No.214191

真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第28話

黒山羊さん

へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。
久しぶりの更新ですね。
今回から反董卓連合一刀編です。
ですが、短い。

続きを表示

2011-04-30 10:46:30 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2356   閲覧ユーザー数:2029

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

CRISIS CORE FINAL FANTASYⅦのジェネシス・ラプソードスが来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

まあ、CCFF7が分からなくても楽しめるように書いたつもりです。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです

 

 

 

 

視点:曹操

 

「桂花、あの策は上手くいっている?」

 

「いいえ。

これまでは決定打に欠けていましたが、先日連合参加の諸侯に放っていた間諜がある情報が持って帰ってきました。

その間諜が言うには反董卓連合から数名姿を消しています。

劉備陣営からは武の御遣いとその専属と思しき軍師鳳統が連合から姿を消しています。

更に孫策陣営から将が2人同時期に姿を消している事が確認されました。将の名は甘寧と周泰。いずれも武官です。

原因は不明ですが、この情報を使えば、あの策の成功は確実かと。」

 

「そうね。これで、反董卓連合は上手く分断できるわね。

袁紹、袁術、馬超を説得できるわね。」

 

「はい。

しかし、馬超はしばしば劉備陣営での目撃情報があります。そのため、立場が微妙な所です。

もし、あちら側だった場合こちらが準備する間に孫策と劉備達が逃走する可能性がありますので、警戒するだけで、説得に行くのは止めておいた方が良いかと思われます。」

 

「わかったわ。

今から袁紹と袁術の陣へ行くわよ。

春蘭と秋蘭を呼びなさい。」

 

「はっ」

 

私と春蘭、秋蘭、桂花は袁紹と袁術の陣へと向かった。

説得は成功。

この策が上手く行けば、虎牢関は落ちる。

 

「さあ、北郷。私の臣下にふさわしいか試してあげるわ。」

 

 

 

 

視点:張遼

 

「なんやて!洛陽の宮殿が落ちた!」

 

ウチは洛陽から帰ってきた間諜の言葉が信じられへんかった。

 

「はい。昨日民の暴動に襲われた洛陽の宮殿はものの1刻で民達に占領され、大きくなりすぎた暴動は宦官や豪族の屋敷街になだれ込みました。

無事な屋敷はありません。」

 

「っちゅうことは、張譲の屋敷もか?」

 

「はい。」

 

「月は?」

 

「生死不明です。」

 

「賈駆っちは?」

 

「生死不明です。」

 

「そうか……。お疲れさん。ちょい休んどき…。」

 

「はっ!」

 

 

 

 

「………とりあえず、ねねと恋に話さなアカンな。

こんな重い話したないんやけどな。ハアー…。」

 

ウチはおもわずため息をついてしまう。

ねねと恋の居る所に向かおうと歩きはじめる。

 

月は漢王朝を中から変えたいって言ってた。だから、洛陽の治世を任された時はメッチャ喜んでた。

『私達の願いが叶う日も近いですね。』って喜んでた。

 

でも、あの日に全部変わってもうた。月が張譲に拉致されたあの日に……。

そして、全てが終わった。

月の願いも。

月の願いを叶えたいというウチの願いも。

 

「こんなんないで………。ウチは死んでも死にきれへんわ…。」

 

ウチの視界は滲んでた。

左手を壁に当てながらウチは虎牢関の中を歩き、ねねよ恋の居る所に着いた。

 

「どうしたのですか?霞殿!?」

 

「霞……泣いてる?」

 

ねねと恋はウチを心配してくれる。

 

「あんな、ねね、恋。落ち着いて聞いてや。」

 

それからウチは間諜が持って帰ってきた情報を話した。

洛陽で反乱がおきたこと。

反乱で宮殿が落ちたこと。

ウチらの屋敷も襲われたこと。

月と賈駆っちの安否がわからないこと。

 

「そんな…。」

 

ねねはメッチャ落ちこんどる。

 

「月…詠……。」

 

恋も同じや。

でも、落ち込んでても、解決せえへん。

 

「なあ、ねねと恋はどうするん?」

 

「霞殿はどうするのです?」

 

「うん?ウチ?

ウチは反董卓連合が許されへん。

張譲にそそのかされたゆうても、アイツらが来なかったらこんなことにならへんかったんや。

せやから、アイツらにひと泡吹かせたろうって思ってる。

んで、それでもウチが生きてたら、西涼に戻って、馬騰のおっちゃんのところでも行こうかな?っちゅう思ってる。」

 

「分かったのです。

恋殿はどうします?ねねは恋殿の行くところでしたら何処までもついて行きますぞ。」

 

「恋…分からない。」

 

「分からないってどうしたいがか?」

 

恋は首を縦に振る。

 

「月、居なくて恋寂しい。」

 

「せやな。ウチもそうや。」

 

「恋、ねねとは離れたくない。だからねねに任せる。」

 

「恋殿。」

 

ねねは嬉しいみたいや。

ねねは恋の胸に飛び込んでいる。

 

「ねねも反董卓連合を許せないのです。

だから、此処を出て、やつらと戦ってどこかに逃げるのです。」

 

「行き先は?」

 

「未定なのです!」

 

「なんじゃそりゃ。」

 

ねねは元気よくハッキリと言った。

 

「じゃあ、ねね、恋。

軍議をしてアイツらをしばく方法考えるで!」

 

「はいなのです。」

 

コクッコクッ

 

ねねは元気よく返事をし、恋は首を勢いよく縦に降る。

軍議をしようと席に着いた瞬間、兵の一人が飛び込んで来よった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し上げます。

反董卓連合が分裂し、連合同士で戦が始まりそうだという報告が入りました!」

 

 

 

 

視点:一刀

 

今の俺達の状況を簡単説明するなら……

 

 

ピンチ

 

絶体絶命

 

逃げ場無し

 

詰み

 

王手

 

チェックメイト

 

 

だと思う。

 

 

何故か?

 

簡単だ。

 

袁紹軍、袁術軍、曹操軍に包囲され、ジェネシスさん達が此処に居ない理由について曹操から言及されたからだ。

曹操曰く反徳卓連合の中に異分子が混ざっていないか間諜に調べさせていたらしい。

ジェネシスさんが居ない理由は納得してもらえた。なぜなら、前回ジェネシスさんが散歩に行って面会できなかったことがあったからだ。

そう、ジェネシスさんが此処に居ないなら問題は無い。問題はジェネシスさん『達』ということである。

つまり、雛里という軍師が此処に居ない理由は納得してもらえなかった。

そのため、一度納得した事がおかしいと言うのだ。

 

更に俺『達』と言うことは俺と桃香の陣営だけでは無い。

そう、ジェネシスさんを尾行するために将を2人も間諜として送り込んだ孫策陣営も含まれていた。

武の御使いの監視という事を曹操に言ったが、

 

「では、何故最初からそれを連合全体に言わなかった?

最初から連合の軍議の時に言っていれば、疑惑が直ぐに晴れたにもかかわらず、そうしなかったということは何か裏があるということよね。

虎牢関攻めという大事な時期に何を考えているのかしら?

もしや?貴方達は董卓と組んでいるの?

ねえ、知の御遣い?」

 

曹操は俺に向かって髑髏の付いた鎌をつき出し、聞いてくる。

完全に想定外だった。

 

「では、俺らが虎牢関を攻めれば疑惑は晴れるのか?」

 

そうだ。

疑惑を晴らすにはそれ相応の行動をすればいい。

そう思ったのだが、

 

「いいえ。貴方達はもう信用できない。

だから、ここで死んでもらうわ。

ただ、今すぐ攻めるつもりは無いわ。貴方達が足掻けるように時間は挙げる。

私達と戦う準備をするか、辞世の句を考えておきなさい。」

 

曹操は笑みを浮かべながらそう言うと、自軍へと戻って行った。

 

俺達は軍議をする。

こちら側からは俺と白蓮の軍から帰ってきた桃香、朱里、愛紗、鈴々、星が参加している。孫策陣営からは雪蓮、孫権さん、周喩さん、陸孫さん、黄蓋さんが参加している。

 

「雪蓮、どうする?」

 

「まあ、こうなったら仕方が無いわね。

こっちも黙ってやられるつもりはないわ。徹底抗戦よ。

劉備もそのつもりよね?」

 

「はい。」

 

桃香ははっきりと返事をする。

戦うことに迷いはないみたいだ。

少し前の桃香なら「話せば曹操さんも分かるから、ちゃんと話し合おう」って言っただろう。

俺は桃香の成長が嬉しかった。

だが、今はそれどころじゃない。

 

「でも、どうする?

俺達の退路は完全に断たれている。」

 

そうだ。俺達は虎牢関と曹操、袁紹、袁術軍にサンドイッチされている。

ここで俺達が取れる行動は2つ。

虎牢関を攻め落とすか、曹操達を討ち取るかだ。

 

考えろ!北郷一刀!

選択肢は2つ。

虎牢関を攻めるか?

無理だな。幾ら孫策軍に馬騰軍が居たとしても、不可能に近い。

城攻めの基本は攻める側が護る側の3倍は必要であるからだ。

では、反董卓連合本体を叩くか?

相手の戦力は袁紹、袁術、曹操軍。

袁紹の軍は錬度の低さは身を持って知っている。

雪蓮の話だと袁術軍の錬度も低いらしい。

しかし、曹操の軍の錬度は不明だ。

どうする?

 

ここまで考えた俺はある事に気が付いた。

 

 

 

 

 

 

「曹操の策が分かったぞ!」

 

「どういうことだ!?」

 

周喩さんが俺の言葉に驚きを隠せないようだ。

俺は分かったことを皆に話していく。

 

「俺達がこの状態から出来ることは虎牢関を攻めるか。反董卓連合本体を攻めるか。

俺達が虎牢関を攻めれば、囮に使える。

そして、俺達が反董卓連合本体を攻めれば、虎牢関に背を向ける事になる。

呂布たちが虎牢関から出て来たら背後を見せている俺達は囮として使い、そして、呂布たちが虎牢関から出て来ずに弩や弓で俺達を背後から攻撃してくるなら、董卓軍の矢の本数を減らすことができて、曹操が虎牢関を攻めることが容易になる。

董卓が攻撃しても来ないという可能性はないだろう。董卓軍からすれば、俺達が背後見せているだけで虎牢関を攻める可能性があるわけだからな。」

 

「なるほどな。」

 

周喩さんは頷いた。

 

「でも、それ変じゃない?

私達が反董卓連合本体と戦えば、曹操の兵は減るでしょう?

だったら、こんなことするのは意味が無いんじゃない?」

 

「そんなことは無いぞ。雪蓮。

私達が戦う反董卓連合本体が袁紹と袁術軍だった場合どうなる?」

 

雪蓮の疑問に周喩さんが答える。

 

「ああ!

曹操は兵を減らさずに無防備の虎牢関を攻めることが出来る。」

 

「そうだ。

曹操の狙いは私達と袁紹袁術の共倒れと引き換えに董卓軍の無防備化もしくは、私達に呂布や張遼と戦わすことが出来る。

いくら袁紹と袁術の兵の錬度が低くても、董卓軍と挟み撃ちとなれば、我らが袁紹軍と袁術軍、曹操軍を撃破して突破は困難だ。」

 

「そして、曹操軍は無傷と言う訳ね。」

 

「ああ。」

 

「やられたな。」

 

周喩さんと俺はため息を吐きながら雪蓮の言葉を肯定する。

 

「……どうする?ご主人様?」

 

桃香は不安そうな顔で頭を抱えている俺の顔を覗き込む。

 

「朱里、周喩さん、何か策は無い?」

 

「残念ですが、無いですね。」

 

「そうだな。

今から袁紹や袁術を説得する機会も曹操は与えてくれないだろう。」

 

朱里も周喩さんも良い策は無いようだ。

それもそうだ。

こちらの兵力は約1万。

それに比べてあちら側は汜水関を攻めた袁紹軍は数を減らして現在約7万。

袁術は何もしていないので7万。

曹操軍は数度攻撃をしていたので、少し数を減らして現在約4万5千。

 

単純計算すれば、1万VS18万5千。

 

幾ら袁紹軍の錬度が低いとはいえ、勝てるはずが無い。

だが、他に選択肢は無い。

俺は俺の考えを言う。

 

「俺達が反董卓連合本体に当たる。雪蓮達は虎牢関を攻めてくれ。

時間稼ぎで良い。

夜になったら、同時に袁紹もしくは袁術に夜襲をかけて此処から離脱するぞ。」

 

「ええ、ここで反董卓連合本体の袁術に相手が私だってバレたら、後で厄介な事になるわね。

でも、夜襲だったらこちらの牙門旗も見えないでしょう。」

 

雪蓮は快く虎牢関攻めを引き受けてくれた。

まあ、これしか道は無いのだから、駄々をこねても仕方が無い。

 

「さあ、行こうか。博打を打ちに。」

 

俺は立ちあげる。

 

「やれやれ、分の悪い博打ですな。主。」

 

星が笑いながら言う。

 

「大丈夫だよ。星ちゃん。」

 

桃香は星の言葉を否定した。

 

「どうしてですか、桃香様?」

 

「だって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手の軍のほとんどは、袁紹さんとその従妹の軍だよ?」

 

「「「「そういえば……」」」」

 

残念ながら、星だけではなくこの場に居る全員が納得してしまった。

 

「なんか、なんとかなりそうな気がしてきた。」

 

「そうね。一刀。」

 

雪蓮は口元を手で隠し、笑いながら言う。

 

「ありがとう。桃香。

桃香が居なかったら、俺達希望を失っていた。」

 

俺は桃香の頭を撫でる。

 

「えへへー//////

私だってやる時はやるんだよ。」

 

桃香は笑顔だ。

現実を見ながらも桃香は俺達に希望を与えてくれる。

 

「よっしゃー!行くぞ。桃香、愛紗、鈴々、星、朱里。

生きて帰って、ジェネシスさんと雛里に再会して、宴会をしよう。」

 

「華雄さんを忘れてるよ。ご主人様。」

 

「また、花見をしながらが良いですね。」

 

「鈴々。焼き肉が良いのだ!」

 

「それだったら、焼き肉用メンマの準備をせねば。」

 

「もしかして、また準備は私と雛里ちゃんですか?」

 

桃香と愛紗、鈴々、星は楽しそうだ。朱里もため息をつきながらも、口元がニヤけている。

 

「『約束のない明日であろうと

  君の立つ場所に必ず舞い戻ろう』

だっけ?桃香。」

 

「そうだよ。ご主人様。」

 

良かった。間違えていなかったようだ。

このキメゼリフを間違えていたら、恥ずかしいからな。

 

「今のは何だ?」

 

軍議では終始無言だった孫権さんが聞いてきた。

 

「ああ、ジェネシスさん…武の御使いの世界の詩らしい。

平原じゃ民でも読めるように翻訳して本にしているよ。」

 

「そう…。」

 

孫権さんはこちらをチラチラと見てくる。

 

「もしかして、読んでみたい?」

 

「な!何を言う知の御遣い!

気にはなったが、読みたくなるはずがなかろう。」

 

孫権さんは顔を真っ赤にして否定する。

 

「だが、その本が余っていて、本の置く場所に困っているのなら、貰って読んでやっても良い…ぞ……。」

 

俺は雪蓮に耳打ちする。

 

「あれって読みたがっていると解釈していいの?」

 

「ええ、ウチの蓮華は素直じゃないから。」

 

「やっぱり。」

 

「昔からあの娘はああなのよ。」

 

「ウチの愛紗も時々素直じゃなくてな。」

 

「へえ、関羽がねえ…そうなんだ。

でも、素直じゃないのがまた可愛いのよね。」

 

「そうそう。

愛紗も顔を赤くしてモジモジしながら、ボソボソと言うのがいじらしくてね。」

 

「分かるわ。一刀。

蓮華もそういう仕草よくするわ。」

 

俺達は盛り上がり、気が付いたら耳打ちから、大声の会話になっていた。

 

「姉様!何を話しているのですか!」

 

「ご主人様!早く戦の準備をして下さい!」

 

孫権さんと愛紗は御立腹のようだ。

 

「じゃあね、一刀。」

 

「またな、雪蓮。」

 

孫権さんに引きずられながら雪蓮は手を振る。

俺も愛紗に首根っこを掴まれ引きずられながら俺も別れの挨拶をする。

俺達は戦の準備を始めた。

 

 

 

 

視点:雪蓮

 

「ねえ、蓮華。」

 

「なんですか?姉さま」

 

私は蓮華に引きずられている。やめてと言っても止めてくれないので、引きずられながら、蓮華にある質問をしてみることにした。

 

「ねえ、どうして、一刀の言っていた詩を読みたくなったの?」

 

「私は別に……。」

 

「はいはい。そういうのは良いから答えなさい。」

 

蓮華の答えを真に受けていては話が進まないので、無理やり聞くことにした。

 

「知の御遣いは何て言っていましたか?」

 

蓮華は私を引きずるのを止めて聞いてくる。

私は立ち上がると先ほどの会話を思い出そうとした。

 

「確か…、約束の無い明日でも貴方に会いましょう?だったけ。」

 

「はい。確かそのような内容でした。」

 

「それがどうしたの?」

 

「母様が亡くなられた時、私達は近くの有力者であった袁家の客将になり、離れ離れになりましたよね。」

 

「そうだったわね。」

 

ついこの間まで、私達は離れ離れだった。

理由は蓮華が言った通り。母様が死に際に、当時幼かった私が孫家の当主になっても上手くまとまらない判断したため、袁家の客将になり、力を蓄えて、これから先に待ち受ける戦乱を生き抜きなさいと言われた。

そして、袁家の客将になったのは良かったが、当時の袁家の当主は愚者ではなかった。

力ある孫家が袁家を吸収して反旗を翻す恐れがあるとして私達姉妹を離れ離れにしたのだ。

 

「あの別れの時、姉様は何と仰ったか覚えていますか?」

 

「そんなの覚えていないわよ。」

 

「『また会えるわよ。私達家族じゃない。だから、元気にして待ってなさい』

と姉様は言われました。今でも覚えています。」

 

「へえ、私そんなこと言ったんだ。

それで、さっきの詩になるわけね。」

 

「はい。

内容が似ているように感じられたので、少し興味を持ってしまいました。

すみません。姉様。これから敵になるかもしれないであろう国の文化に憧れてしまい、申し訳ありませんでした。」

 

「別にいいわよ。」

 

「はい?」

 

蓮華はキョトンとした顔をしている。

 

「花は綺麗よ。自国の花でも、他国の花でも。

だから、蓮華の感性は間違ってはいないわ。」

 

蓮華の顔に光が戻る。

とても嬉しそうだ。

 

「一刀の言っていた詩。

読みたかったら、一刀と文通でもして、頼んでみなさい。

一刀なら、本ちょうだいって言えば、嫌とは言わないわ。」

 

「分かりました。

単に文通するだけではなく、平原の情報も聞き出してみせます。」

 

蓮華は真面目すぎるわね。

蓮華が王になったら、精神的に疲れてしまいそうね。

何かはっちゃけたこと教えた方が良いのかしら?

何が良いかしらね?

 

酒?

飲酒?

酒盛り?

宴会?

酒?

 

これじゃ、私の飲める酒が減ってしまうわね。

そうだ。

この前黄巾党討伐で行った町にあった伝統行事の「万事井醤府(バンジージャンプ)」でやらせてみせようかしら。

蓮華どんな顔するかしら?楽しみね♪

 

「姉様、何を考えておられるのですか?」

 

「何でもないわよ。それより、蓮華。今は生き残ることを考えなさい。

一刀の話によると袁紹軍の錬度は黄巾党にも劣り、袁術も似たような物だけど、曹操は別よ。

おそらく、兵の錬度は私達と同等。単に錬度が同じで数が向こうの方が多いのだから、大変よ。」

 

「分かっています。」

 

「じゃあ、行くわよ、蓮華。」

 

「はい。姉様。」

 

私達は死地へと向かった。

 

 

 

 

へぅ( ゚∀゚)o彡°黒山羊です。

久しぶりの投稿ですね。

ここ最近は1週間に1回のペースになってしまっています。

もっと頑張って書きます。

さあ、どうだったでしょうか?

今回の話は?

反董卓編一刀編はすぐ終わるつもりです。

だって、後恋と霞が誰かと戦うだけですからww

 

先日紹興酒を開けました。

うむ。美味い。

香菜の乗ったサラダに合うこれが、

シューマイとかも合うだろうな。

そういえば、紹興酒は少し温めて、砂糖を入れて飲むという方法もあるそうです。

今晩、試してみるか。

 

皆さんオススメの酒が有ったら教えてください。

では、また次回にお会いしましょう。

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
16
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択