしては。こんなモノは生きているいるだけで有害なんですから・・・あ、息も止めてくださいね?」
悪男達の方へ振り返り言う。
悪男3「・・・上等じゃゴラァーっ!!」
悪男達が一斉に左慈と于吉に殴りかかる。
と同時に口から泡を吹きだし地面に倒れ込む。
于吉「ふふ、さぁお水をどうぞ♪・・・」
倒れている悪男さん達に水を大量にかけ続ける于吉。左慈も少々引いている。
悪男達「「「「おっぶううぶうぶうぶぶう・・・」」」」
一刀「そろそろやめなさい、モブキャラ相手にやり過ぎだ。」
于吉「そうですか?呼吸できないように鼻と口を塞いでさしあげようと思っていたのに。」
一刀「・・・。」
ちなみに管輅を何事もなかったように占いをしていました。
こうして開店初日をなんとか乗り切る事ができた。
そして宿・・・
左慈と于吉は慣れない事をしたためか夕飯を食べたらすぐに寝てしまった。
なので今は管輅と二人きりである。
なんか久々だな管輅と二人きりなんて・・・
一刀「・・・なんか久々だな、二人だけって。」
管輅「・・・そう。」
一刀「そういえば新しい杏仁豆腐のメニュー考えたんだけどさ。」
管輅「(ピクっ)・・・へぇ。」
一刀「・・・今から食べさせてやる、行こうぜ!」
そう言い俺は管輅の手を引く。
管輅「っ!!・・・一人で歩ける、離して。」
一刀「だが断る。」
俺は管輅と手を繋いだまま店を目指した。
~店
一刀「どう?」
管輅「・・・ん。」
よし、合格である。
一刀「・・・この頃あんまりしゃべらないよなぁ・・・俺ら。」
そう・・・これが俺が管輅を連れてきた本当の理由だ。
ここ一週間はまともに話した記憶がない。
管輅「・・・。」
一刀「俺なんか悪い事したかな?そうだったら言ってほしいんだ・・・」
管輅「・・・そんな事は・・・ない。」
一刀「じゃあ、どうして・・・」
椅子に座っていた管輅はいきなり立ち上がる。
管輅「・・・言ったはずだよ?僕が君と行動するのは君が目的を見つけるまで・・・君と馴れ合うつもりは・・・ない。」
一刀「・・・そうか、でも俺は仲良くしたいんだ管輅と、例え俺が目的を見つけて別れの時がきてもさ。管輅と仲のいいままでいたい。」
そう言い俺は管輅の頭を優しく撫でる。
・・・そうか、だから管輅は自分から距離を取っていたのか。
管輅「・・・っ(ギュっ!)」
管輅は俺に抱きつく。
俺は優しく抱きしめる・・・この女の子を。
なぁ、管輅・・・いつもの君と今の君。本当の君はどっちなんだ?
~管輅side
・・・やだ。
・・・やめて。
・・・だめなのに。
・・・僕に優しくしないで。
胸が苦しいんだ。君と一緒にいると温かくなる、でも胸が苦しいんだ。
その優しさが・・・その笑顔が。
本当はそれを受け入れたいんだ。
でもだめなんだ。これ以上は・・・これ以上は彼に近づいてはいけないんだ。
そう思うと胸がズキズキと痛いんだ。
左慈と于吉と楽しく笑っているところを見ると胸がギューってなる。
自分がここに居る必要はあるのかと思えてくる。
そう思う自分が嫌になる。
そして君の優しさに包まれる。
北郷一刀との別れは近い。
どうか一日でもその日が遅くなるように・・・
僕はそう願わずにはいられない。
続く・・・
ちわです、コイケヤです。
どうだったでしょうか・・・意味分かりません、はい。誰にも・・・
テストのせいでかなり遅くなりました。
急いで書いたのでかなり意味がわからなくなっています。
おそらく数学は0点でしょう・・・
まぁいいや。
本当はガチギャグ恋姫を目指しているコイケヤでした。
感想、意見要望お待ちしております!!
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ちわです、コイケヤです。
テストなんてこの世から消え去ればいいのに・・・