私はあの子の偽物。本来在ってはならない存在。
それでも、あの子になりすの。それが私。
あの子は人気者。みんなのアイドル。
あの子は私。私はあの子。何もかも同じ。容姿も声も思考も感性も何もかも。
私はドッペルゲンガー。あの子を消して、私があの子になるの。
人気者になるの、みんなのアイドルになるの、愛してもらうの。
重荷の、大役果たして、その先にある、何かを、掴むの。
あの子になるには、まず、あの子に会わなきゃ。私の存在を知らしめる。
私はあなた。これからは、私があなた。
私に会ったら、数日後にあなたは居なくなる。それが決まりなの。恨まないでね。
どんな風に居なくなってくれるのかな?
今の内にやりたい事とかやり残した事、全部やっておいたら?
残りの人生、無駄にしちゃ駄目よ。私は優しいの、待っててあげる。
当然よ、私はあなただもん。あなたは優しい子。だから、私も優しい子。
そうでしょ?
結局、あの子は怖くてずっと部屋に閉じこもった。
折角、時間をあげたのに。でも、その恐怖からも解放されるよ。
私があなたを解放してあげる。*してあげる。
さようなら、私。今からは私が本物。あなたは偽物。
私達が入れ替わった事は、誰も気付かないの。だって、私はあなた。あなたは私。
これからは、私がずーっとあなた。何時までも。
せいぜい、来世では私に会わない様に祈りなさい。それも無駄だけどね?
だって、私はあなたなの。来世だろうが来々世だろうが関係ないもん。
あなたと私は2人で1人。あなたが生まれて、私が入れ替わるの。
感謝しなさいよ?辛い人生だって入れ替わってあげるんだから。優しいでしょ?
もし、双子として一緒に生まれてきたなら、一緒に歩こう?
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私はあなた。あなたは私。