蜀 成都
「綺麗な月だな」
「うん!すっごく綺麗」
「ええ 本当に」
「まんまるなのだ」
「・・・・・こうやってるとあの時を思い出すな」
「あの時?」
「桃園の誓いをしたときだよ あの時もこうやって綺麗な景色を見ながらお酒のんだじゃん」
「確かに言われてみればそうですね よく似てます」
「でも、あの時とは違うよ」
「なのだ!今はみんな笑顔なのだ」
「そうだな」
「そうだ!四人でまた誓おうよ 今度は平和の守る誓いを」
「いいですね」
「さんせー」
「ね?やろうよ!ご主人様」
「・・・・・・そうだな でもその前に厠に行ってくるよ」
「え?うん」
「さっきのご主人様 何か隠してた」
「ええ すごく嫌な予感がします」
「追いかけるのだ」
「ふ~危ない危ない・・・みんなには悪いけどやっぱりこんなのみんなにはみせられないよな」
ぱぁ
一刀の体が光り薄れ始める
「「「!!」」」
ガサッ
「!!誰ッ!?・・・!!三人共・・どうして」
「ご主人様が何か隠してるのは分かったよ」
「あなたは何か辛いことが起きる時いつも無理に笑顔を作りますから」
「分かるのだ」
「そうか」
「そんなことよりどうゆうこと!?ご主人様!!何で消えちゃうの!!」
「そうです!!何故!!」
「そうなのだ!!お兄ちゃんが消えちゃうなんておかしいのだ」
「それは桃香がりっぱな王になってもう俺は必要ないからだと思う」
「だったら!!・・・・私はりっぱじゃなくていい!甘ちゃんでいいから・・・だから」
「こら!・・・そんなこと言ったら皆に怒られるよ?なぁ?愛紗、鈴々」
「いえ!私もご主人様が消えるぐらいなら未熟なままで結構です」
「鈴々もお兄ちゃんが消えるなら何もいらないのだ」
「そんなこと言うなよ・・・・せっかく平和になったんだから」
「いくら平和になったって・・・・ご主人様がいない平和なんていらない!!」
「ご主人様が消えることがこの世の定めなんて認めない」
「お兄ちゃんと一緒にいるのが一番なのだ」
「ははは・・・・うれしいよ・・・・ごめん・・勝手に消えて・・・俺も出来ることならもっとみんなと・・・三人と居たいよ!!」
「「「ご主人様(お兄ちゃん)」」」
足掻き、そして手を掴んだかに感じた その時 光は一気に強くなりそして消えた
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