No.216604

真・恋姫†無双 ~君思うとき、春の温もりの如し~ 序章

lovegtrさん

初めて書く小説です。恋姫†無双 の二次創作ものです。
言い訳(あとがき)はつぎの話の最後に。

2011-05-14 01:05:48 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:15252   閲覧ユーザー数:10606

 

「孫権さま」

 

扉の外から自分を呼ぶ声が聞こえる。

 

「思春か…どうした?」

「はっ、失礼します」

 

思春はそう言うと部屋の中に入ってきた。彼女の名は甘寧、字は興覇。真名を思春という。

真名とは、本人が心を許した証として呼ぶことを許した名前であり、

本人の許可無くその名で呼びかけることは問答無用で斬られても文句は言えないものである。

 

「それで要件は?」

「孫策様から文が来ました」

「姉さまから?」

「はい。袁術より黄巾党本隊を討伐せよと命令が下ったようです。

その条件として各地に散っている旧臣たちを呼び戻すことを袁術が許可したようです」

「いよいよ呉の独立に向けて動き出すということか…。小蓮は?」

「小蓮様は今回、招集しないとのことです」

小蓮さえ残っていれば孫家の血が絶えない、という姉さまの考えか。

 

「わかった。思春、出陣の準備を頼む」

今まで苦渋をなめさせられた生活もこれで終わる。

 

「了解しました……

 

 

一刀さま」

 

 

 

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
73
45

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択